西へ

明日から旅に出ます。
・・・いつも出てるじゃねーかって言わないで(笑)


人生初の中国地方上陸です。
・・・あ、残念ながら広島遠征ではありません(笑)
正直行ったろかと半ば本気で考えましたが・・・。
さすがに中国山地は越えられないようですし、
行ったら完全に広島滞在になってしまうので(苦笑)
・・・近くに居るってだけで、ちょっとうれしいので、それだけで。


広島のお隣、島根は出雲大社へ参ります。
友らと何処かに一緒に旅したいねぇと何年も言いながら
なかなかタイミングが合わなかったのですが、
行く先は出雲が良いのでは、と友が言いだした途端、
パタパタとすべてが決まりまして。
これは、行くべくして行く旅なのだろう、と。
明日は完全移動日、
土曜に出雲大社に伺って、日曜は周辺のお社をいくつかお参り、
月曜に帰函する予定です。
ちなみに、友には行った先のビジョンがぼんやり見えているらしいです。うわぉ。


行くにあたっていろいろと関連書籍を読んで起源を知るに至り、
なんとなく、ですけれど、
我々が行くのはお伊勢さんじゃなくて出雲が合ってるなあ、なんて。
なんでしょう、影が強いというか土に近いというか(苦笑)
信心深い訳でも、パワースポットに熱心な訳でもないんですが、
もともと神社は建物もその空気もすきで、
遠征で行った先々でよくごあいさつに伺っていたりもしていて。
それとはまた別に、
伊勢・富士山・出雲は死ぬ前に行っときたいなぁと漠然と思っていたので、
願ったりかなったり。


めんどくさい話しを少し。


神とは、すべての存在の総意、だと思っています。
無機・有機・無意識・意識的・現在・過去を問わず、地球から宇宙からすべての。
ですので、神社や神にまつわると謂われるような場所は、
頼ったり願いを叶えてもらうような存在ではなくて、
自分の意志を、そこに反映させるための窓口のようなものだと。
また、そこに流れ込む、あらゆるものの力を、
ほのかに分かち合える場所なのではと考えています。
これは・・・ちっさいころからなんとなく思っていたことで。
母方がキリスト教徒で、父方が神道系の新興宗教
親戚筋は仏教の諸々の宗派だったので、
神というものに関しては、妙に知識はいろいろと(笑)
結果、
己の想いひとつで、なるようになる、という今の境地に至っているのですが。
・・・今書いててシンペイくんに怒られそうだなとちょっと思ってしまいましたが(笑)


そんな思慮が足らん我が身ながら、
出雲は・・・日本が日本として成り立つ以前からの存在のおらっしゃるところですので、
・・・正直ちょっとばかし緊張しております。
いろんなものがおらっしゃるのでしょうなあ・・・。
なんたって神在月の内ですし・・・。
場の力が凄そう・・・。


まあ、それはそれとして。
長い付き合いの友らと、こんなに長期間のんびり旅するのも初めてなので、
全部刻んでこようと思います。
誕生月10月から11月はじめまでがあまりに濃厚だったので、その決算も含めて。
温泉も、おいしいごはんも待ってるようなので♪

定点観測

国家権力やメディア、マスが作り上げた
理想的な幸福、が、
自分にとっての真の幸福か、を考えるべきだろう。


大勢と違うことを、少数であることを恐れるのではなく、
己に対して嘘をつき続けることをこそ、畏れるべきだ。
右ならえは、正解ではない。


社会不適合?
それは、他人に対して害をなすことを指すのであって、
皆と同じに生きていない、ということを指すものではない。
善悪の判断を、生き方になぞらえるのは、大きな過ちだ。


悩む必要のないことに時間を割くよりも、
己に問うこと、考えることを止めてはならない。

新しい物語へ

感情の起伏は大きい方ではない。
争いごとや、角が立つようなことはできるだけ避けたい。
関わりは少なく、
静かに、淡々と、生を全うしたい。
仕事上では、それに増して自分を意図的に殺している。
感情で動くことは、妨げにこそなれ、益にはならない。
故に慮って判断することを最優先としている。
そこに自己はほぼ必要ない。


ギターロックのような激しい音楽はほとんど耳に入ってこなかった。
音が大きくて激しい、それだけで少し苦手に思えた。
そんなに声を張り上げなくとも、
言いたいことは伝えられるのではないか。
以前の私には理解できなかった。


そんな時、出会った。
ストレイテナーに。


たまたまスペシャで聴いた{THE REMAINS}が何故か頭から離れなくなり、
ほとんど勢いでシングルを買った。
最初に耳に飛び込んできた{WHITE ROOM BLACK STAR}
衝撃だった、と言っていい。
冷えた空気とザラついた意識、
痛いほど美しい光景。
私の観たことのない世界が、
・・・もしくは、いつか見た、既に忘れてしまった世界が、
そこに広がっていた。


