名古屋 熱田神宮・名古屋城〜東京銭湯

 
行ってきました名古屋。
超強行貧乏旅行。
いやあ,歩いた。そして食った(笑)


11月1日(木)
仕事終わりで最終の飛行機に飛び乗り,そのまま東京駅へ。
裏口の高層ビル。

JRバスではなく,旅行会社が何社かで共同運行している
深夜バスを利用したのですが,バス停的なものは何もないうえ,
どのバスに乗るのかは,直前にならないとわからないという,
なかなかスリリングな(笑)状況。
現場にいる社員さんが,乗るバスが来ると拡声器で呼び出すという全部人力作業(笑)
バスはグレードが4段階くらいに分かれておりまして,値段もピンからキリまで。
さすがにトイレ,リクライニングなしの一番安いのには,乗る気がせず(苦笑)
一番高い,ゆったり3列シート,トイレリクライニングありのバスをチョイス。
それでも新幹線より全然安い。
お世話になったバス。

乗る人少なかったみたいで、小型ではありましたが、
リクライニングが非常に楽で、まずまずの乗り心地。
途中3回くらい,サービスエリアで休憩がありましたが,
疲れていたのか,降りる気にならず。


11月2日 朝6時30分 名古屋駅着。
朝焼け、綺麗でしたよ・・・。

駅トイレで身支度を整え,荷物をロッカーにほおり込み,朝マックで時間を潰す。
平日なので周りはサラリーマンばかり。
朝、家でごはん食べないなんて、落ち着かないような気がするけど・・・。
みんな平気なのかなあ・・・。
朝のラッシュを避けようかとも思ったが,時間がもったいないので,地下鉄に乗り込む。
一日乗車券。もととったなあ。

思ったほど混んではいなかったし、なんだかまったりしていて、ちょっと驚いた。
これが名古屋の空気なんかなあ。



7時30分頃,熱田神宮到着。
信心深い訳ではないのですけど,
神社仏閣の類はその纏ってる空気込みで,建物が好きなんです。
敷地に足を踏み入れただけで、空気が違うのがわかった。
シン、と澄み渡っている。
木々のざわめきすら、何か、遠い昔を思わせるような。

熱田神宮はね,この大屋根を見たくて。

しかも、あの草薙神剣奉ってるんですよ!
まあ、直には見ることはできませんけれど。
まだ、神と呼ばれるようなものも、鬼と呼ばれるようなものも、
地上に一緒に住んでいた時代の痕跡が、その中に眠ってる・・・かもしれない。
それだけで、わくわくしません?なんか。
しっかり、お参りしてまいりました。


ここは境内がとにかく広い!
地下鉄の駅一個分もあるんです。・・・わかりづらいっすね(苦笑)
その境内の中に大小合わせて40くらいのお社があって。
皆、日本武尊天照大神などの眷族らしいです。
地元の方たちは、それらすべてをお参りして、朝をはじめる方も多いようですね。
私がふらふら歩いている側を、サクサクと追い抜いてお参りしていかれる方がたくさんいて。
お社のほかにも、長い歴史を感じるものがたくさん。
弘法大師が植えたとも言われる樹齢1000年(!)の大楠。

これはもう、すさまじい霊気放ってました・・・。
前に立っただけで、立ちすくんでしまうような・・・。
もう絶対、意思ありますよ。この方。
ただただ、その生きてきた時間に対して、頭を下げるしかなかった。
それから、織田信長が奉納したという「信長塀」

保存も何もされてなくて、触れてしまうのがなんとも・・・。
いいのかなあ・・・と思いつつも、
400年前に作られたものに、恐々と手を当ててきました。

名古屋で初めて作られたという石橋「二十五丁橋」

さすがにこれは渡れませんでしたが、一枚一枚の石の板を組み合わせただけでできている橋。
今だ落ちもせず残っているということに驚いた。
職人の技って、すばらしいなあ・・・。
また、職人さんの技って造作も美しいのだよねえ。
あの生類憐みの令でおなじみの五大将軍綱吉が経てた「西楽所」

毎年ここで神楽も催されるとか。
音楽のルーツ・・・まではいかないけど、
長い長い、日本の音楽の歴史の一部がここにあるんだなあ。
ほかにも、今まで一度も実がついたことのない「ならずの梅」や、
立派な燈篭など、もう見所満載。
すべて見て回るのに二時間くらいかかりました・・・。
境内の中にある休憩処で朝食。
名古屋京きしめん!!

