RSR11 ストレイテナー


RISING SUN ROCK FES.2011
石狩湾新港特設ステージ
11.8.12 25:00

EARTH TENT
ストレイテナー


2月の対バンツアー以来の、テナーです。
5月のステラホールのUSTや、
LIVE FACTORYの中継はオンタイムで見てましたが、
実際に相対するのは、震災後初。
ちょーっとね、気合い入ってますよ。


アルバム、すごかったんで。



以下、敬称略です。
さらに音楽的知識ないままで感覚だけで書いてます。
テンション重視で。
ご容赦を。




<セットリスト>
VANISH
VANDALISM
KILLER TUNE
PLAY THE STAR GUITER
BIRTHDAY
Man-Like Creatures
Lightning
クラッシュ
羊の群れは丘を登る
YOU&I
TRAVELING GARGOYLE
Melodic Storm
BERSERKER TUNE


EN
プロローグ
YES,SIR





{VANISH}
バスドラに足をかけて、高々と右手を挙げるシンペイ。
いつものように、淡々とスタンバイするOJ。
笑顔のひなっち


ホリエ「久しぶり!!」


うわ。
びっくりした。
久しぶりっつったか?今??
ホントにねえ、こちら側に対して言葉を投げてくれるようになったのって、
ここ一年くらいだから、まだびっくりしちゃう(笑)
不言実行だった人が、急に開いた感じが、まだあって。
驚きとうれしさがない交ぜになった、不思議な感覚になります。


でだ。
演奏始まって、袖から飛び出してきた輩が・・・。
・・・ああ、ノブくん(the telephones)(笑)


えっと、ご存じない方のために一応。
この曲のPVなんですが、
演奏シーンの吹き替えを、the telephonesがやっておりまして。
しかもボーカルは、石毛くんではなく、鍵盤のノブくんで。
映像中、そりゃあもう、破壊的に全力で暴れておったのですが、
・・・・PVの再現きちゃいました、ここで(苦笑)
ボーカルはもちろんホリエがとってますし、
電話メンバーはノブくんのみですが(笑)
ステージ上、所狭しと、いつもの調子以上に踊り狂うは暴れ倒すわ(笑)
ごめん。
めっちゃ笑ってまって、演奏聞くどころじゃなかったわ・・・。


そして、こんな笑いながら演奏してるメンバーも初めて見たぜ(苦笑)


シンペイの絶叫コーラスがたまんねえっ!
OJがソロ炸裂ですよ・・・涼しい顔で、とんでもねえですよ。
ひなっちーーー!!腰がヤバいす(笑)


もうひとつ、驚くことが。
多分最初の方だったと思うんですが、
ギターのフレーズをね、ホリエがうたったのですよ!!
うわーー!!!
テンションバカ高けえなあ!!!
うっしゃあ!異次元に飛ぶまで踊り狂おうぜ!!


ホリエ「テレフォンズ!ノブ!!」


めいっぱいメンバーとハグして、満足げに去っていきましたよ(笑)
ほんっと、にくめない奴だよね、ノブくんは。
サンキュー!!ノブ!!


こういうの、ライジングならではで、すんげー楽しいっ!!


{VANDALISM}
これ、シングルきった時に聞いて、
ああ、ホリエも、めんどくせえこといろいろあったんだろうなって、
ついつい思ってしまったんですが。
実はそれも新鮮なことで。
歌詞から直にホリエのこと思いだすなんて、今まであんまりなかったから。
でもこれって、大なり小なり、我々にも、起こっていることで。
あたしは、
基本的に、顔を見知った人間としかやりとりしないし、
発言を簡単に信用したりはしない。
だから、
自分も、ネット上には不用意なことは簡単に書かないように心がけている。
自分で選ぶ、自分で決める、人の所為にしない。
ちゃんと知って、考える。出来うる範囲で。
当たり前のこと。
けど、
311があってから、
何を信じて、何を疑うべきなのか、見失いそうになることが多くて。


