椿屋四重奏「ROCK ON GENTLEMEN」大阪

harikona2005-12-17


ポイントだの、早割りだのを駆使して安くあげた今回の旅。
安くできたのはいいが、羽田で乗り換えるとき、
第1と第2にターミナルが分かれたのすっかり忘れてて(汗)
別会社で飛行機とってしまった・・・。アホだ・・・。
無茶苦茶あせったー・・・。間に合ったからいいようなものの。
地元→羽田→伊丹となんとか乗り継げた。
伊丹空港は初めて。こじんまりしてていい。
市内に近くて,すばらしい。


おそるべし魔郷、大阪。
駅周辺は何度来ても、さっぱり方向がわからん(汗)道は入り組んでるし、
デカイ建物だらけで逆に目印らしい目印ないし。
地下街なんか迷宮ですよ。よくみんな間違わないで出られるなぁ!
しかも安さ最優先でホテルとったら、ラブホと風俗店街のど真ん中(爆笑)
いろんな意味で、強力。
行きたいところが一個あったのだけど、迷うこと必至!だったのでヤメた。



椿屋四重奏
コンサートツアー2005
「ROCK ON GENTLEMEN」
2005.12.17@大阪・バナナホール


バナナホール、たどりつけないかと思った…。
アーケード商店街のど真ん中…。
普通に薬局と食堂とかに挟まれてあってびっくりした。
かなり広いですなー。キャパ700らしいっす。
客席に段差と柵がいくつかあって、見やすい感じ。
後ろのバーカウンター前には作り付けの大きなテーブルが。
ここも荷物困る感じだなあ。ロッカーがない・・・。
あー、bonobosもここでやるんだー。いいなぁ…。


さて、弘前リベンジ。椿屋四重奏
中田くんの男っぷりがどんなになってるか。
そして、大阪のお客はどんなんなのか(苦笑)
楽しみです。


<セットリスト>
1 終列車
2 手付かずの世界
3 成れの果て
MC
4 プロローグ
5 硝子玉
6 朱い鳥
7 砂の薔薇
8 群青
9 舌足らず
MC
10 陽炎
11 小春日和
12 熱病
メンバー紹介
13 螺旋階段
14 踊り子 
15 空中分解 
MC
16 紫陽花
17 君なしじゃいられない
18 風の何処へ

EN
MC
19 道連れ
MC
20 嵐が丘

EN
(ASUKAさんの新曲だったと思うがちょっぴり歌う)
21 永遠 



はい。呼び込みのお兄さん達に好奇の目で見られつつ(笑)戻りました。
えー。笑いの本場、大阪でも、どうでしょうが放送中!
驚きとともに、激なごむ。安心するなあ(笑)
しかも粗大ゴミでマイホームの回。前後に入るCMは大阪ローカル(笑)状況がシュール。
まぁ、それはおいといて。


一曲目「終列車」
もーいきなりキましたよ!
ギャンッ!!ってギター鳴った瞬間に、会場の温度と湿度が上がった。
おわあ・・・、音自体がエロいってすげえなあ・・・。
なんかこう、肉々しいのよね、温度感が。
この曲、マジかっこいいっす。
中田くん、すんごい声太くなってたー!
やっぱりこれだけ本数やると違うね!
喉鳴らしまくりで、すげー響き渡ってた。
なんかね、説得力があるっつうか。良い歌でござった。


「成れの果て」
きゅんきゅん鳴ってたよツインギター
音と情念の渦!!
一個一個の音が、いちいち切ない物語を背負ってて。
ステージ上が、とてもドラマティック。紅!って感じ。
個人的にはギターが派手な分、もう少し、リズム隊頑張ってもいいのになあ。
なんて思ってたのですが、なかなかどうして。
足腰めっさ強くなってました。
特に永田くん!すげえ色気漂ってて、王子よか目が行ってしまったわい(苦笑)
ベーシストはエロくてナンボっす(笑)


最初のMCで挨拶する前にいきなり
「もっと前に来んかい!!(笑)」
と客を前に詰めさせる王子(笑)
そう!意外だったのが、お客が大人しいの。
大阪ってすごいアガるイメージがあったから、結構覚悟して行ってたんですが。
なんかこう、遠慮がちに遠巻きにしていて。
それとも大阪が、というより椿屋のファンがってことなんかな?
いや・・・でも弘前はがっつりモッシュってたしなー・・・。
とてもまっとうなギターロックバンドだと思うんだけどなあ。
ライブ慣れしてなそうな子がいっぱい…。
そっかぁ、中田くん、が見たくてきてんのねこの子らは。
これも椿屋ってバンドがもってる独特のカラーの所為やね。うーん、艶ロック
「ツアーも27戦目!ようやくたどりついたぜ大阪!
今日は最後まで無茶無茶楽しんでってください!よろしく!」