お出汁の味がしっかりしてて、麺はつるつるのシコシコ。
美味でございました。
体もあったまったところで、やっと宝物殿の開館時間。

さすが剣を奉っている神社だけあって、日本刀がずらり。
室町時代の名のある刀から、最近刀鍛冶さんが奉納するために鍛えた刀などが。
これは・・・さすがに怖い、と思いました。
美しいですし、神聖な感じもするんですけどね、
そのするどい切っ先に、人の命が見え隠れして・・・。
刀自体の魂、なのかもしれないんですけど・・・。
興味深かったのは、室町時代に使われていた能面。
今にも話しかけてきそうな、生気がまだ残っている感じがして・・・。
能面って、笑ってる顔、ほとんどないんですよね。
笑ってても泣き笑い、とか、皮肉な感じのとか。
なんか日本人らしいなあ、と思う。
あと、なんともいえないシュールな面があって(ムンクの叫びみたいなの)
何を表現してんだかわからんかった・・・。
館内は意外に狭く、そんなに展示品多くなくて、少し残念でした。
その代わり、毎月展示品変わるそうなのですが・・・。


木立のざわめきの中に、常に鳥たちの声がしていたのですが、
ひときわ大きく響いていたのが、この子らの声。

普通にあちらこちらと、我が物顔で闊歩しておりましたよ(笑)

あ、この時ひいたおみくじ。末吉。
争いごと「勝つが恨まれる」って書いてある・・・。
微妙にあたってるかも・・・。



さて、熱田神宮を後にして、次に向かったのは名古屋城!!
昔一度行ったことあったんですが、あまりじっくり見られなかったし、
確かその時はシャチホコが修理中かなんかで見られなかったので。
ハイ、いきなりドーン(笑)

これは城の手前の東南隈櫓の上から撮ったもの。
ここです。

本丸自体は、空襲で焼けてしまって、残った土台の上に立て直したものですが、
ここは奇跡的に、建設当時のまま焼け残ったのだそうです。
期間限定で中に入れるようになってたので、入ってきました。
下から敵兵が攻めてきたときに、石を落とすための穴が開いてて、覗いてぞっとしたり(笑)
あと、敵兵が上りづらいように、階段わざと変な段差で作ってたり、
ものすご急勾配に作ってあったりして・・・確かに上りづれえ!(苦笑)
よくもまあ、考えるもんですね。

暗いからあんまはっきり写ってないな・・・。
ここに甲冑つけたお侍さんとかも、いたんだよなあ・・・。
さて、早速シャチホコとご対面!
実物はさすがに高いところにおわしますので(苦笑)こんな感じにしか見えませんが

でも曇り空にもかかわらず、光り輝いてましたよ。
さすが。
お城の中は資料館になっております。五階建て。
入って早速、シャチのレプリカがお出迎え。
レプリカっつっても、金箔張ってあるそうですよ!!

なかなかかわいらしい顔しております(笑)


館内には、焼け残った屏風とか、甲冑とか、鉄砲とかが展示されてたり、
江戸当時の庶民や武士の生活ぶりを紹介したコーナーがあったりしました。
実際に空襲にあって燃え上がっていく名古屋城の映像が流れてて、
ものすごい衝撃を受けました。
何百年という歴史を見てきた建物が、一瞬にして炎の餌食に・・・・。
これも、おろかな人間の意地の張り合いで引き起こされたことなんだ。
英語を話されている金髪の方が、この映像を、食い入るようにご覧になってて。
どう、思ったのかな・・・。

それにしても、さすがに規模が違いますね。
周りをぐるりと囲むお堀。

まあ、広い広い。
うちの地元の五稜郭のお堀の何倍もあります。
あとびっくりしたのは、水が入っていないところに、なぜか鹿が!

なんで君らこんなとこにおるん??(笑)
お城の敷地の中には、茶室がいくつか残っていて。
代表的なのは「二の丸茶亭」

周辺に作られたお庭(っていうのか?)が見事。
ちょっとね、あちこち崩れてきちゃってるんですけど、
それでも、池、川、山、森、と見事に作られていまして。
枯山水っていうんでしたっけ?
お庭の一角を歩いているだけで、いろんな景色が見える。
面白いですねえ。


秋ですけど、お花もたくさん咲いてましたし。
ここ、本当はもっと広かったらしいです。
明治に入って、明治政府が軍隊の兵舎をつくるために壊しちゃったんだとか。
まあ、幕府に対する恨みつらみもあったのかもしれないけど、
もう少し考えたらよかったのに・・・。


城門付近で、菊の展示会やってました。
なんか、お城だなーって思った(意味不明)

あ、ちなみ、お城の近くに市役所があるんですが、
なぜかこんな建物。

城に固執しすぎじゃね?(苦笑)



さて、続いては、銭湯に入りに(笑)大須観音へ。
私は単純に、名古屋市内で一番早く開店する銭湯がある、というだけで、
ここにやってきたのですが、実は、観光地でした(笑)
地下鉄駅のすぐ近くに観音様がどどどーん。

もう宗教ぐちゃぐちゃですね、今日の行動(笑)
すごい庶民的、な感じの空気でした。
地域密着型というか、少し俗っぽい感じも。
境内で小学生が野球してたり(笑)鳩を追い回していたり(笑)
ちょっとヤ○ザっぽいおじさまが、セカンドバック片手におまいりしてたり(苦笑)

お参りしてから、銭湯を探しに門前町へ。
アーケード商店街が通り3本くらいに渡ってびっしり。
しかもお店が、所謂昔ながらの時計屋さんとかご飯屋さんとかもありつつ、
なぜか若者向けの古着屋がずらり。すごい人手。びっくりしました。
原宿とアメ横を足したような感じです。おもしろーい。
ここで、お昼ご飯。味噌カツ丼!!

