国立新美術館と東京タワー

harikona2007-06-04

朝。
さして予定もないままでいたのですが、
前述地元の友人等が、国立新美術館がとてもよかった、
と言っていたのを思い出し、ぶらりと六本木へ。
なんかすごいっすね。あの辺。
もう街の空気感に気圧され気味に(笑)
でかいビル、高そうな店。
・・・苦手だ(苦笑)
それはともかく国立新美術館
目の前にその建物が現れたとき、唖然として立ち尽くしてしまった。
これ本当に建物なんですか??と。

幾枚ものガラスが、不思議な曲線を描いています・・・。
うひゃあ・・・こんなんどうやって作るんだ・・・。
最早壁と言っていいのかもわからん・・・。
中に入って外を眺めると、
やわらかい光がひらひらと舞い落ちてくる。
天井がとても高くて,気持ちが良い。

壁面のガラスもすごいけれど、
中もずいぶんと面白い作りになっているんですね。
円錐形を逆さにしたような、大きな舞台みたいな上に、
レストランとカフェがあったり、
芝居小屋のキャットウォークのような通路があったり。
外側は曲線で、内側は直線。
あちこち見ているだけで飽きなかったですねえ。
美術って正直よくわからないのですが、わからないなりに、
絵画や版画を見るよりは、造形物の方が見ごたえがあって好きですねえ。
先日行った札幌芸術の森もそうでしたけど。
とはいえ、せっかくなので開催中だった「モネ展」を見学。
霧、とか靄とか、水に映った揺らぎだとか、
全体的に淡い感じで、すごくやさしい感じでした。
その割にタッチがすごい細かいんですねえ・・・。
晴れた日の花の咲く庭とか、ものすごいたくさんの色を置いてあって、
びっくりしました。
こんなにたくさんの色を使っているのに、全体的に淡いって、なんかすごい。
途中、モネのいろいろな技法?手法?に影響を受けた、
作家さんたちの作品も一緒に展示してあって、
いろいろな角度からみることができておもしろかったです。
描く、ということにも、ずいぶんたくさんの表現方法があるのだなあ、と。
「サン=シメオン農場の道」という作品が好きでした。暗くて(笑)
あと「かささぎ」
雪に写る影の描写が、とても印象に残ってます。
にしても、東京の美術館はいつ行っても混んでますねえ・・・。
何しに行ってるんだか見失いそうでしたよ(苦笑)
ずっとざわざわしっぱなしだし。
もうちょっと静かにゆっくり見たかったなあ。
そうそう、地下のショップで「スーベニア フロム トーキョー」と題して、
国内外を問わず,面白いものならなんでも!という感じで,
写真集,マンガ,工芸品,小説,食器,文具等,
いろいろなものが売っていたのですが、
そこに、SAKEROCKのPVでもおなじみの、
タムくんことウィスット・ポンニミットさんのマンガ
「タムくんとイープン」が置いてありまして。
読みたいな、とは思っていたけれど、手に取ったことがなかったので、
ちょっと立ち読み・・・。と思ったら。
その場で号泣しそうになっちゃって(苦笑)
あわてて本閉じて、すぐ買いました。
これは、すばらしいです。
忘れてること,忘れたフリしていること。
みんなこのマンガに書いてあります。
国立の美術館で,タイからやってきたタムくんの本に出会うなんて,
面白いなあ。

タムくんとイープン

タムくんとイープン


せっかく六本木まで来たので,東京ミッドタウンを話の種に冷やかし、
早々に退散(苦笑)無茶苦茶居ずらい・・・。
本当は建物の中あちこちに,
彫刻がたくさん自由に見られるように展示してあるので,
見て回りたかったんだけど,
人がいっぱいで,ちょっとうんざりしてしまってやめました(苦笑)
サントリー美術館でやってた「日本を祝う」展,見たかったな。
タッチの差で公開期間終了してました・・・。
次の展示も面白そうでしたけど。


お昼は東京タワーまで足を伸ばして、
念願だった「東京カレーラボ」へ。
ここは前日も訪れたgdcアートディレクション
ワンダーウォールがインテリアをデザインしていて、
外装、内装、使われる食器やランチョンマットに至るまで、
すべてトータルコーディネイトされているお店。
それがもう、いちいち素敵で面白くて。
すべてカウンター席なんですが,
椅子もカウンターも,厨房への出入り口(近未来的な自動ドア!)も,
照明の色も,スタイリッシュで,雑多な感じが全然しない。
しかも,店員さんのユニフォームは伊賀くんデザイン!!
もうなんか・・・完璧。
前日にギャラリーに行った時も感じたのですが、
gdcは「心地の良い空間」を演出するのが、本当にうまいですね。
ただかっこいいとか、おしゃれなだけではなくて、
売りたい商品や見せたい作品
(今回の場合、カレーだったり,写真だったり、ですね)
が一番しっくりくるように気を配ってその場を作っている。
その心遣いみたいなものの質がすごくいい。
ちゃんとその商品や作品を,
いいと思って,愛しているからこその演出,というか。
おしゃれなのに居心地が良いのは,そういう心配りがあるからなんだろうな。


さて,肝心のカレーですが,
さすが東京カリー番長。
素材は水に至るまで吟味したものを使用しているだけあって,
大変おいしゅうございました☆
もともとカレーに対してそんなに執着はないし,
どちらかというと辛いものはちょっと苦手な部類なのですが,
とてもおいしくいただきました。
食べたのは「ダブルミンチカレー」

つけあわせのタマネギのピクルスもおいしかった〜。
「子供のオアシス」ことラッシーも美味。
お口直しにマンゴージュースが無料で出されました。
この心意気が憎い。
ちなみにお水は「オアシス」と呼ばれています(笑)
個人的に気に入ったのは、その「オアシス」のコップ。
手に持った瞬間に、手に吸い付くような感覚があって,
ガラスなのにすごく軽くて,持ちやすい。
底にカレーラボのマークが入っていて,とても素敵だったので,
思わず買ってしまいました(苦笑)
持って帰って来る時,壊しゃしないかと冷や冷やしました・・・。

一緒に写ってるのは,ランチョンマット代わりのペーパー,
紙ナプキン(中にアンケートがプリントされてます),紙袋。
どれもこれもかわいい。


その後はいつものごとく本屋めぐり。
結構な収穫あり。
そして夜は吉祥寺で劇団本谷有希子


晴れたり曇ったりな天気でしたが,
丁度良い気温で,歩きやすい日でした