打って変わって、爽やかな風が吹き抜ける「プロローグ」
はー、ほんとにいろんな顔があるバンドだなあ。
これ歌ってる時の王子は、穏やかないい顔してます。
それもまた素敵。


硝子玉〜砂の薔薇、辺りのミディアムテンポの曲群。
リズム隊が安定しているので、グルーヴに安心して身を任せてました。
男性が女言葉で歌うって、そこはかとなく艶が出ていいよね。
しなりが出るというか。
特に中田くんみたいな線の細い人だと尚更。


前半の山、群青〜舌足らず。
うきゃー!これ聞きたかったんだあ!
やべー!かっけえ!(惚)
中田くん、目ぇひん剥いて激唱!
舌足らずのぐうーっ!とタメ入るとこが最高!
あとBメロ。何気にリズム隊、技入れまくりでゾクゾクしやした。


MC「ワンマンとしてはかなり久々なのでね、
皆さん欲求不満が溜まっているようですので(苦笑)
今日はトコトン発散しちゃってくださいッ!」
「ここからはね・・・インラン・・・あ、間違えた(笑)
しっとりしたナンバーでお送りしますので、じっくり聞いてください」


「陽炎」みたいな、焦燥感のかたまりみたいな曲は性に合っているのですが、
「小春日和」、実は一番苦手(苦笑)
ごめんなー、こんな女で。
「熱病」に入る直前、シャツのボタンをガーっと外すエロ王子!(笑)
報われない想いを歌うのに、挑発すんな!!
まあ、だから、なんでしょうけどね。
今、この瞬間だけでも、想いを昇華してくれって、意味合いもあるんでしょうよ。


色恋沙汰を普段は意識的に避けている自分。
椿屋と向き合ったとき、そんな自分の不自然さを全部受け止めて貰えてる心持になります。
人間として生まれてしまったからには、避けては通れない道なのにね。
生きるために働くには、意外と邪魔なんだよね。この性別ってやつ。
ま、それを利用して生きてるところは多々あるんですが。
(女って、利用しやすいっす。実は)
でも、無いことには出来ないからねえ。持って生まれちまった生物なので。
中田くんは、人間、として捉えることも出来るし、
取っ払おうとしても、絶対的に無理な、男と女としても、
ちゃんと受け止めてくれてるから、女としては、非常にありがたい存在で。
ある意味、女であることの甘えを許してくれる。
・・・これくらいの度量が欲しいっすね。男子(苦笑)


メンバー紹介時に、メンバーに水ぶっかけて喜ぶ白シャツ王子(笑)
しかも、グレート歌舞伎(ゴメン、古いね・笑)ばりに吹きかけてまして・・・。
これが愛なのか?!(笑)そんな君が愛らしいよ!
螺旋階段〜空中分解は、遠慮なくぶっ壊れさせていただきました!(爆笑)
ここ3曲は、溜るとこと放つとこの緩急がたまんねえのな!
ま、いつものことなのですが、王子よかリズム隊しか見てねえっつう(笑)
小寺くんのビート、安定してんのに、重たくなくて、
ああ、これが椿屋なんやなあ、と、踊りまくりつつ思ったり。
難しいだろうなあ。
ガツンとぶちかましちまえば楽だろうけど、
椿屋はそれじゃあ重くなりすぎるものね。
謡曲は、真剣に発すれば、どんな歌よりも真実がのしかかるから。
少しやわらかくする必要があるんだよね。
でも、そのさじ加減が難しい。
個に発っするより、社会に発するエネルギーが無ければ、
重すぎるけれど、油断すると拡散してしまうから。
ホント、椿屋、茨の道歩んでますね。


MCにて
「久々の大阪ワンマンうれいしいです!!どうもありがとう!
これからも、忘れずに付いてきてくれよ!来年はもっと騒がせてやります!!
・・・正直今年は不満ですッ!!(苦笑)
でもね、この曲は、僕等をちょっとだけ、有名にしてくれました。
聞いてください。・・・名曲(笑)、紫陽花」


某Mステにも出演した曲(笑)正直タモリと一緒に映った時は爆笑でしたが。
やー、ほんとに名曲だと思うのです。
が、世間がそこまで、音楽に対して成熟してないのよ。未だに。
小説と同じように、音楽を受け止めるにも想像力が必要だってこと、
まだ、浸透してないんだよなあ。
くやしいっすね。易き所へ流れてしまう。この風潮。
負けんでつっぱってって欲しいっす。中田くん!!
俺らも負けねえで、良い歌には良いって周りに言いまくるからさ!


