ライジングサン‘07 Days 1

harikona2007-08-17


RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO
石狩湾新港特設会場

2007.8.17、18


今年は何もかもが順調で、
おかげで
あっと言う間に過ぎてしまいました。
あと、めずらしく、
一緒に参加した友人もんもんと、
共に過ごす時間が多かったというのも、
時間を短く感じた理由の
ひとつだろうと思います。
おかしな話ですけど(笑)
毎年ほぼ別行動なもんですから、我々(苦笑)
たくさん見たいものあったんですけど、
とにかく今年は、二日目深夜のフジファブリックのために、
体力は温存の方向で!!が二人の合言葉(笑)
どんだけ好きなんでしょうね・・・。


一週間前から準備。
毎年のことながら、持ち物は、持ちすぎなくらい持っていきます。
備えあればなんとやら。
雨、防寒、日除け,怪我、胃腸保護(またの名を酒対策・笑)
筋肉痛、体力回復、待ち時間対策、等等。
どんなことが起きても対応できるように。の、割りに、予期せぬ出来事は、必ず起こる。
野外で朝まで。
頼るのではなく、自分で補えるように。


○8月17日AM2:30

例年通り、会社の子らにも手伝ってもらいつつ(ありがとうよう)
この時間に出発。
車中のBGM。
今年は何故かbonobosがメイン(苦笑)
蔡くんの声にうっとりしつつ,闇の中をひた走る。
空が白んでくる中聞く「よあけまえ」は格別でございました。
もー、呼んでくらさいよ〜山本さーん(泣)
八雲辺りは、相変わらず小雨がパラつく。
中山峠は、10m先の視界もあやうい霧の中。

この中走ると、ライジング来たな〜!って気持ちが盛り上がってくる。
渋滞もなく、無茶な車に脅かされることもなく、道に迷うこともなく。
ちょっと怖いくらい順調。


会場近くのコンビニで買い物と着替えを済ます。
先乗りしてる方たちが、すでにたくさん。
どーもどーも、と挨拶したくなる(苦笑)
今年もよろしくお願いしますねえ!なんてね。


○AM9:00
第1駐車場に無事駐車。
今年は駐車場付テントサイトが会場の横に新設されたため,
入口ゲートがもんのすごい遠く感じる(苦笑)
歩けど歩けど,さっぱりつかない・・・。
ようやくたどり着いて,シートゾーンの列に並ぶ。
去年は間違ってテントの列に並んじゃったんだけど(苦笑)
今年はちゃんと学習しました(笑)

長い待ち時間も、寝たり、だらだらしゃべりながら過ごす。
時折日が差す、曇り空。
ここの会場は砂地なので、パラっと雨降ってくれるくらいが丁度いいのよね。
砂埃&暑さが収まるので。
でも,朝日は見たいので,最終日は晴れて欲しいところ。←わがまま。
今年は朝日を拝めるだろうか。


○AM11:00
開場。

二日間通しのリストバンドをつけてもらう。
今年も布製で色鮮やか、かわいい絵柄。素敵。
ああ。
ここまで来たよ。やっと。一年かかったぜ。
思わず感慨にふけり、入り口にてぼんやり立ち止る。
が、そんなことも言ってられないので(笑)
まだだだっぴろいテントサイトをズカズカと通り抜け,シートゾーンへ。
今年も、上手モッシュゾーン横に陣取る。
SUNステを眺めて、またしてもうっとり(笑)

来たよ。来てしまったよ。
友人もんもんと握手を交わす。
さあ。
奇蹟の二日間が、幕を明けます。


○AM11:30
会場内を探検に出発〜!
テントサイトがさらに広がったため,トイレにたどり着くのも一苦労(苦笑)
これ,中間地点にもトイレ欲しいところですけど・・・無理かなあ。
一杯目はギネス!ライジングにかんぱーい!!(笑)
ご飯も食べたかったんだけど,案の定どこも準備中(泣)
そして早々にグッズ引き替え。ネット予約してったんでスイスイ〜。
ついでにアーテイストグッズもちょこまかと買う。やっぱり早いうちが一番ね。
バッヂの交換所が出来ててびっくり。本格的に名物化してますなあ・・・。
お,スペシャのブース,ここにできたのねー。
などと言いつつ,今年から場所が移ったEARTHテントに到着。

うおー,違和感ありあり(笑)
しかも思ってた以上に,シートゾーンから遠い・・・・。
明日の決戦はここです!!
テントを前にして,気合いも新たに(笑)


