ストレイテナー LONG WAY TO NOWHERE 青森


ストレイテナー
LONG WAY TO NOWHERE TOUR
@青森クオーター
11.12.1


テナーは比較的レポを書いているバンドなので、
曲の解釈が過去と変わっているところがあるかもしれません。
変わらず、同じようなことを書いていたら、読み流してください。


変わっていて当たり前だし、
変わらなくて、当たり前なので、
その辺はご理解のほどを。


ただ、今日のライブは、
過去最高に、素晴らしいライブであったことは、胸を張って言いたい。




今回のツアーは、
俺的テナーファン史上最多の、ワンツアー3か所参加(笑)
10月の小樽、札幌に続いての、青森です。
・・・やりすぎですね(苦笑)すんませんホント。
音源聞いた時点で、もうすでに歯止め利かなくなってました。
行ける範囲内は全部行ったろって、思わされる作品だった。




小樽がね・・・とてもいいやりとりが出来たライブだったので、
ちょっとそこに引きずられている感もあったのですが・・・。
それ以上に、
どれだけうたが育っているかなって、期待感の方が大きかったけども。
・・・あと、札幌のリベンジを(苦笑)



午前中で仕事切り上げて、白鳥に飛び乗った。



今回もおかげさまで番号よかったので、
OJ前2列目くらいにいました。
前回の経験で、リズム隊前にいるとギターとボーカルちゃんと聞こえてなかった
ということに気づいたので(笑)
リズム隊贔屓ですけど・・・音でかいんだもん。ひなっちもシンペイも(笑)
・・・この日は、ギターも音すげえでかかったんすけど(笑)
それでちょうどいいぐらいで。
・・・あたしゃあ、テナーに関しては、
OJが少し前に出てる方が好きですよ。ふふふ。



機材のチェックとチューニングがものすごく早く終わったのにも、
ツアー終盤感が滲んでました。
余裕、というかな。
短時間に、メンバーが求める音を、我々に最高の状態で手渡せることを、
技術的に完璧にできることが当たり前になっている、この手ごたえが裏打ちする自信。
スタッフ側がこうだもん。
もう・・・ニヤニヤしちゃってね(苦笑)


・・・の割に、必死で祈ってたけど。
お互いが全力だせるように、邪魔が入らないように・・・って。
なんか・・・妙に切実だったな・・・。
札幌がちょっと・・・トラウマになりかけてたんで(苦笑)


ホントねえ、ライブって始まってみないと何が起こるかわからんから。


あいかわらず、技術的なことはご容赦願います。
感覚だけは、全開で行ってますんで・・・想像していただければ。




<セットリスト>
LONG WAY TO NOWHERE
CLARITY
VANISH
クラッシュ
Stilt
THE REMAINS
Lightning
CLONE
YOU and I
氷の国の白夜
Man-like Creatures
KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]
MC
VANDALISM
KINGMAKER
Tornado Surfer
CRY
MC
SPEEDGUN
瞬きをしない猫
プロローグ
MC
WHITE ROOM BLACK STAR
プレアデス
羊の群れは丘を登る
Melodic Storm


EN
TRAIN
BERSERKER TUNE




客電が落ち、
{mpls rock and roll}が鳴り響く。
深呼吸をひとつ。




{LONG WAY TO NOWHERE}
自分にとって大きな存在の音楽家のライブでは、
一曲目は目を閉じていることが多い。
今日は、どんな世界が作れるかな。
どんな些細なことも聞き逃さないように、集中力を高めて、
気持ちを場になじませていく。
そうやって、演者の意識に少しでも近付けるように。
自分の心を、偽らず出せるように。


でも今日は、そんな構える必要、まったくなかったな。
一瞬だった。
OJとホリエの滲んだギターを縫うようにシンペイのタムが放たれた瞬間。
もう、今日はなんの疑いもなく解放してもいいのだ、と悟った。
PA通してると思えないくらい、音も・・・意志も、
すべてがダイレクトに体を包みこんでゆく。


う・・・わぁ・・・。
なんだこれ。
小樽の時とまるで違う、音の鮮やかさ。
あのときですら、今ツアーの彼らの心構えがいつもと少し違うような気がしていたけれど、
それの、比じゃない。
今まで、いろんな土地で、受け止めてきた想いを全て形にするかのごとく、
ここまでで得たものを、惜しげもなく晒すがごとく、
ひとつひとつの音の、説得力がまるで違う。


ホリエのうた、すごい。
ツアー前半の小樽ですら、すごい開き方だと思ってびっくりしたんだけど、
それでも、ほんの少しあった、
反応を探る・・・というか会場の空気を掴もうとするような意識が一切感じられない。
・・・さ末なものが何も混在していない、
祈りにも似たまっさらな意志だけが、
なんの気負いもなく、すっと、あたしの心を引きずりだしていく。
きっと、フロアのみんなも感じてたんだと思う。
空気の集中の仕方が、首の後ろにぴりぴり感じるくらい、
ひとつに向かっていく感覚があった。
一言ひとことに、深さと重さが備わって導いて行く力が強くなっている上に、
うたいたいんだ、伝えるんだ、という感情的に迸っている熱量。
あきらかに、確信に裏打ちされた、うただった。
俺の言いたいことは、もうわかっているだろう?
共に分かち合い、高みに昇らせるために、いこうぜ。


最後の♪LONG WAY〜♪を、声が裏がえるくらい絶叫していて。
・・・最初からこんなに全開、
言いかえれば、己に対して枷をはめていないホリエ、見たことない。


歌詞のとおり、
違う場所や違う季節の道を歩いて、
違う顔や声に出会って、ここまで来たんだね。
そのすべてが、今ここにつながっている。
その、得たものを、惜しげもなく吐き出して。
そして、今も、目の前の我々の心を、全部引き受けようと、両手を広げてくれている。
うん、小樽の時に持って行った自分の気持ちは、
間違ってなかった。
・・・・・すごいな、ホリエ。


ホリエのエモーショナルなうたいにひきつけられるように、
どんどんアグレッシブになっていく、三人の音。
というより、
シンペイもひなっちもOJも、
己の心のままに鳴らすことが、一番正しいんだって、確信してる感じ。
なんの、交じりっけもない、純度100%のストレイテナー


心の言葉を信じて、踏み出せ。
今、この瞬間から。
また、ここから、生まれてくるような。


やべえ。
今日すごいことになりそうだ・・・。
胸の鼓動がどんどん早くなっていく。



{CLARITY}
リムとハットが刻まれていく。
へ?
これって・・・・?まさか・・・。


少ない音数の中で、凛と響くホリエの声。
まるで、やさしく諭すように。
裏と、裏から表に返るところがすごい綺麗に出てる。
とても丁寧に、確かめるように発することば。
どんどん良いうたうたいになっていくな、ホリエは。
びっくりするわ。
描く世界が、純度を増していってる。
もう、そのうただけで、宇宙が見える気がする。
いやもう、ホントにすごい。鳥肌とまんない。


世界を支えるシンペイの上を、
美しさを担うOJと、意思の確かさを担うひなっちが、
うたに寄り添い、ホリエの行く先を切り開いていくように鳴り響く。


このうたって、聞き手を全肯定してくれてるうたなんだよな。
こうやって分かち合うことによって導き出す、というか、
分かち合った先にあるものが、答えであると。
受け手と共に鳴らすことで、完成するのだと。
摩擦し合って飛び散る火花で、トンネルの先を照らせ。
そして、共に闇を抜けるのだ。


閉ざされた、隠された自らの墓を暴け。
目の前にある闇は、己の中の闇だ。
葬った暗部を、今、自分の力で解き放て。
埋もれてしまって今は見えないけれど、
闇や悲しみに埋もれたその先に、そこにあるはずの真の己と世の真実を見極めよ。
過去何度か直に聞いたこのうたの、
本来の姿をようやくつかめた気がした。
それは確実に{LONG WAY〜}によって開かれた心だったからこそ、
感じられたものだ。
三人の時の音では・・・正直読めきれていなかった。


それとね、「LINEAR」のブックレットのこのページのデザインが、
すごく印象に残っていて。
宇宙って、人の手が入れられない場所でしょう。
在るがままである場所の最たるところだと思うんだよね。汚されていない。
人間の欲望が及ばない、もしくは欲望から解き放たれた、束縛されない場所。


心の在り様も、そこに、それと同等の意識レヴェルへ行けるはずだと。
真にある存在としての美しさを、もっと意識せよって、
言われているみたいな、気がしたんだよね。
三日月から地球を見下ろす、天使に。
すべてをとっぱらったところで、残るものを信じろ、と。
ホリエの意図を理解するために、
シンペイのリアルとファンタジーは、とても必要なのだ。
というより、このふたりのつながりは、魂の根幹からの深いもののような気がする。
言い方、ちょっとたりないかもしれないけどさ。



♪走るトレイン〜♪
のところからの爆発の仕方がすごかった。
強いんだよ。
肉体的もありつつ、筋の通った信念の強さ。
闇雲に叩きつけるのではなくて、見えてるところが一緒な感じ。
目指すその一点に向けて、まっすぐに祈りを放つような。
大きなテーマではあるけれど、
それぞれが抱えている「心のその場所」は、
すごく狭い、限られた場所だから。
だからこそ、その、それぞれの一点に、矢のようにシュンっと射抜くような、
針に糸を通すような繊細さで放たれる、膨大な四人のエネルギィ。


♪IT'S YOUR〜♪の手前に入った鍵盤とツリーベルがとてもきれいだった。
すっと一歩引いたOJのコーラスが効いてる。
高く跳ねるベース音が、あたたかくて。


今のホリエがうたうと、
今の四人が鳴らすと、
すごく大きなうただったんだなって、ホントによくわかる。


どこでもない場所に向かって走る列車に、
客として、燃料として、時には車掌として、
共に乗っているのだなと実感した。


すべては、その音で明快に。



{VANISH}
ホリエがジャリジャリした音でカッティング粗めにかます
立ち上がるシンペイ、バチを振り回して俺らを煽る。
衝動を煽るひなっち
くっくっく。
言われなくてもわかってまさあ!
行こうぜ、異次元までよお!!


