ストレイテナー LONG WAY TO NOWHERE 小樽


ストレイテナー

LONG WAY TO NOWHERE TOUR
11.10.9
@小樽 GOLDSTONE




A LONG WAY TO NOWHERE
Discography
VANISH
Ark
泳ぐ鳥
FREEZING
Lightning
CLONE
YOU and I
氷の国の白夜
Man-like Creatures
KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]
MC
VANDALISM
KINGMAKER
DONKEY BOOGIE DODO
CRY
MC
Little Miss Weekend
瞬きをしない猫
プロローグ
MC
WHITE ROOM BLACK STAR
プレアデス
羊の群れは丘を登る
Melodic Storm


EN
SILLY PARADE
BERSERKER TUNE







客電が落ち、
{mpls rock and roll}が鳴り響く。
これ聞くと、バシッと気合いが入るのと同時に、
アドレナリンがどわぁっ!て出てくる感覚がある。


・・・ハコちいせえから・・・さすがに近いな(苦笑)



{A LONG WAY TO NOWHERE}
シンペイのタムとスネアが噛みしめるように体に響く。
OJが、とても澄んだ音で、じんわりとうたの世界に、意識をなじませてゆく。
道を示すように這う、ひなっち
はじまりに、ふさわしいうた。
これまで歩んできた、ストレイテナーの歴史そのもの。
ここにいるすべての人と、これから行く先を見つめる、新たなスタートライン。
うたと、人と。
まさに今、この瞬間から、
先へ、踏み出すために、意志を確かめるために、うたに集う。


違うと認めること、それを尊重すること、
それぞれが見る、それぞれの未来。
互いを高め合い、手をつなぎ、ここからさらに前へ。
悲しみが溢れていても、恐れることは何もない。
過去に、囚われるな。
心に届く、心から響く、言葉を信じて。


ホリエの声が、高らかに鳴る。
穢れのない輝きを導くだけの強さ。何物にも惑わされない、確かな目。
安心するな。
こちらの想いをまかせても、受け止めてくれるから。
一曲目と思えない程の、安定感。
確信に満ちたうた。


{Discography}
尾を引くOJの音色にかぶさるように、
シンペイのバスががっつんがっつん叩きつける。
切り込んでくるひなっち
わー。
もうですか(笑)
ってか、この曲ってえのが、いいっすね。
Discographyだもの。
ここにあるべき曲だね。
前曲からの、意志を引き継いで。


世界の終りで、うたいおどる、君は、何を見る?
澄み切った美しい空に、
心を開き、天使のように泣き笑う君のために、俺達のうたや音は存在する。
さあ、踊ろう。共に。


・・・そんなにね、穢れなく居れるほど出来た人間じゃないけど、
鳴ってる音にだけは、真っ正直に、いるつもりだから。


くっそう、もう泣きそうだ。


この曲はもうひなっちがヤバすぎて。
完全に耳も体も持ってかれます。かっこいいぜこんちくしょう!
踊ったれおらあああ!!


シンペイがコーラス以前から叫びまくってます(笑)
こんなドラマー、他にいないですよ。
この四角柱だからこそ成立するスタンス。
・・・まあ、ボーカルギターとドラム、二人でやっていたからね。
それが、当たり前のことなんだろうけれど、
今でも、そのままでいられることが、素晴らしいことだと思うのです。
・・・シンバルちょっとでけえけど(笑)・・・・耳痛てえ(笑)
ヘッドから風圧きます(笑)


苛烈な音の中で、すっと、寄りそうようにうたうOJのコーラス。
♪i realize♪を、ホリエとともに担ってくれているような。
さらに後半二人コーラスになるとこすげえ好き。


初めて四人テナーでこの曲聞いたときに、
このフレーズをさらっと弾けちゃってるOJに唖然としたもんです。
ラストをきゅっと締める音色がたまらん。


そういや、MUSICAのいつだったかインタビュー(×鹿野)で
この曲ホリエの中では捨て曲だったって話してたけど、
この詩が乗った時点で、間違いなかったんだと思う。
みなに愛されるうたになったねえ。



{VANISH}
バスドラに足をかけて、右手を高く掲げるシンペイ。
おっとお。
きましたこれ。


全部が全部、爆裂してる熱量。
狂ったように声が出る、自分。


OJがさ・・・コーラスも、
うわうわ言ってるギターも・・・かっこよくってさ・・・・。
えっと・・・ほぼ無条件にドラム贔屓なんですが・・・
もうなんか・・・OJに見とれちゃって(笑)
叩きつけるようにうたうホリエの背中を押すように、
強く確かにうたうコーラスと、クールな早弾きから流れて
ガンガン歪ませながら鳴り響かせるギターはたまらんものがありますよ。
ギタリストなのに、俺が、突っ走らずに、
ここにいる時は、すっと、全部をちゃんと見てるこの温度が、
多分、たまんねえんだと思う。
ギター弾きは、ボーカルよりも熱量がある人のハズだから、
その、押さえた分の圧が端々見え隠れする、この感じ。
出るとこではガッと出る、なぎ倒す情の重さ。
いってもいい時に、吐き出す熱さが、あたしをさらに煽る。
ワイバーンの吐く風。


テナーにおけるリードギターの立ち位置って、
少し特異なんですよね。
ベースがね、リードギターみたいなもんですんで(苦笑)
どちらかというと、逆にギターがベースというか、支える方に向いてることが、
結構頻繁にあって。
でもがつんと前に出るとこは出ないといけないし。
そこを担えるギタリストって、なかなかいないと思うんです。
大山純だから、ここを任せられるんだろうな。