ゲート前に,去年まではEARTHのエリアにあった、
バンジートランポリンやインターネットブースが。
エリアごと,ゲート前に移動してきたみたい。カラオケもこっちにきてたし。
うーん。なんとなく落ち着かない・・・。


ぐるっとテントゾーンを回って,RED STARへ向かう。
SUNステ横,シートゾーン脇の通路には,例年どおり祭太郎が。
写真撮らせて〜とお願いしたら,
「自分には,それくらいしかできませんから,いくらでも」
なんて謙虚なお言葉(笑)
今年もここでは,2日間かけて,いろいろなパフォーマンスが行われてました。
そうそう,
毎年ここにあるファミコンできるブース。
今年はここで,アーテイストのインタビューの収録なんかもしてました。
ラジオ・・・だったと思うけど。
あたしがここを二日目に通りかかったときは,ソイルが登場してました。
一日目はLOSTも来てたみたい。
橋を渡っていくと,いきなりRED STARのステージが。
なるほどなー・・・。
あれれ?ステージちょっと小さくなったような気が・・・?
でもなんか、空間は広がった感じする。気持よさそ〜。


そして,去年はすぐ横に次のステージがあったのですが,
結構な距離を置いて,今年から登場のGREENのテントが。

おおう,こんなにちゃんとした建物だと思わなかった・・・。
去年までのテントなGREENを想像していったら,
ちゃんとした建物が建っていたのですごいびっくりした。
外観はモンゴルの遊牧民族の人たちが住むテントのようです。
しかもかなり小さい・・・。
中に入ってみると,まるで西部劇にでも出てきそうな作り。
真ん中は直径7メートル程の八角形で,
そのスペースを取り囲むようにテーブルと椅子のブースが左右に3つずつ。
奥にはステージがしつらえてあり,出入り口横にはバーカウンター。
窓にはステンドグラスがはめ込まれ,淡い光に妖しげに輝いてます。
屋根は赤と緑の縞模様の天幕で出来ており,真ん中にはシャンデリアが下がっている。

・・・うわあああ・・・。もんのすごい素敵!!
ここでお酒飲みながらライブみたいわああ。
もうこの雰囲気がたまらない。
というより,この建物自体がもってる磁場みたいなもんが,
嫌がおうにも期待をさせる何かを放ってる。
入っただけで,心拍数あがっちゃった(笑)
小屋の雰囲気だけで,こんなに期待させちゃうなんて・・・。
さすが,海外のフェスやフジロックを回ってきただけあるわね。
この小屋,かなりアーティストを選ぶ小屋ですねえ。
でも,びったりの人がやったら,間違いなくものすごいいいライブになるだろうなあ・・・。
あ,明日,ここでシカオちゃんやるんだよね・・・。
やばい。み,見たいかも・・・。


興奮さめやらぬまま,飲食店ブースにてチキングリルを食す。うまーい☆
ビール2杯目。サッポロ。
RED STARのエリアは飲食店増えましたね。これは楽しい。
ご飯食べながら歌聞けちゃう。贅沢。
足湯,シャワールームもこのへんに。
毎年恒例,タワレコブースにて,アンケートに答えてタオルをゲット。
その横に,坂本龍一さんが立ち上げてる「STOP ROKKASYO」のブースが。
改めて恐怖と憤りを覚える。人ごとじゃないもん。
Tシャツ,買わせていただきました。


リストバンドチェックゾーンを越えて、さらに歩いて,MOONへ。
ステージ位置,ちょっと変わった。
さらに奥へ移動してた。しかもステージおっきくなってるし。
前はここにも結構飲食店あったのに,一軒しかなくなってた。
テントゾーンはグッズ売り場が移転した分,広がってました。


そしてBohemianへ。
ここは変わんないなー,と思ったら,ステージが立派になってました!!(笑)

前は本当に簡易的な感じだったんですが,もうすっかりステージ然としてて。
でもBohemian特有のアングラな感じは失ってなくて。
うんうん。
見やすくていいんじゃないでしょうか??
ステージ脇のバーにて,焼酎・山ねこ。ロックで!
今年はBohemianにいる時間が長かったので,ここのバーはよく利用しました。
置いてあった焼酎,ほぼ全種類制覇したんじゃないかな(笑)


と,ぶらーっと全部見て歩いて思ったのは,
益々広くなったから,たどり着くの大変だな,ということと,
各ステージを大分離して建てているので,音がバッテイングしなくていいな,ということ。
後は,トイレがちょっと不便だなーってこと。
テントサイトの人は各々のエリアにあるけど,
シートゾーン利用者にとっては,どっちに行くにしても随分と遠いので,
かなり慎重にならないといけないなあ・・・。


