フジファブリック 武者巡業 函館

フジファブリック
武者巡業2007
@函館 Bay City's Street
07.10.19


ネタバレです・・・。
うーん。
でもツアー後半戦は、全然違うと思うので、
ある意味、ネタバレにはならないかも・・・。
いや、わかりませんけど・・・。


ちなみに、
いつも以上にうざったいです(苦笑)
おんなじようなこと繰り返し書いてるし・・・。
もうね、言いたいことありすぎて、言葉が出てこないんですけど(笑)
酔っぱらいが夜中に書いてることなので,
不快な方もいらっしゃると思いますが,ご容赦を。


この日は時折小雨がパラついたり、ずっと曇ってました。
さらに風が強くて、えっらい寒かった。

TEENAGER

TEENAGER

若者のすべて

若者のすべて



変な感じだった。
いつもは旅の先にライブがあり、
また旅をして、日常に戻っていくのに、
今日は、日常の先に、ライブがある・・・。
ライブは、わたしにとっては特別なものなのに、
そんな、日常の延長に存在していることが、不思議でならない。
午前中仕事をして、お昼過ぎに自宅で友人と落ち合い、準備をして、
見慣れた空、見慣れた家並みを通って、
いつも通勤に使っているバスに乗って、会場へ。
でも、今日はここに、フジファブリックがいる。
なんだか、いつもと違う、緊張感。


函館に来るって聞いたときは、うれしい、より先に、
ものすごい不安に襲われた。
無礼を承知で書きますが,Bay City's Streetっていうハコは、
ステージが本当に狭くて、音もよくないし、
とてもじゃないけど、ZEPPクラスをいっぱいにする人らが出るような
ハコじゃないんですよ。
この環境で、どれだけのものを聞かせてくれるのか、
彼らの本領が発揮できるのか、心配だったのだ。
というより、環境をねじ伏せるだけの、基礎体力、あるのか?
なんて、大層失礼なことまで、正直思ってまして。
函館人の、やっかいな気質,のこともあるし。
新しいものには、なかなか心を開かない、
冷静ぶってるようなところがあるので。
本当は、そうじゃないのに。


でもね、
そう思ってたのは、一週間前まで。
実は、もう、そんな心配なんて,してませんでした。
逆にすんごいわくわくしてたくらい。


会場狭い,と書きましたが,
本当にステージなんて,三畳半くらいしかないんですよ(苦笑)
角に作ってあるので,扇形だし。
しかも高さが10センチくらいしかないし。
案の定,金澤先生の鍵盤は,全部乗り切らなかったようで(笑)
いつもは鍵盤3台にミニモーグをL字型に置いていますが,
今日は鍵盤1台(赤いやつ)の上にさらにミニモーグを乗せるような形で。
ハモンドがない。
終わってからステージ見にいったんですが,
ステージにさらに台を付け足して,ようやくそれだけ乗っかった模様。
ギリギリです(苦笑)
ダイちゃん,大変だったろうなあ。
モニターの音も聞こえずらかったみたいで,
時折耳をそばだてて,険しい顔を。
さらに,総ちゃんのギターも,本数が少ない。
地平線用のダブルネックが無い。
後のMCで話していましたが,
チューナーはステージに乗り切らず,
客席用のスピーカーの上に所在なさげに置いてありました(笑)
エフェクターも,随分窮屈そうに置かれてまして。
ライブ中,耳慣れない音がちらほらしていたので,
使えるだけの機材を駆使しての演奏だったようです。
それでも,そんなこと微塵も感じさせない,
素晴らしい音、鳴ってました。
ごめん。
フジファブリック、甘くみてた。
これだけ不自由な状態でも,あんなにすごいライブできるなんて・・・。


ステージも狭いが、客席も狭い。
実際,キャパって何人なんでしょうねえ。
チケットの番号自体は150番くらいまで出てたみたいですけど・・・。
いつもの定位置(志村と金澤の間)なんとか4列目くらいにいたんですが,
すぐ横がもうスピーカーで(苦笑)
耳は痛いわ、油断すると金澤先生見切れるわ(笑)
ステージ低いので、座ってるダイちゃんとリョウタくんは、
頑張らないと見えないし・・・。
ファン的にもなかなか過酷な状況ではありました(笑)


そうそう、開演10分前くらいに、
いきなり志村くんが、客席に出てきたんです(苦笑)
ここって楽屋にトイレがないらしく、客席を通らないといけないようで、
普通に出てきて、普通に戻っていかれました(笑)
超至近距離で遭遇(苦笑)
頼むよ〜、冷や汗出たじゃんかよ〜(笑)



<セットリスト>
陽炎
Sunny Morning
Surfer King
MC
スパイダーとバレリーナ
新曲1
パッションフルーツ
MC
新曲2(記念写真)
唇のソレ
MC
若者のすべて
地平線を越えて
打ち上げ花火
サボテンレコード
MC
新曲3(Teenager)
ダンス2000
TAIFU
銀河


EN
茜色の夕日


新曲のタイトルは,ステージにあったセトリに書いてあったものです。
新曲・1はアルファベット4文字だったんだけど・・・。忘れました(泣)
仮タイトルかもしれないので,確実ではありませんが。



出てきていきなり、前に乗り出し、ガッツポーズ!な志村くん。
おおお。
燃えてる。
志村が燃えてる。
すげえ気合・・・・。
っていうか,
本当に,函館にいるぞ,フジファブリックが。
なんだこの状況?(笑)


{陽炎}
出だし,幾分固かった志村くんですが,
今日のお客,異常に元気で(笑)
それに引っ張られたか、安心したのか、
2番に入る頃には,もう笑顔が見える程になっていました。
声、出てる、出てる。
おお、加藤さん、すげえ滑らか。気持ちいい。
今日は鍵盤の音が大きめにきてますね。
自分がいた場所の所為かもしれませんが。
これ、すげえ、いいです。
個人的に言わせてもらえば、
ダイちゃんがガンガンかましてる方が好きなので。
ラストのソロ、素敵でした。
いやあ、今更ながら、いい歌だなあ・・・。
暑さに揺らめく風景と,雨の残り香。
早々に帽子を飛ばす志村。
・・・被る意味、あるんすかね?(苦笑)


{Sunny Morning}
出だし,ずいぶんタメてましたねー。
そして早速の「イエ〜!!」
びっくり。
今まで聞いた中で,一番気合いの入った雄叫びだった(当社比)
志村くん?どした?(笑)
なんか今日は、一個一個の音が、異様に鮮明に聞こえる。
あたしの気持ちのせいなのか、スピーカー真横のせいか、
はたまた、彼らの気合のなせる業か。
何はともあれ、演奏が激烈に熱い!!!
ってか、・・・・何??
メンバーが発してる、この猛烈に熱い気は??
ここまで、全員がフルスロットルな演奏、初めてじゃね???
ってか、リョウタくん!
いいねえ!!
ちょっとやりすぎなくらいだけど(笑)
それぐらいカマしてくれた方が、今のフジには合ってる!