・・・甘い!(笑)が実にうまい!!
結構な量だったんですが、ペロリといけてしまいました。
おなかもいっぱいになったところで、目的地へ。
メインの通りを少し脇にそれたところに、
ありました。仁王門湯。

すごくこじんまりとした銭湯でした。
番台のおばちゃんと近所の人の会話なんか聞いてると、非常に和む。
地元に愛されてる銭湯ですね。
結構歴史ある銭湯のようですが、何度か改装しているようで、清潔で入りやすかったです。
昔と現代が折衷されてる銭湯でした。


ひとっ風呂浴びて小さっぱりしたところで、
まだライブまで時間があるなあ・・・。
でも、もうこれ以上歩き回るのは、体が持ちそうにない・・・。
ということで、名古屋市科学館にある、プラネタリウムへ。
好きなんです。プラネタリウム
地元にないので、旅先にあると、ついつい入る。
丁度最終回の上映に間に合った。ラッキー。
360度座席のある、結構大きなドームでした。
大きさは・・・渋谷東急文化館の上にあった五島プラネタリウムを思い出すような。
50分の上映時間の中で、結構たくさんの話題を取り入れてました。
最近発見されたホームズ彗星の話、
アンドロメダの神話の話から、銀河の成り立ちと軌道について・・・等など。
平日の所為か、少し大人向けな感じだったのかな。
なかなかよい番組でしたね。
それと、非常に興味深い情報が。
平成22年(だったかな?)くらいに、
世界一の大きさと機材を投入したプラネタリウムができるそうなんですよ!!!
なんとまあ。
他にも楽しそうな施設がたくさんできるそうなので、
これはできた暁には、見にこなければ!!!
いいなあ。名古屋・・・。

いやあ、楽しかったです。名古屋。
他にも見たいところ結構あるので、また行く用事ができたら(苦笑)
観光したいっす。居易かった。
さんざん名古屋を満喫した後、小谷さん×アナログのライブを見に、
名古屋クラブクアトロへ。


さて。
ライブも終わって、幸せな気分にひたりながら、
再び深夜バスに乗車(笑)
行きとは打って変わって、ほぼ満席状態。
ああ、金曜の夜だもんなあ。みんな東京に遊びに行くのかー。


11月3日(土)朝5時30分東京駅着。
結構しっかり寝られたので、さわやかに下車(ってほどでもないか・笑)
駅近くの立ち食いそば屋で朝食。
・・・本当にあたしって、たくましいわね・・・(苦笑)
そしてまたまた、銭湯へ(笑)
よく考えたら、東京で銭湯行くの、初めてだー。
東京都内で早朝から開店しているところは一軒しかないそうです。
他にもあるのかもしれないけれど、自力で探し出せたのはここぐらいで。
御徒町駅近くの「燕湯」(朝6時〜)

東京駅から近くて、今回の旅的には丁度よかった。
裏にはいい感じの煙突が。

近所の方に混じって、私のような旅帰りの方の姿もちらほら。
朝早くに着くような旅程の場合、早朝営業は非常にありがたい。
サウナとかスーパー銭湯だと、高いし、面白くないしねー(←これは違うか)
下駄箱はいい感じの木製。

中は最近の銭湯、という感じで、そんなにレトロ感はありませんでしたが、
壁画が書いてあったり、小さいけどサウナがあったり、なかなかよかったです。
ただ。
東京の湯船のお湯。熱い!!!(笑)
江戸前なんすかねえ。
下手したらやけどしまっせ・・・というぐらい、ぐらぐらしてる感じの熱さ(笑)
10秒と持ちませんでした・・・(泣)


この日はめずらしく、夜ホテルを予約していたので(笑)
そのホテルに荷物を置きに行って、
渋谷のシネマライズに「クワイエットルームへようこそ」を見に行って、
そのまま新国立劇場へ向かい「たとえば野に咲く花のように」を見て、
いつもの洋服屋さんにぷらーっと寄り、ホテルで少し休んだあと、
別で来ていた友人らと落ち合って天王洲でKKP「TAKE OFF〜ライト三兄弟」。
芝居ハネた後、ホテルの近所で爆裂トークしながら少し飲んで(笑)
翌日は早めの飛行機で帰りました。


いやあ。
よくやった。あたし(笑)
目いっぱい、時間使い切ったっすね。
まあ、眠くならないように、ワザとスケジュールびっちりにしたんですが。
正解だったようですよ。
帰ってきたら、さすがに疲れがドっと出ましたが(苦笑)
すんごい楽しかったです。
またひとつ、旅の幅を広げた感じ。


・・・どうなんでしょうねえ・・・(苦笑)