○PM2:00
ホルモンに行く友人を残して,いざ,RED STARへ。
2列目ぐらい,上手星野側に陣取り,冷やしマッコリ片手に,ぼんやり待つ。
暑くもなく,日差しも強くなく,
非常に過ごしやすい。
藁が敷いてあるRED STAR前は,座り心地がよくて,とても好き。


○PM3:00
ソデに社長がいらっしゃいます(カクバリズム代表、角張渉氏)
緊張の面持ち(笑)
やっぱり心配か・・・。ハマケンが?(笑)
トップバッターだしなあ。
照明さんが、ながーーい棒を使って、
屋根の一番高いところに付いている照明を調節している。
おおおお!職人!!!すごい!
皆さんのおかげで、楽しく見させていただいてますよ!!(感涙)


そうこうしているうちに、スタッフさんが登場!
開始宣言です。
今年もよくおいでくださいました!とウェルカムトーク
そしてゴミの分別の説明。
今年は箸とスプーンは持ってきました。
本当はカップと皿も持ってこようかと思ったんだけど・・・。来年の課題だなー。
そんなことも踏まえつつ。
さあ!!
今年のライジング、幕が明けます!!!

songs of  instrumental

songs of instrumental

SAKEROCK・RED STAR】
穴を掘る
モー
青葉コック
MC
OLD OLD YORK
慰安旅行

選手
MC
インストバンド
生活
EN
信長


うーん。
一曲だけ曲名わかんなかった・・・。


「RED STARのトップバッターを紹介します!
SAKEROCKです!!」
と、メンバーユルユルと登場(笑)
ハマケンはステテコ腹巻、雪駄の出で立ち。
お、意外と普通(笑)
まあ、これを普通って言ってしまう自分もどうかしてるんですが(笑)
源ちゃんはデニムに白い半そでシャツ。
伊藤くんはTシャツ、田中くんは小じゃれたシャツにキャスケットだったかな。
わーい!!ホンモノだあ!!(笑)やっと見られた〜。
ハ「どうも〜!!!SAKEROCKでええす!!」
と,ひとりテンション高い(くしている・笑)ハマケン。
でも目が笑ってない(苦笑)
あー,緊張しまくってんなあ(笑)
その緊張が演奏にまで出ちゃってまして・・・なんとなくかみ合ってない。
源ちゃんが厳しい目線をハマケンに送っている(苦笑)
正直ハマケン以外のメンバーは問題なかったからねえ(笑)
伊藤くん&田中くん、ここのリズム隊は、ほんっとうまい!
しかもねえ・・・いちいち洒落てるんだよねえ。・・・若いのに。
ウッドベースいい音〜。
{青葉コック}のゆるゆるとふんわり穏やかな空気が、
とてもRED STARに合ってる。音が空に溶けていくよー。
酒がすすむ〜。
まったり楽しんでいるところに、ハマケンのどうでもいいMC(笑)
「あ!さっきまであそこにかわいい女の子いたのに、おっさんになってる!!」だの、
走ってステージを通り過ぎようとする人に向かって
スペシャアザーズ見に行くんだろ!(怒)・・・待って!!見捨てないで!!」
と懇願してみたり(笑)
ハマケン節全開。
この軽ーく上滑りしてる感じがいいのよねえ(苦笑)
イトシイヤツ(笑)
{OLD OLD YORK}では、
何故か、某バンドのT○SHI×Ch○ra×さかなクンのクロストークコントを(笑)
・・・・。
ハマケン・・・怒られるよ?
似てないし。高い声出しゃいいってもんじゃないだろー。
メンバー、突っ込みも入れず、ほったらかしだし・・・。
客若干引いてるし(笑)がんばれ〜とか言われてるし。
いつまでたってもオチないし・・・・。
・・・マジがんばろうね・・・(苦笑)
演奏はいいんだからさ・・・・。
{慰安旅行}楽しかったなー。伊藤くんがかっこよくて。
タムくんがデザインしてくれたSAKEROCK手ぬぐいの物販紹介から{インストバンド
ハマケンが途中、トロンボーンからちっちゃいトランペットに持ち替えて。
切なさ倍増。くううう。
「最初っていうことでね、本当に気が楽で・・・(泣きそうな顔・笑)
終わったらその辺うろうろしてるんで・・・・ちやほやしてくださいいい!!」
という泣きのMCから{生活}へ。
ハマケンの無謀なラップと同じリズムで、伊藤くんが叩く!
おおッ!すげッ!!
さすがや、伊藤くん。
そして源ちゃんの綺麗な音色・・・・。すてき。
「ありがとうございました〜!SAKEROCKでした〜」と,
手を振りながらハケた、と思ったら、何故かすぐ戻ってくるメンバー(笑)
会場大歓声!!
「時間巻いてしまったので,もう一曲やります!!
ドラゴンアッシュにもマキシマムザホルモンにも行かずに、
ここに来てくれてありがとおお!!!」
と始まったは{信長}!(爆笑)
え〜,なんであえてそれかなあ。ハマケンに対するイジメとしか思えん・・・。
っていうか、ライジングで巻くってすごいね、君ら(笑)
とにかく思いつくまま歌いまくるハマケン。
客にはXジャンプを強要(笑)
負けじと熱い演奏を繰り広げるメンバー。
最後は訳わかんない状態に・・・・。
なんともやり逃げ感満載のまま(苦笑)ステージを後にする面々。
なんだか・・・・。
曲で見せるっちゅうより、飛び道具で勝負、みたいなところが若干ありましたが、
なにはともあれ、楽しかったのでよしとしよう。
SAKEの音は全体的にまるっこくてやさしくて、穏やかそうに見せておいて(笑)
ちょっと狂ってる感じがいいのよね。
次回はできれば、ハマケン押さえ気味で、まったり聞きたい(苦笑)
あ、きらいじゃないよ?むしろ好きなんだけどさ・・・・(笑)


