涙
うれしいやたのしいが振りきれたり、
ぐっとくる光景や言葉や、物事や、
・・・音楽に、
出会った時によくポロポロとこぼれおちます。
我慢しませんし。
そういうときは、止める必要はどこにもないし。
素直に、あるがままを受け止めて、
ありのままでいることが、あたしにできることのすべてだし、
・・・そういられる唯一の時間だとも、思うし。
よく歳を取ると涙腺弱くなるっていいますけど、
それって、なんとなく、理由がわかってきたような気がします。
今、この瞬間は、
とても奇跡的な巡り合わせの産物であり、
だからこそ、二度と同じ時間は得られないのだ、ということ。
そして、
この瞬間は、この時にしかあり得ないもので、
始まり、出会っても、
いずれ、終わり、別れる時が来るのだ、ということ。
いつまでも続くなんて、あり得ないのだ。
その両方を、歳を経ったなりに重ねた経験から、
身に沁みて理解せざるを得ないから、
だからこそ、
感じているこの奇跡と呼んでも大げさではない、美しい時間を、
貴重で、素晴らしいものだ、と、無意識に感じざるを得ないから、
感情が、素直に涙となって表れるのかな、と。
過去の記憶や感覚の蓄積が多くなった分、
目の前で起きていることが引き金となって、
それらを呼び覚まされる、ということも、あると思う。
逆に、そういった積み重ねから学んで、
痛みやカナシミに対する耐性でもつけばいいんですけどね。
そう都合よくはいかないらしい。
経験や感覚で、乗り切れるほど、甘くもないことばかり、立て続けに起きるしね。
泣くことが、特別扱いされてる感じがちょっとあるのでね。
なんか、こんなこと書きたくなったんです。
わざわざ泣くために見たり聞いたりするとか、
泣いてるからかわいそうとか、
こんなことでなんで泣くの?とか、
そういうこという人多いような気がして。
いい方にも、あんまりよくない方にも、
感情を高ぶらせた結果のことなんだから、
わざわざ我慢したり、努力したり、
そのことについてあげつらったりすること、
ないと思うんだ。
あたしは、そうしたくないから。
まあ、
それだけの話。