G2プロデュース公演「ツグノフの森」

harikona2007-05-20


作・演:G2
三鷹市芸術文化センター 星のホール



ネタバレっていうか・・・まあ、愚痴?(笑)



三鷹市・・・初めて行きました。
なかなか自然の多いところなんですねー。
繁華街からちょっと歩くと,結構緑が多くて。
地図で言うとどの辺り,とか,
まったく土地勘がないので,わからないまま現地に行ったのですが,
駅着いてから気づきました。
そう!ここにはジブリ森美術館があるんですよねえ!
いつか行きたい,と思ってはいるものの,
いつも時間がなくてあきらめている場所。
またしても,行けない。しかも目の前にあるのにい・・・。
思わず,恨めしそうに看板を眺める私・・・。
まあ,それはいたしかたない話ですので,置いておくとして。


駅から徒歩15分くらいでしょうか。
お天気よかったので,ぶらぶらと歩いて行きました。
ホールはとても綺麗で,思ったよりも狭かったです(キャパ250)
盛岡の芸術劇場思い出すような作りで。
・・・わかる人いないか(苦笑)
でもここ,音楽ホールなんですかね?
ちょっと声が反響しちゃって,聞き取りづらい感じがありました。


さてさて。
G2の脚本作品です。
個人的には,この方のホンは,あまり得意ではなくて(苦笑)
演出してるものは,すごく好きな作品多いんですけどねえ。
なんといいますか・・・。
いつもいつも,妙な違和感が残るんですよねえ。
どっか掛け違えてる?って言えばいいのかな。
パズルのピースを,似た形のを無理に填めているような。
ゴーストライター」も「痛くなるまで目に入れろ」も。
うう〜〜ん??って感じだったんだよねえ。
言いたいこと、が、伝わってこねえんですよねえ・・・。
MOTHERん時は、そんなことなかったんですけど。
まっすん(升毅氏)の色気の所為か??(笑)


答えとか,結末とか,
言いたいことを明確にすりゃあいいってもんではないんでね、演劇っちゅう表現は。
たくさん提示された中で、何を見つけるか。
受けて側の感覚が問われるメディアではあると思うんですけど。
それにしても、近年のG2のホンは、面倒なものばかりだ。
すげえ推し量りずらい(苦笑)
表現したいことがよくわかんなくても、
世界に入り込んめて、それだけで面白い、
もしくは、己の考えを挟む余地がない、まで、いってないんだよなあ。
言っちゃうと。
裏の深さ、の前に、まず表の面白さだろう。
見た目とかじゃなくてね、当然。
意味わかんないけど面白いっていう域まで行ってないから、
なんだか消化不良起こしてんじゃなかろうか。
ベケットみたいに、何にも起こんないけど、おもしれえ、とか、
白井さんが演出したイギリスの作家の「溺れた世界」とか、
長塚くんが演出した「ウィートーマス」とか、
嫌ーな気持ちになったけど(笑)納得いかない話ではなかったし。
例に出すのが違うような気もしますけど。
まず、表側の面白さありきじゃないっすかねえ・・・。


今回も、なーんか、悶々としたままで終わった感がありましてねえ。
その先までが、伝わってこねえ。
うーん,
その深いとこまで、
言いたいことまで、理解できてないんかなー,あたし。
読みが足りねえのか・・・。
見方間違ってんのかなあ・・・。


ご多分に漏れず,このツグノフの森。
幕が下りたとき,やっぱり,
なんだかなー,という気持ちになってしまいました。
いや,いつもより益々,といった感じ(苦笑)
慣れたつもりだったんだけどねえ・・・。
しかも今回,ちょっと飛び道具多くないですかね?
状況も,お母さんの幽霊も,ぺらぺらも。
まあ,そこがメインなわけではないから,
そこをとっかかりにして,
個々が抱えてるもんを見せようとしてる,ってことなんでしょうけど,
ちょっと突飛過ぎやしませんかねえ。
それに,登場人物それぞれが起こす行動も,
何故そこでそう出る?ってことが多かったし。
どこで誰がどう繋がってるのかは見えるんですが。
・・・よくわかんなかったですねえ・・・。
役者さん,好きな人ばっかりだったんで,
このキャスティングで,正直もったいないなあって思いました。
悲劇的な方向に振れてるのかと思いきや,ラストは喜劇っぽかったから,
最後はちょっと笑ってましたけど。
片桐さんのおかげで。
画伯を片桐さんに振った意味が、最後でようやくわかった感じでした。


今回は岩橋さんの姿を見れただけでも、良しとしたいな。
彼女は、とてもよかったです。


「ツグノフ」とは「償い」の意だそうですが,
償いというより,報い,とか因果の話だったように取れましたねえ・・・。


むーん。・・・もう一回見ればわかるのかなあ?
でもなあ・・・。
・・・なんかやっぱり消化不良です。