○PM4:00
LOSTと直前まで迷ってたんですけど,結局居座ることにしました。
だってー,やっぱりこの場所で,永積くんの声,聞きたいもん。
ごめんよ海北くん・・・。
ハナレグミ,生で聞くのは,2年ぶりくらいかなー。
灰色だった空のところどころに,青い筋が見え隠れし出す。
お?良い感じじゃね??


本日のバンドは坂田学師匠(D)、鈴木正人さん(B)
そして、曽我大穂さん(ブルースハープ)の黄金の4人編制。
3人が入れ替わり立ち替わり、サウンドチェックに。
師匠・・・もー、めっちゃくちゃいいグルーヴっす・・・。
リハでこれって・・・うふふふ☆
あ!いかるがくん!フルート!さらにスチールパン!
わー、なんか、ワクワクするう(笑)
開演時間ギリギリまで、サウンドチェックが行われてました。

日々のあわ

日々のあわ


○PM4:20
ハナレグミ・RED STAR】
音タイム
レター
MC
洋楽のカヴァー?(旅のうたと前フリあり)
MC
家族の風景
MC
新曲
今夜はブギーバック・smooth rap(with スチャダラパー
明日天気になれ


永積くん,ものすごい笑顔で「カムサハムニダ〜」と登場(笑)
あ!
髪の毛赤い!!帽子の裾から見える髪の毛,赤いです。
どーしたの??びっくりしたー!今まであんな色にしたことあったかしらん??
結構似合うなー。ズボンと同じくらい赤いっす。
「なんだよー北海道寒いじゃねえかよう〜」といいつつ,笑顔笑顔。
「ここはのんびりステージなんで,のんびり踊ってってくださいねえ〜」と、
いかるがくんのハープが高く空に鳴り響いて始まった{音タイム}
師匠のブラシと鈴木さんのウッドベースが、腰をくすぐる。
うわわわ。
永積くんの声が響き渡っただけで,既に泣きそうな自分(苦笑)
そう、ここで、この蝦夷の地で、彼の声を聞くのが夢だったんですよ。
このおっきくてやさしくて、きびしいけれど、
何万というひとを、いっぺんに包み込んでしまう、おおらかさのある、この場所で。
永積くんの声は、この場と同じくらい、おっきくて,あったかい。
この場に、空間に溶け込んでいく。場と同じ波動が伝わってくる。
すーっと心に、入り込んで、どんどん、その心ごと、ふわああって広がっていく。
なんて声だ。なんてまっさらな、音だ。
感動しちゃってウルウルしてたら,歌いながら空を見上げてた永積くん,
歌ってる最中なのに「あ!!飛行機だ!!」っていきなり叫ぶ(笑)
あはは。涙ひっこんじゃったよ(笑)
こういうところが、大好きなんですよー。ファンク兄さん。
なんて真っ直ぐな人なんだろうねえ。子供みたいだ。
だからこんなに響くうた、うたえるんだろうなあ。
さあ、音タイム、はじまるよ〜!
インターバル中、次の曲の準備をしているいかるがくんの背中に向かって、
「あんさーん・・・。あんさん準備はいいかい?
(気がつかないいかるがくん)あんさんってばああ?(甘え声・笑)」
あ?何か言った?って感じのいかるがくん(笑)手にはフルート。
鈴木さんのエレベがものごっつい気持よかった{レター}
歌詞どおり、からだがどんどん舞い上がっていくようだ。
体の中から,風が吹いてくるみたい。
曇り空のスキマに、コバルトブルー。
時折、涼やかな風が吹き抜ける。
空と、風と、土の匂い。
永積くんの、ヴァイブス。
ああ。なんて幸福感。