でも、ホリエは、正気を保つのに、薬はいらねえって、言えちゃう。
痛くも痒くもねえぜって。
ホント、まっすぐな人だよな。
そして、柔らかくて強い。
虚勢を張ってるところもあるかもしれないけれど、
きっぱり、こう言いきる。


はっとした。
自分の足元を、もう一回見た。


この人の引力が、テナーをこんなに強くて煌めいてるかたまりにできてるんだと、思う。
綺羅星のごときメンバーの良きところを、
めいっぱい発揮できるコアを、作れる人。


ついてきてよかったなって、思う。
そして、あたしも、背筋伸ばしてかないとな、と思う。


ドカドカ言ってるシンペイが・・・いやでも体を揺さぶる。
シンペイ、NEXS以降ホントがっしりしたなあって感じがあって。
ライブでは、いつも頭から全力で、それは素敵なことなんだけど、
・・・後半体力保ってないことの方が多かったので(苦笑)
ここ、もっと俺ら(客ね)は行きたいのにってとこで、
こっちがガンバレーって思っちゃたり(偉そうでスマソ)
最近はもう、心配いらないな、と。体預けっちまえるというかね。
突っ走るテンションは保ったまま、俺らのちょっと先を走り抜けてくれるから。


ドラム好きとしてはうれしい限り。


これさあ・・・ひなっちめっちゃいいよねえ。
途中すごいキラキラした音が入ってて、誰??と思ったら、この方でした。
びっくりしたよ・・・その音色、ベースの域越えてるから。


っつか、OJやばいっしょ?
かっこいいから!もうっ!!
指っ、どんだけ動いてんですか・・・。
ひなっちとOJの掛け合いがすんごいぞくぞくしやす。


{KILLER TUNE}
イントロですでに、シンペイがガンガン叫んでおって、
それですでに箍が外れそうだったんですが・・・、
ホリエが
ライジング!・・・・行くぞぉぉッ!」
って叫んだ瞬間に、完全に全部トンだ(笑)
ロックバンドのボーカリスト的な行動を、あえて避けてきた人が、ここまできたかと。
全部(本人の心持も、ファンの熱も、メンバー間の繋がりも)が、
それを、求めるところまできたかと。
本心で、言いたくて言ってるのわかるから。
がっちり、ここまで歩いてきての、これですから。
素直にうれしい。
任せますよ、あなたたちに、全部。
信頼してまっせ。
行きましょうよ。


なーーーんにも考えてなかったっす(笑)
きんもちよかったよう。


もとからぶっ壊しにかかってる曲でしたが、
OJがそれに、完璧な強度をつけちゃった。
くそう、ニヤニヤしちまう(苦笑)


お互いのソロ時に、リスペクトをこめて指し示すのが、
めっちゃかっこいいす。



「二年ぶりに帰ってきました。
俺達ストレイテナーって言います、よろしくお願いします!!」


ホリエの短いMCをはさんで、きました、この曲。
つか、帰って来たって言ってくれた!!(泣)
地方の人間は、これ結構じんとします(苦笑)
なにせね、そんな頻繁にライブなんざ見られませんから。



{PLAY THE STAR GUITER
はい、もう、ギターですよ!OJですよっっ!!
4人テナーになって初めてこの曲聞いた時の感動が、何度でも蘇ります。
タイトルどおりです。
OJが入って、本来の形になったといっても過言ではない。
この人の音、激しくて熱いのはもちろんだけど、品があるんだよね。
ただぎゃんぎゃん言ってるだけじゃなくて、すっと、納得させてしまう力があって。
作品に、在るべき形で、
それもより良い温度で。
物語に沿うように、美しく。
巡るべくして、辿り着く絆。
あたしこの方、めっちゃ好きっす。