なんつう・・・・まあ、なんつう破壊力。



{LONG WAY〜}〜{Discography}を経て、
今から解き放って、
異次元まで吹き飛ばすくらいの、音と想いを今ここでぶつけ合う。
感じているこの音とともに、虚空へ。
何もかもを巻き込んで、大きな意識の渦へ。
ここより外の世界へ、その、存在自体を解き放て。


ここ三曲、繋がりが完璧。
昔から揺るぎなく貫かれている、ホリエの意志表示、とでも言おうか。



シ「小樽っ!!」
ホ「俺達ストレイテナーって言います!よろしくお願いしますっ!!」




{Ark}
ホリエのSGが響き渡る。


歩んできた月日、越えてきた数々の夜。


意図せず踏みにじってしまった誓い、
手放してしまった、あるいは否応なしに引き裂かれた絆、
拭い去れない悲しみ、消えない痛み。


それらすべてを、昨日という過去に置き去りにして、
光が射す方へ、目を向ける。
闇を多く見ていた自分には、とても眩しいけれど、
未来へと滑空する君は、まるで神を戴く箱舟のように美しく輝いている。


強い意志をもつうたには、どうしても頼ってしまう。
そこに祈りを預けて、導いて欲しいと、願ってしまう。
だが、
それではいけないのだ。
しがみついているその、掴んだその手を、
笑顔で放して、自ずからの力で飛べる、意志を持て。
そうすれば、彼らは、背中を押してくれる。
今だけは、抱きしめてくれるのだ。その、うたで。


♪思考が暴れてうまく言えないけれど♪がとても好き。
だから、ここに来て、こうやって、
音にまみれて心から笑っていられる。


アルバム「Nexus」の曲は、
今改めて聞くと、ストレイテナーの「強さ」の極み、な感じがします。
弱さや、隙を、一切見せずに、嵐に向けて咆哮を放っているような。
信じることを、胸を張って。
とても、気高い。


ギターの良さがガツンと前に出ている曲なので(意図的に、でもあるけど)
・・・OJ贔屓的にはとても楽しい(笑)
空まで駆け上がってゆくような、渦を巻くようなギターソロが圧巻で・・・。



たしか・・・大サビの前だったかな、
ドラムが一瞬ブレイクして、すごくよかった。
まるで、一端目を閉じて呼吸を深くするかのようで。
ひなっちの、滲んだような音色が、
夜明けに漂う、朝日に染まる雲のたゆたいに似て、とても美しい。


そうか、サビのコーラスって、{VANISH}にも通じてるんだな。



{泳ぐ鳥}
シンペイが叩きだした瞬間に、鳥肌が立った。
きたぁ!!やっぱきたあ!!
氷の国〜と出自が近い(と勝手に思っている)から、
やるかもなあ?って思ってたんですが。
そちらのつながりではなくて、
{Ark}との響き合いで、連れられてきたのかな。
フロアすげえ歓声。
愛されてるうたなんだねえ。
あたしも大好き。


ガシガシ斧で刻みつけるようなひなっちがたまんねーっすね。


雨雲を切り裂くように飛ぶその翼に、稲光が反射して強い光を放つ。
届ける想いを携えて、空を斬る。
なんて、力強くて美しい。


大サビ前のギターデュオが気持ちよすぎて、意識トビそうだった。
テナーのギター二本は、別々のフレーズを絡み合わせることが多いけど、
この曲では、何度か下げで同じラインを走っていて、
さらに時折、ひなっちも同じところを走ってるときがあって、
それが・・・勢いを倍増させる、というか。
滑空する速度が雲を切り裂く光のよう。
疾走感ハンパない。


最後のブリッジ後半で、
ドンッとブースターが発火したみたいな感覚になるのがもう、気持ちよくって。
ここでほぼ必ずシンペイが叫ぶのが好き(笑)


今まで聞いた中で、最高の{鳥}だった。
スパイク〜!!(泣)


{FREEZING}
ふわん、としたOJの柔らかい音色が新しい景色を呼ぶ。
リーベルのきらきらした輝き。
雨雲が晴れて、雲間から光が射してくるよう。


ここの流れ、泣きそうだったなぁ・・・。
あんまり綺麗過ぎて。
やがて12月が来る。
秋はもう姿を消した。
・・・ホリエのうたは秋から冬にかけてを感じさせる歌詞が多いけど、
寒くなってきた今時期には特に沁みるなあ。


曲の速度が、列車のそれに近い。
まるで、北欧の街から村へと旅をしている気分になる。
美しい景色の中、
追っているのか、追われているのか。


失った過去は、悲しみでさえも美しいままで。
その記憶があれば、歩みを進めることはできる。
未来を追っているようで、過去を見つめ続けている。
走る車窓から、過去が見えるけれど、
向かっているのは、未来とは限らない。


そう言ったら、ホリエはなんて返すだろう。


この詩はとても深いので、まだ掴みきれてないような気がします。
というよりは、
過去を美しいと感じ、それに見とれてしまう自分に問題があるのだろうか。
そうね、それこそ、スパイクのように。
あの頃はよかった的な感覚ではないし、
自分がいた記憶でもあるんだけど・・・憧憬にも似た、不思議な感覚。
同じものは二度と生まれないから、たとえ悲しみであろうと、
そのどれもが美しい・・・と・・・?