遠く空を眺めながら
「なんかちょっと、晴れてきたんじゃないのお〜??」と、ニヤニヤする永積(笑)
青空、大分、広がってきました。まるで、永積くんの声に誘われるように。
「今日は皆さん、長い旅をして、ここまで来たんでしょうねえ?
・・・・(噛み締めるように)よく来た!!会えてよかった!!
じゃあ、そんな旅の歌を、歌いたいと思います!」
と、うたわれた曲。
英詩だったので、誰かのカヴァーだったのだと思いますが。
洋楽疎くて・・・。
いかるがくん(スイマセン。こっちの呼び方の方が慣れてしまってて・苦笑)
がステイールパンを、穏やかにうたに添わせていく。
まるで、それも曲の一部かのように、飛行機の滑空音が響く。
まっすぐのびたアスファルトと、空と、地平線しかない景色が見えた。
ちょっと、寂しい感じも、したなあ。
旅って、孤独を楽しむために行くようにも、
孤独とむきあうために行くようにも、思うもんね。
共に楽しみ、分かち合ってはいても、問いの先は、遠くの自分。
でも、ものすごい、開放感。
自分と景色が、一体となっていく。
なんだろう?なんだ?この気持よさは?


開場から「泣けるう〜!」と声が(笑)
「泣けるよなあ!!(笑)・・・♪泣かないでください〜♪(千の風〜ですね・苦笑)
じゃあ、次は・・・こんな曲なんです。」


永積くんがアコギをつま弾く。
{家族の風景}が静々と始まる。
あたしにとって、両親が揃っている家族の風景は、
もう随分と昔の、過去の景色なんですけども。
今となっては、思い出すこともなくなった、あの時間。
それが、永積くんのうたで、
どこか封じ込めていた、心の鍵が、カチリ、と開いたようだった。
一気に、まるで自分が死ぬんじゃないかと、思うくらいに、
「あの頃」が、脳の中いっぱいに広がった。
夕暮れ、
豆腐屋さんがリヤカーを引きながら、
ちりんちりん、と鐘を鳴らす。
あの時住んでいた、6畳二間の部屋、あの時の家具。
母から「お豆腐一丁買ってきて」と、ボールと小銭を渡される。
お父さんのおっきいサンダルをつっかけて、走る私。
豆腐屋さんが、「えらいね」って言いながら、お豆腐をボールに入れてくれる。
大事に抱えながらアスファルトを歩いて帰ると、
父が、新聞を広げて、居間に座っている。
吸ってるタバコは、マイルドセブン
・・・涙がこぼれた。
戻りたいわけでもない。懐かしいとも思わない。
うれしくも、楽しくもないし、
辛いとも、憎いとも、まったく思わない。
ただ、ただ涙が流れ出して、とまらなかったんだ。
ちぇ。
なんだよ、これ。
ずりいぞ、永積。
涙の理由はどうでもいい。
ただ、ここまで鮮明に記憶が蘇ったことはなかった。
曲が描いている風景が、目の前に広がることは、よくあることですが、
ここまで、「自分のいた風景」が鮮明に呼び起こされたことって、なかった。
やべー、涙とまんない・・・。


ちょっとしんみりした顔をしている永積。
「・・・なんだかちょっと、グっときてしまいました・・・。
5月に種子島で弾き語りのライブをやったんですけども、
・・・その時、興が乗った女性が上半身脱ぎましてね・・・。
・・・脱いでいいですからね??!(笑)ぜんっぜんOKですから!!
あの時,いやー、日本、いいね!って思っちゃった(笑)
じゃあ、新曲なんぞを!」