全体のバランスとか、ホントどうでもよいくらいに、
全員が爆音で、全開で叩きつける音。
当然巻き起こるoiコール。
わははは!なんだこれ?!
こんな・・・こんな高揚感、今までに感じたことねえよ!


OJの早弾きがもうたまんねえ・・・。
コーラス・・・めっちゃいい声なんですけどぉ!
♪VANISH INTO THIN AIR♪の手前のギターソロでギターを掲げた時に、
すげえ歓声上がってて・・・めっちゃうれしかったのと同時に、
ああそうね、かっこいいわよっ!って、なんかちょっとムカついてしまい(笑)
くそっ。ギターには惚れない性質なんだっつうのっ!(苦笑)


シンペイ、バスドラ踏みぬくんじゃねえかってくらい踏んでます。
サビのコーラス絶叫!
シンバルもコーラスも・・・スーパーサイヤ人な感じっす(笑)
ってか、負けねえくらいフロアも絶叫。


ああ、やべえ、気持ち良すぎて意識飛ぶ・・・・・。
まだ三曲目なのに(笑)
すごいな今日。
巻き込む力がエクストリーム。


上がりっぱなしの曲の上ずってるホリエの声がエロくて好きです。
・・・すんません(笑)


それにしても、虚空に消失するってうたで、
ここまでアホになれるって・・・健全なのか馬鹿なのか(笑)
この両極を、同時に鳴らせるところが、テナーなんだよな。
理屈と理論と現実が、物語にコーティングされて整然と並んでるかと思えば、
びっくりするくらい、ロマンティシズムの塊みたいな部分もあったり。
んなものどうでもいいわあっ!!って、音の快楽に全力で溺れてるところもあり。
この振り幅について行くのは・・・大変っすよ(笑)
感性も頭も体も、めっちゃ使うから。
だからこそ、がっちり噛み合った時のブッ飛ばされ感は、類がない。
音になれる、最高の快感。
ロックンロール。


・・・今日最後まで体力保つかな?(苦笑)


MC
ホ「あ”ーーー!」(いつものオヤジ臭いあれです・笑)
シ「青森!!!」
(フロア「待ってたよっ!!」)
シ「ありがとーー!!」
ホ「あー。真冬だね、もうね(苦笑)」
ひ「さみーー!」
ホ「俺達ストレイテナーって言います!最後までよろしくっ!!」


にっこにこしてるシンペイ。
ちょっとクールなたたずまいのひなっち
なんだか少し、うれしそうな、ホリエ。


少しのインターバルの間、
OJが次曲のリフを静かーに弾いてまして。
・・・お、おさらいですか?
このリフって、ホリエが作ったんですかい?
・・・なんて思ったり(笑)←余計



{クラッシュ}
「NEXS」のうたは物言いがとても強いので、
・・・きっと今、とても必要とされる意識なのだろうな。
当時は、OJが入ったことに文句言わせねえぞっていうことが、
先にあったと思うんですけど。
・・・ひなっちが、リズム隊に徹していて(といっても出る時は出ますが)、
ギターが前に出まくってる点でもそうだと思うんですが。
それと、
変化が起きても、俺がうたいたいことは変わらねえから、と。
ホリエが言っているような。


それが結果的に、現在生きているこの世界が、、
何もかも不確かだということにようやく感づいた人にとっては、
強く響くだろうな、と思った。
何が正しいのかを、問う音。
今、うたうべき、うた。


発売された時から自分にとっても、足元を確かめる、とても重要なうたであります。
こんなに的確に、矛盾を提示しているのに、
扇動するというより問いかける語尾や、
誘導せずに選択を迫るところや、
実際に現場にいないと実感できないような心象風景が多いところがホリエだなあ、
と思うのですけれど。
・・・というより、判断や決断のさらに奥の方の「覚悟」を求めているんだよね、本来は。
しかもそのタイトルが「壊す」っていう。


びっくりするくらい、
自分で正邪を判断できない人が多いっていうことに驚いている今現在、
それが、どこまで受け入れられているのかな、っていう疑問も、湧いたりしますが。


あたしにとって、ストレイテナーのうたは、
己の価値観と美意識を確かめられる場所なんだよな。
それって、存在意義を定義するために、とても必要なところで。
普段歯車になるために、意識的に殺している心を、
最後の最後に、本当に決断を迫られたときに失わずに居られるように、
ここ(己の中)に在ることを意識できる、それを確かめ、開放できる場所。


そいういう場所があるだけ幸せなのだと思うよ。心底。


些細な感情の波に振り回されてしまう時は、
何故?と己に問えば、見えてくるものがある。
あたしは、感情の高ぶりが、すぐ「涙」という形で出てしまうので、
現状を冷静に見つめることを諭してくれるこのうたは、要。



こう在りたいと、願う心を忘れてはいけない。
普段はできていなくていい。
いざという時に、それを発揮できるように。
負の流れにのまれるな。


重なる手で 伝わる鼓動を少しでも近くに感じられるように 


互いに遠くとも、同じ想いを抱えて、それぞれで必死に生きているということを。
このうたを共有する時だけでも、実感できる喜びを。



多分、この曲から、シンペイに対する見方が変わったと、いまさらながら思う。
正確にいうと{The Novemberist}辺りから薄々感づいてはいたんですが、
確信に変わったのはやはり「NEXS」からだと思う。
それまでライブでは、完全に暴走機関車だったんで(苦笑)
多分、とても繊細な人なんだと思うんだ。シンペイくんは。
ただ、人には、暴力性と破壊衝動というのは、常に存在しているものだから、
ライブになると、そこが顕著に表れるだけであって、
本来は、些細なことも大切にしたいと、願っている人なんだと思うんだよね。
ホリエの相方として、今もこうやっている人なのだから。
こういうとても緻密で、それでいてダイナミックな曲では、
それが顕著に表れるなあ、と。


そして、
全篇に渡り重いテーマを、
描く景色の美しさへ引っ張っていったのは、大山純、その人の力だなあ、と。
1,2番のブリッジと、ラストのギターソロ、圧巻でした。
爆音で鳴らしたいというギタリストの情念と、
ホリエの美学を引き継いだ先の、音が描かねばならん景色の悲しさと美しさを、
同時に鳴らせるのは、この人しかいねえんだなって。
目の前でそのギターソロ見つめていて、
やっぱりこの人、そんじょそこらのギター弾きとは違うなあと、改めて思った。
・・・何度も言うが、ギタリストに惚れる体質じゃないんだけどさあ(苦笑)
この人、マジでなんかあるよ。
技術もさることながら・・・人としての力がね。


そのラストのソロ時に、
OJが前に出て来きた瞬間の周りの反応の良さも、すげえうれしかった(笑)
四人テナーになってから好きなった人も、
二人、三人テナーから見ている人もいたと思うんだけど、
OJのこと、いいギタリストだって、みんなが思ってくれてるんだと、
なんだか、実感した瞬間でした。
・・・なあ?だよなあぁー??(笑)
OJやばいよなあ?!


この街にいるすべての人が同じ夢を見ているんだって


震災後、何度か「この世界にいる」とうたっていたホリエ。
それがとてもうれしかったし、
共に祈ることが、少しでも力になれば、とも思っていたけれど。


今日は、
「この街にいる」ということを、強く思ってくれているような気がした。
滅多に会えないけど、今ここに共にいる、ということを強く感じた。


夢は、強く願えば、確実に未来を連れてくる。




{Stilt}
正直、ものすごいびっくりしました。
このうたって・・・ホリエの・・・というか、
うたうたいなら、理屈抜きで信じているであろう、
・・・今の退廃した世の中から見れば、理想論だと一笑に付されてしまいそうな
しかも、かなり・・・シラフで聞くと照れくさい感じの(苦笑)
まさか、このツアーで演ると、まったく思っていなかったので・・・。


今回のアルバム「STRAIGHTENER」は、震災以降に発売されたこともあって、
バンド名を冠した総決算ではあるけれど、
世の中の矛盾と偽りへ対するアンチテーゼと・・・怒りと、
それに対して個人がどうあるべきかを問うている、強いメッセージ性を孕んだ作品なので、
・・・ああ、そうか。
そういうバンドなんだよな、ストレイテナーは。
今書いててものすごい納得しちまいました(笑)
そうだよ。
昔っから、ホリエの言ってることは変わってねえのさ。
・・・えと、だからこそ・・・なんというか、語弊を恐れず言うのならば、
音楽の魔法の、美しい部分だけを抽出したようなうたを、
うたうとはおもわかなった。
アルバム内に、そういう曲が一曲もなかったしね。
・・・ああ、待って。
そう考えてみれば{YOU&I}の・・・・布石だったんかな・・・。
それに、アルバムのうたたちは、ホリエ個人としての意志も、
深く込められていたような気がしたから・・・。
や、それにしても、ここまであからさまなうたは、
アルバムの流れにはなかったし・・・。
・・・もー(笑)


