冬の絵空、パイパー


「冬の絵空」
作:小松純也 演:鈴木勝秀
世田谷パブリックシアター


仁ちゃんと生瀬さんと、橋本じゅんさんと粟根さんが出るってだけで、
中身あんまり確かめもしないで行ったのですが(苦笑)
演出・スズカツ(鈴木勝秀)さんだから、大丈夫だろうと。
が、しかし、だ。
これだけのキャストを集めておいて、
ホンの力、足らないなあ、というのが正直なところ。
劇団そとばこまちにいらっしゃった方だそうで、
当時のものを手直ししたホンだったらしい。
う〜ん。
忠臣蔵自体、誰かに仕組まれたもので、
純粋な仇討ちじゃなかった、っていうは、正直よくある話だし、
メインキャストの抱えてるもんが出し切れてない感じしたし、
話の展開にキレがなくて、どうもダラけるし。
これなら休憩入れないで、ぎゅっと2時間くらいに詰め込んだ方が、
よかったんじゃなかろうかのう。
もったいないなあ。
板の上の役者さん見るのだけ楽しかった、と、
言っちゃうの、嫌なんですけどねー・・・。
内田くん、ヤソちん、新谷・・・。
赤穂浪士に、こんだけの役者連れてきておいて、ちょっと扱いが・・・・(泣)
仁ちゃんのキャラクターって、もともとなかったそうですね。
どうりで・・・・・。もちっと、なんか背負ってて欲しかったなー・・・。
あんだけ引っ張っておいて、あの最期は物足りない。
絶対なんかあると思うじゃん、あのキャラ。
単純にかわいかったけど(笑)
まこさんは、外部に呼ばれてやる役としては、
いつもと違うものを求められてて、それはそれで面白かった。
キッチュさんとダブルキャストで、なぜまこさん??と不思議だったんですけど、
(めがねで雑学王で理系っていう共通点はあるけど・笑)
全然問題なかったっすねー。さすが。
めっちゃわろうたわー。
久しぶりに肉体派なところも、拝見できましたし(笑)
あ、伊達くん!伊達くん、よかったなー。
出番ちょっとしかなかったけど、印象が鮮烈に残ってます。


さらに残念だったことが。
自分2階席で見てたんですけど、
丁度ビデオ撮りの日だったらしく、カメラ入ってたんです。
あたしの斜め後ろくらいにでっかいカメラとカメラマン。
そのカメラマンがね!!!
舞台とか撮ったことない人だったのかもしれないんですけど、
本番中に、平気で音たてて台本めくるんですよ!!
さらにコントロールルームからの指示が、レシーバーからダダ漏れ
もー、酷くないですか???
スタッフとしてあるまじきですよ。作品ぶちこわしです。
撮影多分この回だけだったとは思うんですけど、
演劇やってる劇場にいるスタッフとしての、自覚足りない。
作品に対して失礼。


う〜ん。
お金かければ、いい舞台になるって訳じゃ、ないんですけどねえ。



最近、歩き疲れると、ルノアールに入ります。
完全に誰かさんのせいですが、いかがわしい感じの人がたくさんいるのに、
すごく居心地が良いので気に入っています。


これから野田さんの新作です。

夜は長い。



「パイパー」
作・演:野田秀樹
シアターコクーン


野田さん初のSF作品という触れ込みでしたね・・・。
まあ、火星が舞台ですから、
メカっぽいものとか、宇宙っぽいものが多数出てきましたけど、
基本的にはそんなにSFって訳でもなかったし、
野田さんが言いたいことは、やっぱあんま変わってねえなっていう。
なんとなく、話の流れ読めちゃったのは、すごい意外でしたけど。
いつもどうやって収集つけるのか、最後すごいドキドキするのに、
そうかーーーって感じでした・・・。
使う言葉、これ結構悩まれたんではないでしょうかねえ。
いつもの台詞のテンポ感があんまり感じられなくて。
・・・言い方悪いかもしれないんですけど・・・・、
・・・なんかふつう、と思ってしまった・・・・。
韻踏んだり、似た言い回しをがーーーっとつなげていく、
言葉遊び的な言葉の嵐がねえ、好きなんですけど。
や、今回の作品も、面白かったんですよ?
面白かったんだけど・・・・。
いつものような、ガツンとくる衝撃が・・・。