いかるがくんのスティールパンが気持ちいい、
柔らかく体が揺れる感じですが,サビはとても力強く。
歌詞に「音の輪、僕を解き放つ」という言葉が出てきてたような気がします。
まったくそのとおりだ、と思いました。
穏やかに楽しい曲で、ニコニコしちゃいました。
素敵素敵!
解き放たれる感じ、すごいしたもん!!
わー、早く音源で聞きたいな。


楽しい余韻を引きづったまま、
永積くんが、えっらい楽しそうに、
エレギで、聞き覚えのあるフレーズを小気味よく紡ぎだす。
えッ?
これって・・・、もしや・・・??
「・・・じゃあ、心のベストテン第一位の曲を!」
と、
歌い出したるは!
今夜はブギーバック}!!!
「イエ〜!!!スチャダラパー!!!」
その声に導かれて下手から登場!!スチャアニ&ボーズ!!!!
うぎゃああ!!!なんてこったあああ!!
客席、完全に取乱してました(笑)
もうもう、3人の声、聞こえないくらいの大合唱。
80年後半〜90年前半にかけて青春を過ごした人間には、感涙の選曲&ステージング!!!
よもやハナレでモッシュになると思いませんでしたよー・・・。
ってか、アニもボーズも、全然変わってねええ。若さ驚異的(笑)
初めて二人の生ラップ聞きました!!感動〜。
ボーズはやっぱりキュートです☆
smooth rapの方なのに,ラップ部分みんなちゃんと歌えてる(笑)
さすがリアルミュージックラヴァーのみなさん。
ま,あたくしも歌えてましたけど(笑)
♪ごっさファンキーなベースライン♪で
鈴木さんのごっさファンキーなベースソロ。素敵!
そしてこのリズムを完璧にキープしてる坂田師匠。もーやだ,かっこいい。
いかるがくん,口でスクラッチ音だしたり,ハープソロで応酬したり。
楽しすぎてどうしましょう!!
永積ソロ♪心変わりの相手は〜♪で黄色い声があがる(笑)いや〜ん(笑)
ボーズの音頭でコール&レスポンスもやって,盛り上がりは最高潮!!


「ハイ、皆さん、今日は踊ってっちゃってくださいねえ!!!
じゃあ、ラストのナンバーでーす!」
えーーーー!!!という、ブーイングをかき消すように、
有無を言わさない、圧倒的なハッピー感で「明日天気になれ」
♪今日の天気は・・・晴れ模様!!!♪と絶叫永積!うははは!
♪かみなりさまも・・・みんな!ありがとーーー!!♪と
たくさんの声と手が天を向く。
みんなの思いが,ひとつになった。
大声で歌った〜。気持ちよかった〜。
鈴木さんのウッドベースが小気味よく,空に跳ね上がっていく。
いかるがくんのハープがひときわ高く,天をつく。
クールな坂田師匠が笑顔で叩いてます。
名残惜しそうにアコギでアウトロを奏でる永積くん。
「ありがとございましたあああ!!!ハナレグミでした!!
・・・あ!言い忘れてました!10月に東京の代々木でワンマンやります!
みんなでステージを囲んで、盛り上がりましょう!
アディオス!!!」
もー永積くん,どこの国の人?(笑)


いやいやいや。
めいっぱい楽しかった!
めいっぱい幸せだった!
うれしすぎて泣けた。
ここと相性良すぎです。永積タカシ
・・・素晴らしかった!!


○PM5:20
ああ、もう、楽し過ぎておなかいっぱい(苦笑)
と涙目になりながらも,豚丼とクラッシュアイス入りの赤ワインを手に(笑)シートに戻る。
途中祭太郎がお客を集めてラヂオ体操してました(笑)
マキホル見に行ってた友人は,モッシュに巻き込まれたらしい(苦笑)
ビークルには案の定,YSIGのJxJxが乱入。
しかもASUPARAGASUまで!
フェアリーテールやったそうです・・・。
なにいい〜!!(泣)


井上陽水 全曲集

井上陽水 全曲集

○PM5:40
井上陽水・SUN】
アジアの純真
東へ西へ
MAKE-UP SHADOW
リバーサイドホテル
三日月
少年時代
長い猫
氷の世界
最後のニュース
夢の中へ
傘がない


