時代の匂い
自分自身と
真摯に向き合った結果
出来上がった作品が
意図せずとも、
その時代の
匂いを纏っている。
こういう作品を作ってしまう人は、
感性が並外れているんだと思う。
今に鳴らされるために、生まれ来るうた。
鳴らさなければ、ならないうた。
中村一義と
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まるで示し合わせたように、今年発表されているのは、
偶然ではない。
ここから、何を読み、何を感じ取れるか、
そしてそれを、どう今に生かしていくか。
聞き手たる我々の、感性は試されている。
燦然と輝いていた星が、まるで連れだって、本来いる場所へ帰って行くように、
空に昇ってしまった今年。
自問自答と、議論は、まだまだ尽きることはない。
なんでも関連付けりゃいいってもんでもないとは思いますが、
この三枚の存在は、あたしの中で、あまりに大きい。
フラワーロード。
あまりにやさしく、穏やかでありながら、深遠なる宇宙。
構える前に、あっという間に、心の何もかもに、光が当たっていく。
闇でさえ、歪みでさえ。
言葉のひとつひとつに、音の語り方に、
驚くほど、自分を見抜かれているのを感じる。
なのに、不安も恐れも、恥ずかしさも、微塵も感じない。
涙がこぼれるのに、辛い涙ではない。
うれしいのとも、安堵とも、違うような気がする。
なんだ、これは。
わたしのどこに、こんな気持ちがいたのだろう。
トムくんのリズムを聞いていると、
自分のふとんにもぐりこんだときのような、とても穏やか気持になる。
こんなトムくんも、初めてだ。
小野ちゃんの吹くハープが、とても好き。
こんなに澄んだ音鳴らせる人、そうはいない。