{Surfer King}
客、ものすごい食いつき方だった(笑)
当然、あたしも?(笑)
やっぱりこの曲は、理性を狂わせる魔力が備わってる(苦笑)
サイコーにイカレてて、かっこいいぜっ!!
志村♪メメメメメリケーン!!!♪ の絶叫が、過去最高。
のど切れますよ、志村さんっ!(笑)
ダイちゃんの鍵盤がギンギンでたのしーたのしー
ギターソロ、早速前に出まくる総ちゃん。
いやー、いい笑顔だ(笑)
2番頭を、なぜかラッパーっぽく歌う志村くん。手振り付き(笑)
ぎゃはは!似合わねーっ!(笑)
益々アホっぽいねえ!


この曲。
音がものすごい厚く感じるのが、ちょっと不思議だったんです。
空間を占める音が、まるで水の中に潜ってるみたいに、
四方八方から、ものすごい圧でクル。
なんでなのか、いつも考えてる暇なくて(笑)
曲の勢いに圧倒される・・というか,飲まれてしまって(苦笑)
細かいところまで気にしてる余裕がなかったというか。
今日、加藤さんとリョウタくんばっかり見てて、
やっとわかったような気がしました。
この曲って、ものすごいリズム隊泣かせの曲なんですなあ。
ドラムとベースの手数。尋常じゃない。
特にベースは、一個の音を少し長めに鳴らしてるんすね。
隙をまったく作ってない。
それが‘厚い‘と感じる謂れなんだな。
その厚さで、この勢いですよ!!
火がつかない、訳がない。
この曲,アホ全開なフリして、実はアホを緻密に作り込んでるんだよねえ。
思わずニヤリ。


前曲にも増して、エライ勢いの演奏。
というか,もう,メンバー誰1人,遠慮しないでガンガン前に出てて,
音圧で吹っ飛ばされそうだった。
乗せられまくる客。
自分も大分イッちゃってましたが、
周りで「やばいよ、後先考えようよ(笑)」という声が出るくらい(笑)
脳みそ沸いてる函館人。
うおお、すごくね?
ここまで函館を開かせる、今のフジ。
この時点で、確信しました。
今日,このライブ、とんでもないことになるよ。
つんのめってますよ。なにもかも。


MC
「イェイ!フジファブリックでぇすっ!!
いやいやいやいや、ついに、北海道の・・・、
今回、全国ツアーなんですけど、最初は北海道を細かく回るということで、
僕らの中では、北海道ツアー、みたいな感じでいるんですけれど、
まあ、追加公演が札幌であるんですけど、それは置いといて(笑)
最終日的な・・・ファイナル(「ル」巻き舌・笑)な、
特別な感じがしていてですね、
(どよめく会場)
・・・気合を入れて来ました。闘魂が注入されていますっ!!
という訳で、
今回の北海道ツアーにサポートとして参加してくれている、
ドラマーを紹介します!リョウタくんですっ!」
リョウタ「どうも初めまして!函館、めちゃめちゃ元気ですねえ!!
今回僕、4箇所回らせてもらってるんですけど、
僕のこと見たことある方いますか?
(パラパラと手が挙がる。やっぱりいるなー・苦笑)
それ以外の方、初めまして!サカキバラリョウタです!
僕にとってはこのツアー、今日でファイナルなんで、気合入ってるんですけど!」
「だからそんなヒラヒラ着てるんだ?(笑)」
リョウタくん、袖なしのシャツ(胸の辺りにフリンジが付いてる)着てます。
ショッキングピンク・・・。
リョウタ「キメすぎかなあ?ちょっと?(笑)」
「(笑)という感じで、気合入ってるフジファブリックですっ!
じゃあ、いくぜ!
ギターロックリフから始まるスーパーロックチューン!」
リョウタくんは,結構ビジュアルがインパクトある方なのですが(苦笑)
そこへ来て,さらにそのシャツ・・・。
いやあ。関西人ってわからないわ・・・(笑)
それにしても,志村くん・・・すごい気合い・・・。
ってか,すごい楽しそう・・・。
いいね!すごくいい!


{スパイダーとバレリーナ
めっちゃ笑顔な総ちゃんのリフから。
ぎゃりぎゃりカマシてます!!
ソロ以外のところでも,
うたの邪魔はしてないのに、実はギャンギャンかましてるんだよね。
てか、加藤さん、いいね!!
これの加藤さん、相当かっこいい。
サビ、コーラス、綺麗。
それにしても、吸収する速度、恐ろしいほどですね。
前回苫小牧から2本はさんだだけで、
こんなに、リョウタくんと加藤さんの呼吸が合うようになるとは。
恐るべし、集中力。
総ちゃんの作る曲、素直なようでいて、結構クセあるよなあ。
確かこのあたりで、金澤先生がめがねをはずす。
以降メガネなしでした。



{新曲1}
この曲・・・。とんでもねーー!!
全員がイカレてる(笑)
まともな奴が誰一人いない(爆笑)←ほめてます。
それが絶妙なバランスで拮抗している。
こんなに忙しい加藤さんも、なかなかないよね(笑)
加藤マニアなんで(笑)大変たのしいですが。
特にイントロ〜Aメロは、ぞくぞくしまくり!
ギターかっちゅうくらい弾きまくってました。
噛み付くように攻撃的な上に、コブシも回ってて、
さらに、表現したいことがもどかしいばかりにあふれ返ってるのが、
手の振りにまで現れちゃってる(笑)志村のボーカル。
間奏の完全に狂ってる、金澤の鍵盤!!
やばい!こんなの弾けるの、あんたしかいないって!!
さすがのリョウタくんも、これは突っ走ってました。
いいね!そうこなくっちゃ!
アウトロのデクレッシェンド〜クレッシェンドが、
苫小牧より揃ってた上に、
メーター振り切って爆裂しててすんげー気持ちよかった。
すり抜ける、というよりは突き抜けてましたね!


パッションフルーツ
イントロ、ダイスケの鍵盤にラッパーっぽい合いの手を入れる志村(笑)
いやあ、歌うの、楽しいでしょ?志村くん。
本人が楽しんでうたってるのが十二分に伝わってくるので、
それだけで、もんのすげえうれしい。
そうであってほしかった。
やっと、そうなってくれた。
いいうた、だよ。志村くんのうたは。
それに寄り添ってる、ダイ&総のコーラスも、とっても素敵。
総ちゃんのシタールみたいなみょんみょん言ってるギターが楽しい。
その背後で、非常に心地のいい加藤のフレーズ。
ハネるのもウネルのも、タメるのも、うたうのも、お手の物ですね・・・。
ちっ!(苦笑)
いつもあんたに振り回されてんだよっ!!(笑)
・・・まあ、それは置いといて(苦笑)
そんな、加藤さんとリョウタくん、ナイスグルーヴ!!
この曲、リョウタくんすごいよかったです。
うたにも、加藤にも、ちゃんと寄り添ってて。スバラシイ!!
そして、パッションフルーツと言えば、金澤先生の鍵盤ですよ!
スーパーボールみたいにハネ回るダイちゃんが、
この曲の浮世離れした浮遊感を作り出してる。
たまらんっす。
いやあ、この曲、妙に好き。
横揺れだからかなー・・・。


