金澤くんへ
スペシャの携帯サイトで、
コラムを連載しているダイちゃん。
今だからこそ、と、
連載を再開してくれました。
そして、
ファンがどうしているか心配なので、
メールをください、と。
どう考えても、我々ファンよりも、
ご家族やメンバー、
スタッフの方々のほうが、
大変な状況にあるというのに。
その悲しみは、計り知れない。
だからこそ、
とても、とてもうれしかったし、
そう言ってくれたことに対しては、真実で答えようと思ったので、
以下のような言葉を、紡ぎました。
自分の、足元を確かめることが、少しできた気がします。
ありがとう、ダイちゃん。
そして、どうか、急がず、無理はしないで。
コラムの再開、
そして、私たちにメッセージをくださって本当にありがとうございます。
金澤くん、加藤さん、山内くんが、
今どうしているのかとても気になっていたので、
直接の言葉が聞けて、少し、ほっとしました。
前を向いているということも・・・。
せっかくこのような機会を設けてくださったので、何かを伝えたい・・・と思いつつも、
どう言葉にすればよいのか、皆目見当がつかず・・・。
散々悩みましたが、私には、
今のありのままを率直に書くことぐらいしかできませんので、
不快な部分もあるかとは思いますが、おつきあいください。
志村くんの訃報、正直に言うと、まだ受け入れることが出来ずにいます。
紛れもない事実だということは、理解はしているつもりですが、
・・・・・・あまりにも、突然すぎた。
ショックが大き過ぎて、夜は眠れず、食は細り、
仕事をしていても、ふいに涙が出そうになります。
フジファブリックの曲どころか、
心ある音楽も、すべてが志村くんに繋がっているような気がして、
まともに聴くことができません。
音楽のない生活は、とても空虚です。
「赤黄色の金木犀」でフジファブリックに出会ってからの5年間、
ツアーは欠かさず、イベントやフェスも出来る限り参加してきました。
音源のリリースに一喜一憂し、ライブへの参加を心待ちにする日々。
季節の移り変わりや、月の満ち欠け、雲の流れ、青い空、真っ赤な夕日、雨。
そんな何気ない変化を感じる度に、
志村くんのうたが頭の中に流れ、目の前の景色を一層鮮やかにしてくれる。
それが、当たり前の日常。
私にとってフジファブリックの音は、
体の、魂の一部なのだな、と、改めて思い知らされたような気がします。
志村くんには尋ねたいことがたくさんありました。
直接問うことはできないけれど、その答えは、いつかきっと、
新たに生まれてくる曲や、
ライブのパフォーマンスで、知ることができるはずだ、と、信じていました。
先日の5周年記念ツアーでそれを確信して、
これからのフジファブリックが、とても楽しみで・・・。
人生何が起こるかわからないから悔いのないように、なんて、
自分では実行しているつもりだったけれど、
実際は、わかった気になっていただけだったな、と、
この現実を目の前にして、呆然と立ち尽くすしか術がありません。
志村會、行くのはとても辛いですが、
志村くんに、フジファブリックのうたに出会えたことへの感謝を伝えるために、
たくさんの楽しい記憶と、感じた想いを忘れないために、
それらが、悲しみに埋もれてしまわぬように、
ひとつ区切りをつけるためにも、参加しようと思っています。
別れを、言うつもりはありません。
最後に、
私は、フジファブリックに出会えたことで、
私でも、自分の人生を、楽しむことができるんだって、少し思えるようになりました。
ありがとうを、いくつ並べても足りないくらい、
4人が出会って、音を鳴らしてくれたことに、心から感謝しています。
本当にありがとう。
そして、これからも、フジファブリックの曲を愛し続けます。
金澤くん、加藤さん、山内くんの音が鳴り止むことがないように、
志村くんが好きだと言ってくれた、遠い北の地で、いつも想っています。