前にも書いたかもしれんのですが、
4人テナーになってから、ハマった友人が少なくとも周囲に3人(笑)
しかも内一人は、
昔っから散々CDとかDVD貸してハメようとしてたのに、落ちなかった人ですからね(苦笑)
これだけでも、OJの力がどれだけかっちゅうのがわかるかと思うのですが。


そして、
OJが入ったことによって、うたうことにめいっぱいになれた、
ホリエのうたう力。
結構長くファンやってんですけど、
ホリエが、こんなにいいうたうたいだと思ってませんでした(すんません)
その衝動と、形にばかり目がいっていたな、と、思いしらされたというか。
改めて今の彼が、過去のうたをうたうと、
その歌詞の奥にまで、意識が開かれていく感じがある。
結果、
あたしまだまだ理解してなかったな、と反省するところもあり、
受け取っていたもの、体に漠然と残っているものは、
本来のストレイテナーの、ホリエの意志の在り様だったのだと、
感じ取れていたのかな、と、
安心できたようなところもあったり。


こんなに、いろんな方向に振りきれている曲が多いのに、
驚くほど、芯は変わりがなくて。


弱い光をたどっていけばいい
失われた景色が広がるだろう
繰り返してすり減らして流れしみこむメロディー。
ただ好きだと思っていたこの旋律が、
心の割れ目に、注ぎ込まれるような。


失われた旋律を、呼び覚まし、繋ぎとめるギターであってほしいと思う。
OJには。
そうであれる人だとも、信頼している。
重くてすまん。


ちょと自分にびっくりするなあ。
こんなにギタリストに肩入れすること、今までなかったし(笑)
まあ、
ツイッターの所為は、多々ありますよ(苦笑)


ホリエ、これのサビ、最近タメるよね。


{BIRTHDAY}
いつもね、いつも、嵐が過ぎるのを待ってるような気がする。
日常の騒音は、まるで嵐。
強い風に飛ばされそうになって、思っていたことも吹き飛ばされて。
耳をふさいで、心を閉じて。
気付くと、自分の手も汚れていて、愕然として。


それでも、
目を凝らして、内と外とをつなぎとめるものを、信じて。


出会うべくして出会える人もいる。
心の糧になる大切な音楽にも、助けられてる。


昔から僕らはずっと わかってたよ
果て知らず僕らはずっと わかってるよ


人の業、というかね。
強くまっすぐ生きようとするほど、悲しみがつきまとうもので。
それでも、
曲げずに、貫いていれば、
分かり合える人たちと引き合い、確かめあうことができる時が来る。


テナーの四人を見てると、それは、絵空事じゃなくて、
不可能なことじゃねえよなって、思わせてくれるんだ。


4年に一度のバースデーは、
この、ライブみたいなもんかな、なんて思ったりも。
「君と過ごしたいよ」を叫んだホリエ。
ぐっときた。
もう、まじめにぐっときた。
何言っちゃってんだよともちょっと思ったけど、
・・・ありがとう、と心から思った。


後半の、緊張感の末の解放が、ハンパなかったです。
気持ちがものすごい高ぶって・・・・泣けてしまいました。


現場ではここまで考えていた訳ではないんですがね。
振り返ると、
そういうことだったのかなと・・・。


今回PA卓のちょい前辺りで見てたんですけど、
テナーのファンの子らって、ちゃんとわかってる子が多いなあって、
みんなの踊り狂ってる後姿見ながら改めて思いました。
解放する時はする、聞く時はしっかり聞く。
この曲も、最初はoiコールやってたんだけど、自然消滅して。
でも後半の解放後は、がっつり噛みついてて。


自由にしてていいと思うんですけどね、
最近ちょっとね、周りの人たちに気を配れない子が多くて。
うたと一対一になりたいのに、邪魔されちゃって・・・。
でも、テナーのライブの時は、
ダイブ禁止した彼らの心を、わかってる子の方がいくばくかは多いなって。
おばさんはうれしいです(笑)


・・・シンペイの長い髪がばさーって顔に当たったことも、
今ではいい思い出です(笑)