ロックって刹那的なものをうたう人が多かったけれど、
ホリエの目線って、スパンが長いんだよな。
膨大な過去がすべて今につながっていて、今は確実に未来へも繋がっていて。
それこそ、前世なんてものがあったとしたら、
今目の前にいる人の前世すら、想いに取り込んでいるような。
ああ{Magic Blue Van}の意識が入ってきちゃった(苦笑)



OJの素敵ギター響いちゃってますようおうおう(泣)
そして、
この心地良い揺れ。
ひなっちだからこそ、ですね。
スターダストのような、シンバルの煌めき。


ホリエほんっとにうた冴えまくっている。
♪悲しみだけ〜♪って喉鳴らしちゃうとこ、たまらん。
OJのコーラスも素敵だしさああ。
うっとりしまくっちゃいました(苦笑)



{Lightning}
つま弾くピアノの響きに合わせて、ツリーベルが悲しげに煌めく。


初めてこのうた生で聞いたときに、
高音がメイン?!ってすげーびっくりしたの、今でも思い出す。
高い声とか裏声は調子良くないとひゅってなっちゃうことが多くて。
ちょっと・・・きつそうだったかな?


自分、すごいしかめっ面になってたと思う。
喪失感に、押しつぶされそうで。


今日も何事もなく日常がやってくる。
帰り道ふと見上げると、空にはただ暗澹たる暗闇だけがひろがっていて。
星のひとかけらすら見えない。
まるで、私の心のよう。
そこに、ぽっかり空いた穴。
どうしようもないほど虚しさばかりが押し寄せるように、
冷たい風が吹き抜けてゆく。
もし、いつか、あなたが戻ってくるならば、
それまで、たとえ肉体が滅んでも、わたしはここにいられるだろう。


失ったことが、こんなに、こんなに辛くて苦しくて。
明日なんか、来なくてもいいのに。
記憶があれば、他にはなにもいらない。
それとも、雷に打たれれば、あなたの元へ、ゆけるだろうか。
どうしたらいい?


物語に、のまれそうだ。



OJ、音域幅あるよねえ。
低音も、裏も、安定感があって、すげえいい声だよなあ。
コーラスに聞き惚れちゃうもの。ミスターカントリーロード(苦笑)やだもー(笑)
このうたのコーラスは、難しいと思う。
だが、それだけ、美しさが増して、曲をより深くしている。


淡々と、粛々と刻まれるリズム。
メロディーの悲しみとの対比が、残酷にも思える時の流れを思わせる。


{CLONE}
二曲続けて・・・・・泣かせに来てるとしか思えん。流れが。
と、冷静な自分は、今だから言えること。


いつだって、話しかけているのは私だけ。
何も、もう何も返ってこないのに。


最後の歌詞が、あまりにも・・・あまりにも・・・ありのままで。
この、心だけは、失わない。
どんなことがあろうとも。
バカにされようが、
世の人が、そのものがあったことすら忘れようが。


いないあいつの、残した分身は、
いつだって、今に、存在たらしめている。


これは、物語の登場人物に成るのではなくて、
・・・あたしの、物語。


ホリエは、何故こんな歌詞を書いたのだろう。
何故書けてしまったのだろう。
こんな・・・二曲続けてうたったら辛いだろうな・・・。
あたしは・・・すげー辛い(苦笑)
泣くの堪えるのに必死。
なくしたものが、大きすぎることを、つきつけられるようで。
でも、そんな手前勝手に溢れだした感情を、
とても丁寧に扱ってくれているような気がしました。
これでどちらかの曲だけで、次曲をガラっと変えてしまうと、
・・・・・気持ちが取り残されそうだもの。


前曲にも書きましたが・・・コーラスワーク素晴らしい・・・。
熱く、淡々と刻まれていく低音とリズムが、とてもドラマティック。




ちょっと気になったのは、
すっごく美しく、ラスト鳴らしていたOJ、
うっとり聞き惚れていたら、
次曲、自分始まりだったからか、その引っ張っていた余韻を、バチンと切っちゃいまして・・・。
えええ〜・・・・もったいねぇよう・・・。
曲順ってすげえ大事だし、
その曲順を生かすも殺すも、曲間のつなぎにかかってると思いますですよ。



はあ、それにしても戻ってくるの大変(苦笑)
曲に入りこんじまうの、悪い癖。



{YOU and I}
ああ・・・。
そうか、そういうことか・・・。
この曲めがけての前二曲ね・・・。
前の二曲で失ったかけがえのないものを、
時も空間も越えて、探しているような・・・感じにもとれるなあ。
喪失のどん底でも、
探すこと、見つけることをあきらめなければ、
そこここに欠片は光っている。
いずれ、めぐりあうのだ、と。
救いを、用意してくれていたのか。


・・・でも・・・なんだろう。
ホリエ、うたい方がなんとなく定まってないような気がします。
・・・日本語でこれうたうの照れくさいんでしょうか。
んなわけねえか。作品として出してんのに。


この曲は完全にリズム隊ですねえ。
横揺れたまらん。
♪解けないパズルの〜♪
のとこのシンペイがめっちゃくちゃ好きです。
時折ひなっちが、粋なフレーズ挟み込んできて、
うきゃうきゃしてしまいました(笑)
まためっちゃ笑顔で弾いてんだもん。ひなっちったら。
シンペイと顔見合わせて笑いあったり。
リズム隊はこの曲たのしいだろうねえ。
だってあたしすげえたのしいもん(苦笑)



{氷の国の白夜}
空気が、すっと引き締まるような沈黙。
ブルーの濃い照明が、あたたまった心を急速に冷えさせてゆく。
ひなっちが意識をぐぐっと底の方へ引き寄せて、別世界への扉を開く。


この曲って、三人テナーの時の感覚に一番近しい感じします。
ベースが自在に行き来して、ドラムががしがし前に進んでって、
サビでドカンと開ける感じとか、
詩の描き方もそうだし。
もちろん、相当の進化形ですがね。


とても辛辣な批判を含めた詩だと思う。
一聴すると、魔法にかけられた国の物語として、
単に情景だけを捉えてしまいそうだけれど、
少し見方を変えると、
私たちがいるこの国が、今直面している現状を如実に表している。
そして・・・鏡に映ってるのは誰の顔?


