一度寄席には行ってみたいんです

映画「しゃべれども,しゃべれども」を見てきました。
「自分だけの落語」を見つけられない若い落語家が,
人と話すのが苦手な人たちに落語を教えながら,
交流を深めることによって,ちょっとだけ,成長していく,というようなお話し。
大きな事件は起こらない,
とても穏やかな映画でしたが,
人と係わる上で,本音と建て前の使い分けがうまくいかないとか,
どこまで踏み込むべきなのか,線引きが見えないとか,
登場人物達が抱えている悩みには共感できたし,
それをどうにかしたい,と一生懸命な姿は,とても素敵に見えました。
落語,そんなにくわしくありませんが,
太一くん,相当練習したんでしょうねえ。
最後に彼が演じた「火焔太鼓」とても面白かった。
言葉は口をついて出るけれど,心が伝わらない,って,
話芸を操る人にとっては,とても難儀な悩みだと思うけれど,
それを超えられた,この火焔太鼓,すごく伝わってきて,とてもよかった。


がんばってるんだぞって押しつけがましくもなく,
落語ばっかりという訳でもなく,
浅草の古き良き街並みがとても美しく,
目にも心にも優しい映画でした。


見た帰り,なんだか粋なことがしたくて,
昼からお寿司屋(回ってるのだけど)に入ったりして。
・・・そういうことを考えて行動すること自体,粋じゃないけども(苦笑)

国分太一のしゃべれどもしゃべれども

国分太一のしゃべれどもしゃべれども