音楽というものを信じて、それに救われ、逆に翻弄されながらも、
価値観の判断を全面的に頼ってしまっている自分としては、
その気持ちを引き受けるよ、と、直に言ってくれることが、
どれだけ支えになることかと。
・・・自分なりに訳した結果なんで、正しく意図を汲めているかは正直難しいとこですが。
英語詞の時のホリエは、いつもかなりな夢想家で(苦笑)
音楽を信じ愛し、捧げているし、
聞き手の我々を、信じてくれている。


音楽を生業とする人は、
穢れない目でまっすぐに世の理を冷静に見て断ずることも、
精神的なつながりしかない人に対して、愛していると言うことも
同時にできるからこそ、多くの人に訴えかけることができるのだろうなと思う。
きっと、
だれもが、心のそこではそう在りたいと願っているから。
でもそれは、自分の中で確たる信念があり、長い時間をかけて、
それが誤りではなかったことを確かめる戦いをしてきたからこそなのだよね。
多くを失って、多くを得たからこそ、うたって、昇華できるのだ。


心がリンクする音だからといって、そこに甘えてもいけないのは重々わかっている。
日常を戦ってこその、安息であるからね。
 

同じ空を同じ歌を
見上げ歌ってる 離れていても
Love yourselfe as i love you
You sing to me
Still i wish i could tie your time with mine


ここに尽きる。


心から、ありがとうとしか、言いようがない。
偽りばかりで日常をこなしている、
薄汚れて穢れた人間でも、引き受けてくれて。
この音にまみれて、笑顔になれる自分は、まだ大丈夫かな。
もうとにかく、うれしかったんだ。
泣きそうになるくらいにね。


ここのコーラスを、シンペイが絶叫していたのも、とても印象的だった。
ああ、きっと、シンペイも、おんなじ気持ちなんだなあって。


OJのファンキーなリフと、そこに乗っかるひなっちがかなりたまらんです。
大好き。



ホリエって・・・ホントに、どんな人なんだろうねえ。
こんな赤裸々なうたを浴びても、だからこそ、わからなくなってしまう。
うたに表す感情が、あまりに率直で過剰だから、
いわゆるクールな人とは違うのだろうし・・・。
単純に強いから、なんて、言えないでしょう?人間なんだから。
・・・不思議な、人だなあ。
インタビュー読んでも、直に触れても、わかった気になれない人です。
や、もう、
こうやって、目の前でうたってくれてる瞬間が、唯一本当に繋がってると、
分かれる時間だっていうのは、重々感じてるんですが。


今こうやって、共に空間を作れていることに、
絶大なる感謝を。
まさに、あなたたちが、私の心の支えだから。



{THE REMAINS}
前曲と同じくらいに、
シンペイのカウントからホリエのリフが鳴った時の、衝撃といったらなかったです(笑)


何せ・・・個人的に、大事なうたで。
・・・・・彼らと出会った曲ですから。
あたしの中では、完全に別格なのです。
もう何百回聞いたか知れない。
そして、滅多にライブではやらないという。
・・・あたしが同席してないだけかもしれませんがー。
多分、コアなテナーファンの方にとっても、
とても大事なうたなんだろうなあと、起こった歓声にそれを感じたり。


このツアーの最初の方の小樽で街中観光をしたときに、
北海道で初めて走った電車の線路がね、そのまま残してあったのを見まして。
今は廃線になっているので、ふつうに皆が歩くようなところに、
雑草に囲まれたまま、線路が放置されているような状態なのです。

こんな。
これを見たときに、
このうたの♪死んだ線路の冷たい鉄♪という歌詞が、頭をよぎって。
ああ、この荒涼とした物悲しい景色を描きたかったんだなって、
妙に実感したことを思い出して。


走馬灯って、こういうことを言うのかな。
テナーと出会って、何度もライブで分かち合って、
笑って、叫んで暴れ倒した、いろんな記憶が、
映像としてではなくて、感覚だけが、ドバぁっ!!と頭の中駆け巡って。
・・・ちょっとどうしていいかわかんなくなっちゃいまして。


ただ、シンペイのタムまわしや、シンバルの使い方が、
突っ走る勢いはそのまま、一打も逃さずしっかり叩いていたことが、
すげえ・・・すげえよかったことと、
音がうた含め五つになった厚みが生み出す説得力が、
恐ろしいまでに、感情をもっていってしまう快感と、
♪SNOW RAIN SNOW♪と、うたう意味が、
いまさらながら急激にパキパキっと頭の中に構築されていくのを感じれたこと。
もうなんか、いろんなことが相まって、
心底、うれしかったです。
まだ、まだあたしが知れてない、テナーがいる。
出会った曲で、それを感じて。


うむむ。
とっちらかってますな・・・。
うまく言葉に表せないんですが(苦笑)


三人テナーの粗さとぶつかり合いが武器だったころの勢いが、
OJが加わっても削がれたり洗練されたりするどころか、
熱が倍加しているところやら、
その熱と反比例するかのように、
見える景色の荒涼とした色合いが、より鮮烈に、緻密に現されている音像。


心底大事にしているこのうたで、そう感じられたのが本当にうれしくて。


怒りも痛みも、今は苦しくとも、
何れ、それらは悲しみに形を変えて、過去の煌めきに。いつか。
今日雨だった水蒸気が、今日は形ある雪に。
地面に溶け込んでしまえば、すべて溶け合って、海へと帰ってゆく。
形は違えど、もとは、ひとつ。すべて。
そして行く先も、ひとつ。


よかったんですよ。もう、ホントに。



ここのブロックって、
ファンのみんなが聞きたがってる曲を選んで演ってくれてたような気がします。
三本しか見てないんで、どうかしらん。
でも三本しか見てないのに、
わぁ!ってどの会場でも思った選曲だったからねえ。
ホント。
テナーはファンにやさしい。
・・・ということに、やっと気付いた(笑)
ごめんなさい。



{Lightning}
リーベルがやさしくこころをなだめて行く。
鍵盤の響きが、あまりに美しい。



小樽の時、ここから始まっていくの完璧だと思ってたので、
再び聞けて、うれしかったけれど・・・・。
完璧すぎて、自分にとっては、辛かった。
・・・正直、あまり語りたくないです。
あまりに、深いところまで、暴かれたような気がして。
泣きそうなのを、必死に我慢していて。


ホリエの美しく甘い高音と、
そこに哀愁を漂わせるOJの深いコーラスが重なって、
悲しみと痛みが、倍加していく。


・・・これ以上失いたくないんだよ、何一つ。
何も変わらないんだ、世界は。
こんなに、大きな損失をわかっていても、ただ、漫然と日々は続いてゆくんだ。



そこで、悟らなきゃいけないのは、
自分が、どれだけその事実を忘れずに、大切に守ることができるか。
・・・そこから、その想いをより育ててゆけるか、ということなんだと。
他者との比較も時流に乗ることもは必要ではなく、
受け取ったもの、そこで響き合ったやりとりをこそ、
比べることなく、失ってはならないものとして真に落とし込んでゆけるか、なのだ。
それは、いつか、未来へと、繋がって・・・ゆくのかも、しれないから。
たとえその相手がいなくなっていたとしても、
残った想いは、消してはならない。
そのためにも、辛さばかりの世界であろうとも、
胸に抱いたこの熱だけは、灯し続けるんだ。


ゆるぎなく、ゆるぎながら貫いていくひなっちが、
あたしを助けてくれる。


ほんっとに、
ここのバンドは、奇跡的だな。
今目の前で鳴ってる音は、
紛れもなく、歌詞が導く方向へ、しっかりと歩んでいるし、
それを、彼らなりの解釈で、それぞれの想いで鳴らして、
なおかつ、ブレずに、聞き手を導いてくれているところが、
他のバンドではありえないほどのバランス。


ホリエは、歌詞のリピートを多用する。
うたい方をほのかに変えて。


刻みつけたいことば。


でも、今は、今だけは、君らの音に抱かれて、ゆっくりと、眠りたい。
輝かなくてもいいから。


そんな日が、来るだろうか。



{CLONE}
そのままこの曲ですから・・・。
メンバーの顔なんて、まともに見られない。


うたの人に、なってしまうのです。
ライブで直に聞いていると。
もちろん、何を見ているの?と問いかける方に。


空間を染めて行くギターの滲み。
抱えた思いを高めるように呼応するタムとベース。


ホリエのうたには、ほぼ必ず「喪失」がついてまわる。
信じていた絆、心の一部である大切なものたち。
繋がっていたいと、強く願っていても、断ち切られるつながり。
逃れられないもの。
それを当たり前のものとしてうたに落とし込んでいる。
だから信用できるし・・・逃げたくなるくらいに、辛い。
このうたは、その最たるものだ。


OJのコーラスが・・・情感がこもってる響きで・・・。
いいうた・・・。
小樽ん時は、まだ正確に追うのに必死で、ここまで色がついてはいなかった。
今日は・・・・響き合いが、
美しくて切なくて・・・景色が美しすぎて苦しくてたまらなかった。


互いの理由を、心底理解しあえるとは到底思えないけれど、
今、こうやって、ここに在るうたを、分かち合い、
考え理解しようとし、わかりたいと必死になり、
わかってほしいと叫び、そうやってぶつかった時間。
・・・それが、きっと、すべてだったのだと。


繰り返す言葉が、
あの時の出会いも、叫びも、願いも、
すべてをつなぐのだ。
何度でも、何度でもくりかえすしかないのだ。



安息という意味での、救われはしない。
でも、今を、確かめることができたのは、
とても大きな時間だったと思う。
そして、
これからも、繰り返す言葉を咀嚼して、反芻して、
考えて、想って行くしかないんだ。