「大阪の恋人たちよ!!お前ら椿屋のこと大好きかッ??
椿屋ナシじゃ生きられないかッ??
俺らも君らのこと大好きですっッ!!もう、君なしじゃいられないい!!」
そんな絶叫からスタート!「君なしじゃいられない」
やー、もう、年もなんもカンケェなく、きゃあきゃあ言っちゃいました(笑)
王子はそうでなくちゃね☆
女子のキラキラ目線をがっちり受け止めておくんなさい、白シャツ王子!!


「今日は本当に素敵な夜をどうもありがとうございます!
来年もこのバンド、よろしくね。では最後に、風の何処へ」


中田裕二が王子でなくなるほんの一瞬。
何か足りないと感じている「俺」の歌。
その隙にこそ、彼が椿屋四重奏として、世に歌う意味がある。
俺が一番、なんて簡単に言っちゃう人になんか、
誰も理解を示さない。
もがき、這いずり回って、それでも、
美しいもの、綺麗なもの、かっこいいものに成りたいと、
力いっぱい歌えている歌い手だからこそ、
歌えない我等はあこがれるのだ。
ありがと、中田くん。
一緒に夢、見せてくれて。


椿屋のアンコール、皆「もう一回!」と声をかけるのだけど、実はこれ、
中田くんの兄上が、まだそんなに客が入らなかった頃に、
友人にやらせたことが始まりだったそうで(苦笑)プチ暴露。
そして唐突に
椿屋四重奏、かっこいいと思った人!!・・・なんで前しか手ぇあがってねんだよッ!!
うしろも上げろッ!!(笑)よしよし(笑)
そんなお前等、道づれじゃあ!!」
うほ!永田くん、すげえ主張してる!かっこいいぞ!
この旧かな遣いがね、初期椿屋のゾクってさせられるとこで。
なんか歌詞噛み締めてしまいました。
ここで大阪女子が「椿屋ホントかっこええ・・・!」とつぶやくような叫び(笑)
「・・・関西弁でありがとう!(笑)
椿屋史上初めての大規模なワンマンツアーが、やっと実現しまして。
結構初めてのところが多くて、土地土地の受け止め方がいろいろ違いまして。」
(客席から「大阪は?」)
「大阪はですねえ!最高ですよ!なんつうか・・・こう、しとやかな感じで・・・。」
(「目泳いどるで!」とするどいつっこみ・笑)
「んなことはない!!(苦笑)・・・・そんなこんなで、言うこと忘れちゃいましたけど(笑)
えっと、新たな挑戦というか、こういうロックバンドをやってて、
果たして正しいのかどうか?ということを確かめる作業が結構あって。
もちろん自分では、正しいと、信じてやってるんですけど、
それがこう、世の中にどう受け入れられるか?ということを、確認しながら回ってて。
今年はそういう意味では、すごく手ごたえがあったというかね、
間違ってねえんだなっていうことを実感できた一年でした!!
今日もね、これだけたくさんの人が集まってくれて、うん。間違ってないな、と思いました!
多分皆さんも、そう思ってくれてると思います。このバンド、間違いないです!(大拍手!)
これからも愛してください!
では、胸いっぱいの想いを込めて、この歌を歌います。嵐が丘


‘咲いて散りゆく花となり、夢と現を抱きすくめ
嵐の中 自ずと望んだ この場所に
涙と雨の祝福を‘



君らと、私と、この場にいる人達に、どうか、祝福を。


万感の想いで、受け止めさせていただきました(大泣)
いい、うたでした。



そして、ダブルアンコール!!
サービスしすぎちゃいますか?中田くん!
アコギ一本持って、王子再び登場!!
「男前〜〜!」の声に「♪あたりまえじゃ〜ん♪」と返した上に、
ASUKAさんの新曲をちらっと歌う王子!うひゃ☆
「では、永遠という曲を」
え〜、周辺の女子が、うっとりモードで非常にかわらしかったです。
そういや弘前ん時に弦切ってたなーなんてことを思い出しちゃった自分・・・。
ごめん中田。
やや、非常に艶のある、素敵な歌声でございました。
そりゃあ、メロメロ(死語)っすよ。マジで。



弘前で果たせなかった思い。
しっかり受け止めてもらえたような気がしました。
熱く、深く、それでも楽しく。懐、広いです。このバンド。
益々強固になった椿屋四重奏の信念とロック魂。
さあ、見せてもらいましょう!さらに最高のロックショウをね!


翌朝、とにかくうどんだけは絶対食いたい、と思い、
あまり時間が無かったけれど、無理矢理うどん屋に。
肉うどんを食す。
おお!どんぶりの底が透けている!本当にお出汁だけなのね!
しかもこのお出汁がめっぽううまい!!
残すのもったいないくらい、上品でしっかりした味で、大変感動。
あんなに濃い出汁,どうやって取るのかな。自宅で今度やってみたい。
肉は牛肉だった。これもまた新鮮。
さあ、東京では、海北くんが待ってるぞ〜!