MC
「改めまして、函館のみなさん、今晩は。フジファブリックです。
いやあ・・・会場がね・・・
・・・狭いなぁと思って(苦笑)
なんていうんでしょう。
こういう味のあるライブハウスとか、大好きなんですよ。
ステージの位置もね、僕らがインディーズの頃にやってたライブハウスと、
ちょっと似てたりして、思い出したりしてたんですけど。
もう、総くんのチューナーがね、
あんなところ(上手スピーカーの上)にあるんですよ!」
総「・・・乗らへんねん!!(笑)ステージに!!」
「(笑)っていうぐらいですね、
今日はみんな・・・自分のやり方を模索しながら(笑)
北海道の・・・ある意味ファイナル。
・・・残り、まあ、関東とかもあるんですけどね、
・・・そういうのは、今日は気にしないで、すべてを出していこうと。
(会場・大歓声!)
・・・出すぜ?(笑)
新曲をやるぜ!」


{新曲2(記念写真)}
苫小牧の時より,歌がしっかりしていたので,
歌詞がするするっと耳に入ってきて。
すごくいい曲ですねえ,この曲。
久しぶりにグっときました・・・。
聞き入っちゃって,動けなくなってしまった。
別れの曲だから(大切なあいつとも、あの人とも、自分とも)
すごく切ないのに,吹っ切れた力強さがあって。
多分、この子らとは、もう会うことはないかもしれないけど、
それでも、きっと、そこまでの思い出を糧に、進んでいける。
美しい思い出に、出来る。
「忘れる」ことは、決して悪いことではないんだ。
同じことでつまずいて、進めなくて途方に暮れて。
でも、一秒先か、
何年先かはわからないけど、
きっと、その時を、その時として、思い出だすことが出来るんだ。
歌詞では、具体的には前向きなことははっきりとは言っていないのに、
メロとアレンジで、主人公が踏ん切りをつけて前を向いてるのが、
すごくよく、伝わってくる。
歌詞とメロに逆らわず、まっすぐな、このアレンジが、とてもいい。
今までのフジにはなかった,穏やかな中にも強さのある,いい温度感。
結構早めの曲だけど、急いでない。あわててない。
それが、強さを生んでる。
すごい輝いてるなあって思った。音の一個一個が。
ダイスケの鍵盤の美しさだけで、ちょっと泣きそうになった。
ダイちゃんは、美しさを、美しいままで表現できる人ですね。
本当に、いい鍵盤弾きだ。あんな人なのに(笑)←失礼
この曲、ものすごい好きです。
すごくいい「さよなら」だと思う。


{唇のソレ}
リョウタくんがリムをカタカタと叩き出す。
テンポを体に刻み込んでるみたいだ。
それに合わせて,志村がチキ&カウントを。
おお。呼吸を合わせています。
今日はリョウタくん,頑張ってました!
フジのテンポについてってた!
・・・まだちっと、鼻毛一本位遅いけども。
すげえな。苫小牧から、2本しかライブやってないのに・・・。
やるなあ、リョウタくん。
加藤さんに笑顔が見える。ふふ。気持ちいいっすよ〜。今日のは。
置き所が、いいですよ。
ダイ&総のデュオ、完璧。
相変わらず良く動く指だね・・・二人とも・・・。
最初聞いたときは,なんて曲作ったんだ!と思ったもんですが(苦笑)
最近はもう,なんの違和感もなく聞いちゃってますね(笑)
どうかしてるわ・・・。
ラスト,総→志村→加藤→ダイ→リョウタとソロでつなぐ。
加藤さんのソロが面白かったな。
いいテンポで繋がってて,綺麗に決まりました!!


MC
「イェイ!決まったぜ!!!
・・・これねえ、なかなか決まんないんですよ。
ここの部分はいつもあんま決めないでやってるので、
・・・もちろん成功すれば、すばらしいんですけど、
失敗したとしてもですね、失敗の仕方もその日にしかなくてですねえ・・・。
・・・ちょっとチューニングしますね。
じゃあ、金澤くん、15秒、しゃべってください!」
ダイ「・・・ハイ!皆さんこんばんはあ!金澤ですっ!(若干芸人口調)
えー、僕が座ってて、見える人?
(パラパラと真ん中くらいまで手が上がる。が、最前列が挙げない・笑)
・・・一番前の人も見えないのかっ??!(笑)
・・・後ろの方まで見たいんですけどね、
座っちゃうと見えないんですよ・・・」
総「・・・立って弾いたらええやんかぁ。」
ダイ「・・・君は良いことを言うね!
・・・こんなところで業務連絡をしていいでしょうか?
あのー、立つと、モニターの音が聞こえないので、
僕の音をちょっと上げてください!(と、PAさんを見る)
お、OKが出ました!
・・・ハイ!!15秒たったので、お返ししまーす。」
「・・・おつかれさまでーす。
・・・北海道、どこのライブハウスもよかったなあ、と思いますし、
行くべきだったんだなあって思います。
今日、今もひしひしと感じているんですけど、
ツアー終わって、家に帰ったりとかして、あそこのライブもよかったなあとか、
いろんなこと思い出すことが、最近多いんですよ。
・・・今回、
フジファブリックとして見せたいものっていうのは、
・・・今日もたくさんお客さん来てくれてますけど、
何を見せたいかっていうと、
曲を聞いていただいて、
それぞれいろんなこと感じてくれればいいなあ、と思うんですけど、
この前のアルバムリリースして、もう2年ちょっと経ってるんですけど、
この2年の間にいろいろ気づいたことがありまして。
結局、音楽以外、なんの取り柄もない4人・・・、
多分リョウタくんもそうなんですけど、
音楽以外取り柄のない僕らがね、
ライブやって、みんなと楽しい時間を共有できるっていうことがね、
僕らにも出来て、
そしてそれがお客さんに伝わっていて、
どこの会場でも、それが出来て・・・すごい、うれしいです。
・・・ありがとうございます!」


フジファブリック、今、いろんな意味で過渡期だとしたら、
いろんなことが変わっていくし、起きると思うんですよ。
音楽的なことだったりとか・・・。
まあさすがに、メンバーチェンジはもうしないっす(苦笑)
メンバーチェンジする時は、僕はもうやめるつもりなんで。
(どよめく会場)
あ、フジファブリックをね(笑)
だからもう、メンバーチェンジはしないってことっす。
メンバー間の結束も固まってきてるし、
音楽的な変化もね、していくと思うんですよ。
なんでも変わっていかなきゃいけない。
あんまり変わりたくないこともあるんですけど、
年も取っていくし、いろんな出来事があって、変わらなきゃいけない。
そういうことを、ふと、思ったときに、
・・・こんな僕でも、ちょっとはちゃんと考えたりするんで・・・。
そういうことを考えたときにできた曲、
11月にリリースする「若者のすべて」を聞いてください」


・・・。
本当にいろんなことがあったんだと思う。
辛いこともいっぱいあっただろう。
周囲のプレッシャーもあったろうし、
ファンにもいろんなこと言われただろうし(自分含め)
そういうことを,はねつけたり,シャットアウトせず,
全部受け止めてたうえで,
志村くんの中で,外に向かって大きく開いていく方向に,
意識が変わったような気がします。
音楽に対しても,メンバーに対しても,リスナーに対しても。
そして,自分への向き合い方に対する意識までも。
自信,なのかな。それともちょっと違うような気がするな。
いい意味で照れがなくなって,すごく,自由になった感じ。
今まで培ってきたものや,他人の目線に縛られるのではなく,
それを糧に,そこからさらに大きく,深く,視野が広がったような。
そして,
このメンバーでやっていくんだっていう覚悟,
メンバーに対する信頼が現れた言葉だと,思いました。
築いてきた絆を信じて,もっともっと,いい音楽を作っていきたい。
そのためにも,変わっていくんだ。
そう言っているようにも聞こえた。
変わることを、恐れなくなった、というのかな。
志村の意識が変わっても、
メンバーが、ちゃんとついてきてくれるだろうっていう信頼感。
それを私たちに直接話してくれたことは,
ファンをも,信頼してくれた証しなんかな,と。
・・・うぬぼれてます?