{Man-Like Creatures}
深夜にこれは・・・。
ぞくぞくしました。鳥肌がたった。
目の前の景色が、一気に歪んでゆく。
ホリエがギターで道しるべを作る。
OJの硬質で澄んだ音色が、ふっと、境界を軽やかに越えてゆく。
ホンっトに・・・美しい。
彼の奏でる音は、たまらない色気がある。
・・・・ギターには惚れない性質なんですがねえ(苦笑)



ホリエはいつから、
こんなに美しく悲しくて、妖しげなうたがうたえるようになったのかな。
見たこともない鳥に誘われて、
踏み込んではいけない場所に、迷い込んでしまう。
歌詞は痛烈なのに、意図的に惑わすような発語の仕方。
これライブで体験してると、
脳みそがぐらんぐらんかき回されるような、
眩暈にも似たものを覚えます。
体感温度が一気下がっていく。


コーラス重ねてましたかねえ?
ほんとに、ホリエのうたが、すごくて。


こだわり続けてしまう過去。
儚く脆く、曖昧な現実と記憶。
変わっていく意識と意志。
混沌とした夜が明ける。
その先に、朝が、何かを殺して、光が射す。
何を犠牲にした?
手にしたその光はほんもの?
今、真実を疑え。




ひなっちが、どんどん、足元を狂わせていく。
あたし、この人のベースはZAZENの方が先で。
こういう方が、慣れてたり(笑)
ひなっちについては・・・・、もう言える言葉は「ありがとう」しかないです。
テナーにハマった当初は、ライブではひなっちしか見てませんでした(笑)
オリジナルメンバー二人に、あまりに余裕がなくてね(苦笑)
ひなっちが鳴らしてる、それだけで意味があるというか。
位置取りは下手。確実に(笑)
今では、同じ位置に居るのは、リズム隊越しにホリエとOJが見えるから。
という理由になりました。
ひなっちだけを見るのではなくてね。
・・・結果的に、
彼の眼は、まったくもって間違いないというかね。
ホリエとシンペイ、そして古くからの盟友OJ。
繋がりを大切にするひなっちが、認めた三人。
いるべくして、あるべくして居る四人なのだと。


今日も、
今日もひなっちは、全力で、最高の音ならしてますぜ。 
たまらんです。


最後に、ホリエが鍵盤を弾きながら、
高々と左手を空に掲げていたのが、とても印象的でした。
まるで、
そこにたどりついたという、意志表示のようで。


大衆の、人格のない意識が、汚した層を貫きとおしたさらに上の、
穢れのない空へ。



{Lightning}
鍵盤に合わせて、ツリーベルの煌めきが悲しげに響く。


うたの、透明度が、恐ろしい。
ホリエのうたは、ここまできたのか。
昔は、音の一部だった。
正直、ライブでは、
彼が言いたいことの半分も、あたしは掴めていなかったと思う。


インタビューなんかで、
言いたいことなんて特にないみたいなことをずっと言っていた人だけど、
言葉として発するからには、
作り手の意識は、確実に作用するもの。
体を使って、現わしているものだからね。
情景描写や、物語を紡ぎ、その奥に織り込んでいた、意志。
その、根底にあったものが、今まさに、明確な形となって、
とても強く伝えることのできる響きを持っている。


それを支えるOJのコーラスの、なんと儚く美しく響き合える意識。


すっと、うたに寄りそうひなっちの、柔らかくやさしい響き。


シンペイが確かに支える、その鼓動。


輝かない星だって、今夜くらい休みたい。
魂の、儚く悲しい美しさに、心がきしむ。
喪失感が、圧倒的に場を支配してゆく。
苦しい。涙がこぼれそうだ。


そういや、
初めて生で{イノセント}聞いたときに、
音と、描かれる世界の美しさにあまりに感動して、涙が出たんだ。
弘前マグネット。
モッシュでぐちゃぐちゃになってたんだけどさ(笑)
テナーのうたで、こういう感情が動いたの初めてだったから、
自分でもびっくりしたな。
はずかしかったけど、うれしかったの覚えてる。
そんなこと思い出したり。


