NODA・MAP番外編「THE BEE」

harikona2007-07-29


イギリスキャストVer.
7月28日ソワレ
@世田谷シアタートラム


キャストは、
イギリスの俳優さん3人と、野田さんの計4人。
当然前編英語。
字幕出ます、とのことでしたが、
どうなることやら?っとちょっとばかし不安でした。
行ってみると、舞台の下手に電光掲示板が。
万斎さんの電光掲示狂言をごらんになったことおありの方はわかるかと。
おかげで付いていけないってことはなかったし、
字で読むので、物語がわかりやすかった。
でも正直くやしかったですね。
客席に英語圏の方、結構いらっしゃったんですが、
笑うところが違う。
ああ、きっと野田さんお得意の言葉遊びを、
英語でやってんだろうなあ・・・って。
もうぜんぜんわかんねえもん・・・。うう。
それに、字幕を見ないわけにはいかないので、
どうしても役者の動きを見逃してしまうんです。
映画と違って、その場で起きてるもの全部でお芝居ですからねえ。
見きれてない感じがやっぱりありました。
もったいない見方してたんではないでしょうか・・・。


あ、でも、
野田さんの本を、言葉遊びにとらわれず、
純粋に物語だけで見たのはとても新鮮でしたね。
言葉の量と勢いに圧倒されて、飲み込みきれないことが結構あるので(苦笑)
そこが面白いのに、と言われそうですけど・・・。
正味1時間ちょっとだったのですが、
まったく短いとは感じませんでした。
前述のように思ってもいましたが、
やはり野田さんの本はものすごい濃くて、面白い。
そして、常に、痛い。
それに、役者さんの持ってるエネルギーは、
言葉うんぬんではなく、直に伝わってきますからね。
最後の方では、何語だとか、もうなんにも考えてませんでした。


目的のための暴力だったはずが、
いつの間にかその目的を失っていき、
暴力そのものに飲まれていく。
戦争は身近にも、十分起こりうることであり、
こんなにも愚かで、何も残らないものなんだ。
言葉にするのは簡単ですが、
この芝居で感じたものは、
頭に鈍い痛みが残るくらいに、苦しく悲しいものでした。
国が違っても、この思いを体現できるんだから、
他の国のひとたちとも、
わかりあえないこと、ないんだと、思いたいんですが。



この日って隅田川の花火大会だったんですね。
町中に浴衣姿の若い子たちがたくさん。
妙な柄とか形とかの浴衣もありましたが(苦笑)
やはり夏に浴衣っていうのは、いいもんですね。
しばらく着てないなあ。

それから、今回泊まったのが、上野公園にある欧外荘というところ。
ここには森欧外の邸宅がそのまま残っています。
ここ、実際宿泊もできるみたいです。

自分が泊まったのは、そのまわりに増築した、
普通のビジネスホテルでしたけど。
上野公園も、夏祭りだったみたい。

上野とか浅草とか、ゆっくり見たことがないので、
今度はすこし時間に余裕もって、
この辺りをプラプラしてみたいな。
この街の雰囲気、好きだな