大事に使わなきゃ

harikona2007-01-09

バッグを修理に出していたのが戻ってきました。
口がファスナーになっているやつなんだけど,
一個はそのファスナーが噛まなくなっちゃって,
もう一個は生地の部分が破れてしまってて。
こういうのの修理って技術料結構高いので,二の足踏んでたんですが,
口が閉まらないから捨てるなんて,もったいなくて出来ないから,
思い切ってお願いしてみた。
気に入ってたし。
電話帳でお店を調べたんだけど,カバン修理専門店って,
市内に一軒しか載ってなくて。
何軒かあるだろうと思ってたから意外だった。
というより,みんな修理してまで使ったりとかしないのかな・・・。


お店は裏通りにあって,
力入れて引いたらとれちゃいそうなふっるーいドア。
恐る恐る開けると、
3畳くらいのスペースに,
靴,カバン,修理に使うのであろう器具,
皮,布などが雑然と置かれてて。
その奥に,いかにもといった風情のおじいさんが。
「いらっしゃい・・・」と言いつつも、
めずらしいものを見るように、私を見た。
バッグを修理して欲しい旨と箇所を伝えると、
金物で出来たファスナーは、よくこういうことになるとのこと。
そして、「一生懸命つかったから、こうなったんだよ」と。
なんだかちょっと、うれしかった。
「しかし、うちの店、よくわかったね!」とも。
あたしぐらいの年齢の人間が来店するのはめずらしい、らしい。
思ったとおり、値段はちょっと張りましたが、
3日後にとりに行ったら、本当にキレイに直っていたので、
払うだけの価値はあったと思います。
こういう技術職は、もっと厚遇されてもいいと思うのですがねえ。


なおして使う。
昔なら当り前のことだろうに、
このごろは、なんでも使って捨てて。
その度に、どこかの誰かが飢えて死んでいて、
地球は老化が進んでいく。
そんなことを、直ったバッグを眺めながら、少し思った。