鍵盤弾いてるホリエの背中が好きだ。
・・・そこかい(笑)
・・・すんません、邪念が・・・(苦笑)



{クラッシュ}
OJが空間を押し広げてゆく。
・・・出だしの音聞いて、どの曲かわからなかったの初めてだ。


ホリエの言いたいことは、昔から変わっていない。
意味とか価値ではなく、
真実を、己の目で見極めろ。
存在そのものの、成り立ちを疑え。
その手で触れたもののあたたかさを信じろ。
伝えたいことは、言葉で、その身体で直接伝えろ。
欲望を越えた先に、偽りは、自ずと見えてくるはずだから。
俺たちは、それを、穢れなきまっすぐな音で伝えていく。


物語の中に、
情景の中に織り込まれた意志。


311を経てもなお、
この人の言いたいことは、一切変わっていない。
いや、今だからこそ、
このうたが夜を明けていく感覚が、とてもリアルな目線として、強く響く。
あえて、
あえて、強く前を向く言葉を歌詞に多く使った、
このうたのタイトルが「クラッシュ」であることの意志を、
四人になって初めてのアルバムでの、意志表示であったこのうたの、根底にある意識を。
今ならば、正確に感じ取れるような気がする。


固定概念を、打ち破れ。まっすぐな目線で。


4つの音がひとつになったかたまりが、
体全部を叩きつける。


この歌詞、めっちゃくちゃ好きだ。


あたし、ホントよく泣くんですが(苦笑)
悲しいも、辛いも、
楽しいも、うれしいも、美しいも、
後ろ向きの感情も、前向きの感情も、方向を推し量れないわだかまった靄も、
それらが極まると、すぐボロって(笑)
それって、自分の感情をつなぎとめておきたいからなのか、と、
出だしの歌詞を聞いていて、はっとして。


いかに、日常で、感情を殺しているのかと。
偽りの言葉を、意図せず吐いてしまっている自分に、
殺した感情の目の前で、悲劇が起きている時の動かない自分の足に、
どれだけ嫌悪感が募っているのか、と。


♪重なる手で伝わる鼓動を〜♪
のところで、ホリエがこちらに手を差し伸べてくれるようにした。
知らず自分も、手を伸ばしていた。
引き受けてくれるか、この不甲斐無い感情をも。


朝焼けを描くようなギターのフレーズと、
太陽を押し上げるようなリズムの刻みが。
吐く息をも、後押ししてくれているようだ。


この「世界」にいるすべての人が、と、
歌詞を変えてうたったホリエの願いが、
人だけでなく、人が作り出す大きな意志にも届くことを、切に願う。


なんだか今日は、泣いてばかりいる。


MC
(アースの目の前にサンクスが出店しておって、
そこの「酒」の看板がやたらアピールしてくる(笑)という話から)
ひなっち「今日もビールがうめえだろうなあ!」
シンペイ「もう、酒飲んで、(AM)1時っつったら、おねむの時間だよね。
・・・おねむなのを押して、みんなきてくれてるから!」
(会場大歓声!)
シンペイ「・・・・寝かせないぞう!(笑)」
ホリエ「(笑)・・・先週新しいアルバムを出しました!
ではそのアルバムの中から、やります。」


シンペーーーーーイ!!こらあああ!!!(笑)


鳴らしてる時と、しゃべってる時の落差がね(笑)
どっちも彼らの中にあるもので、
かっこつけないでまんま出してるっていうのが、好いたらしいです。


{羊の群れは丘を登る}
この歌詞って、まんま、だよなあ。
現世の、この。
曲の在り様も、どストレート。


狼に、だまされがちな羊。
牧羊犬に追い立てられて。
見上げる空を飛ぶかもめは、自由なんかじゃない。
見た目ほど、楽しく飛べてなんかいない。
空を飛ぶ者にも、彼らの辛くて苦しい日常がある。


