高麗屋っっ!

映画「阿修羅城の瞳」見てきました。
舞台染さん版の初演も再演も見ている私。
話が面白いだけに、そりゃあ比べるなっつー方が無理。
でもまあ、まったく別モンではあるし、
作品を損ねるような演出だけはしないでくれれば・・・と思っておりました。
出門の色気と粋、つばきの艶と化けた時の恐ろしさ、
そして殺陣の美しさが損なわれてなければいいなあ・・・。


結論から言うと・・・・面白かったよー!!
すんげー良かった!!
何ってもー世界をまんま作り出しているセットが美しい!!
CGを多用せず、職人技が光まくった完璧な建築物。
江戸の猥雑な空気と、阿修羅城の内部が、もうすんばらしい!
あとやっぱり、本物の歌舞伎舞台で見得きっちゃう本職はずるいよ(苦笑)
そして殺陣がすごい!!
田尻さん(新感線で殺陣つけてる方)に負けないくらい、見た目だけではない、
動きで感情が見える殺陣でござりました!
ほんっと綺麗でしたわ、染さんも、渡部さんもりえちゃんも!
OPの鬼御門登場シーンはセット、殺陣ともにほっんとやばかった!


「俺を怒らせるな!」
と、傷だらけになりながらも、邪空を本気の一太刀で斬って捨てるシーンは、
あまりのオーラにぞくぞくしましたです。
染さん・・・・すげーっす。
本当にアタリ役なんですなあ、出門は。
フィルムに収まりきらない存在感。
いやー、参った。


そしてそして、愛しの渡部さん☆
邪空のような、強いのに劣等感抱えまくりの役、似合いすぎです(苦笑)
斬られても斬られても尚、執念で這い上がってくるそのおぞましさがたまらん。
悲しい宿命を背負ってしまったその憂いと、
その思いを振り払わんとしているかのような、狂ったように鬼を切って捨てる時の笑顔が・・・。
ぞっとする程キレイで、悲しくて。
変則的な刀にも関わらず、腰の入った姿勢で美しく振り回しておいでで。
さすが若先生(by剣客商売


あと、やっぱり菅野よう子女史の音がたまんない。
ほんっと、うまい。ぞくぞくしますわ。
時代劇、とはいえども、なんでもアリ的な新感線にぴったり。
クールでいて、ケレン味たっぷりで、言うことナス!!
サントラ買うです☆☆


ああ、早くDVDになんないかな!
即買いっすよ!