陽水さんが,ステージ上に現れた途端,爆音のような歓声が!
もうね,何も言うことはないですよ。
MCもなく,次から次へと披露される,名曲のオンパレード!!
バンドの皆さんの素晴らしい演奏!(いやあ,山木さんのドラムはいつもすげい!)
そしてそして。
この方の歌声は,もう国宝にした方がいいんじゃないか??と思う程に,
一言一句,心に突き刺さる。
時折放たれるシャウトが、またセクシーで・・・。
すげー60代・・・。
夕闇の中の{少年時代}に心をわしづかみにされ、
ハーモニカがひときわ高く空を切り裂いた{氷の世界}に興奮し、
{最後のニュース}は、己の生き方を、やさしく問われているように感じました。
知らず知らずのうちに、涙がこぼれた。
メロディーと言葉。
たったこれだけのものに、こんなにも心が揺さぶられる。
鳥肌が立つ。血が騒ぐ。
最後に歌われた{傘がない}の時には、すっかり夜の帳が下りていました。
漆黒の夜を背にする陽水さんを前にして、
・・・動けませんでした。
息をすることすら忘れそうだった。
この方のうたが発するパワーの、なんと大きくて力強いことか。
ただただ、素晴らしかったです。
感動、って言葉は、こういうときに使うのがふさわしい。



○PM7:00
陽水さんがあまりにもすごかったため、しばらくボー然(苦笑)
ハタ、と気づいたときにはもうこんな時間。
わー、Bohemian遠いのに・・・。あわててシートゾーンから抜け出す。
間に合わねえ!っとGREENの前を小走りで行くと,
Bohemianの方から,綺麗な女性の歌声が・・・。
リストバンドチェックを通り過ぎると,歌声の正体判明。
なんとCoccoが{強く儚い者達}を歌っているではありませんか!!
げげ!
告知なしでアコーステイックライブやってんの??
焦ってダッシュで向かうも・・・遠い(苦笑)
たどり着いた時には,もう撤収始まってました・・・。
でも,走ってる間,歌声は聞けたので,よかったです。
これだからBohemian,油断できねえんだよなあ。


そんなサプライズがあったからか,撤収&準備が押してました。
待ちの間,ステージ前にドサっと座り込んで,山猿をロックでちびちびやる。


○PM7:20
蝦夷朗読会・Bohemian】
今回のこの朗読会,
海外のフェスでは結構盛んに行われているものなんだそうです。
それでWESSの方が,是非ライジングでもやりたい!ということで,
詩人の三代目魚武濱田成夫さんに声をかけて,
そこから今回の出演者がぞくぞくと決まっていったらしい。
詩の朗読、と一口に言っても、内容に決まりはないし、
スタイルもそれぞれなら,読み方,表現の仕方もそれぞれ。
個性豊かな出演者のおかげで,約2時間,あっという間でした。


トップバッターはその三代目魚武濱田成夫さん。
情熱ほとばしる朗読に思わず目を見張る。
雲の形が刻々とかわっていくように,人生もまた,一瞬として同じ時はないのだ。
といったような詞だったな。


続いての登場はドリアン助川改め明川哲也さん。
ばんえい競馬の取材に行って,
風邪をこじらせて肺炎になってしまって,つい先日まで入院してたので,
途中で咳き込んだりしたら,
ああ,あいつは肺炎だからしょうがないって思ってください。との前振りから(苦笑)
詩というより,絵本の朗読を聞いているようでした。
どんな生き物でも食べてしまう,とても恐れられているワニさんが,
唯一食べられなかった,いるかの女の子を思って,
1人寂しく海に沈んでいく・・・。
ちょっと要約し過ぎですが,すごく切ない詞でした。
語り口調がとても聞きやすく,情景が目に浮かぶ。
お話の展開に合わせて、照明やBGMも刻々と変わり、
お芝居を見ているような気分になりました。


続いて登場は竹中直人さん。
とても緊張してらっしゃったようで,落ち着き無いことこの上ない(笑)
「なんで俺が呼ばれたのかわからない」とか
「あがってま〜す・・・」と言いながらも(苦笑)
昨年ご自分でお書きになった絵本から、いくつか読んでくださいました。
竹中さんのは詩というより短編小説のようでした。
短いながらも,物語の中にグイグイ引き込まれる。
それにあの声!
低くて穏やかな丸みがあって,語り口もすごく優しい。
この声聞けただけでも,来たかいあったと思ってしまう。
合間には懐かしい「笑いながら怒るおじさん」や
「あいうえおを感情を込めていう人」なんかも披露(笑)
きゃー!生で見ちゃった!!
途中から,高校の同級生だという方を招き入れ,その方のアコギ伴奏つきで。
さらに、ご自分で弾くのは大学以来、というアコギを手に,
朗読した後、その詩を歌って披露。
そこへチャボさんも登場!
最後は,多分チャボさんの曲だと思うんですが,一緒に歌って。
「学生の頃から大ファンなんです!!」
と竹中さん,本当にうれしそう。
がっちり握手を交わして,竹中さんはステージを後に。