他を羨む前に、追われるがままになる以前に、自分の意志で丘を登れるか。
今、問われている。


よろこびを「悦」と表記していることに気付けるかどうかで、大きく変わる景色。


ここで「群れ」であることを否定しないのは、
ストレイテナーの強さだと思う。


傷つけたくないっていうのもすごい。
もう、形振り構ってらんないところまで来てる今でも、なお、
誰一人、傷つけたくないと。
理想論だとは思う。
これからを見据えるためには、痛みは確実に伴うし、
痛みを感じないようなら、もう次には進めないとも思う。
でも、自分は痛みを負っても、
他者には負わせたくないと、心に留め置けるかどうかで、随分と変わるとも思う。


見えてるものは同じでも、
あきらめたくなるところや、妥協でうっちゃってしまいそうになるところを、
こうやって、ぐっと引き上げてくれる人たちがいてくれることは、
少なくとも、あたしの救いになっている。


だからこうやって、
会いに来るんだと思う。


自分自身を、確かめたいんだろう。
やれてるか、自分。


ギターのフレーズが、美しくてとても好きです。


{YOU&I}
めずらしく、相手が「君(女子)」のうたですが。


M-ONのジョージの番組に出た時に、
「年上の女性をうっとりさせたい」と豪語していた(笑)曲ですが。
・・・足りないっすね(苦笑)←偉そうですんません。


ちゅうか、
先にPV見ちゃったんで(苦笑)その印象が・・・・ねえ?(笑)
どうにかして!そのふざけたセンターの人!(笑)って感じの映像が、
頭に残っちまってまして・・・。
80`sバリバリじゃないっすか・・・。皮ジャン・・・。


それを覆すぐらい、口説いてほしいです。
その気で聞きます。次回は。
ツアーでは。


もっといけると思うんだよね。


・・・惚れた弱み?(笑)
ちがうか、
惚れたからこその、期待?(笑)


MC
ホリエ「・・・ええぞ。・・・蝦夷、ええぞ(半笑)」
(客がざわざわしてます・笑)
シンペイ「・・・・・(呆れている)こんなさあ、深夜1時まで起きててさあ、
まさかダジャレを聞かされるなんて思わないよね、みんな」
ホリエ「・・・まあ、こういうこともあるよね(笑)
・・・9月からツアーを回ります!
それまで、アルバム聞いて待っててください!」
シンペイ「あと、俺以外のみんな、明日もあるからね。
ひなっちなんて5ステージだし」
ひなっち恐縮気味にお辞儀)



TRAVELING GARGOYLE
シンペイ「・・・寝せないぞって、こっからだったね!!」


なんか今日、シンペイいっぱいしゃべるねえ(笑)
楽しい。


あたし、あんまり洋画見ないので、
正直どこまでつかめてるかわからんくてですね。
特にこのころの歌詞は、物語性が強いので、
映画詳しい人だったら、想起される作品あったりすんのかなあと、
くやしくなったりもするんですがー。


まあ、それはそれとして。
時計塔が出てくるので、
いつも、なんとなーくロンドンのどよんと曇った夜空を想像して聞いてます。
見え隠れする朧月の下を飛ぶガーゴイル


痛みも悲しみも、全部抱えて、己の力でとんでゆけ。
ほら、背中には、翼が生えている。
みんなに。


・・・照れくさいなあ(笑)
でも、君らが言うと、なんの疑問もなく、飛べる気がするよ。
このうたの間は、一緒に、なんの制約もなく飛べるさ。
風をきって。


ホリエが、気持ちよさそうに声を放っていて。
うたいたくて自分のうたをうたっているうたうたい程、強い存在はないと思う。



{Melodic Storm}
ホリエの愛の籠ったメンバー紹介。



この曲は、どんどん育っていきますね。
生で聞くたび、びっくりするわ。


発売時、正直、もっとどーーんってなると思ってたんスけど(苦笑)
瞬発力より、持久力のあるメロディーだったんだなって。
いつのまにか、周りに人が増えているようなね、
声高に押し付けずとも、いつの間にか惹きつけられてくるような。