いつか、いつか再び出会えるまで。



世捨て人になれるほど、強くも、あきらめてもなくて、
今しかない、という刹那的な切羽詰まった焦燥感に追い込まれていながらも、
いずれ廻るのだという、大きな流れも、漠然と見上げている。


確かなものなど、どこにもなくて。


ああ、ごめんなさい。
うたの感想じゃなくなってるね(苦笑)



余韻を牽くOJの滲んだ音色が、とても美しくて。
リーベルきらり。



絆は、ここに、この胸にあるのだよね。きっと。
ありがとう、そう言ってくれて。



{YOU and I}
OJが淡々としながらも、
くっと心を色づかせるような音色を鳴らす。


・・・前曲のような喪失をうたいながら、
願いはひとつさ君と僕はと、
リアルに目の前で、いい放つホリエの憎たらしさよ(苦笑)


互いに、
失ったものや、探しても見つけられないものは、
どんなものでも埋められない程に、暗く深い影をもたらしているけれど、
・・・・きっと、見ている先は、同じところだよ。
完璧にはまるピースではないかもしれないけれど。
今は、今だけでも。


ちぇー。
結局口説き落とされちゃってるなぁ(笑)


小樽・札幌で、まだなんとなく、
どううたえばいいのか見えていなかったようなうたいかただったように感じたのが、
あれから、たくさんの人たちの顔を見て、こころが定まったのか、
・・・肩に力が入っていない、すっとしたうたいになっていて。
なんというか・・・ありのままで、そこにいるホリエが居て。
飾ることも、強く出る必要もないのだと、
今の、フラットな状態のままで声を放っているような温度。


きっと、この歌詞を作った時に近い感覚に、ひとまわりして戻ってきたのかな。
みんなの、想いを受け取った上で。


これって・・・すごいことだと思う。
生まれた時と、受け取ってもらえた意識が、ブレてないってことだもの。
・・・まあ、あたしごときの耳が、
どこまで汲みとれているかは、わからないけれどね。
少なくとも、今は、
ホリエアツシという人が、ありのままで、居てくれているような気がしたよ。
ストレイテナーのボーカリストであることが、
うたうたいとしてのホリエアツシであることと、イコールになっている。


そして、どんどん自由になっていくシンペイとひなっち
二人が生み出すグルーヴに任せるだけで、
安心感にも似た心地よさがある。
やー。いいっすよ。むっちゃくちゃいいです。リズム隊。
シンバルがやたらとドラマチック。


気持ちはホリエとOJが、
体はリズム隊が。
もう、憎ったらしいわ。こいつら(苦笑)



なんの違和感もなく、うたになれるこの快感。
このバンドでしか、生み出せない波動。



♪MUST BEE THERE♪をめいっぱい叫んでいたホリエ。
君は、本当に音楽を信じてるんだね。




小樽の時に、曲と曲のつなぎをバチバチ切っちゃってて、
エフェクターの切り替えとかいろいろあるとも思うんですが、
・・・もーーー、もったいねえなあ!!と思っていて(苦笑)
流れを、綺麗に繋げて欲しいのですよ。
そのために、みんなで曲順練ってくれたりしてるんでしょう?と。
余韻を引いたり、次曲の始まりに意識を導いたり・・・、
そういうとこ、ギターとかベースの腕の見せどころでしょうよ!と。
受け手の気持ちを、途切れさせないのも、ひとつの演出でしてよ、
・・・と、思っていたところが、見事に解消されておりました。


この曲の始まりのOJといい、
次曲の始まりの、ひなっちといい、
この後のどの曲間も、
流れを途切れさせることなく、感情を導いてくれていて。


曲と曲の間や、曲の中ですら遊びがすごく増えて、深みを増していて。
ブロックごとの曲同士のつながりもより強くなり、
相乗効果で、それぞれの曲の意志がさらに明確になっているようでした。


あたしは、うたに入り込んで、その意図を読みながら、
自分がそれをどう受け取るか、そして何を思うかを見つける、という行為を、
ライブ中に無意識に行っているので、
気持ちが途切れない方がありがたいので(苦笑)
すごく、居心地がよかったです。



{氷の国の白夜}
ひなっちが、ぐっと温度を引き下げて行く。
曲に入るまでのたゆたいが、たまらない。
そこに添わせるように、OJが微かに淡く滲ませる。
空気の質が、感触が塗り変わっていく。
・・・ホントにすごいな。
曲ごとの世界が、まるで違うリアルさを描いている。
より、引き込む力が強くなっている。


前線を走るひなっちのそばを、
まるでハットのように、チキチキチキと刻むOJ。
ぐっと、全体を絞めるようなシンペイのタム。


♪今、何かを捨てるのさ♪
に呼応するように、ドン、と放たれる意志。


見目麗しいような、物語的な世界ではあっても、
とても厳しいことをうたっている歌詞だと、思っているのですが、
今日は、
ホリエがうたうサビのメロが・・・あまりにも美しいのに意識が乗っ取られてしまった。
激しく突っ走る四つの音の上を、
まるで泳ぐように、水の流れのように、すべるホリエのうた。
その流れるような声に、惹きつけられて。
そこを感覚だけになって泳ぐのが、こんなに心地よいなんて。


自分はどちらかというと、捉え方が文学的で、
うたわれる「ことば」の方に、感情をのせることが大多数なのですが、
今日のこのうたは、意味よりも、完全にその音としての流れに飲まれてしまった。
それだけ、ホリエのうたうたいとしての力が増していたのだと。
苛烈にぶつかり合いながら疾走する音と対照的に、
意志を叩きつけるというよりも、
声を、一音一音に長く乗せるように、少しタメるようにしていた気がしました。
つられて、色をなくしていくようなOJのコーラス。
そこにのっかる、心地よさ。
このサビのメロディーは、素晴らしいです。


こういうとこが、テナーの強みだよなあ。
真摯な想いも内包しつつ、
すべてから解放させられる音楽的な快楽を、生み出せるポテンシャル。
静にも動にも。


ただ、そこだけを捉える輩が、
どうもね、多い気がして、少し怖いけれど。
自分も、まだまだ読みが足らんのですが。



{Man-like Creatures}
ホリエのSGが、やわらかく世界を塗り替えてゆく。
景色の輪郭を、滲ませておぼろげにしていくようなOJのアコギのループ。
変則的でいて「この世界」では一番確かなシンペイ。
その上を、美しく踊るように跳ねまわるひなっち


・・・今日は、本当に、みんなよくしゃべる。
いや、きっと、あたしが、やっとみんなの声を聞きとれるようになったのか。


ぅわんっと、誘うようなうたいをしつつも、
底には、つきつけるような強さを内包した、ホリエのこえが覚醒を促す。


物語のような、現実。
現実よりも現実的な物語。
どちらが確かで、どちらが本物?
・・・そして、どちらが真に全うすべき意志?
意識と景色が反転していく。
脳が、裏返っていくような。


情報、創作、隠ぺい、暗黙の了解、見たくないものを排除する弱さ、
真にあるべきもの、辛い現実、打開するために見なければいけないもの。
氷に閉ざされた、意志を失った幸福は、真実ではない。
もうわかっているはずだ。
恐ろしいことに、すべてがリアルなのだ。
それを曖昧にしたまま、
不感症でいられるほど、現実は表面上も穏やかではなくなってしまった。


鍵盤が鳴った瞬間の、
現実が今まさに抱えているカオスを現したような混沌としたエネルギィの爆裂。
くっと支えていたシンペイが、
過去にも未来にも、正にも負にも、全方位に放つエネルギィ。
ひなっちとOJがお互いを挑発するように向かい合って叩きつける。
その流れのまま、目の前で弾き倒すOJ。
吐き出せ、そして見つけ出せ。
常にあるものが、リアルではない。
本当につかむべき、空を舞える意志は、ここから外に。
信じているものすら、疑え。
欲など、すべて薪にして燃やしてしまえ。
世の理を、流れの中からつかみ取るのだ。


ハッピーバースデー・トゥー・ザ・ワールド。
ハッピーエンディング・オブ・ザ・ワールド。


ああ。
やっと少し、見えたような気がする。


目の前でかきならすOJを見つめながら、
音が描く鳥を、見た気がした。



{KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]}
このつなぎ、マジでたまんねええ。
{Man-like〜}の本来もってる曲としてのポテンシャルを、理解できるきっかけ。
{KILLER TUNE}の発破能力の高さを、改めて体感させられた瞬間。
まさに発明。
ライブのマックスのひとつめ。


すでに二回ほど体験しとるので、ここでクるとはわかっていても、
もーーーーたまんねえってのっ!!
リズムが変化した時に巻き起こった歓声に、思わずニヤリ。
いいね、青森。
感度が高いから、君ら好きだよ。
いこうや。飛ぼうぜ。


もんどりうってギターかきならしてるホリエ。
言葉あそびの妙と、
なにもかもを巻き込みながらも、なぎ倒すような音のカオス。
快楽の極地。


最近のシンペイくんは、ほんっとにたまらんリズム叩き出します。
ちょいと前までは、勢いだけで突っ走ってて、
結構見失うことが多い人だったんですけど(笑)
もちっと、腰すえててくれればなあってところが無きにしも非ずだったのですが、
今は確かな地平と、本来もっている衝動と情熱の、両方を、見事に乗りこなしてるから、
・・・いいっすよ(笑)
ここまで全面に出ていながらにして、
がっちり守ることもできるようになったシンペイくん。
・・・ドラマーとして、大好きっす。


そこはね、
ひなっちがいてこそ、なのは重々承知。
どんっとはじけていながら、この安定感は、ひなっちしか鳴らせない。


ソロ時にがつんと前に出てくれたOJ。
きゃあっ!って言っちゃってますけど、あたし(笑)
だーかーらー!!(笑)・・・ギタリストには(以下略)


