ある意味あたし的にタイムリーな作品

harikona2007-03-02

東京でねえ!
桜咲いてたんですよ!!
ありえねえよ!!
だまされちゃダメだよ!桜!!(笑)


作:福島三郎 演:ケラリーノサンドロヴィッチ 
「噂の男」をWOWOWの放送で見た。


確か去年、大人の本公演見に行った時に本チラシ入ってて、
うわ!!超豪華キャストじゃん!!見て〜!!って思ってた作品。
結局行けなかったんですけど。
橋本さとし橋本じゅん漫才コンビって、
新感線好きにはそれだけでかなりたまらないキャステイング。
しかも山内圭哉が!!髪の毛ある状態で出てます!!(笑)違和感超ありあり(笑)


まあ、それは置いといて。
すげえおもしろかった〜〜!!
笑いを作ることと、笑いに携わるが故に、命を落としていく人たち。
それぞれの思惑と、すれ違いと。
過去と未来が交差したまま、話は進んでいく。
む〜ん。
進行の仕方は、ああ、ケラさんっぽいな〜って思った。
でもこれって福島さんのホンなんだよな?
なんか・・・意外・・・。
あたし泪目銀座しか見たことないから、
こんなにエゴが丸出しのドロドロした話書く方だと思ってなくて。
でもこの作品、ケラさんのおかげで、
辛すぎて見てるこっちが辛くなりそうな話なのが、
入り込みすぎず、理解できる程度にうまく壁を作ってるなあって感じした。
全然笑えない状況なのに、笑ってる自分がいる。
起こってることが突飛過ぎて、処理範疇越えると、
とりあえず笑っちまうもんなんだよなあ・・・。
そういうの、得意っすよね?ケラさん。
まあ、もともとお書きになるもんが突飛っちゃあ突飛ですから(笑)


僧正(山内圭哉)が「親切で不親切な話だ」って言ってて、
まさにその通りだなって(苦笑)
自分、サスペンス好きなもんですから、
ついつい、犯人誰やねん??って思ってまうんですが、
そういう見方すると、ものすご不親切な話かも(苦笑)
でも、登場する人等それぞれの思いは、意外と単純明快だったりするので、
その人にとって、何が大事なのか、っつうことが見えれば、
そんなに矛盾もなく(まあ、事実が後から後からボロボロ出てくるんで、
若干振り回されたりはしますが)納得できる。
誰がどうとか、無しなところで、もう単純に、面白かったです。


とはいいつつ(笑)
じゅんさんやっぱ最強っす!
受けと攻めと、両方見事だもんなあ!!
ラストの辺りで、急に覚醒して僧正に指導しだす所はゾクッとしました。
そしてミュージカルアクター(爆笑)にして、素は超大ボケ野郎橋本さとし!!
なんであんなにかっこいいっぽく(笑)頭いいっぽく(爆笑)振舞えるんだろうね??
ある意味天然役者だよ・・・。ずりぃ・・・。
インタビューでの、期待通りの受け答えがサイコー!(笑)
めずらしく、話の外にいさせられてた僧正。
憎いくらいにお見事でした。
ある意味いっつも驚いてないといけない立場にあったのに、
その振り回され具合を、お客に疲れさせないように見せることが出来るっつうね!
すばらしい!!
見た目面白かったし(苦笑)


またこの座組みでやったら見たいですね。
良かった。すごく。