上原ひろみ タイムコントロール 札幌

上原ひろみ
〜HIROMI'S SONICBLOOM
タイムコントロール 日本ツアー
ZEPP SAPPORO
07.11.17


目の前で繰り広げられていたことを、
言葉にする術を、
私は持ち合わせていない。


ただ、
これだけははっきり言える。
音楽とは、なんて、すばらしいんだろう。
そして、
それを奏でられる、人間はもっと素晴らしい。
この素晴らしい出来事を
体感できる人間でいられたことが、何よりうれしい。


歌詞のない音楽で、
これだけたくさんの言葉を聴いたのは初めてだった。
ドラム、ベース、ギター、そしてピアノ。
それぞれの楽器が、
今まで聞いたこともないような表情を幾度も見せた。
音楽で、楽器で、表現するということは、
こんなにも可能性に溢れたものなのか。
ありふれた批評家のような言葉しか思い浮かばないが、
心底、そう思ったのだから、そのまま記そう。
心の震えが、体にまで現れるくらい。
感動のあまり、
何度も感極まって、涙があふれた。


ジャズ(というカテゴライズすらアホらしいが)のライブは初めてだったので、
どういう居方をすればよいのか、ちょっぴり不安だったのだが、
なんのことはない。
いい音楽には、素直にいいと言えばいいのだ。
すごい!素敵!と感じたら、拍手をすればいい。
作法とかよくわからんけど、
いい音楽には惜しみなく、賛辞と感謝を送るべきだ。


世界各地を、一年中演奏して回っている彼女。
生まれ故郷で、同じ国の人たちの笑顔が見られて、
その前で演奏できて、本当にうれしい、と彼女は泣きながら語った。
こちらこそ、帰ってきてくれて、
そしてこんなにすばらしい演奏聞かせてくれて、
ありがとうとしか、言いようがない。
手が痛くなるまで、拍手した。
また、一緒に泣いた(苦笑)


会場を後にするときの、なんと清清しかったことか。


音楽好きだと、自認してらっしゃる方。
ジャンルの好き嫌いはこの際置いておいて、
一度彼女の演奏を、肌で感じてほしい。
日本にいること自体、数少ない機会です。
是非。


余談。
六弦ベース。恐るべし。

タイム・コントロール

タイム・コントロール

映画「オリヲン座からの招待状」オリジナル・サウンド・トラック

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