衝動に同化する

理屈はいらない。
ただ、五感すべての感覚を持っていかれるだけの、
力が、その音に宿っているか、どうか。


このバンドの強みは、
頭でっかちになれるだけの知識も度量もあるのに、
頼るどころか、
それらをかなぐり捨ててでも、
‘感覚‘を重視しているところなんだろうな。
積み重ねがすべてではない・・・が、
判断するには、
経験と知識から得られる結果を見つめた上で、
己の、中から湧き出るものを、どう、形にすべきなのかを、
選択できる感性が必要なのだ。
それが、なぜか、このバンドには、備わっている。
それぞれが‘かっこいい‘と思う方向が、全く違うのに、
そのベクトルが、唯一同じ方向を向くものを、
探した結果、生まれた曲たち、なんだよな。
それを、リスナーである我々が、‘かっこいい‘と感じられる。
これは、ある種、奇跡的だと言ってもいいと思う。


何もかもバラバラで、
めざす場所も、まだ曖昧模糊としている、この4人。
そこから生まれる「和」
違和感が感じられないのは、
この4人と、我々リスナーの間のどこかに、
何かしらが「見え」ているからなのかもしれん。
それが何かは、まだ、概発この2枚だけでは、明確にはならん。
・・・。
一生ならないかもしれん。


でも、
事実上本日発売、
APOGEE「Touch in the Light」


これで、まだ、自分たちを「探ってる」の?


あきらかに、迷いが、ない。
出せるものの、今時点でのすべて、
はっきり聞こえる。


・・・。
どこまで行く気だ。こいつらは。
大城に言わせると、これで‘途中‘らしい。


いやあ・・・。
ライブ楽しみだなあ。

Touch in Light

Touch in Light