こんな曲作っちゃったホリエはアホだな(笑)
もしくは天才だよ。
理性の箍を外せる、こんな最高の仕組みを企てられるやつなんて、ざらにはいねえ。


サビ前、フロアのoiコールの一体感たるや(笑)
ラストのリフ・・・いつもと違ってたような・・・。


・・・もう汗が・・・ひでえですよ(笑)




MC
シ「青森イェイ!・・・結構よく来てる青森イェイ!!」
(フロア「ありがとー!!」)
シ「(感慨深げに)こちらこそ。こちらこそだ。
・・・なんだよ、水くせえな!
・・・水くせえって、若干使い方間違ってるね(笑)」
ひ「・・・津軽三味線か」
と、おもむろにべべんべん、と、三味線風に弾く。
これがまた・・・かっけえぞこんちくしょう!!って音でさあ。
メンバーも楽しげに、見つめていて。
フロア大歓声!!
シ「さすがお母さんが青森出身だけあるね!・・・(声真似)秀和は三味線もうまいねえ!」
ひ「(声真似)さすがあたしの子だねえ!」
ホ「・・・味付けが濃いぃんだよね?(苦笑)」
ひ「かーちゃんの料理、塩辛くてもう食えない」
ホ「俺だったら絶対食えないね・・・薄味好きだから・・・」
ひ「イカのゴロの塩漬けとか、作るのうまいんだよね。あれうまい」
ホ「・・・(しかめっつら)しょっぱそう・・・。
ツアーで長崎に行くと実家帰るんですけど、もう、薄味過ぎて、味ないもんね!」
(ざわつくフロア)
シ「・・・(声真似)そなんこつ言うならアツシは食べんでよろしい!!
・・・って言われちゃうよ(笑)
・・・そのくだりって、かーちゃんの手料理はうまいよねって流れじゃないの?」
ホ「(笑)」
ひ「さらに落としたもんね。味ないって!」
ホ「(苦笑)」
ひ「・・・でも青森料理おいしいっすよねえ!」
シ「こんだけ青森来てんだから、俺らが青森好きってわかってくれてもいいよねっ!」
ホ「半分開けーのみたいな商店街を何往復したことか!(笑)
去年から合わせたら20往復くらいしてるよ?(笑)
・・・うろちょろうろちょろして・・・」
シ「でも誰とも会わないよねぇ?ここにいるみんなとは・・・」
ホ「(笑)」



まさかの実家トーク(笑)
しかも母上様のリアクションつき・・・・シンペイったら・・・。
ここ最近、何度も書いてることだと思いますけど、
・・・開けっぴろげすぎてびっくりするわ、ホント(笑)
しかも、こんな話してても、オーディエンスに対しての照れがない。
・・・うれしっすね、こういう三人が居てくれるのは。
オーディエンスに、心を許してくれてるってことだと、理解します。
・・・OJはね、ステージ立ってる時は、ギタリストですし、
きっと、もともと、言葉数が少ない人なんだろうけれど。
(ついったは別として・笑)


そういや、コンビニで売ってるココアが濃すぎるから、
牛乳で割って飲むって話、どっかでしてたよなホリエ(笑)




ここへ来て、
あたしの中で、一番印象が変わったのって、シンペイだなって思う。
今となっては、そういう距離感って、ライブにおいてはどうでもいいことだけど。
出会ったころのシンペイは、
週一でスペシャの情報番組の生放送の司会してて(STUDIO GROWNね)
びっくりするほどそつなくこなしている割に自分を明かさない感じで(笑)
硬派な姿勢は崩さずにープロモーションはがっつりっていう(苦笑)


ライブでは初っ端から全力疾走で、後半息切れしちゃうし、
殺気だってるし、MCはひとっことも話さないし。
{ROCKSTEADY}でダイブくらって、うれしいんだけども・・・。
なんだか・・・その解放の仕方とこちら側がうまく噛み合ってない気がしていて。
インタビュー読んでも、ライブ時の記憶ほとんどないとかいうしさぁ・・・。
本能のままにいる人・・・っていうか、
このギャップが・・・なんだかよくわからん人で(苦笑)
私は、基本がドラマー好きなんですけど、
シンペイくんに対しては、
ドラマーっていうよりは、テナーのメンバーっていう捉え方だった。
この言いまわし、うまく伝わるかどうかわかりませんけど。


最近は、ライブでのMCの主導権を握ってんのシンペイだし、
ポロっと真に思ってることや、
音にぜんっぜん関係ないなんでもないこと(笑)も、
言いたいことは遠慮なくそのまんまで話してくれて。
ついったや別件の仕事のおかげもあって(笑)
あー、シンペイくんって、
ホントは人懐っこい性格なのに、
当時はなめられたりしないように戦ってたんだろうし、余裕がなかったのかなって、
今だったら、なんとなーくわかった気になってますけど。
・・・どうかしらん。


それに、
四人テナーになってから、めきめきとドラマーとして耳を惹くようになって。
リズム体的には、どうしてもひなっちが先にどんっと華やかに鳴らしているから、
そっちに気をとられがちで。
「安定」って言葉から程遠いドラマーってなかなか・・・ねえ(苦笑)
全員がリードギターでボーカルなバンドですから(笑)
でも、そうやって主張しながらも、
ぐっと締めるとこは締める、守るところは大切にって、
多分・・・自然となっていったところから、
すごく素敵なグルーヴ叩き出すようになってきて。


あの、完全に個人的な体感の話しなんで、
最初っから見抜いてた方もいらっしゃるかもしれませんが。
失礼なこと書いてるのは承知で、自分の印象、在りのままです。


私は、今の四人のこの空気感が一番好きだし、
今が、バンドとして最高にいい音鳴ってると、経験として思う。


なんでこんなこと書いたかっていうと、
次のブロックが、シンペイくんの良さがバッキバキに全面に出てる曲ばかりだったから。



{VANDALISM}
ホ「・・・よっしゃあ!」
ひ「はいよ!」
ホ「じゃあ、アゲて行きましょうか!」


ゆるーっとなった空気が、パキっと締まる。
こちらもひとつ、息を吐く。
・・・おしゃ!いったろけ!!



それにしても、このリズムパターンは発明ですね。
シンペイ、すげえわ。
音源聞いて呆然として、ライブで浴びてさらに唖然として(笑)
それが、異常に血を沸かせるって気づいた時にはもう遅かりしな感じで(苦笑)
歌詞の攻撃的な意味合いも大幅にありますけど、
もうこの四つの音とうたの意志の、火花散るぶつかり合いが、
とんでもない渦を巻いて、あたしらを巻き込んじまう、暴力的なまでの快楽。
絶妙なバランスの上に成り立っている、恐ろしいまでの解放。
怒りを、破壊ではなく解放の媒介扱いにしてしまう、ホリエの腕力。


音源と違うフレーズをガンガンひいてるギター二人。
コーラスどころかメインボーカル並みにうたってるOJ。
さらに煽る早弾きと、サビで鳴くフレーズ。
それを食う勢いで畳みかけるひなっちはもう自由すぎてとんでもないです。
叫ぶ・・・というか、怒りを隠さずにうたに篭めているようなホリエ。
♪DON`T GIVE ME A SHIT♪の語尾下がるの結構たまんないです。


走りそうになるところを、がっと押さえつけるように叩きつけるシンペイ。
タムまわしたまんねえぞこのやろう!(笑)
こんなに狂う要素満載な曲で、熱量は失わず、保ってる今のシンペイがたまらん。
きっと以前なら、見境なくどわーーーといっちまってただろう。
今は、見事に保ちながら、爆裂してる。
ドラマーとして、あるべき姿と、
フロントマンとしてもおかしくない前のめり感。
両方が同時に鳴ってる。稀有なドラマー。
くっそう。好きだっ(笑)


もうね、考える余地もないくらい、音に任せっちまってましたい。
痛みも怒りも、全部巻き込んで、燃やしつくしてやる。
今、この瞬間だけは、誰にも何もいわせねえ。


やったらホリエが叫んでたね(笑)



{KINGMAKER}
勝手にシンペイのうただと思っているこの曲。
歌詞の意味も、テクニック的にもね。
だから、大好きで。
それに、これをどう叩くかって、ものすごい期待してて。
叩いてる時に発動してるスタンド名として最適だと思うんすけど←アホ


うわうわうわうわ。
なんだこれ?!
小樽ん時と全然違くねえかシンペイ!
ハットのチキチキと、タムのキレ方がハンパなくなってる・・・。
一打一打が粒だってるよっ!
ツアー1本って・・・・経験と蓄積って・・・やっぱすげえな。
勢いそのままで、逃さず全部捉える、腕のしなりが。
すんません、もうシンペイ以外の音、ほとんど聞いてませんでした(笑)
欲しいところにバチンとハマるこの感じ。
ドラマーヲタ全開(笑)
きもちいいんだもん。これが。


ギターもベースも複雑な上、手数がハンパない曲なので、
小樽で聞いた時は、
うっわ、すげえ!!って思ったまんま終わっちゃった感があったのですが、
今日は、一個一個の音の主張がたまらなく強く、
俺の話を聞けえっ!て、四人にいっぺんにがーってしゃべられてるような気が(笑)
その中でも、シンペイが・・・・どかん、と、
確かな中にもハンパねえ熱量を込めて全力で叫んでる感じが・・・したな。
もうそれが、たまらなくかっこよくて。