それにしても
白い夜の帳を鮮やかに汚して♪って表現はすごい。


黒い夜(日が落ちる夜)が来ない、というそれだけでも少し恐怖感を覚えるのに、
そのほの白い天蓋にそこにはありえない色を付けるなんて、
暴挙としかいえない。
そんなことを、しでかしてしまっている、今現在。
けれど、こういう言いまわしすると、すっと聞けてしまう。
ホリエ、すごい。


声に少し、怒気のようなものを孕んでいるような気がしたのは、
前髪から覗く目が、厳しい光を帯びていたからかな。



{Man-like Creatures}
ぐっと抑えた照明の中で、妖しく響くアコギの音色。
ホリエがとても美しい音色をエレキで滲ませてて。


白夜とこの曲。
まるで対のような。
視界が歪んで、景色が反転する感覚。
でもそれは、表裏一体で常に存在しているもの。
偽りと真実はすぐそばに、同じ顔をしてひょうひょうとそこに。
いつ踏み外してもおかしくないほど、ぽっかりと、闇が。
そこにあるものは、たしかなもの?
今見ているものは、信じるべきもの?


でもこの詩、あたし、まだつかめてないな。
煌めきが失われるってどっちの意味にとったらいいのか・・・。


毎度書いてると思うんですけど、
このうたいは・・・たまんないですね。
惑わすような誘うような発語の仕方。ぞくぞくする。
何もかもを魔方陣の向こうに誘い込むような、魔性の声。
・・・ちょっと言い過ぎた(笑)
でも、ホントに、最近のホリエのうたの力は、急速に進化してる感じします。
音であり、意思であり、
己が音楽になれる、最大に難しい、最高な楽器。


シンペイのチキチキが心地よくてねえ。
しっかし、これほんと、シンペイくん大変よねえ・・・。
すーーーごいかっこいいんですけど、叩く方は大変だろうなあって(苦笑)
そして、
鍵盤入った直後の、ひなっちとOJのバトルが凄まじい!!



前半の樹海に迷い込んだ感覚から、
鍵盤に移行するところで、一気にドンっと視界が開けたように全方位に放たれる音。
すべてを飲み込むような後半の猛烈な音の渦が、
体を無重力に浮かすような感覚に巻き込んでゆく。


たまらん。



そして。
鍵盤が途切れた瞬間に変化するリズム。
叩きつけるように鳴るベース。
刻まれるホリエのギター。


へ?
これって??


{KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]}
うわーうわー!!すごいっ!!めっちゃくちゃかっこいい!!
っつうか、常識の外に暴力的にぶん投げられる感じが、たまんない!
これ・・・・この繋ぎ・・・最早発明!(笑)
こうくるとは、まったくもって予想できなかったわーー!!


考える隙がない・・・って言い方変だけど(苦笑)
もう体が音にもってかれてる力が尋常じゃないので、
頭が働かないのよね(笑)
もうただ気持ちよくって。ドーパミン出まくりですわ。
後ろからの圧がパねえけど(笑)


攻撃的なアゲ曲うたってる時のホリエのギラっとした目が・・・いいっす(笑)


OJのソロヤバス!!
やっと前出てきてくれたっ!!
そしてそのままひなっちのソロー!!
ってここ好きやー。


噛み付くようにがなるホリエ。
負けずにoiコールで答えるフロア。
全力で跳ねたー。



白夜〜Man like〜KILLER
ここのブロック、今までだったらないつなぎ方だよなあ。
ほんっと、ここすごいよかった!!
張りつめた緊張感からの全解放。
過去に類を見ない感覚だった・・・・。
ちょっと・・・放心状態(苦笑)



MC
シ「小樽っ!!」


ホ「・・・(北の国からの五郎さんのトーンで)・・・おたるぅ・・・」


はぁ?(苦笑)
・・・田中邦衛・・・?
こんなかっちょよくかましといて、ボーカリストそれかい。
しかも、タメまくって二回も言いやがりましたよ・・・。
・・・100歩譲って、そこそこ似てるけど(笑)
そうね、ほたると発音似てるよね・・・っておーーいい!!(笑)


・・・まあ、そんなホリエが愛しいんですが(笑)


ホ「(メンバーを満足げに振り返る)」
シ「・・・何、今日のノルマは終りみたいな顔してんだよっ!」
ホ「(めっちゃ笑顔)」
ひ「・・・(冷静に)その小樽のくだりは説明しなくていいの?」
シ「・・・俺もよくわかってない(笑)
・・・小樽は、はじめまして、ですね!はじめまして!!
なんかのツアーの時に、みんなで観光しに来て海鮮だけ食べたんだよね・・・
だから、はじめましての気がしなくて」
ホ「札幌で一日休みがあって、その時スタッフとみんなで、電車乗って来て、
海鮮食べて・・・・一時間ぐらいで・・・悲しくなってきて(苦笑)
まわりがみんなカップルとか家族連ればっかりの中で、
俺らスタッフも含め男ばっかり8人くらいで・・・(笑)」
シ「ガラス工芸品を俺らが見てもねえ・・・」
ホ「悲しくなって帰りました・・・で、帰りの電車爆睡です(笑)」
シ「帰りの記憶ないもん」
ひ「俺は起きてたけどね。みんなを見守るように」
シ「今の流れで何を言いたいかっていうと、小樽最高でした!ってことです!!」
ホ「俺、ひとりで冬のおまつりみたいなのを見に来たこともあって。
・・・・最高でした!!(苦笑)」
ひ「お寿司おいしいんでしょ?」
ホ「・・・そりゃあおいしいでしょうよ(笑)
・・・初めて小樽来て・・・言ってもまあ、札幌から一時間ぐらいで来れますけど、
こんなにたくさん来てくれて・・・、
これもひとえに・・・
札幌から一時間ぐらいで来れるから来てくれたみなさんのおかげです!(笑)
ありがとうございます!!
・・・じゃあ、イカれたやつを、やりますか!」



