真っ赤な椿を

二郎さんが亡くなられた。
面識は無いけれど、たくさんたくさん、感謝の言葉を送りたい。
あなたのような方が、この国を支えてくださったからこそ、
我々は、のうのうと生きていられるのだ。
あんなにも、命の重さが目に見えていた時代を生き抜き、
さらにその意味を、見出そうと力を尽くされた方。


その恩を、命を賭して返していかなければいけないのだ。
そのことに、あなたのお孫さんに、今更ながら気づかされ、叱咤されている。
私のように、生きているだけの人間でも、
気づけている、という事実を、もっと大事にしなければいけない。
人と交わる以前の、自分自身の問題なのだ。
もっと、問わねばならない。納得いくまで。


あせっても結果は生まれない。
虚空を掴むだけで、何も生まれはしないから。
一生、かかるのだろうな。


どうか、次の世界から、見守っていてください。
カズくんと、私たちを。