奪い欺き手に入れた自由はいらない
失い傷つき塗り替えた記憶は消えない


権力者を裏から操る・・・みたいな意味合いもあるみたいだけど、
己が少しでも安らかに眠るために、
信じる君が、少しでも穏やかな気持ちでいられるように、
天のものであろうが、地のものであろうが、
行く手をさえぎるような奴は、
すべて俺が、力づくでも、なぎ倒してやる。
誰が、どんなに欺き隠そうとも、すべて暴いて、真実を描くのだ。
そこには、悲しみや薄汚れたものがあるかもしれない。
それでも、すべてを見つめてこそ、互いが立っている地平を確かめ、
存在の位置を、見据えることができるのだ。


世の雑事なぞ蹴散らすほどの、真理を説けるストーリーテラー
という風に解釈してます。
このうたの、意味を。
競うことや争うことの愚かしさを現した物語を題材にして、
さらにその愚かしさの上を軽やかに超えてゆくような。


複雑にいったりきたりを繰り返すひなっち
何パターンものフレーズが煌めくOJ。
ホリエはそんなん弾きながらよくうたえるなあ!
・・・もー、こっちも聞くとこ多すぎて忙しいですよ(苦笑)
互いがそれぞれの在るべき場所に立ててこその、このぶつかり合い。


サビでドカンとはじける瞬間のあまりの高まり。
いやもう、ホントにめっちゃくちゃかっこよかった。
・・・受けて立ってるあたしも、そこそこ自分として立てているのかね。



これを乗りこなすシンペイくん、大好きです。



{Tornado Surfer}
フロアタムの深い音の上を、
粗めのエロい音でOJが踊る。
ひなっちがフロアに手拍子を要求。


そうそう。音源で{KINGMAKER}を初めて聞いたときに、
まっさきに思いだしたのはこの曲だったんだ。
竜巻に乗って、次の物語へ。


ああ、このバックビートたまんねえなあ。
もう、ひなっちが・・・。
あれだけ攻撃的で全面に出る音鳴らす人が、すっと、引いた時の色気たるや。
フロア見渡しながらニッコニコして叩いてますけど、鬼ドラマーが(笑)
リズム隊ががっちり腰つかまえてるから、エロさが増すってもんです。


・・・竜巻って、なんの比喩なんだろう。
ただ単に、物語として飲み込んでよいものかどうか・・・。


実際、流れを読むとか、自分のメンタルゲージの上がり下がりや、
乗るべき波みたいなもんって、しょっちゅう目の前に現れるし、
その時々の捕まえ方、乗りこなし方を見極めることができれば、
こなしていくことができる・・・のではあるけれど。


でも、どちらかというと嘲る感じで響くんだよなあ、ホリエの声が。
時流や他力本願でいる奴がたどりつけるところなんて、たかが知れている、って。
もしくは、
何も考えず、人の言うことにほいほいのっかって、
無暗やたらに飛びだしたら、でかい流れに飲まれちまうぜ?


甘言に踊らされる愚か者。


ああ、そうか。{KINGMAKER}は乗りこなしてるもんな。
やっぱり後者ですな・・・。



ミルクティー色した空。
冬の雪が舞っている夕暮れにはよく現れる、
異世界がぱっくり口を開けたみたいな、不穏な空。
雪国の人間には、結構親しい情景だったりします。
ホリエは、どんな空を見て、この言葉を生んだのかな。


この曲、
四人テナーで生で聞いたの・・・多分初めてだと思うんですけど、
OJはこっち方面のグルーブ出すのすげえかっこいいよねえ。
{DONKY〜}とか{Sunny〜}とか。
ちょっとファンク・・・ブルース寄りな感じというか。
ものすごい合ってたなあ。
合間合間に挟む、うたへの合いの手のような音も、
ラストの鳴きのソロも。
うぎゃー。もうたまんねっす(泣)


フロアタムの深い音って・・・すごい意味が発生するねえ。
一曲目の{LONG WAY〜}や次の曲もそうだけど、
アクセントに使うんじゃなくて、ずっと鳴ってると景色の色が深みを増す。
・・・なんかびっくりしちゃった。



{CRY}
前曲OJ鳴きのソロから流れて、出だしのフレーズへ。
ホリエの音がめちゃくちゃ粗い。
シンペイのシンバルが脳髄を引っ張り出すように、
底に願っている意志を、明確に描き出す手伝いをしてくれる。


この曲は自分の中で意味が重すぎて、全然冷静に聞けない。
ずっと、心臓の辺りを押さえてた。言い聞かせるために。
こうあらねば、ならないから。


誰かの悲しみも、目の前の呆然たる喪失も、
もう何も、取り戻せなくても、
己が、やるべきことを成せ。
美しい過去に、想いを馳せるのは・・・・事を成してからで良い。


戦え。
世の不条理と、理不尽な理と、無情な力と。
その、守るべきものと、己の信念のために。


きっと何も出来ねえな、というのが正直な吐露。
でも、ホリエのうたのように、気高く戦っていたい、というのは本当。
追い詰められた時にどう動けるかにかかってくる、自分の存在の底力。
いずれ自分には、何も残らなくても。
それらをすべて、
このうたで暴かれた・・・再認識させられたような気がするのです。


私は、今回のようなことが起きたら、多分すべてを投げ出して、
仕事に赴くのだろうと、妙に悟った心持ちがある。
自分のアイデンティティは、家族を守ることにある、と、わかっていても。
それは、いつのまにか育った、己の仕事に対する誇りだ。
見失いそうにも、逃げそうにもなるけれど、
それが、やらねばならぬことだと。


ホリエのうたは、覚悟をよびさまさせる。
あたしは、「君」ではなく、このうたそのものになりたい。


やれるさ。
傍には、ストレイテナーの音がある。
それでいい。


驚くほど深く、さらに苛烈に、意識を開放していく音たち。
見事なまでに、ストレイテナーの世界を構築しながら、
全員が全力で、己の意志を叫び倒しているこの絶妙なバランス。
息苦しくなる程、景色を鮮明に描くホリエのうた。
・・・多分、今回のアルバムの中で・・・というより、
テナーの中でももっとも大切なうたのひとつ。


我が鼓動を聞け


きっとホリエも、自らにこう言い聞かせることが必要だったのだろうと、
何度目かのこの言葉を、張り裂けんばかりに叫んでいた姿を見て、
・・・同じ場所に立ってんだなって、少し思えた。



願うとか祈るとか、理想とか綺麗事とかが、
ほんの一瞬で崩れ去るのを、あたしらは見てしまった。
現場にいた方の感じた恐怖たるや、どんなに推し量ろうとしたって出来る訳がない。
それでも、
なんにもなくなった心の中からでも、
立ち上がってくるのって、願いとか祈りとか、綺麗事だったりすんだよな。
人間って、自分以外のひとのためになにかを思えることが、
何よりの喜びなんだな。


そのためには、己が迷ってはイカンのだ。
どれだけ報いることができるかは正直わからないけれど、
やりたいこと、やらねばならないことを成せば、
きっと誰かにつながっている。


・・・救い・・・って言葉はあまり好きではない。
・・・なんだろう、証し、が一番近いような気がする。
こうやって、ここにお互いがいることの、証し。


曲中、「青森ィィィィっ!!!」と叫ぶシンペイ。
さらにヒートアップするフロア。


ラスト、トライアングルを見事に決めた後、
♪テッテレー♪(@小林賢太郎)の体勢で決めな大山氏。
もー、くっそかっこよかったのにぃ・・・・・ナイス!!(笑)
おじぇいのそういうとこ好き。
会場にいる何人に、それがまっとうに伝わっているかどうかはあれですけど(笑)



あれもこれもそれも全部込みで、解放してもらえた気分だったな。
辛いけど、吐き出せた。
見つけて、確信に変わった。



事後ですけど、左胸にかきむしったような痣ができてた(苦笑)



MC
シ「ねぶたやってるだけあって祭り慣れしてる感が。
思い出した。お祭り感がすごい」
ひ「掛け声以外になんかうたとかなかったっけ?」
シ「・・・カラス跳人って青森のことなんだっけ?俺そのイメージしかない」
ホ「??」(何故か汗を拭いたタオルを被ったまま)
ひ「怖いお兄さんたちでしょ?
あとフラミンゴ跳人っていうのも最近いるんだよね?」
ホ「???」
(フロア「くわしい!」)
ひ「(どや顔)」
ホ「・・・・俺だけついていけてない・・・」
(フロア「8月にこればいい!」)←来(く)ればいいがなまってんですね。
ホ「・・・こればいい?(笑)
・・・青森のみんなはロック好きってことだよね?・・・イエイ!(照笑)」
(フロア微妙についていけない・笑)
シ「(ホリエの真似)イエイ!(笑)」



ホリエは相変わらずロックバンドのボーカルの台詞的なものに対して
まだ照れがあるんですねえ(笑)
もうこんなきゃーきゃー言われるような位置にいるのに、俺様にならないとこが。
でも、言いたいように言ったって全然問題ないと思いますよう?
キッズたちの四人を見る目、あこがれそのものだもん。
受けて立ってあげてもいいと、思います。



ま、個人的に言うと、
照れくさそうにしているホリエを見てつい吹いてしまいましたけれど(苦笑)
かわんねえなあと思って(笑)・・・ごめん。
あくまで、人として、目線は同じところにあるというか。
・・・だからここまで、ついてこれたんだと思うんですけどね。
あたしはそういうホリエだから、信じられるんであって。



{SPEEDGUN}
ひ「イエイ!(笑)」
せりあがるようなソロを一発。ひなっち
そこからなだれ込むように曲へ。


前の方にも書きましたが、
曲と曲のつなぎの遊びがとても良い感じで増えてて。
気持ちをくっと掴んでくれるのは、すごいたのしーです。
ガリ具合が二割増しくらいになります(笑)


シンペイクラッシュ音でけえ!(笑)
もうここのブロックは暴れたもん勝ち(節度を守ってね)なんでね。
ホリエのギターが暴れまくってる。


・・・悪魔って・・・神と同意義語として扱ってんのかな・・・。
乱暴かな。
でも・・・なんかそんな気がするんですよね。
バベルの塔に座って、あざ笑うように見下ろしてる存在。
そんなもんには、従わねえぜ。
俺は、走りたい速度で、突っ走るだけさ。


・・・俺もな!!(今だけでも!・苦笑)


初期の頃からアゲの定番のこの曲。
形振り構ってなかった暴走気味の当時の勢いは失わず、
OJがさらにボトムを強固にしていて。



{瞬きをしない猫}
シンペイの若干前のめり気味なタムとシンバル。
からのー、oiコールのシンクロ率パねえぞ青森!!(笑)


行こうぜ!!おらあ!!