若者のすべて
浮かれた熱さが,すーっと穏やかに引いていく。
各々の音が、ひとつずつ、かみ締めるように、
微熱を帯びて、夕空に溶けていく・・・。
・・・少し,涙の匂いがするね。
楽曲をメンバーがとても大切にしているのが、しんしんと伝わってくる。
志村のうたに纏わせるかのように,音を紡いでいる。
リョウタくん。
うたに寄り添うように、歌詞の抑揚のままに、穏やかに刻んでいる。
ああ、うたのこと、好きでいてくれてるんだな。
♪夕方5時のチャイムが〜♪の辺りの
♪タタタンッ♪って踏むバスドラがすごい好き。
サビ直前の加藤+聡から、ダイちゃんが引き継ぐみたいに,
駆け上がって行く様が,とても綺麗。
夕暮れから夜の帳がおりて、花火が上がり、星空が広がるまで、
見事に描いている。


進んだり、戻ったり、報われたと感じられたり、
何もないと絶望したりしながら、
でも、少しだけでも、前を向けるのが、
生きてる証なんだろうな。
それって、自分で、そう思い込んでいくしかないのかもしれない。
けれど。
思い込むためには、
それだけの目に見える、もしくは感じられる「形」が必要で。
それは、思い出だったり、側にいる人の笑顔だったり、
・・・妄想かもしれないけれど、自分のコアが持ってる熱だったり。
結局は、自分が、自分を取り巻く世界をどう見据えるかで、
変わってくるんだろう。
それが、正しいか、正しくないは、別として。
生きる「よすが
を手に入れるために、あちらこちらと、慌てふためいて、
やっと、手に入れたと思っても、いつのまにか、手からすり抜けていく。
やっかいな生き物だな。あたしらは。
でも、ここで、こうして、生きている。
生きていくしか、ないのだ。


言葉にするには、やっぱり難しいな。
でも、この、生きるためのもどかしさは、
どんなに年を重ねても、拭えないものだと思う。
ある程度のごまかしは効くけれど
(運命と言ってあきらめるのは、簡単だよな)
生きることの、意味と無意味は、永遠に説けることのない謎。
納得は、自分でしないと、先へは進めん。


聞こえるぜ。
志村。
とうとう、「普遍」を掴んだね。君は。
「若者」とは銘打ってはいるけれど、
生きることそのものや,自分の生き方に迷いがある人には、
どんな年代にも、確実に響くと思うよ。
少なくとも、
いい年してまだ迷ってるあたしには、
少し、辛いけど、
同じ目線の言葉が、聞こえた気がしたよ。
変わりたい,変われない,変わりたくない。でも,変われるかも知れない。
そんな思いをぐるぐる抱えたまま,それでもここに立っている。


空は変わらずそこにある。
でも、同じ空は、二度とない。


この曲には,たくさんの人が自分の思いを込められる,
それだけの度量がある。
どうしようもない、自分の歌にもなるし、
普遍を客観的にうたっているようにも取れるし、
志村自身の葛藤にも聞こえる。
入り込む余地が、この曲にはある。
いいうただ。
これから長く歌い続けていくことによって,もっといいうたになっていくだろう。


そのときの志村を、正直にうたってくれれば、
そのときのフジの中で鳴ってる音を,正直に鳴らしてくれれば,
それでいいと思う。
鳴らす人が真摯に向き合っていれば、
聞き手が,
曲に対して,もしくは曲によって抱いた,それぞれの思い、
それらは,きっと,浄化されていくと、思うから。


アウトロの総ちゃんと加藤さんが,いい余韻を引いてました。



「ここから、フジファブリックのダークサイドな部分のロックナンバーを、
ぐにゃぐにゃと、やっていきたいと思うんですけど・・・。
(金澤に向かって)師匠!用意はいいかい?」
ダイ「うむ。・・・うむって変か(笑)」
「強烈なキーボードリフを、かましてやれっ!!」


{地平線を越えて}
機材がなくて,一番音が変わってた曲。
ダイちゃんも、総ちゃんも、いつもと違う音。
でも,全然問題なかった。
集中力が、もう、張り裂けんばかりの緊張感で。
すいません。
これと次の曲、まったくステージ上見てないんで(苦笑)
レポらしいこと何も書けないんですが(笑)
イントロの総ちゃんが、面白いソロ弾いてて、かっこよかった。
激しくはないけれど、不穏感を増す、とてもいい音色だったと。
そこに加藤さんも加わってて。よかったなあ,これ。
ラストのサビ手前の、加藤のぐわああ!って上がっていくところ。
うひィ!ってなった!すげえかっこよかった!
ものすごい、いい地平線でした。キたっすよ。
ぞぞぞぞって鳥肌が立つくらい。
初めて聞いた、リリース前のジャパンサーキット(なつかし〜)から、
リリースを経てなお、
日々、進化するね、この曲は。どんどん良くなる。
志村くんのガッツポーズ出ました。



{打ち上げ花火}
後半ちょとあぶなかった。
でも、だからなに?って言えちゃうくらい,すごい勢いだった。
前曲からのいい緊張感が持続していて。
総・加藤・ダイの3つの音のせめぎ合いが、
ただぶつかってるのではなく、お互いの呼吸をいい距離感で、つかめてる。


・・・・。
ああ。
そうか。


いつもいつも、ドラムとベースのバランスが悪い!!と、
足立が抜けてから、そこばかり聞いていて、
加藤ばかりに文句を言っていたけれど(苦笑)
あたしが感じていた気持ち悪さの原因は、そこではなかったのだ。
メンバー4人の間に流れているはずの、、
サポートドラマーがあわせるべき、フジのグルーヴ。
それが、定まっていなかったのだ。
だから、どんなにうまいドラマーが来ても、
違和感を拭えなかったんだ。
ライブのたびに、良かったり、悪かったり、
いったいなんなの??と、振り回されること、数回。
もうね、マジメに、ついていけない。とあきらめかけてました。
しかも、大舞台でばかり、そんなことがあって。
でも、今日は、あきらかに違う。
気持ち悪さは、まったくない。
それは、核を、フジファブリックというバンドのコアを、
この4人で、やっと共有できるようになったから、なのではないか。
どんな状況でも、誰が入ったとしても、
今の4人なら、間違いなく、フジの音が、鳴る。
志村の言いたいことが、ダイレクトに伝わってくる。
気持ちのズレがない。
・・・ぎゅうってなった。心臓が。
今まで聞いた打ち上げの中で、決して良いほうではなかったけれど、
でも、
響いた。
あたしの中には、
ものすごいクリアに。


こんなに、違うものか。


・・・夢見がちですか?(苦笑)


