いとしいものたち

見たいものも、
読みたいものも、
聞きたいものも、
溢れ返っていて正直手に負えない(苦笑)


せめて、一か月、引きこもらせてくれないかなあ(笑)
まあ、仕事人には夢のような話ですなあ。
ちゃんと住めて、食えて、
尚且つ、本やらCDやら酒やらを買えるだけで、ありがてえんですから、
んなこと言っちゃあいけねえすな。


ちゃんと地に足付けて、働いててなんぼです。
自分と親が真っ当に生活できた上で、うだうだ言わんと。
己で稼いで、使って、経済回してかんとな。←便利な言い訳
その上で、少しでも、誰かの助けに。
あくまでも、自分の姿勢の話。



最近触れたもので、印象に残ったものをいくつか。


小出裕章原発のウソ」

原発のウソ (扶桑社新書)

原発のウソ (扶桑社新書)

小難しい言葉やら、利権やら、政治のどす黒いものが絡みついた話なので、
果たしてちゃんと読めるのか?というより理解できんのか?
と、なかなか手を出せずにおりましたが、
ど素人のあたしにも理解しやすく、
且つ、順を追って現状がどうなっているのか、
それを打開するためにはどうすべきなのか、
東電や政府の説明より明快にわかりやすく解説してあって、とても参考になりました。
図解やグラフなどもたくさん使っていて、
思ったよりすんなり読み切りました。


荒木飛呂彦岸辺露伴ルーヴルへ行く」

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (愛蔵版コミックス)

やっと買った・・・・。
露伴、こんないい奴じゃなかったよなあと思いつつ(笑)
ルーヴルの裏側も興味深いし、
なんといっても、荒木先生の色使いの独特さがとても新鮮。
シーンによって基調になる色が変わったり、
赤いものをあえて黒いままで記したり、色彩の妙がたまんないです。
絵に塗り込められた作者の怨念が、
「物」に付く「スタンド」と化してるのが面白かったですねえ。
人形とか、古着とかには、
何かの拍子で発現するスタンドがついてても、おかしくないのかも・・・。
おそるるべきは、死しても残る人の業か・・・。
まあ、イギーも持てたくらいですからね(笑)
意外とそこここに、負の側に向くスタンドが転がってんのかも。


手塚治虫ブッダ

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)

ブッダ(1) (手塚治虫漫画全集)

イキオイで全巻大人買いしてしまったんですが(苦笑)
読んでよかったです。
あたし自身は無宗教だし、
神という言葉を便利に使うことはあるけれど、
存在としてはないなーと思っているフシがある人間ですが、
考え方のひとつの道としては、大層興味深く読みました。
たくさん出てきた登場人物たちの生き方の末路が、
ブラフマンに導かれてブッダが辿り着いた真理にすべて繋がっていて、
なるほどなあ、と。
死にざまはその生き方に出ると。
できれば、ろうそくの火が燃え尽きるように死にたいすね。
誰にも看取られなくていいから。
ちなみに、アナンダはそんなにイケメンには書かれていません(笑)
聖☆おにいさん参照)


上橋菜穂子「流れ行く者」

「守り人」(全10巻完結セット)

「守り人」(全10巻完結セット)

大好きな守り人シリーズの、実質的な最終巻。
終えてしまうのがもったいなくて、読むのを先延ばしにしていたのですが。
読んじゃった〜・・・・終わっちゃった〜(泣)
バルサがジグロとともに逃亡生活を送っていた、
後半の部分を、短編としていくつかのエピソードに分けて。
用心棒として、常に死と危険と隣り合わせて生きる壮絶な姿と、
異世界が見えるタンダの、それ故のやさしさの対比が、
とてつもなく遠く、それでいてすぐ側にあるように、
二人の距離感を育てた時間の流れが、とても丁寧に描かれていて。
いつものように、
まるでそこに、同じ空気を吸い、匂いを嗅いでいるかの如く、見事な筆致で。
ああ。
本当に、よい物語でした。
たくさんのことを、気付くヒントをもらえました。
彼らとともに生きていられた時間が、とても幸福で。
もいっかい最初から読もうっと。


ちっちゃいタンダが、今と同じようにものすごい健気です(苦笑)



映画「ナルニア国物語 第1章・第2章」

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 [DVD]

ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 [DVD]

ここんとこ、洋画ほんっとに全然見てなくて、もう追いつけないので(泣)
気になったものだけでも見る努力をします。あー。
これは、ストレイテナーホリエが大好きだとあちこちで言っておったので、
とりあえず見とかんとな、と(笑)
一気に見ましたよ、計5時間。
ホリエが「登場する生き物の中で、人間が一番愚かに描かれてるのがいい」
と言っていたのですが、まさに、そこだなあと。
正しく導かれるはずのものが、
欲に目がくらんだり、怖気づいたり、信じる心を失ったせいで、
たくさんの命が失われたり、己が窮地に立ったり・・・。
映像自体、さすがディズニーといった引力で、
目にもたのしく、娯楽としても楽しく見ることができました。
王という立場が、人にしか開かれてないのは、なんとなく納得いきませんけど。


で、誰がエントなの結局わかってない自分が、5時間も費やして居る(笑)



あと、商品として出ているものではないですが、
最近のNHKが作るドキュメンタリーが、まさに、今見ないといけないものが多くて、
目が離せない。
数が多くて見切れないのですが。
チェルノブイリも、スリーマイルも。
それだけ、見落として生きてきたということなんだなと、痛感させられます。
BS1で放送される海外のものも、頭が痛くなるほど、
自分の周りに溢れている矛盾をさらしていて、吐き気すらします。
マクドナルドとネスレの商品は今後買わないです。
あと、宝石とか金とかも。



久々に書いて長くなっちまった(笑)
後日音楽編。