気づいてしまった。
私の中にも、熾火のように燃える想いや、
叫び出したい正体の知れない衝動があることを。
そして、
ぶつかり合った音が散らす火花の美しさや、
激しい音の渦の中に、
まっさらな雪景色のような静けさがあることを。


ストレイテナーの熱と美意識は、
私が見ずに、もしくは表に出さずに済まそうとしていたものを、
あっさりと提示し、
その音に巻き込んで引きずり出してしまった。
意外なことに・・・これが、たのしいのだ。
もちろん、痛みも苦しみも、
ぞっとするほど汚いものも同時に見えるけれど、
その音とともに在ることは、途方もなくたのしい。


こんなこと、知ってしまったら、もう、後戻りはできない。
ならば、
常に世の中と、自分と、自分たちと、戦っている彼らと共に、
己と、世の中と、戦うまでだ。
たのしみながら。


そんなこんなで、8年が経ちました。
かなり鍛えられたと思います、主に身体が(笑)
聴く音楽も随分広がった。
やっと少し、4人が描く世界に近づけているんではなかろうかと、
感じる今日この頃。
これからも、置いていかれないように日々精進いたします。


いつも、一歩先、新しい視点を拓いてくれる、
その姿勢を信頼しています。
メジャーデビュー10周年おめでとう。
ストレイテナーでいてくれて、心からありがとう。
どこまでも、行きましょう。

曖昧なものもそのままで

大事なひとの何かしらを祝うのはとても好きなのですが、
自分の記念日的なものには頓着が無いもので、
何食べたい?とか、どこ行きたい?とか、
何が欲しい?と聞かれても、
・・・あまり思い浮かばなくて(苦笑)
昔「祝い甲斐がない」って言われたことがあります(笑)
欲は自分の力で満たすものですからねえ・・・。
・・・まあ概ね、音楽があれば不満はないですし(笑)
あとは・・・、
大事なひとたちが元気で居てくれさえすればそれで。
声をかけてくださるだけで、十分ですし、
大変うれしいのです。


こんな私でも、
祝いの言葉やら、行動やらにしてくれるひとたちが居てくださって。
あまり愛想好くしている人間ではないので、
よくお付き合いいただけているなと。
ありがたいことです。
過分なお気持ち、申し訳ないです。


そこそこ年を重ねて参りましたが、
今が一番楽しいです。
確かに、身体は老化の兆しが見え始めてはいますが(苦笑)
ひとに、環境に、とても恵まれていると思います。
もちろん、そうなるべく多少なりとも努力はしてきたつもりですが、
面倒事山積みだった過去からしてみれば、
なんの煩わしさもなく、生きて居られる今は、本当にありがたい。
十分です。十二分です。


随分酷いことも、取り返しのつかないことも、してきました。
後悔がないとは、言いきれないのも確かです。
受け入れきれていない事象も、
どうしていいかわからないことも、今だ抱えたままです。
けれど、
それも含めて、今、とてもたのしい。
そう思えることが、うれしい。
このたのしい、を、もっと還元していかないといけませんね。
これからのひとたちに。
これからの世に。
自分の痕跡は、何も残さないつもりではありますが、
残るひとたちが、自分のように生きやすく過ごし易くできるよう、
形は整えないとね。
仕事をしていて、ニュースを見ていて、誰かのつぶやくことばを聞いていて、
この歳になったからこそ、
見えること、やれることは、まだまだあるなと、
・・・特に同輩をみていて思います。


距離的に、精神的に、
関わってくださったすべての方に感謝を。
またひとつ、歳をとりました。
今後も出来うる限り、精進いたします。


心の準備

ダークサイド込みの本音の歌詞 やっと書いたんだろう 
だったら本音でうたってくれよ 
ってかうたえよ と 
半ば脅しのような気分(笑)で居た
2009年10月4日


{バームクーヘン}
やっと本音をさらしてくれたような 気がした
だったらレコ発のツアーで出せよ とも思ったが(笑)
否定されることが恐いとうたいながら
否定されまいとしていたレコ発時
こちらとしては なんとも消化不良だった
けれど この日のこのうたは
恐いけどうたうよ 聴いてほしいから と 少し扉が開いた気がしたんだ 
やっと言いやがった と いぢわるなファンは想いましたさ(笑)


ひっさしぶりの{赤黄色の金木犀
声あんまり出てなかったし 結構演奏とっちらかってたけど
うたってくれて本当にうれしかった


うたに露骨に気分が出る
その気分の動きがまったく掴めない
機嫌が悪いとどんどんテンションが下がる
自ずとメンバーの演奏にも影響がでる
さらに 本人はそれに気付いてない(苦笑)
・・・いや わかってるけどどうにもできなかったのか・・・
メンバーにダメ出してるけど 
君の気持ちひとつなんじゃないかと(笑)
その代わり
ノッてる時のうたは本当によくて
景色から温度から湿度からどんどん鮮やかさが増す
楽曲が良いから 当たり前なんだけど
独特のドロっとしたグルーヴが倍加して気持ちいいったらない