ホリエといい、ひなっちといい、るいくんといい、
なんでみんなそんなに「北の国から」好きか(苦笑)
世代的にはあたしも見てたけどさあ、
家族愛とかよりまず、寒い(気温が)のはいやだしなぁって(笑)
北の国に住んでる身はそっちがリアルなんで(笑)



{VANDALISM}
うっしゃ!イカレます!!(笑)


攻守が入れ替わりながら、
ベースとギターの掛け合いが続く前半で、
うねうねと熱量を溜めて溜めて、
ドラムからあの印象的なフレーズ早弾きで、一気に吐き出す感じが、
なんかこう・・・くだらねえことうだうだ言われて
フラストレーション溜まってるのを、
ふざけんじゃねえぞこらって、一笑に付してる感じが。


どうしてもうたに入り込んでしまう性質なので(苦笑)
普段の生活では使っちゃいけない言葉を全力で叫んでしまいました(笑)
英語詩にしてくれてありがとうホリエ(笑)
こう言いてえ時だって、やっぱありまさあね。
サラリーマンでもよ。


無知による知的財産の破壊。


聞きもしない野郎に、くだらねえこと言われる筋合いはねえよ。


音楽好きな私たちだって、一歩間違えば似たようなことしてしまうことがある。
無知が罪とは言わんが、
無知ほど怖いものもないよ。
知る努力は怠ってはならん。
肝に銘じてー、
それもこれも含めて、叫んだれっ!



{KINGMAKER}
音源聞いた時、ライブで見ごたえあるだろうなあと思っていて。
全員がボーカルでリードギターみたいだなって。
ドラムもベースもギターもエライことになってるので、どこ見たらいいかわからんな、
とも思っていたのですが・・・。
もう、見るどころの騒ぎじゃなかった(笑)
音に、完全に、意識を持っていかれてしまって、
視覚を駆使してる暇まったくなし。
うわっ、すげえええ!!って呆然としてるうちに、
どわああああって走り抜けていかれてしまった・・・。
・・・えっと・・・すごかったです(笑)←小学生か


ホントすいません、ライブの感想らしいものが書けませんで(苦笑)
・・・・・いつもか(笑)
これはねえ、ライブで体に浴びるべきですよ。



{DONKEY BOOGIE DODO}
イソップ寓話が出てくるうたに対して、
すでに物語でしか存在しなくなったドードー鳥が出てくると。


OJのギター鳴った瞬間に歓声あがったのがうれしかったのです。
この曲すげえ好きなんだけど、
ライブだといつもフロアが戸惑ってる感がありまして(笑)
横ノリ苦手ですか?みなさん?


横に揺れてる時点でエロイと思うんですが、ちょっと認識おかしいでしょうか?
日向さんがもー、もー!!(苦笑)
そして、口説き入ってるOJがヤバい。むっちゃくちゃやばい。二回書くくらい(笑)


この歌詞と、曲が纏う雰囲気がたまらなく好き。
日本語詩のところはどこか刹那的というか、少し狂気じみていて、
英語詩のところは韻踏み遊びが綺麗で。
マザーグースみたい。
不条理なものだらけの世界で狂ったような明るさで踊らされていても、
その、存在としては無様に見えるかもしれないけれど、
最後の救いは残してあるところがいい。
飛べないけど笑える、とか、最愛の君って言葉が出てくるのが、
世界を放り投げずに着地させてて、やさしいなあ、と。
残された、最後の鍵のような。
酔っ払ったでしゃばりって最悪だよね(苦笑)


1、2番のブリッジのところで
ベースとギターが絡み合ってんのがやばいす。
二人が向かい合って弾いてんの見てるだけでかなりテンションあがる(笑)
それから♪僕らは歌い踊ろう♪のところで三つ叩くのすごい好き。
メロディーが不安定さを意図的に出してるのとかもぞくっとする。
一語の中で半音上げ下げするとか、なんとなくふわふわさせてて、
またうたいが色っぽくてねえ。



締めの大山さん、うっとりさせまくりでございました。
ごちそうさまです(笑)



{CRY}
ここ三曲、完璧でしょう。流れ。
現実味のない現実から、一気に逃れられない体感としての過酷な現実へ。
突きつけられたような。


泣きそうになるのを、拳を握りしめて堪える。
てめえに、刻みつける。


このうた、新しいアルバムの中でも私にとって、とても大切なうたで。
情景が、重なってしまって。
タイトルも、そのままだし。
この曲の間は祈ろうって思ってたんだ。


そして「今は我が鼓動を聞け」ということばに、
めっちゃくちゃぐっときた。
無力感や喪失感に我を忘れそうになっても、
まずは、己が何をすべきか、己で見極め動くしかない。
自分が生きている音を確かめ、その音が指す行く先を、見失うな、と。


あの日以来、私も随分不安定で不安な時間が長かったから、
この言葉に、随分救われた。
たとえ、戻る場所がなくなるとしても、自分のなすべきことをなせ。
そう言ってくれたみたいで。


音源では、意図的に熱量を抑えているような気がしていたんだけれど、
・・・歌詞のとおり、あわてるな、っていう感じ。
でも、
直にこうやって聞いていると、
・・・なんていうかな・・・ホリエの強い願いに、
みんなが引っ張られて、どんどん熱くなっていくような。
底に携えているみんなの祈りが、伝わってくる感じがする。