最近の作品では、あの独特の台詞の言い回し・・・所謂ノダっぽさが、
他の血と混じることによって、いい具合に消化されて、
聞きやすくなってきてたんですけど、
今回の作品、なんか、野田さんだけ、昔みたいなもろノダっぽい発声してて、
妙に気になってしまった・・・。
りえちゃんかわいかったなー。
彼女が演じる、透明人間の蒸気とか、今回のみたいに、
勝ち気でがつんとしてる子、好きです。
大倉くん。
あたしの大好きな感じの大倉くんで、非常に楽しかった〜。
この人がやる、バカな子、大好き(笑)
あの長身が、本当に子供に見えるのよね。


野田さんの作品って、もっと若い人にも見せてあげたいなーって、いつも思う。
あたし含め、30代より上の人ばかり見受けられるのよ。
もっというと、ご年配の方が多くて。
あれだけ不自由さも楽しみながら自由に表現なさってる感性は、
もっと若い人に響くと思うし、いっぱい感じて欲しいなあって思うから。
チケット代がねー、高杉。
あれだけのキャストとセットじゃ、しょうがないのかもしれんが。


たて続けに芝居二本観て、やっとホテルにチェックイン。
が、
休む間もなく、出発。
24時からMUSICA主催の、
サカナクション&片平さんのリリース記念パーティー。朝まで(笑)
サカナのマネージャーさんと鹿野がノリだけで開催を決めたらしいですよ(笑)


[ライブレポ]サカナクションリリースパーティー


「シンシロ発売記念リリースパーティー
 @恵比寿リキッドルーム

恵比寿の駅前で友人と待ち合わせしてリキッドルームへ。
到着すると、すでに結構な人の列。
おー。注目の度合いが見て取れますねえ。
開場待ちの間、お互い見に行ったライブの報告会。
お願いしていたボノのアナログ盤をやっと受け取る。うれし〜〜〜。
割ったら大変!!とドキドキしながらロッカーに収める。
入るとすでに、鹿野がDJ始めてました。
ビール片手にさっそく混ざる。
お、すでにサカナのメンバーもあちらこちらとフロアにいますね。
ファンやお友達と話し込でたり、一緒に踊ったり。
鹿野の熱い挨拶のあと、片平さんのDJがスタート。
オザワやらボノやらくるりやらがかかり、楽しく踊る。
2時くらいからかな?
シンシロ全部かけます!と山口くんがご挨拶。
そのままフロアになだれこんで、お客と一緒になって踊ってました(笑)
そして、勢いにのったまま、セントレイでなぜか胴上げされてて(笑)
なんかすごい光景だったなー。
作った人が自分の曲で、ファンと一緒になって踊ってるなんて、
滅多に見られるもんじゃない。
山口くん、すごいうれしそうだった。
曲が変わるたびに、
メンバーが入れ替わり立ち替わりDJブースに現れて客を盛り上げる。
飲みながら、笑い合いながら、実に楽しそう。
っていうか、シンシロの曲は、やっぱりすごい。
音源だけでも、こんだけ踊れちゃうし、驚きの連続なんだから、
これライブでやったら、どんなことになっちゃうのかしらん・・・。
シンシロ全曲、しっかり聞かせていただいた後は、
鹿野と山口くんのトークライブ。
アルバム制作時のエピソード、音楽シーンに対する姿勢、
普段の生活、釣り、本人を目の前にしてメンバーの趣味暴露(笑)
HPやジャケットデザインを手がけているhatosさんにご登場願って、
あのデザインになった経緯等々、
貴重な話の数々がおしげもなく飛び出す。
最後はメンバーも全員そろって、ぶっちゃけトーク(笑)
鹿野もメンバーも結構酔っぱらっていて、話があちらこちらと(笑)
って、あたしも結構飲んでたので、詳細覚えてないとこが・・・。もったいねー。
山口くんのDJタイム。なんと岩寺くんギターで参加!!
あたしクラブミュージックみたいの、あんまりわかんないんですが、
クラブでプロのDJの人がかけてるんじゃないのか?というような、
専門的(って言い方変か?)な選曲で。かっこいい。
かかる曲に合わせて岩寺くんがエフェクターを駆使して、音を混ぜ込んでくる。
随分慣れた感じでやってましたから、札幌とかでやったりしてたのかな?
超至近距離で弾いてる姿見させていただきました・・・。
自分らの曲もリミックスかけて何曲かかけてましたねー。
山口くん歌ってるし・・・。
もったいのうございます・・・(笑)
再び片平さんが回し始めたあたりで、あたしのエネルギーが尽きる(苦笑)
踊りの輪から外れて、カレー食べながら(笑)しばしぼんやり。
友人はここぞとばかりに踊ってましたねー。
こういうDJイベントって、ほとんど参加したことないもんですから、
まあ、楽しんだもん勝ちなのはライブでも一緒ですけど、
ちょっと引きで見ると・・・不思議な光景だなーって、思った。
そんなに好きって訳でもないアーティストの曲でも、
盛り上がれちゃうこの状況・・・。
多分踊ってる人で、今かかってる曲のCD持ってる人、
そんなにいないんだろうなあなんて思ったら、妙な感じでしたねえ。
そこがDJっていう職業の、腕の見せ所なんでしょうかね・・・。
もう夜も深い時間なのに、お客の熱は冷めるどころか上がる一方。
片平さん、何度も「今日すげー楽しい!」って叫んでましたねえ。
5時くらいから、再び鹿野がDJブースに。
リンダリンダで山口くんが再び客と一緒になって踊ってました(笑)
ラスト、セントレイをかける鹿野。
勢いにのった山口くんが、
テーブルにあがって、なんと一曲ほぼ歌っちゃいました!!きゃー。生歌〜!
えじくんが慌ててテーブルの上のものを片付けてあげてた(笑)
6時をいいかげん回った辺りで、なぜか万歳三唱して(笑)
大盛り上がり大会となった新年会、これにてお開きとなりました。