なんというか
いつも 気持ちの読み合い みたいな2時間で(笑)
本音聴きたくて こっちはいつも本気でぶつかってた
そんな緊張感も込みで 
あいつの居るライブという空間がすきで


あの日
「また会いましょう」
そう言って滅多に見せない満面の笑顔でステージを去って行った


あれから「また」という言葉に
荒涼とした匂いを嗅ぎとってしまうようになった
みんな何気なく そして本気で この言葉を使うけれど
どんなに努力しても 
次は 二度と来ない


それでも
この日は 一緒にいい時間を作ることが出来たと自負している
悔いのない2時間だった
この日があるから 少し救われているような気がします
記憶は 消えないだろうな

Thank You, My Buddy!

今日はbonobosメジャーデビウ日&10年目記念日。


electlyrickから聴き始めて早8年。
ボノのうたは、
私の酸素であり、日光であり、水であり、土であります。
もう言葉飾るのもどうかと思うほど、
この身に、血に、細胞に、馴染んでいるもの。


これからも、在ってもらわないと困るので(苦笑)
急がなくていいから、
みんなのペースで、鳴っていてくれたら、
それが一番うれしい。


ちゃんと生きてるよね
私たちの悪なりに


自分ではどうしようもなく、どうにもならなく、
心が悲鳴を上げてるのに、篭ることもできないような時に、
必ず側に居てくれたのが、bonobosの、蔡くんのうた。
仕事がしんどくて壊れそうになった時も、
大切なひとが居なくなった時も、
音が私の中から消えそうになった時も、
たくさん命とものが消えていくのに自分は何もできなくて、
不安で悲しくて、空虚になりかけた時も。


心から、居てくれてありがとう。
これからもよろしくね。


先日の青森旅中、車窓からの風景。
スユンチ!

たのしむ、の定義

明日からトウキョーです。
予定にまったくなかったんですが、急遽行くことにいたしました。
お台場で真心兄さんのイベントです。

うちのバンドがお呼ばれしているのですが、
サポートドラムとして、初めて、玉田豊夢くんが叩いてくださると。
その後のツアーは参加しないとのことなので、
今のところ、この日だけ、ということになりそうで。
・・・行かないわけには、いきますまい。



トムくんはとても尊敬している大好きなドラマーで、
すばらしい腕とセンスの持ち主。
うちのバンドの独特のタイム感と彼のグルーヴがどんな化学変化を起こすのか、
どうしても、現場で感じたかったのです。


足立くんが脱退して以降、
サポートが変わる度、ツアーが始まる度に、
いつも一からになってしまう歯がゆさと、
恐ろしいまでの緊張感が初日にはいつもついてまわっていて。
観ているこちらまで胃が痛くなるというか(苦笑)
最近はトシちゃんとBOBOさんのお二人にほぼお願いしていて、
お二人とも百戦錬磨な方ですし、違和感なく居てくださるので、
そんなに緊張しなくなりましたけれど。
・・・緊張しない、か。そうね。



トムくんは、居てくれるだけで安心できる抜群の安定感があるので、
(総くんが斉藤和義さんのお手伝いで呼ばれた時のこと思い出します)
不安はまったくありません。
非常にたのしみです。
たのしんでこようと思います。
真心兄さんたちにいじっていただけるの、本当にありがたいことですしね。


うちのバンドネタ、もうひとつ。
12月、GO FOR THE SUN、8年ぶりの開催。
8年前、たった1度きりの開催だったにも関わらず、
今だに話題に上るほど、
私たちファンにとってもとても思い入れのあるイベントで。
とにかく、たのしかったんですよねえ。
みんな勢いがあって、でもアットホームな感じもあって。


インディーズ時代から繋がりが深く、
今に至るまで、それぞれ、いろいろなことがあった3バンドですが、
(違うバンドになっとるじゃないか!っていうチームもありますけど・笑)
今もこうやって、鳴らしていてくれることにまず心からの感謝を。
そしてそれぞれがリスペクトし合って、
またイベントをやろう、と盛り上がってくれたことがとてもうれしい。
アナログもHINTOも音源はよく聞いてますけれど、
ライブは久しぶりなので、今彼らがどんな風なのかやっと確かめられる。
そこに、うちのバンドがどういう風に居るのか。


イベントに向け、
平生、うちのバンドのライブに向かう気持ちとは、
随分違う不思議な高揚感があります。
懐かしむ・・・とは違うんだろうと思いますし、
あの頃とは全く異なるものになるだろうことも、わかっているつもりなのですが。
・・・けれど、なんとも妙な・・・ホーム感というか、
ものすごく久しぶりに「いつもの感じ」になっている自分がいて・・・。
・・・うまく言えませんけれど・・・。
なんなんでしょうか。このきもちは。


・・・いつも、考えすぎる傾向にあるので、
当日はなるべく考え込まずに、たのしんでこようとはおもっています。