本当に、心地よいのですよ。この音の渦の中にいることが。
それにね、
・・・すんげえ、すんげえいい歌詞なんですよ、って今さら言うのか(笑)
ちょっとね、文節の乗せ方が・・・英語っぽいのがおもしろい。


今のテナーを、あの頃のホリエがすでに見据えていたような気すらする。


このうたに身も心も預けて、びっくりするくらい満たされてた。
多分、すごい笑顔だったと思う。自分。


ホリエのうたがすごい、と度々書いておりますが、
このうたを導き出す三人の力量がね、もっとすごいと思うのです。
相乗効果って言う言葉、このバンドのためにあるような言葉。
互いが、火花を散らしながらも、
信頼し合っているからこその、響きの強さが。
それもね、
昨日今日で出来上がったマヤカシじゃない。
ちゃんと、確かめあって、着実に培ってきた繋がりであって。
それを、見てるから。
目に見えるのは外側だけでも、
伝わる音の響きは、コアから流れ出すものだと、理解しているから。


四人がならす、メロディーの嵐は、
プリズムのようにたくさんの色を乱反射させながら、
確実にあたしらを、高みへ連れてってくれる。


言葉にならないから、鳴らす音が、
濁った眼を洗い流し、抱えた荷物を吹き飛ばしていく。
景色を塗り替えていく。
体が軽い。迷っていた道筋が、今だけははっきりと見える。
なんて美しくて、楽しくて、心地いい。


{BERSERKER TUNE}
シンペイ「石狩のバーサーカーに捧ーーぐっ!」


はいきたこれっ!
意味なんか知るかっ←ヲイ
狂っちまえ!!


音に負けねえくらい、全力で暴れてやる。


OJのちょっとオリエンタルなフレーズ、かっこいいよねえ。
ジャララーンっ!ってやってんの好きー。


ってか、この曲が本編ラストって、どんだけ自信満々よ?(笑)
投げつけて終わりかよ!(笑)
・・・どんだけ、受け手信じてくれてんだよ。


くそう、楽しいぞ!うれしいぞっ。


ホリエがラストに、
ライジングサーーーーンっ!!!」って!!
ぎゃあ。
ってか、うわあ。


どんだけ無防備か(汗)
君の言動にびっくりしまくりだよっっ!(笑)



EN


ホリエ「二年ぶりだもん。やるよね。アンコール!
じゃあ、ライブでやったことのない曲をやります!」


{プロローグ}
あらあ。
アルバムの曲はフェスではやらない方向だったんじゃないの?(ニヤリ)
特に、ということで理解してもよろしいか?
ふふふふ。


ってかさあ。
どうしましょうね?(笑)
ちょっとねえ、
言葉になんないくらい、すごいです。勢いが。


トゲトゲしてるギターの音といい、
叩きつけてるドラムといい、
爆音のベースといい、
ヤクザな感じの歌い方といい、
考えてるスキが、まったくありませんでした。
どがーーーーっとなぎ倒されました。


アルバムの中でも、突っ走ることに特化した曲だってこともあるんですが。
本編のイキオイからして、
ツアー・・・・大変ですよ、こりゃあ(苦笑)



{YES,SIR}
シンペイ「エゾロッカーーーーズ!!
明日もあるからって、余力残してんじゃねえぞぉっ!
ロックンロール行くぞぉ!!」


あーあ(苦笑)
ぐっちゃぐちゃ(笑)


OJのブルースハープ、色っぽい。
ってことと、
再びホリエがうた中に「ライジングサーーーーン!!」って叫んだこと
ぐらいしか覚えてねえや(笑)
気付いたら、汗だく、息も絶え絶え、喉は枯れてるし(笑)
ホントにもう、出し切りました。