そのままチャボさんが残って,自作の詞を,ノートをパラパラとめくりながら。
チャボさんの詞は「かっこいい」
生き方がロックそのもののような方だからなんでしょうかねえ・・・。
情けないことでも,報われないことでも,この方が語ると,とてもドラマティック。
感情のほとばしるまま、流れるまま、読み方もとても自然体。
最後はミヤを招き入れて1曲歌ってくださいました。


お次は,お待ちかね,宮沢和史

未完詩

未完詩

白いシャツにデニム。髪長い〜〜。髭〜(笑)
もう大分,このいでたちにも慣れてきたんで・・・いいんですけど。
チャボさんの伴奏に合わせて2篇。
ああ〜もう,めちゃくちゃいい声!!うっとり・・・。
チャボさんとガッチリ握手を交わして、チャボさんは退場。
「プロとして音楽をやり始めて15年以上たちますが,
この音楽業界の中で,男惚れするような男の人はチャボさんくらしかいない」
と,チャボさんと初めて競演したときに書いた、という詩を。
さらに、「今日は、とても美しい場所に呼んでもらえたので、
美しい詩をいくつか、読みたいと思います」と、
主に,自作の詩集「未完詩」の中から何篇か。
それから谷川俊太郎さんの「詩人の死」
人の心を揺さぶる詩を書く詩人の一生を描いた詩だったんですけど、
・・・表現を生業としている人だったら、きっとドキリ、とするのではないでしょうか。
朗読しているミヤの声が、非常にリアルに感じました。
内容はどちらかというとファンタジー色が強いんですけど。
目の前に景色が溢れては消えていくようでした・・・。
最後に「北の果ての地で、南の島の歌を歌います」と、
「沖縄に降る雪」を弾き語りで。
夜の闇に朗々と響く声。夏の火照りと冴え冴えと輝く星たち。
今、まさにこの時にぴったりの曲。素晴らしかった。
久しぶりのミヤの朗読。
じんわりしっとり、まるで夜露のように言葉が体にしみ込んで、
その言葉が体の中で、いろんな形に変化して・・・。
とっても楽しかった。いい時間を与えてもらったなあ、と思いました。


音楽・歌ともまた違う、詩が紡ぎだす世界。
自由で、不思議で、想像の翼がどんどん広がっていく。
こうやって、いろいろな方の表現をいっぺんに見ることができて、
詩の面白さ、改めて気づかされました。
高校時代は谷川さんとか、中原中也とかハマって読んでたんだよな。
また引っ張り出してこようかしら。
創造性の高い、Bohemian・・・ライジングにはぴったりの企画だったと思います。


○PM21:10
じんわり,良い気分でふらふら歩いていると,
MOONから爆音が・・・。
おお!ソイルですね!と、そっちにふらふら〜っと行こうとしたら,GREENから雄叫びが!
ああ!しまった!スカパラ!!すっかり忘れてました!(汗)
テントの周りは入れなかった人人人で溢れかえってます。
でもみんな楽しそうに踊ってて。
聞けたのはこの辺。


BLACK JACK
Taboo ska
MANTECA
TIN TIN DEO
Jamaica song(with永積タカシ)
追憶のライラック(with永積タカシ)

おお,最近あんまりないセトリですねえ。
{TIN TIN DEO}なんて懐かしかったなあ。
テントっつうか,キャバレーっぽい選曲ですね(笑)
中で聞いたら,さぞかしいい雰囲気だろうなああ・・・。
{BLACK JACK}すごい好きなのでうれしかったな。
そして案の定!永積くん登場!!ぎゃー!!
なんか本当に高級キャバレーみたいですねえ(笑)
ハコバン入ってる感じのさあ。
谷中さんの「永積タカシ〜!!」って声に,語尾がかき消える程の歓声で答える皆!!
夜の闇の中に流れる{追憶のライラック
もーマジで泣きでしたようおう・・・。雰囲気良すぎ〜。
聞けてよかったああああ。


全部聞きたかったんだけど,後ろ髪引かれつつ,この日は早めにおいとま。
札幌市内にとったホテルにチェックインし,早めに就寝。
明日は決戦です。