ほんっとこの曲は、ライブで叩き上げた感じすんなあ。
火の付き具合がどんどん激しくなってるもん。
ドンって爆発する感がもうたまんないですね。
音楽でバカんなれるって、最高だなあ(笑)
鳴らす方も、共鳴させて叫び返す方もさ。
今となっては、この曲お蔵入りらなくてよかった(苦笑)
やっぱ四人でストレイテナーですよ。
何回言ったかしれないこの言葉。


うたうというより叫び倒してるホリエ。
・・・でも歌詞間違わないよねえ。
これほんとにすげえと思う。
もう生み出したうたって、百曲は優に超えてるでしょう?
それを、ひとつとして責任を逃れずに全うしてる。
この人、マジでとんでもねえです。そこだけ見ても。
あたしは、ホリエのこと、
肩組んで歩いてる同士とも思うし、
導いてくれる天使だとも、本気で思ってる。
頼って申し訳ねえと、謝り倒したい気持ちにもなるんだが、
そうすることが、ホリエ自身の使命だとも暗に感づいてるのではないか、とも思う。
力強いソウルメイトが、そこにいるしね。
すいませんね。
音楽に関しては、相当な夢想家ですよ。
というより・・・ストレイテナーは夢を見せてくれるから。
しかも、ちゃんと地続きのね。



猫。
瞬きをしない。
すべてを見ているもの、干渉しないもの、ただ通り過ぎるもの。
・・・時間?


世界の終り。地獄に落ちる定。
それが理だとしても、それでも。愛してるよ。
信じるお互いがここにいて、
いずれ生まれ変わって、また廻り合うのだ。
見てろ。
時間も地獄も世界の終りも、そんなもん飛び越えてやる。
君の声が、聞こえる限り。


正直、音のテンションが高い曲の方が、
詞の意味を推し量るのが難しかったりします。
なぜなら、現場では考えている暇がまったくないから(苦笑)


だからこそ、ちょっとばかしこそばゆいようなことも、
全力でうたってくれるんだろうな。と。



{プロローグ}
やべえ、OJエロい!(笑)
シンバル叩きながら、シンペイがカウントを叫んでたのだけは、覚えてるが。
ほんとすんません。
他はあんまし覚えてません(笑)
ぶっ壊れましたー。
とにかくOiコールのアホみたいな揃い具合がすげかったのと、
シンペイが曲中でも叫びまくってたのと、シンバルでけえよ!って思ったのと(笑)
ホリエ喉だいじょぶっすか?ってくらいガナってたのと、
OJが爆音でなぎ倒してたのと、
それに張り合うがごとく、うたいまくってたひなっちのベース。
・・・気持ち良すぎてたまんなかったっす(笑)


二か月前の小樽より、あからさまに熱量も、密度も上がってました。
ストレイテナー、ハンパないですわ。
どこがどうとか・・・体は覚えてますが言葉にはできません(苦笑)


始まりというタイトルが・・・終わりを示しているこのうた。
確かに、ここまでめぐりあったすべてのものが、ここに詰まっていた気がした。


じっくり回ったこのツアーの、まもなく旅の終りが見える今日。
ここからが、プロローグだ。
既成概念剥がれ堕ちるぜ。


この時に、ここに居られて、本当によかったと思う。
形振り構わず出したったでぇ!




MC
シ「青森だいすきっっ!!おまえらだいすきっっ!!」
(フロア大湧き!!)
シ「・・・・しばらく会えないなんてさびしいなあ・・・・」
ひ「すぐ来るよ」
(フロア「いつ??」)
ひ「来年(笑)」
ホ「・・・8月にこればいい(笑)・・・・・目的が違うけど」
ひ「ラッセラー見たいなあ」
ホ「目的はラッセラーです(笑)」
ひ「目的はラッセラーです!!(なぜかドヤ顔)」
ホ「(苦笑)・・・・・・ありがとうございますっ!
・・・なんていうんだろうねえ・・・近いっていうかね・・・。
俺らに近いなんかを持ってるなあ。青森のみんなは。
・・・じゃあ、最後のブロックに行きます」


ほ、ホリエ・・・。
なんて光栄なこと言ってくれちゃうんだ・・・。
びっくりしたー・・・。



{WHITE ROOM BLACK STAR}
滲むOJの音色の上をかみしめるようにすべるホリエのギター。
刻まれるハット。
一言一言を大切に響かせるうた。
ともにうたうように確かな歩みのようなベース。


正直、ここまでストレイテナーの音と、自分の心の芯と、
深くやりとりができた、と感じたことがなかったので、
このまま解放していると・・・自分が壊れそうな気がして、
・・・何かを、祈ってました。
何に向けてなのか、何をもってしてなのか、
自分でもよくわかっていなかったけれど。


出会ったうた。
あまりにも、大切な。


こんなに、彼らはいつでも語りかけてくれていたのに。
私は、何を聞いていたのだろう。
・・・大幅に己の不徳の致すところではあるのですが。


なんだかもう、感謝しかなかったな。


正直、まだ、
ホリエが描いている景色の、真意まではつかめていない気がするのです。
多分テナーのうたの中で一番聞いてるうただと思うのですが。
少ない言葉の中で、彼の価値観と美意識のすべてが詰まっていると感じるのに、
あたしはまだ、それを読み切れてはいない。


出会ったときは、なんて美しいんだろう、と思ったのです。
意味を深く理解できたわけではなかったけれど、
悲しくて、冷たくて、
それでいてとても気高く輝いているように感じたのです。
それは、今も変わらないけれど、
魅かれた理由は、その奥にあると、気づいてしまった。
もっと、潜る必要がある。


すいません。
まだ全然、葛藤中なので、明確な回答は出ていないのですが。


白い部屋。
今まさに、自分が立っているこの現実。


自分が見ている光景の端に、
見え隠れする、過去の栄光やしがみつきたい記憶は、
朝起きれば消えてしまう夢のごとく、何も残らず、意味を見いだせるものではない。
己の殻に閉じこもり、そこから触れもせず眺めるだけの風景は
意味を持たない、過去の夢と同じものだ。


本当に、見えているものを、確実にその中から見極めるのだ。
そこにはきっと、まっさらな青い空が無限に広がっている。
己の根源や存在そのものを認識するための大切な存在。
失ってはいけない絆。忘れてはならない記憶。
・・・・・たとえ夢のようにかないそうもないことであったとしても。


黒い星のコア。
自分がこれと定めた本当に必要なもの。
真に願っているもの。
底に抱いている、失ってはいけないもの。
それらを空に解き放て。
その想いは、空に輝く星のように、いつまでも気高く輝き続けるだろう。
遠い昔から消えずに守られてきた、真に守らねばならないもの。
夢のような儚い想いであろうと、
それは、決して失われない。


くっそう。
まだ違う気がする。
足りない。
全然足りない。
もうね、大事過ぎてあきませんわ・・・。



力の限り叩きつけるシンペイ。
まるでコーラスのようにうたに寄り添うひなっち
煌めく星のごとく、鮮やかに鳴るOJ。
すこし・・・うわずったような、ホリエの声。


ひたすら、ただひたすら、祈った。




{プレアデス}
暁の星。
己のコアから解き放った、輝く光を託して。


朝日を誘い込むようなOJのリフ。
語りかけるようなひなっち
がんっと、地平を見せるシンペイ。
ひどく、感情的なぶつかり合い。


ここで、こうして向き合って、命の限りをぶつけ合って、
巻き起こる膨大な熱と、祈りを、忘れないように。
ここに、ここにいるんだ。
踏みしめた土の確かさと、
曇りない目で見据えた光を。


なんて美しくて、儚くて、悲しい世界なのだろう。
矮小で、愚かな、人という存在の、なんと虚しいことだろう。
だからこそ、私たちは、ここに居ると叫び、互いを求めずにはいられない。
自分の存在を、確かめたいから。
無意味の意味を、見出したいから。


わんっと、天体が地球の自転に添って廻ってゆくような、
OJの輝きが・・・・あまりにも美しくて。
願いを映し出す星の煌めき。
触れた手、語られる言葉。
ああ、ここに在ることは、間違いではないのだ。
互いに、ここに在ることを確かめ合って、それでやっと、世界を見渡せる。



ホリエ・・・声が・・・揺れてる。



気づいたら、涙がボロボロと零れ落ちていた。
恥ずかしげもなく、ただ、泣いていた。
ここに居るのだな、私も、君も。
その事自体が奇跡だし、それだけで、きっと、奇跡は起きる。


居てくれて、ありがとう。
ここに居られたことに、心からの感謝を。



{羊の群れは丘を登る}
ずっと、堪えてるようなホリエのうた。
OJのコーラスがとても優しい。
まっすぐに走り抜けるシンペイと、
刻みつけるようなひなっちの確かさ。


