星に願いを

ストレイテナー10th Anniversary!


音を作って鳴らすことを生業としているからこそ、
これからも作り続けていくからこそ、
平常と変わりなく・・・なのかな、となんとなく思っていたので、
こんな大々的にお祭り騒ぐとは、
正直、びっくりするやら、うれしいやら。


でも、至極当然な流れのようにも思います。
ストレイテナーは、聞き手との絆をとても大切にしてくれるバンドなので、
この節目は、
「表現したいこと」よりも「共に分かち合うこと」を
優先してくれているのだなあと。
リクエストアワー的な(笑)セトリ投票や、
武道館、というのも。



その、聞きたい曲投票なんですけども。
3曲、と言われると、自ずと己の中では絞られますね。


出会った、というか、彼らと恋に落ちた{WHITE ROOM BLACK STAR}
ホリエのうたとの向き合い方が完全に変わった{イノセント}
この2曲は揺るぎないす。


で、
3曲目として選ぶのが・・・結構難しい。


ホリエが心を「僕」としてそのまま書き表した初めてのうた{シンクロ}
まるで、私が生き方の理想としている姿を、そのまま描いたような{CRY}
希望の光そのものである{プレアデス}
この3曲でいつも日替わり(笑)
・・・えー、
一年以上経っているのに「LONG WAY TO NOWHERE TOUR」が、
いかに自分の中でデカかったかというのが如実に出ていますが(苦笑)


ちなみに、自分はさらにもう3曲リクエストできるので(笑)
それは日替わりで気分次第。
シンペイちん、ひなっち、おじぇい、ホリエント、
メンバーそれぞれの聞きどころがある曲、という観点で考えるのもたのしいし、
その日の天候で、頭の中に鳴ってる曲だったり、
四人テナーでやったことねえから聞きてぇっていう曲だったり、
武道館でやったらヤバいだろこれ、と、場に合う曲を考えたり。
過去のライブを思いだして、
ああ、あの時凄かったなあって、感覚が残ってる曲にしてみたり・・・。


ぶっちゃけ、
どんなセトリだろうと、同じ空間で共有できるなら、それで十分だったり。
それに、1曲1曲、それぞれに思い入れがありますしね。
ホリエのうた、テナーの音は、全力で信頼してるんで。
そして、常に、新しい視点で鳴らして、曲が脱皮していくにもかかわらず、
芯自体は揺るぎないので、
地に足が付いているその強さに、
うたと、聞く側に対するその姿勢に、あたしは惚れてるんだろうなと。


メンバーが演りたい曲って、どんな感じなんかなあ。
みんなが聞きたい曲を演るのがいいんだよねって、
ラジオでシンペイちんが言うてくれてたけど、
やっぱり、本人たちの思い入れのある曲っていうのは、知りたいなーと思う。
なんというか・・・感覚の擦り合わせをしたいなあと。
投票するかどうかは別として。


受け止め方は自由でいいと思うし、
自分でどう解釈するかの問題だと思うから、
そのうたから得たものをどう開いていくか、いつもがっつり自分を掘るけれど、
あまりに違っていたら、やっぱりいやだしね。


武道館。
最後でもいいと思うくらいに、全力でがっついていこうと思う。



ホリエとシンペイちんが出会ったところから数えると20年(!)
ひなっちが共に鳴らすようになってから10年。
あたしが出会ったのが7年前。
おじぇいが加わって、劇的に視野が広がったのが4年前。


はー、やっぱいろいろ思うところありますわなあ(苦笑)


ホリエアツシという人は、
少し前までは、鳴らすものに関して、不言実行を絵にかいたようなひとで。
雑誌のインタビューでも、具体的なことはなかなか語らないし、
ライブのMC自体しないことの方が大半だったので、
うたに何を込めているかを、推し量るために感覚を全開放してもおっつかない、
・・・そんな感じがありまして。
多分それは、照れもあったろうし、
聞けば、わかってくれるだろうという、
逆に言えばあまりにも無防備に聞き手を信頼してくれている姿勢の表れだったのだろうと、
勝手に思ったりするのですけれど。
なかなか、そこまで進化した精神性を、持ち合わせておりませんので(泣)
どこまで意志に添えてたのかは、わからん。
それでも、
ライブで、
笑ったり泣いたり、怒りをあらわにしたりした、
丸裸でいられた時間は、自分として偽りはなかったから、
その感覚だけは、信じてたいなあと。