{サボテンレコード}
この曲の、すっ、と、研ぎ澄まされたような緊張感にあふれる、
加藤さんが好き。
2番♪それはボサノバだったり〜♪のくだり、
志村くんが、歌うというよりは語るようにしていたのが、印象的だった。
それに呼応して、鳴きのギターソロ、総ちゃん。
夕日に添ってっていう歌詞が出てきますが,
これ,夜の闇が一番濃い時間帯の,匂いがするよなあ。
うたに熱が篭る志村。
それに負けじと、ダイスケと総ちゃんのアウトロのせめぎ合い。
フジの曲は,結末や主人公の気持ちをはっきり語らないことが多いですが,
それが暑苦しくなくて、心地いいんですよねえ。
暑苦しいのも嫌いじゃないですけど。


ラスト,急にくるりと踵を返す志村。
ドラム脇に置いてある、自分のアンプにつかつかと歩み寄り,ぴょんと飛び乗る!
この会場,天井が低いので,アンプに乗ると,
天井に頭がつかえるような形になるのですが,
弾きながら,さらに天井に頭を押し付けるようにしている・・・。
首折れるよ(苦笑)
この天井,前は,低いだけでは飽きたらず,
今にも落ちてきそうにボロボロだったんですよ。
・・・よかった,天井修繕してくれてて(笑)


志村くん、もう、なんか、うただけでは、飽き足らないんでしょうか。
あふれかえってる想いを、どうしたらいいのかわからん!!っていう感覚が、
行動に現れてます。
その上で,タメにタメまくった(笑)ギターソロ!
最後はアンプから飛び降りる!!



MC
「・・・ありがとうございまーす!
・・・すっげえタメてしまった(苦笑)
こんなにタメること、あんまないんすけど(笑)
まあ、北海道のね、空気を吸ってね・・・。
あのー、パーキングエリアで、
なんだっけ?うすさん?有珠山?の景色がすごい良くて、
みんなで写真を撮ったんですよ。
次のアー写とかで使えないかなあって(笑)
アー写もね、撮るのが結構・・・・お金が、かかるんですよ(苦笑)
カメラマンさん、スタジオ代・・・かなり費用がかかるんですけども、
こんなね、楽しいツアーをして、途中でふと寄ったパーキングでね、
こんなにすばらしい風景を目の当たりにして、いい写真撮れて、
・・・お金かけるより、よっぽどいいんじゃないかなと(笑)
や、もちろん、お金かけるのもいいんですけど!
・・・すいません!お金かける時もありますけど!(笑)
こういう写真、すごくいいなあ、と思って。
・・・なんかねえ、最近みんな写真撮ってるんですよ。
総くんも、一眼レフ・・・」
総「そう!デジカメのね、一眼レフを、
買ったんではなくて、もらったんですよ」
「おじいちゃんからね!」
総「おじいちゃんにもらいました(笑)」
「で、金澤くんは、もともと写真が趣味だし」
ダイ「そうですね」
「加藤さんは・・・・・よくわかんないんですけど(笑)」
加藤「(苦笑)」
「ドラムリョウタくんは、携帯の写メをよく撮りたがるんですけど、
それがね、すごい、いいんですよ!携帯なのに!
だから僕らは彼のことを「写メラマン」って呼んでます(笑)
・・・あんま面白くないですけど(苦笑)」


有珠山をバックにフジファブリック勢揃い・・・。
JUNK!×∞の時のスパゴーの立て看板思い出しました(苦笑)
蝦夷富士をバックに笑顔の三人・・・。
あんな感じ?(笑)確かに似合わな・・・・(笑)


「ではメンバー紹介しますっ!ギター!山内総一郎!」
総「はい、どうもお!・・・暑いねえ!
(会場から「総くんありがとう!」)
こちらこそ!
あのー、さっきの話なんですけど、山のね。
自然の中でみんなで撮った写真あるじゃないですか?
あれ、アー写で使うって言ってたけど・・・、
ものすごい似合ってなかったよ?(笑)俺ら。」
「うん、知ってる(笑)」
総「特にダイちゃんが似合ってなかったなあ(笑)」
ダイ「・・・・知ってる・・・。薄々感ずいてた・・・。
だから、僕は、自分で撮るんです!」
総「なるほどね!撮る方にね!撮られるのは慣れてないと」
ダイ「一応撮られるの慣れてないとマズイんですけど(苦笑)
だけど、僕は撮る方がいいなって」
総「なるほどね。・・・いいか、もう(笑)」
「・・・という訳で、山内総一郎!」
総「(苦笑)よろしくー!」
「ベース!加藤慎一!」
加藤「・・・ハロウ!・・・ファイン?(笑)エンジュ〜?(笑)
・・・函館と言えば・・・いか踊りだよね?・・・(メンバーに)知ってる?」
ダイ「いか踊り??
うちの地元の茨城にはねえ、タコ踊りっていうのがあるんですよ!」
(会場から「踊って〜!」)
ダイ「(笑)僕は踊ったことないんですけど、
あのー、うちの地元は暴走族がいっぱいいるんですけど、
バイクで二人乗りしてて、
後ろの人が、こう・・・(と手をバタバタさせる)するのを、
僕らはタコ踊りと呼んでます!
・・・で、いか踊りって??」
加藤「・・・・いや、そんな話の後に言うことじゃないよ。」
(会場から残念そうな声が・・・)
ダイ「・・・なんか俺、悪者みたいっすね・・・」
「(苦笑)名物もいろいろ堪能させてもらってますが。
・・・ドラム、リョウタくん!」
リョウタ「写メラマンのリョウタです(笑)
あのー、僕、大学、美大行ってて、油絵専攻してたんですけど、
写真も好きでちょっとやってたりもしたんですよ」
(メンバー全員が「へえ!」と・笑)
ダイ「ドラムの表面のこのイラストも、彼が書いたんですよ!」
(ドラムヘッドに女性のシルエットを模した、なかなかに美しい画が。
苫小牧ではなかったぞ、確か。)
リョウタ「あの、後ろの方とか、見えないと思いますんで、
終わったら、よかったら見てください」
「キーボード金澤くんでーす!」
ダイ「どうもー。・・・今日僕しゃべりすぎですね」
「いやいや、とんでもないですよ!たくさんしゃべってください(笑)」
ダイ「・・・ふられると弱いんです・・・」
「金澤くんと言えば・・・」
(会場から「アゴ!!」)
「・・・・・こら!!(笑)」
ダイ「(不満そうに)・・・まあ、間違ってはないですけど・・・」
「おお!大人な対応を見せたね!!ここ数年で変わったんじゃないですか?」
ダイ「変わったね!スキルあがったよ!
最初のうちはね、メンバーみんな、アゴって言えなかったらしくて」
「そう!そういうこと言うと、怒るかなあっと思って、
なかなか言えなかったんですけど・・・・影で・・・(笑)
いやいや!
あのね、この(志村・加藤・山内)三人でね、話してる時に・・・」
総「言っていいんだろうかって・・・ね?」
「金澤くんはですね、非常に心の広い人間に、だんだんなりつつあるので(笑)
そんな金澤くんです!」
ダイ「どうも!!
ちなみにですね、ミュージシャンでも、アゴな人(?)が多いので、
アゴ会っていうのを作ろうかと思って。
うちの事務所にMEN☆SOULっていう人たちがいるんですけど、
そこのキーボードと盛り上がってて」
「あの人たち、いいよねえ!
北海道出身なんだよね?
この間事務所のイベントで対バンしたんですけど。
♪ちょい左〜♪ってあの曲好き。今度ライブ見に行こうかなって。
・・・なんでMEN☆SOULの話ししてんだ!!(笑)
・・・えー、ボーカル・ギター、志村でーす。
先ほども言ったんですけど、
11月にシングルが出て・・・まあ、その後にアルバムも出るんですが。
(拍手!!)
ありがとうございます!
前回のアルバムから2年強、経ってるんですね。
この間隔って、今の音楽シーンではありえないというか。
だいたい一年に一枚出さないといけないみたいになってるんですが。
でも、フジファブリックは、良質な音楽を作っていくのに、
・・・自分たちの成長を見守ってくれる方がたくさんいてですねえ、
ようやくアルバムが、完成しつつありまして、
非常にいいものが出来たと思うので、
是非・・・・、
あの、一回聞いてください!
・・・で、もしよかったら買ってください!
では次のアルバムに入ってる曲を、やります」