シンシロ(2009年2月末迄期間限定生産価格盤)

シンシロ(2009年2月末迄期間限定生産価格盤)

ROCK THE MIX

ROCK THE MIX

あたし、高校の頃から鹿野の書いてる記事読んでて、
この人のおかげで、音楽を深く楽しむことを覚えたようなもんだったので、
一度、きちんとお礼がいいたい、と、思ってたんです。
せっかくの機会だったので、CD片付けてる鹿野を捕まえて(笑)
約15年分の、ありがとうを伝えてきました。
喜んでくれたので、とてもうれしかったです。
来月のバレンタインも行くよーと言うと、
俺にチョコくれっ!!って間髪入れず言われた(笑)
もちろん!(笑)
別れ際に、それまでお互い元気で!って言ってくださいました。
ほんのちょっと言葉を交わしただけだったけど、
あの記事まんまの人でしたねえ。
音楽を愛していて、音楽を作る人も音楽を楽しむ人も大好きで、尊敬してて、
本当に真剣に、全力で向き合って、なおかつ楽しんでいて・・・。
こういう人だから、この人がいいって言う音楽は、信頼できるんだよねえ。
会って、間違ってなかったなって、改めて思った。
まんまるい笑顔と向き合って、益々、鹿野のこと、好きになりました(笑)
ちなみに、その鹿野の日記にこの日様子が写真つきで。
http://www.fact-mag.com/diary.html
俺、ちょー楽しそう(苦笑)
楽しかったのはもちろんだけど・・・・なんだか、
貴重な体験ができたなあ、と思います。行ってよかった。


朝焼けの中、ふらふらしながら駅前で友人と別れ、
ホテルに帰りついたのが午前7時。
シャワー浴びて一息ついたら8時回ってました・・・・。
26時間くらい、寝ずに動き回っていたことになるようです(苦笑)
この時点で、昼の芝居、行くのあきらめてました。
超寝不足で、赤坂ACTの2階で、古田のリチャードⅢ世・・・・。
太刀打ちできん(苦笑)
ごめんよ、古田・・・、病み上がりなんだ・・・って説得力ゼロ(笑)