最近は、そんな姿をみていた側からすると、
随分とあけっぴろげ過ぎてびっくりしますが(苦笑)
メンバー間のやり取りが、こんなだもん。
だからこういう音鳴るんだよねえって、なんか今更納得したりもして。
うれしたのしい(笑)


とんでもなくかっこいい音鳴らしてんのに、偉ぶらないし、
先輩に対しても、憧れをもってみてる子たちに対しても謙虚すぎるし、
・・・そこが、信頼できるところでもあるんだけど、
でも、もっとがつんと叩きつけていいのになあなんて、ちょいと思ってたりしてたんだけどさ。
こんだけ、救われてる身としては、ね。



そんな想いに、
このシングルで、明快な回答をもらいました。
{From Noon Till Dawn}

From Noon Till Dawn

From Noon Till Dawn

知ってる声
知ってる音
知ってる空気。
でも、
見える景色が、まったく知らないところ。
なんだ、これ。


テナーの新しいうたで、こんな感覚になったの久しぶりだったので、
かなり戸惑いました。最初。
多分、おじぇいが入って初めて世に出された{Black Hole}以来。
安直に言ってしまえば、すんげえかっこいいし、
多分ある程度音慣れしてるひとならば、お?っと思ってくれる間口の広さもあると、思った。
でも、
これ、テナーなんか??って。
ホーンが入っている、ということは、正直どうでもいいです。
聞いた瞬間の華やかさよりも、
何か、根本的なところの視点が、露骨に変わっている。


画角が、全方位に一気に広がった。
レンズがより鮮明に世界を捉えている。
目線が、高い。
それは威圧や傲慢ではなく、俯瞰に近い感覚で。
目まぐるしく、触覚と感覚が翻弄される。
ここは、どこ?
あまりに広くて、天地前後左右がわからない。
自分の位置がつかめない。
・・・これがファーストインプレッション。


毎日毎日聞いて、
ことばが自分の口から出るくらいまで身体に入って来て、
それでやっと、なんとなくつかめた気がする。
{From Noon〜}もそうだけれど、{BRAND NEW〜}{星の夢}
これらの景色は、今までの音の中には、見たことがない。
いや、感覚は一緒なんだ。ただ、深さと広がり方が、あまりにも大きい。
ホリエのうたが、もう、あからさまに違う。
うたうたいとしての進化の仕方が。


正解は、ライブでぶつけないと、わからないけれど。


ホリエは面白いねえ。
この人、どこまでいっちゃうのかな。
どんどん枷がはずれて、自由になっていく。
それに呼応して、メンバーがすんげえたのしそうに鳴らしてる。
もうなんだろうな。
このバンド、奇蹟だよ(泣)
出会えてホントよかった。



今年は大きな変革の年になるであろうなと、
漠然と思っていたことが的中したというか。
entも、ホリエ一人語りも、SOFTツアーもKESENも・・・。
全部がこの3曲に凝縮されてる。
ライブ行かなきゃ、そこに居なきゃって気持ちが強かったのは、
こういうことだったんだな、と。
そのひとつひとつ共有した空間と時間が、その瞬間瞬間に見えた景色が、
音像に溢れ返っている。



腹くくった感が、強いです。ストレイテナー
俺らが鳴らせば、それが最高のロックだと、言いきってる感覚。
それだけに、自由です。
やりたいこと、全部やったる。そんな感じ。
それだけの音鳴ってます。



あちこち飛ぶな(苦笑)
しょうがないな。
まとまんないっす。
なんかもう・・・・・好きっす(笑)


今回のツアーはシングルレコ発で、ゲストもありだったりしますが、
確実に、意味合いが違う。


くっそ気合い入れていきますよ。