ホリエ「ありがとうございましたっ!また明日ね!!」


あーあ。
また明日って・・・・それ卑怯(笑)



はい。
以上、狂乱の深夜のライジングサン、ストレイテナー@アーステントでございました。



めっちゃくちゃに、楽しかった。
そして・・・なんだかいろんなことを考えた時間でした。
真夜中のストレイテナー






バンドの名を冠したアルバム「STRAIGHTENER」を聞いてから、そのツアーまでの間、
今までの楽曲に向き合う時間があって、とてもよかったと思う。
発売日のUSTでホリエが「フェスではアルバムの曲は出し惜しみの方向で」
なんて言ってたけど、
ファンにとっても、この時間がとてもいい起爆剤になると思う。
今まで聞いてきたストレイテナーに、改めて向き直るいい時間になってる。


俺たちは、こうやって鳴らしてきたよ。
君は?何を想った?
そう、言われてるみたいな気にも、なったな。
まんべんなく、
それこそ、ほぼ全部のアルバムから選曲されたセットリスト。
否が応でも、振り返らざるを得ない。


あたしは・・・。
発売時に、スペシャから流れてきた{THE REMAINS}が耳から離れなくて、
ちゃんと聞きたくてシングル買って、
一曲目の{WHITE ROOM BLACK STAR}に、打ち抜かれたんだよね。
なんてドラマティックで、美しい世界なんだろうと。
退廃的な匂いがしながらも、音は、前をしっかり向いている。
こういう激しい音鳴らすバンドを好んで聞いていた訳ではなかったんですが、
・・・・何かひっかかって。


それからは、もう(笑)
ライブはなんだかタイミングが合わなくて、
「Dear Deadman」のレコ発くらいからだったかなあ。
その後は、全国ツアーは必ず、札幌近郊と、青森であるものは全部行ってる。
ライジングと、タイミングが合ったイベントはいくつか。
・・・2006年、真夜中のサンステの{ROCKSTEADY}は、ヤバかったね。
シートゾーンで寝てたんですけど(笑)シンペイに叩き起こされた。


・・・実はそんなにたくさん、生で体験できてるわけじゃない。
それでも、
相対した時は、彼らはいつでも全力だから、
あたしも、全力で向かっていたことだけは、偽りじゃない。


自分でもそんなに意識してはいなかったのだけど、
大山純が、ストレイテナーに入ります、と告知があったとき、
全然驚かなかったんですよね。
そうなんだ、ぐらいの気持ちだった。
必然があるんでしょう?だったら、間違いないよ、という気持ち。
「Hello、Miss Weekend」ツアーで、
実際に四人テナーと面と向かった時も、何の違和感もなかった。
むしろ、あまりの化学反応の起こり方に、笑っちゃったくらいで。
ああ、やっぱりなあ、と。
彼がここにいることは、
ストレイテナーであるために求められたことなんだねと、あっさり納得した。
これって、彼らへの信頼の仕方が、自分の中で相当深いんだと、
その時に至って、思い知らされた感はありましたね。


彼らには、あまり深く「意味」を求めていないと、思い込んでいた。
がっと、気持ちが高ぶることが重要だと。
驚くような、新しい景色を見せてくれることが、楽しいのだと。
でも、
あたしが好きになるバンドで、それだけってことは、ありえなくて。
結果的に、前段にかいたようなことを、彼らから受け取っていたのだと、
まざまざと思い知らされています。


まっすぐにするもの、というバンド名の彼ら。
彼らに惹きつけられた自分。
自分の中にも、その芯が、あるのだと思いたい。


秋のツアーまで、もう一度じっくり、向き合おうと思います。



フェスのある一部と思えないほど、
思い入れが深い時間となりました。
ありがとう、としかいいようがないです。


うれしかった。
楽しかった。
とてもいい時間でした。
これからもよろしく。
また、近いうちに。