♪listen to my〜♪を一度、半ば絶叫するようにしていて・・・。
このうたって、ホリエの根っこに一番近い気がするんだよな。
みんなに言っているようで、自分も確かめてるような・・・・。
サビはコーラス二枚看板。
ホリエを・・・同じ視点の人たちを、支えてくれてるようで、すごくよかった。
ハットたまんねえぞ、シンペイ。


ラスト、OJのトライアングル炸裂。
フロアの歓声って言ったらなかったですよ(笑)



MC
シ「・・・小樽のひとたちと会えてうれしいなあっ!
・・・しみじみしちゃったもん・・・運河をのぞみながら、
こんなところまで演奏しに来るとはなあ!って・・・ありがとうっ!!
・・・来れないからっ!みんながいないと来れないからっっ!!」
ひ「ホントにねえ、こんなにたくさん来ていただいて」
ホ「正直不安で震えてましたからね、楽屋で」
ひ「小樽って見た瞬間に・・・(大げさにぶるぶる震える)」
ホ「そこまでじゃないでしょ(笑)」
シ「安心するもんね。この顔ぶれ(フロア)を見て。
(フロア拍手!!)
・・・諸々踏まえて、暖かい拍手をありがとう!(笑)」
ひ「I love you so matchです!」
シ「Me to」
ひ「Thank you!!」
ホ「(笑)・・・・・じゃあロックンロールを!」



シンペイ・・・女子にきゃーって言われてたで(笑)
でもやっぱりうれしいっすね。
こちらとしては、
来てくれて本当にありがとうって何百回言っても言い足りないくらいだけど。
リズム隊は二人とも、
どこか無邪気なところが憎めなくて好きっす。
ちゃんと、リアルを見つめたうえでの無邪気さで。



この辺りでやっと、
新しいアルバムの曲と、連想もしくは意思や意図が近い過去曲が、
対または同ブロックに配置されてるんだということに気づく。
おせえ(笑)
もうほんとすいません。楽しすぎて。考える余裕なくて(苦笑)



{Little Miss Weekend}
こっからは体力勝負のブロック(笑)
・・・正直あんまり覚えてない(笑)
ひなっちのドライブ感がやばかったのと、
もんどりうってギター掻きならしてたホリエと、
ギターソロでOJが前出てきて、ぎゃんぎゃんかましてたことと、
叫びまくってたシンペイと。
あ、OJ髪ほどきませんでした←そこはいい(笑)


{瞬きをしない猫}
アゲの定番になりつつありますね、こいつ。
意外。ってか正直驚き。
アルバム発売時に、なんでこれ最後??って困惑した気持ちがまだ残ってて。
とか言いながら、現場では自分もぶっ飛んでましたが(笑)
もうoiコール尋常じゃない(笑)
「CREATURES」の中では異質だったけど、
こうやって浴びてると、テナーの瞬発力が凝縮されてる曲なんだなあって。
サビでみんなが単純に叫べるキーワードがあるとか、
それこそoiコールしやすいとか、
ギターがぎゃりぎゃり言っててめっちゃかっこいいとか、
あと短い。これ結構大きいよね(笑)
ガンガン畳みかけるにはいいだろうさ。ああそうだろうさ(笑)


{プロローグ}
ライジングで初お披露目だったこの曲。
あの時点ですでにやべえなこれ・・・って感じだったのですが、
もうね、比じゃない(笑)
跳ねながら弾くOJの、サビのフレーズちょーかっこ良かった・・・・。
叩きつけながら、うた聞こえなくなるくらいデカイ声で叫んでるシンペイが(笑)
ああ、そうだろうともよ!!
負けるかうらああ!!!


っつって、狂乱状態なブロックでした。
汗が・・・汗がハンパねえす(笑)



MC
ホ「・・・新しいアルバムの曲の反応がいいと・・・すごくうれしいんだけど(笑)
・・・古い曲もやります」



{WHITE ROOM BLACK STAR}
ホリエがギター刻みだした瞬間に、思わず目を閉じた。
個人的に、思い入れが、ありすぎてね、このうた。


あの頃の、記憶が、出会ったばかりの景色が、
そこから、彼らとの思い出の片鱗が、まるで走馬灯のように巡った。


彼らと、恋に落ちたうた。


6年前{THE REMAINS}が聞きたくて買ったシングルで、
何故このうたの方が自分にひっかかったのか、未だによくわからないのですが。
まあ、
理由は、探せばいくらでもあるだろうし、
本当のところは、意味などないのかもしれないけれど。


あの頃の温度を保ったまま、
さらにそれを越えるように、描く世界が鮮やかに体を包んでゆく。
ああ、間違いなかったんだなって。
自惚れかもしれんけど、惚れてよかったなって。


うたう、ということに重きを置いていなかったあの頃よりも、
声が届けることのできる想いの大きさを、より強く認識した今だからこそ、
鮮明に、美しく、悲しく、やさしく、それでいて強く語ることができる物語と、
その意味を。


意思を彩る三人の意識。
シンペイのシンバルがねえ、あまりにも澄んでいて、正直驚いた。
どちらかというと、叩いてる時は衝動で動く人だと思ってるんですけど、
この時は・・・・、
コアをぶち抜いた、煌めく欠片の音が、したよ。
タムの音が胸を叩く。


泣きだしそうなのを、必死でこらえた。
メンバーを見ると、こぼれそうだったから、ずっと目を閉じてた。
なんで泣きそうなのかも正直わからなかったけど。


今にしてみれば、
多分・・・うれしかったんだろうな。
あのときよりも、こんなに、大きく、強く、美しくなっているのに、
あの頃を、コアを、なくさないでいてくれることに。


