踏ん切り、つけます
ひとりでしっかり立たないと、
という意識が、
自分の中であまりにも強いものだから、
人に頼る、ということが、
昔から、どうもできませんで。
プライドなんてないけど、
人の手を、煩わせるのは、申し訳なくて。
自分でできることは、当然自分で。
与えられた仕事は、
自分でこなせて当たり前で。
出来ないことでも、
努力してやれるようにする。
時間がかかってもいいから。
とはいえ、
自分の生き方やら、人生観やらに、
絶対の自信がある訳でもないから、
不安感は常につきまとっているし、
いつ、どうなるかもわからないという恐怖は、
いつも心の底にみっしりとこびりついている。
でも、先の見えない不安な気持ちなんて、
みんな抱えてるもんだし、
抱えたまんまで、ここまで歩いてきたから。
なんとかなるさ。
これからも、そうやっていくつもり。
そう思っていた。
部署異動になって、今の職場に来て、仕事が全然肌に合わなくて、
毎日、毎日、ほんっとキツくて。
それでも、なんとかしようと、もがいて、あがいて。
やれるはずだって、言い聞かせて。
できない自分を責めて。
・・・でもね。
あたし、かなり、無理してたみたい。
なんか・・・やっとそれを、受け入れられたっつうか。
先日のスネオさんのライブ。
本編ラストに歌われた{バースデー}を全身に受けながら。
・・・涙が止まらず、恥ずかしげもなく、泣き崩れてしまった。
今のあたしは、こんなに脆くて弱いのか。
スネオさんのうたを鏡にして、
そこに映った私は、
とてもちいさくて、ただ膝を抱えてぶるぶる震えていた。
情けない、と思った。・・・とてもかなしかった。
でも、スネオさんのうたは、
そんなあたしの本当を暴きながらも、
・・・それでいい、と言ってくれたようだった。
そのすべてが君であり、それが真実。
それを受け止めて、ここから、また、歩いていこうよ。
君の涙は、あたたかいよ、と。
カナシミに、完全に支配されている訳ではない、
命の通った、涙だ、と。
知らず知らずのうちに、強張っていたこころに気づいた。
強がって、重しを背負って、平気だっていい聞かせて、
その所為で、こころがいびつな形に固まってしまっていた。
・・・そんなこころに、スネオさんは、やさしく光りを当ててくださった。
やっと、今の自分が、見えてきた気がします。
できなくても、いいじゃんか。
さあ、気づいてしまったこの歪み、
どうやって治していこう・・・。