今日という一日

harikona2009-07-07

子供らが
金魚のしっぽを
ひらひらさせて、
はしゃぎまわっている。


おいおい、
交番は
さすがに遠慮しろよ(笑)





トントン、と地面を踏みならす。
あたしが立っているのは、ここ。


一本杉の向こうに、雲。
耳の側、風の音。呼吸とまばたきのリズム。


振り返った空の向こうに、遠く、懐かしい顔。


足元を、猫がつらっとした様子ですり抜けていく。


見上げた空から、急に振り出したのか、水滴が顔を滑り落ちる。
雨?涙?


夕餉の支度。今日は母の好きなミートソーススパにしようか。


来週、ライブに行くのでお休みをもらう。
謝り倒すわたしに、そんなに気にする必要ないから、と、笑顔で答えてくれる同僚。


友達から、遠慮がちに、遠出しません?とメールが。
二つ返事で、OK。


先輩との飲み会の約束が、相手の仕事の事情で次回に持ち越し。
あやまらないでください。仕事、がんばって。


電話の向こう。不機嫌な声。不満が渦を巻いている。
ひとつひとつ、誤解を解いていく。
最後には「ありがとう」といってもらえた。


仕事のペースを崩されるのが嫌い。
乱そうとしている訳じゃないのはわかっているのに、
不機嫌になる自分が、自覚できているのに、止められない。


宗教の勧誘員の人に話しかけられる。
「あなたは幸せですか?」
答えはこうだ。
「それは何かと考えて、探そうとできる今が、たぶん幸せなんだと思う」


確証なんてなにもない。
でも、ここにいる。
同じ声を聞き取ることができる、あいつらとともに。


声は言う。
「ちょっとぐらいさ、笑おう。」


闇の向こう。星のまたたき。
街灯も、太陽も、同じ光。そして、長い影が伸びる。


そんな毎日。




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