時は流れるし、自分もバンドも、世界もどんどん変わっていく。
当たり前のことだけれど、
でも、失いたくない感覚って、どうしてもあって。
譲れない意識とか、アイデンティティに近いもの。
大好きで、常に傍に居て、信頼できる音を鳴らしてくれてるひとたちの、
さらに自分が大切に思っているうたを、
当時の感覚を損なわずに、景色を大きく広げてくれることなんて、
本当に奇跡としかいいようがないと思う。
だって、新しいメンバー入ってるんですよ?!
こんなデカイ変化起きてて、
あの頃の感覚のまま鳴ってるって、ホントにすごい。


この、自分たちの名前を冠したアルバムのツアーで、
このうたが聞けたことだけで、あたしはとても報われた気持ちになった。


ありがとう。
うたっていて、鳴らしてくれていて。


君らと同じ時を生きられて、本当によかったと思う。



{プレアデス}
大きく、深呼吸をひとつ。


多分、演奏する側にしてみれば、
相当ハードル高い曲なんだろうな、と思うのですが。
シンプルだからこそ強いから、その想いを描くのは、相当大変だろうと。
バランスがちょっとでも揺らぐと、途端に崩壊してしまいそう。
でも、だからこそかもしれないけれど、
気持ちが入ると、ものすごい大きな響きになる。


一番メッセージが強くて、明確で、素晴らしい詩だと思う。
涙を含んだようなホリエの声が、美しくて、気高くて。
その上で、目線はしっかり前を見ていて。


ただ、この日は、ホリエの気持ちが入りすぎて、
三人にちょっと置いて行かれそうになってたような気がしました。
こんなのも、初めてだったかもなあ。


太陽と夜の狭間にいて、
それでいて強く「ひとつに集まる」と、意味を込められた、昴。
日が昇るのと同じ時に居る銀の煌めき。
そこに希望を込めたホリエ。


OJが、あまりにその輝きを表現していて、素晴らしくて・・・。
朝焼けの朱と、夜にしがみつく藍色と、
その間際に輝く銀色が、見事に音色で描かれていて。
気高く、凛としたひとつ星が道筋を照らす。
なんて煌めき。


美しさと悲しさって、同居してるからこその魅力であって。
ただきらびやかにしたものなんて、ただのメッキ。
いずれはがれおちるもの。
でも、
テナーが鳴らしている輝きは、自ずから生きる力から沸き起こる、
真から発光している生きる力が出すエネルギィなのだ。


だから、
見とれてしまうほど美しくて、とても強い。



{羊の群は丘を登る}
アルバムの最後を担うこの曲。
「群れ」として羊を肯定することが、テナーの強さなんだよな。
ホリエは、うたうたいではあるけれど、
彼の職業はバンドマンなのだと、このうたを聞いて、心底思った。
己の目で見、手で触れて確かめたうえで、
志を同じくした者たちと、手を取って切り開いていくこと。
ひとりで往くのでは、ダメなんだよな。


バンドとして、自分を鳴らすことを選んだ、意思の強さが現れたうただと思う。
同じく、人といることが何よりの安らぎだと、弱さも吐き出したうただと。
・・・・この人も、人という存在を、信じてるんだな。


ひどく生々しく響いたよ。
俺は、と歌詞の頭につきそうなくらいに、ホリエのことばとして、刺さった。



誰がどうって、最早特筆する必要はない。
ストレイテナー
いい音と、いいうた鳴らしてる、最高の奴らさ。
数少ない、信じられるバンドです。



{Melodic Storm}
バスドラに足をかけて高々と右手を上げるシンペイ。
メンバー紹介。
ホ「ストレイテナーでしたっっ!ありがとうっ!!」


もう、メロディーの渦が、空のその向こうの宇宙にまで、
悲しみも穢れも、痛みも、すべてを巻き込んで、
あたたかさと美しさに昇華して放ってくれるような、なんて多幸感。
こんなに大きなうたになるなんてね。
出た当初は、正直ポップ・・・というか美しすぎて、
あの頃の三人だけじゃ、うたの本質まで鳴らせなかったのかなって思っちゃうくらいに、
今、四人と、オーディエンスで鳴らすこのうたは、
どこまでも大きく、広がってゆく。
本当に、
聞くたびに、どんどん素敵になってゆく。このうたは。


・・・ホリエ?
笑ってる?
うたいながら、みんなの顔見渡して・・・笑ってる?
びっくりした。
そんなに、きれいな光景が、君の前に広がってるの?
なんか・・・その様を見ただけでもう、うれしくってさ。
で、すんげーうれしくなって、あたしも気付いたらめっちゃ笑顔だった。
楽しいがはちきれるって、なかなかないもんなあ。
自分でも自分に驚くくらい、多分笑顔だったと思う。
さっきまで泣きそうだったくせに(笑)




ホ「ありがとうございましたっ!!」
いつものように肩を組んで四人で礼。





周りみんながたのしかったーーーって言いまくってる(笑)
あと、ホリエファンの子らが
「何あの笑顔?!やばいんですけど!!」って(苦笑)
ああ、確かにね、
うたってるときにあんな全開の笑顔って、なかったよね・・・。




EN
ホリエ、袖から出てくるなり、


ホ「小樽ィエーーーー!!!!」


くしゃあっと笑ったまま、両の拳を上につきあげてフリーズ。
うお。ホリエ、テンションたけえ!!どした?(笑)


袖から出てきたひなっち
その背中にがしーーっと抱きつく。
さらに、ひなっちの背中にうわーーっと抱きつくシンペイ。


最後に出てきたOJ、
塊になっている三人を見て、一瞬びくっとなる(笑)
なおもそのままで固まっている三人。
・・・若干あきらめた風に(笑)シンペイの背中に抱きつくOJ。
それを感じて、やっと、満足げに定位置につく三人(笑)
OJは苦笑い。