おお。良かったら買ってくださいって・・・・。
志村くん、相当自信あるんだなあ・・・。
聞けばわかる,って言い切ってるようなもんだ。
それにしても,金澤先生ったら・・・(苦笑)
さんざん自分でもネタにしてるじゃないっすか(笑)


{新曲3(Teenager)}
曲調はポップなのに、
消化されない欲望が、んものすごいぐるぐるしてる曲だね。
それをオブラートに包まず、
ズドンっ!とストレートに出してる。
もっと、もっと!!っていうがむしゃらな感じ。
今まで,こんなにあからさまな詞って,フジにはなかったよなあ。
アレンジもあえて捻らず。
逆に新鮮。
27歳にして,10代の気持ちを歌う。10代の気持ちを、忘れない。
30になっても,40になっても,
このうた、歌ってて欲しいな。



「ここで、ライブハウスの方、照明を落としていただきたい。
(と、本当に真っ暗になる・どよめく会場)
例のあれを!
(山内の頭上と、リョウタの頭上に、サーチライト的なライトが、
くるくるし出す。歓声に包まれる会場・笑)
きたああ!!(笑)
加藤!!これで準備は整ったぜ!
いてまえ!!」


{ダンス2000}
こんなこと、やっていいのか?(苦笑)
ものすごい、異様な空間だったですよ(笑)
暗がりの中、ペカペカしてる控えめな照明の中、
乗せられて踊りまくる人々・・・。
もうね、地方ならではですね!
アホだ!アホ過ぎ!!(爆笑)
なんか・・このありえない状況が、
逆にテンション上がらざるを得ないっていうかね。
まあ、そんなリクツ、いらねえって?
鳴ってる音に、真正直になれ!!
爆笑しながら、踊り狂ってましたよ、あたし。
ダイスケの鍵盤が冴え渡る!!!
やだもー、加藤かっこいいっす!(惚)
この曲の彼のコーラス、かなり好き(笑)


{TAIFU}
うらああ!!壊れろーーー!!(笑)
総ちゃんのギターが爆裂!!
志村くん,とても良い「だまらっしゃい」でした。
2番のダイスケ、すごいよかったですねえ!!
やっぱねえ!!ダイスケがガンガン前に出てる方が、あたしゃあ好きですよ!!
って何回書いてるんでしょうね(苦笑)
きっちり弾いた上で、ぎゃりぎゃり言ってるのが、最高。
♪虹色、赤色〜♪の辺りはお客に歌わせて。
Cメロ手前、総ちゃんが、いい音鳴らしてましたねえ。
Cメロは完全に加藤の一人勝ち(笑)
客の熱に押されたか、リョウタくん、結構盛り返してた。
気持ちよく、飲まれました☆
なんか・・・叫んでたなーあたし(笑)
久しぶりに、何にも考えないで、踊りまくったっす。


「ありがとうございます!!
函館,いいとこですね!いい人ばっかりです!
俺、さっきね、本番始まる前にトイレに行こうとして、
ここって、トイレ行くのに、客席通るしかないんですよ。
で、俺が出てったら、みんな道空けてくれてですねえ!(笑)
いい人ばっかりですよ!
また来ます!
ありがとうございました!フジファブリックでしたっ!!」


ハイ,びっくりしました(苦笑)が,
お客も,どうしていいかわかんなかったんだと思いますよ?(笑)



{銀河}
まあ、いつものことですので(苦笑)
いつになったら、完璧な銀河、聞けるかなー(毒)
・・・でも、あたしにとっての完璧な銀河って、どういう状態なんかな?
こんなにぶっ飛べる曲なのに、
それは間違いないのに、
なぜか、ライブでは、んん??ってなることばかりなのよね(苦笑)
ホントね、もう確実に、10回は生で聞いてるんですけどね、
良かったことって、2回くらいしかねえな。
なんでかな?
いつも、微妙なニュアンスが、違うのよね。


それはさておき、
こんなに、アンコールを純粋に求めてたライブもないです。
予定調和ではなく、
どうしても、もう一度、彼らの音が聞きたい。
心から、そう思って、手拍子してました。



EN
メンバーみんな,笑顔笑顔。
総「ありがとう!」
「ありがとうございます!!
・・・今回の4箇所、本当に来てよかったです!!
・・・・いろいろ言いたいことはあるんですけど、
・・・あんまりうだうだ言いたくないので、
音楽で伝えていこうかなあ、と思ってるんで、
聞いていただけたらうれしいです。
で、
今回一緒にやってくれた、サカキバラリョウタくん!!
君とやれてねえ、・・・うれしかったよ!」
(リョウタくん、立ち上がってお辞儀)
「・・・フジファブリックというバンドをね、
自分たちでもだんだん好きになってきてね、
彼と回って、このバンドのこと、だんだんわかってきて、
だんだん好きになってきて・・・・うれしいっす!!
個人的なことなんですけど、
アンコールもらえたらね、
本当は違う曲をやろうと思ってたんですけど、
今日、どうしてもこの曲が歌いたくて。
・・・茜色の夕日、という曲を、歌います」


自分たちのバンドのことを、今、改めて好きになるって,
すばらしいことだな,と思った。
バンドに限らず,人間って,同じ人とばかり仕事していると,
だんだんマンネリ化していきがちじゃないですか。
長く一緒にいると,どうしても嫌なところが見えがちだし。
特に,常に新しいものを求められるミュージシャンという職業は,
自分のモチベーションもそうだけど,
人間関係の良さって,すごく重要なものだろうと思うし。
苫小牧の時に,今のフジ,懐かしい感じがするなって思ったのは,
こういう風に,純粋に,このバンドで音出すのが楽しいって,
彼らが思っていたからなのかもしれない。
初期衝動に近い,感じっていうのかな。
リリースがなかった間,冷却期間,じゃないけど,
バンドのことを見つめ直す時間があって。
自分のこと,自分で分析するのって,なかなか難しいけど,
他人と交わることによって,より自分が見えてくるっていうこともある。
今回のツアーで,リョウタくんっていう新しい血に触れて,
そのことによって,改めて,
自分たちの良さとか,面白さに気づくことができて,
それを好きになって・・・。
これって,今後の可能性が,自分たちで見えてきたってことだよね。
・・・人との係わりって,こんなに人を変えていくもんなんだな。
こんな形で変わっていく姿を目の当たりにして,
当たり前のことしか言えないけれど,・・・ものすごく,感動した。
そして,そんな彼らがとてもまぶしく見えた。
フジファブリック,今,一番風通しがいいのかもしれない。