友人が、この曲を聞くとすべてを許されたような気持ちになる、
と言っていて。
なるほど・・・とも思ったけれど、
・・・わたしはそうではなくて・・・問われているような心持になる。
ここに残る?それとも、共に丘を登る?
その向こうに何を見る?何が見える?・・・と。
今までのホリエにはない、問いかけがとても多いうただと感じていて。
そうね・・・それぞれの生き方の根本を、尋ねられているような・・・。


わたしは、群れるのがとても苦手で。
昔から一対一の関係でなければ、うまく自分を出せなくて。
たくさん人がいると、自分はいなくていいだろうと、思ってしまうくせがあって。
・・・おっと、関係ないことまで出てきちゃった。


噂や固定概念に惑わされるな。
己の目で見て、手で触れて、確かめたものの先に、何を見出すか。
それこそが、地平の先を見つける、手立てとなるのだ。
皆、見つける力を、持っているのだから。
何かに取りつかれたように追いかけるのではなく、
自分の価値観を研ぎ澄ませて、行方を見極めろ。
そうすれば・・・きっと同じところへたどり着くのだ、皆。


・・・ホリエは、人を信じてるんだな。
こんな状況になろうとも、群れであることを肯定している。


悦びに穢れる。
悲しみに埋もれる。
人が、陥りやすい罠。


惑わされながらも、それでも、目指す場所は同じところだ。
そう、信じている。


カモメの群れが空を旋回る。
思わず空を、見上げた。



{Melodic Storm}
ギターの滲みをループさせるOJ。
バスと椅子の上に立ちあがり、叫ぶシンペイ。


ホ「ドラム・ナカヤマシンペイ!(拳を高々と上げる)
ベース・ひなっち!(力強くピース!!)
ギター・OJ!(胸に手をあて、すっとお辞儀)
ボーカル・ホリエアツシ!・・・ストレイテナーでしたぁ!!
青森ありがとうっ!!」


なんというか・・・大団円、というかね(笑)
誰も、何も、疑いの余地がない。
ただただ、楽しくて、幸せで。
もう、それで十分で。


なんて、大きなうたなんだろう。
・・・なんて大きなうたに、育ったんだろう。


みんな笑顔だった。
なんだか、楽しすぎて、嬉しすぎて涙が出たよ。


音楽って、素敵だね。
ストレイテナーは、間違いがないよ。
あたしは、ここにいられて、本当によかった。


ありがとう、心から。


とても、とても美しい空間だった。




前に出て、肩を組む四人。
ホ「ありがとうございましたっ!」
うわーっと叫びながらお辞儀する四人。




EN
まだチューング中なのに出てくる四人。
セットの上に立ち、笑顔のシンペイ。
シ「・・・ええ顔しとんのう!お前らっ!
ニコニコニコニコしやがって!!」
ホ「・・・ありがとうございましたっ!!!」


{TRAIN}
カウント時点からBPM1.5倍くらいでしたが、
もー、早い早い(笑)
いつも早くなりがちな曲ですけど、完全に暴走機関車でした(笑)
早すぎて爆笑しながら跳ねてた、自分(笑)
なあんにも考えてませんでしたわー。



{BERSERKER TUNE}
シ「ラスト!!青森のバーサーカーに捧ーーぐっっ!!」


前曲と同じくらいの割増速度で発車した・・・のですが・・・、
なんと、強く踏み過ぎてバスドラ踏みぬきました、シンペイ(苦笑)
シ「うわああ!!!」
・・・・ああ、やっちゃったあ(笑)
こんなことも・・・あるよなあ。ライブだもの・・・。
そして、速効テックの皆さまが修復。
・・・もう、惚れ惚れしますわっ!その仕事っぷりに!!
その間、ひなっちとOJが軽くセッション!・・・さすがやあ!!
再セッティング終わったのを見計らって、
ひ「もっかいやろうぜっ!!」
ホ「・・・ちょっと伸びたね(苦笑)」


シ「(笑)今度こそっ!青森のバーサーカーに捧ーーぐっっ!!」


いえーーーーい!!(笑)


ほぼ同時に前に出てきて引き倒すOJとひなっち
うわ、さすがだな。
こういう瞬発力は、たたき上げのライブバンドならでは。
そのあとは、もうぐっちゃぐちゃ(笑)
oiコールがパない爆音。
OJコサック炸裂!
叫び倒すホリエ!
全力で暴れ倒したった!



ホ「ありがとうーーーー!!」



いつものように客席に乗り出すシンペイ。
シ「ありがとうございましたあああ!青森イエーーーイっ!!」







あたし・・・もういまさらなんですけどね、
テナーのこと、甘く見てたと思います。
・・・・うわべだけで、わかった気になってたんですよね。
OJが入ってから、薄々気づいていたことではあったんですが、
ここにきて、やっと、出会ってからここまでの、自分の至らなさを、
少しでも埋めることができたかなと、思えるようになりました。
気づけてよかった。
受け取っていたものを、理解しようとする意識が働くようになれて、
本当によかったもの。


こんなに、大きな存在だったなんて、
これだけの感覚のやりとりができていたなんて、
気付けなかった今までの自分のアホさ加減を、罵りたい気分ではありますが、
こうやって、共に同じ時を見てると、実感できるだけ、幸福なのだと思う。


激しいギターロックは、
普段の生活に直結した音楽ではない、とどこかで思っていたところがあって。
・・・自分の日常は、ジャンルに例えるとフォークトロニカなんですよね。
そして時折ブルース。
淡々と、あまり起伏がなく、慎ましく、
声を荒らげたり、怒りをあらわにしたりすることはほとんどなくて。
かなしみを、ぼんやりとながめたり、時折もてあましたり、
ちょっとしたことで笑って、ほのかにあたたかくて。
そんな抑揚のない日々の繰り返し。


だから、
テナーの音って、刺激物というか(苦笑)
酒やたばこのような、嗜好品だと。
常に在るものではなくて、欲しくなったときに刺激と快楽として摂取するものだと。
もしくは、
日常から少し、力を必要とする場所へ出るために、
己を鼓舞するための、戦う力を得るため、闘争本能を呼び覚ますための、
着火剤であるような。
・・・多分言語化するとすれば、こういう捉え方だったんだと思う。


もうひとつ。
ホリエの詩は、
本人の体験や実生活をそのまま言葉にするのではなく、
そこから得たものから、新たなストーリィを創造するような造りだし、
英詩も多いから、少し距離がある、というか。
何を言いたいのかを理解しようとするために、
調べたり、考えたり、慮ったりする必要がある上に、
受け手の感性によっては、つかみきれないようなところもあって。
そこが、ホリエの曲げられないところなのだとは、わかっているつもりではあるし、
そうやって生まれたディティールを、
単純に楽しんでしまえばいいのかもしれないのだけれども。


出会って6年。
ここまで自分が彼らにこだわる理由を、ホリエの真意を、
・・・そこに、一歩踏み込むことを、なんとなく躊躇していたようなところがあって。
何故かは、よくわからない。


でも、今回のアルバムで、
ホリエが、ありのままを言葉にしている、そのまっすぐなうたに触れて、
ああ、もう、ごまかしていられない、と、思い立ちまして。
今回、英詩で書かれたものを、本腰入れて全部訳しました。
なんとなく、単語の雰囲気だけでつかんでいた感覚を、洗い出しなおしたのです。
・・・英語苦手なんで・・・正しいかどうかはさておきだ(苦笑)
新たにみつけたことばたちは・・・驚くほど純粋でまっすぐで。
そんな簡単に人信じたらダメだよーって言いたくなるくらいに、
・・・うたの中では、音楽の魔法を・・・人を、
信じているまっさらなホリエがいて。


結果論だけど、
ああ、だからあたし、この人のこと信じられるんだって、いまさらながら理解した。



そんなこんなを抱えて向き合った今日の彼らは、
この、そんなこんなを全力で引き受けて、
全力でさらに投げ返してくれるだけの、強さと潔さがあった。
音の在りようも大事なことだけれど、
彼らが、音楽に全力で殉じているその姿が、
すべてを繋げ、すべてを先へ開いてゆく、人としての、最大限にできる姿勢なんだと。


・・・・・恋に落ちて、今も惹かれ続けている、その理由をなんとなく掴んだうえで、
今日のライブで・・・それを完全に肯定してもらえたような、感じなのです。



最近のテナーのライブの、ライターさんが書くライブレポを読むと、
貫禄、とか、安定感みたいなことを前提に書く人が多いのですけれど、
確かに、揺るぎなさは、増しているけれど、
・・・安定って言葉は、彼らには合わない。
いつだって全力で、余裕なんてないのは・・・今も変わってなくて。
ただ、
その全力の先に生まれるものの完成度に、磨きがかかりまくっているのが、
テナーのすごいところだと思う。
意図せず、目的を達しているというか。
やるべきことを全力でやれば、描くべき世界が思惑以上に形になる、その繋がりの深さ。
この四人は、集うべくして集ったソウルメイトなのだと、
・・・ちょっと夢見がちかもしれんけど、そう思うのです。
そして、今に甘んじることなく、
さらに先へ、と、常に先を見ている視線が、そうさせるのだと。



その姿勢を受けて、
自分も・・・もっと背筋を伸ばさないかんな、と戒めるし、
・・・・・それを楽しんでこその、人生なのだなと、ふっと笑うことができる。


出会えて本当によかった。
そして、これからも、よろしく。


たのしく、全開で戦ってこうぜ。


最後に笑ってられるように。