フジファブリック 武者巡業 両国

フジファブリック
ツアー武者巡業2007
両国国技館
07.12.15


<セットリスト>
Surfer King
モノノケハカランダ
Sunny Morning
B・O・I・P
パッションフルーツ
星降る夜になったら
唇のソレ
夜汽車
蒼い鳥
地平線を越えて
環状七号線
若者のすべて
Teenager
銀河
TAIFU


EN
開店休業
陽炎



MCのレポ、期待されてる方。
いらっしゃるかどうかわかりませんけど、
今回は・・・申し訳ない。
今日のライブを語る上では必要ないと判断しましたので、
敢えて書く気はありません。
他をあたってくださいまし。
ただ,これだけは書いておきます。
志村くん,
何度も何度も,ファンとスタッフに,
長い間支えてくれてありがとう,と感謝の言葉を述べていました。



2階席の後ろまで、ほぼ埋まっていた客席。
曲が始まるたびに、
押し寄せるような歓声と、求めるように挙がるたくさんの手。
これだけの人数が、彼らの音に向かって,
何かを思い、何かを受け止め、
そして,惜しみない拍手を送っている。
拍手の音が,祝福の鐘のように高らかに鳴り響いていた。
西のマス席(立っても大丈夫な席でした)から全部を見渡して、
もう、なんだか・・・すごいことが起こっているな、と思った。


取扱説明書も何もない、未知で強大な、音楽の力。
ひとつ間違えば、身を滅ぼしかねない「負の力」をも含んだ、
誰もが使える訳ではない、その魔物のような力を、
フジファブリックは、
自覚的か無自覚的か,どちらにせよ、
その手に、握りつつある。
がむしゃらに、精一杯の想いをこめた、
血と汗と涙にまみれた、その手に。
ツアーを経て,ここに立っていた4人は,
凄まじいまでに何もかもで、その音楽という魔物に立ち向かっていた。
その姿,とても頼もしく見えた。


あの高い高い天井に響く、フジファブリックの音。
最初から最後まで、途切れることのなかった集中力。
4人それぞれ、我が強いバンドではありますが、
音楽に対する想い、見えている先は、間違いなく同じところだと確信させられた、
曲のポテンシャルを極限まで引き出していた演奏。
そして、言葉のひとつひとつを、魂ごと放っていた、志村正彦のうた。
細かいことは、何も言う必要はありません。


見事でした。
間違いなかったです。
とてもとても、いいライブだった。


今のフジファブリックの生き様,しっかり見させてもらいました。


最後に歌われた「陽炎」
いろんなことを思い出し、これからに思いを馳せ、
そして、
志村の心の揺らぎが、直に伝わってきて、
・・・少し、涙がこぼれた。







武者巡業ツアー、お疲れ様でした。
いろいろと驚いたことが多かった、初日、苫小牧。
居合わせたことが奇跡的で,
彼らに対する姿勢を改めざるを得なくなった、函館。
開放、という言葉がぴったりだった(笑)札幌二日目。
そして、今日の国技館
素晴らしいライブに、たくさん立ち会えました。
私にとっても、このツアー、とても大きなものになりました。
ありがとう,フジファブリック
そこで,グッドミュージックを鳴らしていてくれて。


さあ。
道は長いぞ。
共に、
生きることに対して、抗おうではないか。
時には音楽の魔力に身を任せながら。
それで、あたしは、意味を見つけられる。
重くて申し訳ないが、
「音楽」を自己の表現方法として選ばざるを得なかった、
あなたたちの宿命、と覚悟して欲しい。


末永く、よろしく。