歌いたくて・・・と、志村くんが言ったこと、少なからず驚きました。
うたう、ということ=想いを伝えること。
大切な,原点の曲を、今、ここで、歌いたい、
と思ってくれた心意気が、うれしかったなあ。


{茜色の夕日}
リョウタくんは,バラードがいいですね。
ドラムでコーラスつけてるみたいだ。
加藤も、金澤も、山内も、
今までにないくらい、ひとつひとつ、かみ締めるように鳴らしている。
邪魔はしない。
でも、曲のために、出るところは出る。
ああ、なんていい心地なんだろう。
あるべきところに、いるべき場所に、ストン、と収まっている。


この日の茜は、じんわり、というよりは、
酷く切実に、響きました。 
いつもなら、大事に歌う志村くんですが、
今日は、もう、声の限り、思いのたけをぶちまけているような感じで。
そうか。
この歌を作ったころはまだ,本音を言うこと,できなかったんだね・・・。
正直、この曲、聞きすぎていて、
歌詞を慮ることを、最近していなかったのですが、
なんだか久しぶりに,歌詞を噛みしめて聞いた。
・・・違うな。
歌詞が否応なしに,心に流れ込んできたんだ。
今日の志村くんのうたには,聞き手の心を開かせるだけの,
強い思いが宿っていた。


あたしは、地元を離れたこともないし、
誰かを泣かせたこともない(自覚的には、ですが)けれど、
うたの主人公が見てる「あの頃」が,
とても鮮明に感じられる。
持っていたはずの純粋さ、
それを無くしてしまったことを自覚した、今の自分。
それでも、見える、輝く星々。
綺麗、と思える自分は、まだここにある。


地球と太陽の距離が近い時って、
ものすごい大きさの夕日になるじゃないですか。
なにもかもを燃やし尽くしてしまいそうな、真っ赤な夕焼け。
この日の茜は、そんな夕日を、全身で浴びてるような、
しっかり立ってないと、一緒に燃やされてしまうような。
そんな茜でした。
今までで、一番、まぶしい夕日だったな。



「今日は・・・本当に、
・・・函館に来れてよかったな。
・・・今後のフジファブリックの変貌のはじまりが、
こっからあるような気がします。
・・・俺らがんばります!
なので、みなさんも一緒に・・・がんばりましょう!(照)
ありがとうございました!また会いましょう!フジファブリックでした!!」


・・・。驚いた。
今日は,彼の言葉に驚かされてばかりだ。
そして,今日ここにいられたことが,
心の底から,うれしかった。
そう、
今までとは、全く違う、フジファブリックの片鱗を、目の当たりにできた。
そしてそれは、とても力強く、
確かな手ごたえがある、意思だった。


前向き発言をすることに,まだ若干照れがある志村くん。
その気持ち,忘れないでくれ。
その照れが,フジの楽曲のいいところなんだ。
照れがあるからこそ、
本当を歌ったときの、強さと真実が、際立つのだ。
それは、現実を生きている私たちの生き方に,とても近しいから。


{虹}
本編頑張ってたので,そろそろスタミナが切れてきたのか,
随分と遅い虹でしたが(苦笑)
多分,あの場にいた全員が,
何か特別な思いを,心に抱いたのではないだろうか。
会場全体が,ものすごい一体感に包まれていた。
4人の男達の,覚悟と決意。
彼らの音から,そんな力強い響きが感じられ,
そしてそれを,力一杯受け止めていた,オーディエンス。
ここには,邪魔なモノはなにもなかった。
♪もう空が持ちあがる〜♪のところで、両手を高く掲げる志村。
その姿は、とても力強くて、
後ろから熱風が吹き荒れているようだった。


アウトロ。
メンバー紹介しながら,各々のソロ。
総ちゃん、さらに加藤さんも,客席に飛び込まんばかりに,前に出る!
メンバーの熱に呼応するように、oiコールが巻き起こる!
リョウタくんのソロもかっこよかった!
志村がアンプに乗っかって,
リョウタくんを,もっともっと!と,手で煽ってて。
「(ダイスケに向かって)この人はひとつ年上で先輩なんだけど、
なんか頼りなくて(苦笑)
・・・でも、いい鍵盤、弾くぜ!
期待してくれ!・・・出るぜ?・・・1、2、1、2、3,4!!」
と,鍵盤ソロダイスケ、むちゃくちゃかっこいい!!!
今までで一番かっこよいソロだった!
いやあ、トバシまくってた!!最高!!
・・と、ご機嫌に踊ってたら、
急に志村の姿が視界から消える??
あれれ?っと覗き込むと、ドラム脇に置いてあった自分のアンプを、
センターまで引っぱり出している・・・。
・・・志村くん??どした??
そして,頭を天井にこすりつけながらも、その上に乗っかったので,
おお,ギターソロか??・・・と思いきや,
なんと!再び歌い出す志村!!!
メンバーもびっくりしてましたが,そこはさすが,すぐに付いていってて。
♪僕は生まれ変わってく♪と叫び気味に歌いながら,
胸をドンドン,と叩く志村。
どよめくお客,目を見張るメンバー。
なりふり構わず、歌い続ける志村。
いつの間にか大合唱になってる客席。
・・・すごい。すごいよ。
その姿に、巻き起こっているこの状況に,胸が熱くなった。
なんだこれは??
これってフジファブリックのライブなん??
いや、これが,新しいフジファブリックの,姿なんだ。
作りたい、聞かせたい、そして、聞いてほしい。
何を言われようと。
どう思われようと。
あなたに伝えたいのだ。
この、自分の中に渦巻いている、熱を。
・・・・。
ああ。
楽家の、切実な思いが、痛いほどに突き刺さってくる。
あたしらは、ただただ、それを、
全身で全力で受け止めるしか、方法がないのだ。



「どうもありがとうございました!
函館!また来ます!
フジファブリックでした!!!」






ここまで書いておいて今更ですが、
あんまり手放しでベタ褒めしたくないんですよ、本当は(苦笑)
でもね、
もう、
この日のライブは、すごかった、としか言いようがない。
すごい?
違う違う。
そんな言葉じゃあ全然足りねえ。


