愛だの、恋だの、
口先だけで語るのは、
自分が、本当のそれを、
知らないからだろう。




いや、




知ろうとは、してこなかった。





子供のころに、あまりに多くを亡くしすぎたから、
もう、
多くを望んではいけない、と思っていた。




愛も、恋も、存在はするし、素晴らしいものだと、わかってはいるけれど、



あたしは、望んではいけないものなのだ。














死、そのものに、意味なんてない。
雨が降ったり、草花が枯れることと、同じことだ。
ただ、そこに、死がある。


だが、
大切にしていたものが、目の前から消えてしまうことの恐ろしさと、
自分が、いつ、そのものに直面するかもしれないという恐怖から、
何かしら、それに、意味を見つけようとする。



何度も言う。
死、そのものに、意味などない。
大きな意志も、本人の意思も、想っている側も、
そこには介在できないものだ。







だが、
彼は、
あまりに多くのものを残し、そして、言わないまま、いってしまった。
その生が、あまりに輝きすぎているのだ。








そらみたことか。



だから、頼ってはいけない、と、
事あるごとに、戒めていたはずなのに。













でもね。
あたしは、
あの、5周年ツアー@札幌2Daysの記憶があれば、
生きていける。
あの日は、お互い、全力だったもの。
本当に、お互い、素直じゃない者同士だったけれど、
あの日は、同じ景色を、見ていた。
それは、まぎれもなく、本当だったと、確信している。






ああ。
加藤さんと、ダイちゃんと、総くんに、会いたいなあ・・・・。





池ちゃんと先生が、今、生きて話をしてくれていることが、本当にうれしい。



もうね、
当たり前のこと、言わずにいられない。


みんな、
どうか、
生きて。