ひ「(ホリエに向かって)こういうことでしょ?」
シ「今日一番の盛り上がりを、ホリエアツシさんが見せた」
ホ「(めっちゃ笑顔)・・・ありがとうございますっ!」
シ「・・・小樽ィエーーーーー!!!・・・・・たのしいね、これ(笑)」
ホ「masasucks(the HIATUS)が「もう、テナーついていかれへんわ」って言うんだよね。
こういうの見ると」
シ「それでもついてきてくれるのがmasasucksだけどねっ」
O「・・・・・俺が一番ついていけてないんですけど・・・・・(苦笑)」
三人めっちゃ笑顔。


ああ、OJ、まったくだね(笑)
あなたがこういう方面の三人に、
ついていこうとする努力はものすごく感じます(笑)
ステージ上での三人(演奏している時以外)は、中学生男子だよまるっきり・・・・。
まあ、そんなんが好いたらしいんですが。
マサくんにあきれられるって、普段の君らどんだけなんだ(笑)
それにしても、演奏時以外で、こんなテンション高いホリエ初めて見ました。
びっくりした(笑)
どんどんらくちんな感じになっていくね、みんな。
それでいて音の精度は、益々研ぎ澄まされて。
・・・うれしいっす。



{SILLY PARADE}
三人、シンペイに向かって何故かものすごく低く構える。
ホ「お願いしますっ!!」
何構えなんですかそれは(笑)


あのー、解説とか、気持ち入れるとか、どうでもよくなっちまいました(笑)
全員が全力で全開。
メンバーもフロアもね。やりたい放題(苦笑)
ただただ音楽の快楽を追求しまくっております。
たいへんですよ。とっちらかってますよ(笑)
めっちゃくちゃたのしいけどなっ!


ゲームだなんて言わせない。
本気の命がけの勝負だ。




{BERSERKER TUNE}
シ「小樽ゴールドストーンのバーサーカーに捧ーーーぐっ!!」
あーもう。
殺す気ですかい・・・。
すでに出し切りましたってばよう・・・。
でももう、燃えカスだろうと燃したるわっって、
なりふり構わず、最後の力振り絞って音に全力でぶつかったりましたよ!!
いやもう、なんじゃろね、こいつ(曲)のポテンシャルの高さたるや。
人を壊す魔性が宿ってますよ。
すげえ(体力的に)しんどかったけど(笑)
めっちゃくちゃきもちよかった!!!


ホ「ありがとーー!!!」


シ「小樽ィエーーー!!!ありがとーーー!!」
シンペイが最前の柵に足をかけて、周りの子たちと手をたたき合ってます。



そしてエンディングに{VANISH-prototype‐}が。
熱冷めやらぬオーディエンスが、まだ踊ってます(笑)
ご多分にもれず、あたしもそこに居ました・・・まあ踊れるほど体力は残ってなかったが。
曲が終わると、自然と拍手が巻き起こりました。


今日という日に、ストレイテナーに、
心からの感謝を。





以上、LONG WAY TO NOWHERE TOUR@小樽ゴールドストーンでした。




出し切りました(笑)
嘘偽りなく、心の底から楽しかったです。
そして、その心の底のさらに底のふたを、こじ開けられた気分。







以下は読まなくていいです。
自問自答全開です(笑)







少し不思議な気持ちが、こころに残っています。
ストレイテナーって、こんなにあったかいバンドだったかな?って。
こんなに、彼らが近しい存在に感じたの、初めてだったように思います。
物理的な近さではなく、心の距離感。


たくさんの人に受け入れられるようになると、
どうしても、バンド対みんな、という大きな意識になりがちなんですが。


でも、テナーはまるで、反対。
巻き込む人たちがどんどん多くなっているのに、
一対一であることを、より大事にしようとしてくれているような感覚なんですよね。


出会ったころのうたをうたってくれたからか、あの当時のことを思い出したのだけど、
あの頃は、ファンにまで少しケンカ腰というか(苦笑)
緊迫感がずっとあるような、どこか寄せ付けない感じがあって。
メンバー同士でも、牙むき出しで戦っていて、
ステージの上でのやりとりすらひりひりしていたような・・・。
MCらしいMCもほとんどなかったですし。


それが、OJが入った頃からだんだんとほぐれてきて。
今は、ゆるーいMC(笑)も、演奏も、同じ温度感で成立している。
もちろん、音のやりとりは全力で戦ってるんだけど、
互いに対する信頼の深さが、飛び散る火花をあたたかいものにしていて。
ありのままの四人で、居てくれている。
これって、ありのままを晒しても、オーディエンスがついてきてくれるっていう、
信頼関係が、やっと出来上がったからなのかな、と。
メンバー、スタッフ、オーディエンスの、ぶつかりあいの賜物、なのかな。
年月を経て、絆を確かめて、やっとそう居られるように、なったのかなあ。


・・・なんというか、信じてもらえてるんだなっていう、安心感があります。
今の彼らには。
だから、なんのためらいもなく、音の前に自分をさらすことができる。



アルバム「STRAIGHTENER
こうやって直に彼らの想いに触れると、
今まで自分が、意識的にも無意識にでも受け取っていたものが、
間違いではなかったのだな、と、
今を確かめながら、過去に想いを馳せるような。
そして、これから先の光を、つかめそうな。


彼らの音と、何より彼らのことを、
あたしはとても信頼しているということを、改めて確かめたような時間だった。


エゴのぶつけ合いではなく、
真に言いたいことをちゃんと共有できていたような、
つながりを、とても強く意識できたライブだったと思います。



何より、たまんなくかっこいいっす。彼らの音は。




なんだかうまくまとまっていないんですが・・・。
ことばもとっちらかってますし・・・。
でも、このままにしておきます。
あまり心を掘り起こさずに、今ここにあるものを。