フジファブリックとは、もう、3年の付き合いになります。
足しげく通ったライブは,イベント込みで15本。
一方的に、そこそこ濃いお付き合いさせていただいてますが(笑)
足立くんが抜けてからの何本かは,全然楽しくなくて,
正直もうライブ行くのやめようかとすら思ったこともありました。
今思えば、それって、
メンバー自身が迷ってる様が,音に現れていたからなのかなあ。
もうとにかく,噛み合ってないし、ズレていて,気持ち悪くて。
人の輪。特に互いがいなければ成立しないバンドという社会。
その一角が崩れただけで、ここまで脆いものなのか・・・。
それともフジの感覚と、あたしの感覚、ずれてきちゃったの??
もう、彼らの音、面白がれないのか・・・。
なんて、そりゃあもう、悶々としていたのですが。
それがやっと、
今年初夏のサーファーキドリツアーのあたりから、
何かが動きつつある感じが、彼らの音から感じられるようになって。
あ、あたし、まだフジについていけるかも、と,
やっと楽しめるようなってきて。
・・・完全に手放しで,とは,やはりいきませんでしたけど・・・・。
でも、
そんな疑り深い私に、彼らは見事な答えを出してくれました。
それが、前回の苫小牧のライブ。
すごくよかったんですよ。
いや、すごくいい、なんて簡単な言葉では言い切れないなあ。
・・・言うならば,・・・そう,安心したんです。
何に?
それは4人の間に,今までは感じられなかった,
とても力強く,でも気負っている訳でもない,
素直ないい空気が流れていたから。
えらそうなこと言ってしまえば、
・・・やっと、バンドっぽくなってきたなあって思ったんだ。
4人のつながり、4人にしか生まれない絆みたいなもんが、
やっとはっきり感じられるようになったなって。
足立くんが抜けてからのここまでの約1年半。
良かったライブも、ショックで立ち直れそうもなかったライブもありましたが、
それらすべてが、ここに、今に、つながっていたのだ、と。
フジファブリックというバンドは、先に、進んでいけるバンドなのだ。
そして、この4人で、間違いなかったのだ。
だから、もう、心配なんてする必要ない。
新しいフジファブリックの姿,こんな風に,あたしには見えました。


今回サポートしてくれてるリョウタくんは,
大変失礼なこと承知で書きますけれど,すごい上手い人ではない。
歌に対して、とてもいいドラム叩くし、
なんか引っかかる、面白さがある人ではあるけれど、
まだまだこれからって感じ。
最初はどうなることかと思った。
あの城戸くんでさえ、こんなに回を重ねても、これだけ違和感があるのだ。
増して、まだ若く、そんなに経験もないであろう彼が叩くことに。
でもね。
今回のツアー前半戦の集大成だった今日の函館。
その、何度聞いても拭えなかったズレが、一切なかった。
驚いた。
何せ、微妙について来れてないんですよ、リョウタくん(苦笑)
・・・すげえ遅いし。
なのに、まったく気持ち悪さがない。
・・・。何?・・・なんで??・・・・。
・・・そうか。
サポートで来てくださる、ドラマーの技量とか、
彼らとの相性とかが問題ではないのだ。
(もちろん、重要なことですし、あまりにもかけ離れている人ではダメだけれど)
違う血を受け入れて、なお、
フジファブリックでいられるだけの、4人の結束と覚悟。
それさえあれば、どんな場所であろうと、誰がサポートしてくれようと、
フジファブリックの音が鳴る。
いや、鳴らせるように、なった、んだな。
これが、今までの違和感を生んでいた原因だったんだ。
苫小牧のレポでリョウタくんと相性いいかも,
といったような主旨のことを書きましたが,
・・・いや,グルーヴ的に相性がいいのは間違いないんですが,
今の4人の結束があれば,
ドラマー,誰がサポートで入ってくれても,もう全然問題ないと思う。
この4人がいれば,間違いなく,フジの音が鳴る。
その確固たる自信が,今の彼らにはある。
それが、音に現れるまとまり感であり、
メンバーの笑顔の理由。



そして、もうひとつ。
今回のツアーは、というより、
この日のライブに、並々ならない覚悟で挑んでいるのが、
彼らから発せられる気から、感じられました。
音に篭る、念の重さが、今までとまったく違う。
自分では無意識だったのですが、一緒にいた友人が
「何回も「すげえ」ってつぶやいてたよ」と(苦笑)
いやあ、
だってねえ!
苫小牧から一週間も経ってないのに、熱量が全然違うんだもの!!
音的なことももちろんですが、
彼らのすさまじいまでの気合いが,目に見えそうなぐらいで。
演奏うんぬんの前に、
一個一個の音に篭ってる思いの重さが、半端ない。
とにかく驚いたんです。
こんなにアツイバンドだったか??と。
今までは、
どこか斜に構えている、というか、
一生懸命とか、全力で演ってる姿を見せるのが、
まだ気恥ずかしい、みたいなところ、いくばくかあったんですが、
もう、そんなこと、かまわない、というか、
どう見えるかなんて、どうでもいい、というか。
届けたいものを鳴らすためなら、どう見えても構わねえ。
と、でも、言わんばかりの、全力投球。
以前、志村くんが、何かのインタビューで、
終わった後に燃え尽きて、何もできなくなるくらいのライブをやってみたい、
みたいな趣旨のことを話していたことがあったのだけど、
ここまで来て、ようやく、
なんの気負いも衒いもなく、
自分を全開で出してもいいと思えるように、なったのかなあ。って。
それってやっぱり、
メンバーに対しての信頼感だったり、
がっしり支えてくださるスタッフさんだったり、
ここまで作ってきた、作品と、
新たに生まれてきた楽曲への自信だったり。
いろいろあったけど、
ついてきた、お客への信頼感だったり、が、そうさせたのかなあ。


そしてその気合いと覚悟は,実際に発せられる言葉からも伺えて。
志村くんのMCが、今までにないくらい赤裸々で重く、
こんなにさらけだす人だと思っていなかったので、大層驚きました。
今の自分の思いを、飾らずに全部出せるように、やっとなれたその姿に、
・・・ひどく感動してしまって・・・。
そしてその真摯な想いは,
独りよがりでもなく,勘違いでもなく,確実にお客に伝わっていて。
いや,伝える術をようやく手に入れたから,言えるようになったのかな。


バンド内の信頼関係や、メンバーの心持って、
ここまで如実に音に現れるもんなんですね。



正直、
未だに、
フジファブリックの、
何が、
ここまであたしを狂わせるのかが、
まだ、把握できていません。
赤黄色のPV・・・というか、
M-ONで流れてたキャッチ(CMと番組の間に流れる5秒くらいの映像)
に取り付かれて、今に至る自分。←何か間違ってる(笑)
何故追いかけたくなるのか、分かってしまうより、
いつも分からなくしてくれることを、期待してしまう。
今までにない、捕らわれ方をしている音楽です。
なんなんだ、君らは(苦笑)
そのわからなさ加減が、たまんねえんだ。


だけれど。
その、わからない、と思ってた人らが、
なりふり構わず、いい音楽だけを、鳴らしたい、と、立っていた、あの2時間。
あまりにも大きく、そして、特別で貴重な時間だった。
こんな日が、いつかは来るとだろうとは、思ってはいたが、
よもや、こんなに素晴らしい形で,立ち会えるとは、予想もしていなかった。
こんな地方の小さなライブハウスで。
しかも、あたしの生まれ育った場所で。


あそこにいられて、本当に、よかったな。
フジファブリック,好きでよかった。


これからのフジファブリックは、
確実に、大きく変わっていくだろう。
その変化,今後どのような形で現れようと,
私は、ついていこうと思う。
絶対も永遠も存在しないし,
また,ぎゃあぎゃあ言うことになるかもしれないけれど,
彼らの節目に,立ち会ってしまったのだ。
もう,ここまで見せられたら,
フジの鳴らす音を受け止めるのに、本気に成らざるを得ない。
君らの音を、ちゃんと受け止められるように、
私も、もっと自分を磨かなければ。