欲深い
表現者に、
過剰に求めすぎていると、
自分でも思う。
日常を生きるということは、
かなり退屈で、
かなり神経を使って、
不安定なものがいっぱいで、
その中をかいくぐることは
とても過酷だけれど、
そのことに、
同じ温度で気づいている人が
ほとんどいない。
だから、
声に出して言えないのが、常。
フラストレーションは、感じないようにしていても、溜まっている。
あきらめと、ジレンマが、いつも、
ココロの中で渦を巻いている。
だから、どうしても、
「言わないと存在していられない人」に対しては、特別な思い入れが発生する。
ナニモオモワナイセカイに、馴染めず、戦うしかない人たち。
その姿勢に、尊敬と、畏怖の念が籠る。
全部をかけて、どうなるかもわからないような、不安定さの中で、
それを、叫ばずにはいられない人たちの、
覚悟と度胸に。
あたしは、戦うことより、ねじ曲がっていることを承知の上で、
沿うことしかできなかったから。
でもさ。
そんな彼、彼女らだって、同じ人間なんだよな。
だからこそ、こうやって、わだかまっている心に、
理解できるように、語りかけてくれているのだ。
それを、絶対に忘れてはいけないし、
だからこそ、こんなにも、響くのだということの、意味を、
きちんとわきまえないといかん。
音楽は、人間がもちうる表現の中で、
とても純粋で強く、伝わっていける術だと、改めて思う。
あたしは、
{赤黄色の金木犀}で出会ってからの、この数年間、
志村くんの、何を見て、聞いていたのだろう。
今回のアルバムが、まだ完全に受け入れられないのは、
多分、
ここまで読み取れてなかったという、自分に対するわだかまりなんだと思う。
フジの、
表層だけを面白がっていただけだったのかもしれない・・・と、
{All Right}を聞いていて、身につまされるような感じがしてね。
あたしは、志村くんに、ロックスターでいて欲しかったのかもしれないなあって。
今まで散々、
理解できない、とか、意味がわからないけど好き、とか言ってましたけど、
わかんないのにすげーっていう、
そういう人で、あってほしかったんだと、漠然とですけど、気づいたっちゅうか。
だから、
ここまで赤裸々に、苦悩をさらけ出されて・・・・困ってしまって。
当然ね、
同じ人間なんですし、
こういう職業を選んだだけあって、
繋がり対しては、人よりも、すごく貪欲な人なのだと思うのですけど。
だから、伝わっていかないってことに対するジレンマも半端ないと思うんです。
ごめん。
ちょっと書きかけだけど、
今日はこのままにして寝ます。
うーん。
もう少しで、糸口が見えそうなんだが・・・・。