Hyde Park Music Festival 2006

harikona2006-09-10

@埼玉県狭山市稲荷山公園
9/9(土)・10(日)


Days・2


二日目はぐったりする程のピーカン。
34℃ですって(泣)
道産子は絶えられませんテ。
でも,さすがに緑いっぱいの広い公園だけあって,
風が渡るととてもさわやか。
この日は同じボノ好きの友人と参加。
前日,位置取りどうしよっか?と相談した結果,
まあ,踊れなくてもしょうがないから,前でまったり見よう,暑いし。
ということで,昨日よりももう少し前に場所を取る。
さあさ,どんなもんかね。
ハンバーガーを朝ご飯代わりに食しつつ,まったり開演を待つ。
ちょっとでも動くと暑い。日差しが痛い。


今日は昨日より人出が多いですねー。
芝生は早々にシートで埋まり,
昨日はがら空きだったアスファルト上も,
炎天下にもかかわらず,たくさんの人が。


開場1時間後くらいに,辻くんが客席を通って楽屋へ。
手にはスネアケース。
・・・辻くん,ひょっとして電車できたの??
スタッフもついてないし,そんな感じが・・・・。
なぜかきょろきょろしている。
出番前にはまたしても客席を歩き回ってて(笑)
しかもこの日はコジロオくんと松井くんも。
君らわざと目立つとこにおるやろ?という場所にちょこんと座って。
二人ともデカいからさらに目立つ・・・。
さすがにこの日はひっきりなしにファンの子が。
紛れて行きゃあいいのに,あからさまに行けない我々(苦笑)
だめだめだあ・・・。
まま,姿見られただけでうれしっす・・・。


ふと振り返ると,PAテント前に立っている人たちが。
立っているとすぐスタッフさんが飛んできて,
座るようにお願いされるんだけど,
その辺にいる人には,スタッフさんも注意せず通り過ぎている。
良く見るとPA前3m四方ぐらいにガムテで囲われたスペースが。
???
さらに良く見ると,
前に小さく「スタンデイングゾーン」と書かれた紙が(苦笑)
おいおい。昨日は無かったぞ,そんなの。
確かにあれぐらいのスペースだったら,
PAテントで隠れて,後ろのお客さんの迷惑にはならんかー。
苦肉の策って感じですねー。
実は昨日,ノリの良いバンドの時に,
踊りたい人とスタッフさんとの間で,
ちょっと言い合いみたくなっちゃってて。
その後,ボーカルの人が「皆踊ってくれ!!」って言って,
結局前の方は立ってたし,
その時だけはスタッフさんも何も言わなかったんだけど。
スタッフさん苦肉のそのスペースを見て,
思わず色めきだつ我々(苦笑)
でも,あそこいったらちょっと檻の中のサル状態だなあ・・・・。
でも行くんだろうな,あたしら(笑)


ボノとともに,非常に楽しみにしていた潮音ちゃん。
フルート,アルトサックス,ウッドベース
フィドルウクレレバンジョー,ギターというバンドで,
本人もギターを抱えて。
クラッシックなワンピースにおさげ。
赤毛のアンを思い出してしまった。
細くってちっさくって,色が白くって,
もんのすごくかわいい・・・。
ああ,そんな暑いとこに立ったら溶けちゃう・・・・。


湯川潮音
からっ風
ツバメの唄
緑のアーチ
エデンの園
さよならの扉
鏡の中の絵描き
When She Loved Me


彼女が歌い出した途端,
うだるような暑さが少し和らいだような気がしました。
なんと透明度の高い声なんでしょう!!
木々の間から降り注ぐ柔らかい光のような,
静かに流れる小川の煌めきのような,
それでいて大きく包むような暖かさも備えてて。
本当に美しい。
空と緑がそのまま歌ってるようにも感じる。
湯川潮音と申します!よろしくお願いします!」
と話す,その話声も歌声と大差ない程透き通っている。
あの声で名前呼ばれたら,どんな気持ちになるだろう?
「昨日のリハで急にマイクからありんこが出てきて,食べてしまった」ことや
エンケンさんから絵文字メールが来て
「明日一緒に頑張ろうにゃん」と書いてあった」こと,
さらには「エンケンバンドには負けません!!」と力強い宣言まで(笑)
とても楽しそうに話していて。
涼やかな声が楽しげに弾む。
フィドルバンジョーといったクラシカルな音色が,その声と相まって,
おとぎの国に迷い込んだような気分に。
木々や草の匂いが益々濃く感じられる。
エデンの園」がとても良かったです。
それと最後に歌われたRANDY NEWMANのカバー「When She Loved Me」
すっくとまっすぐ立って歌われたこの歌。
とても強く心に響きました。
素敵な歌い手さんだなあ,と思いました。


潮音ちゃんの後,さっそくbonobosメンバーが総登場。
それとほぼ同時にスタンデイングゾーンにぞくぞく集まるボノマニア(爆笑)
みんな考えてることは同じのようですね。
ここまで来たからにゃ,たのしまなきゃね!!
野外フェスなんだから!!
機材チェック中,まっつのSEが鳴ったり,
コジくんのギターのフレーズが鳴る度に,
あれもやるのかこれもやるのか??とざわつく我々(笑)
皆本気です。
総勢30人くらいかな?男子も結構いて。
他のお客さん達がめずらしそーに我々を見てました(笑)
だってホントにおかしいもの,この状況。
周りが座ってまったりしている中,
柵も何もない小さなスペースにぎゅうぎゅうに立ってるあたしら。
どーなんだこれ??(笑)
コーラスマイクチェックの時に,皆が順番に声出して,
必ず最後に「よろしくお願いします!」と言ってたのが印象的でした。
あと蔡くんの歌用じゃないデカい声。
それでチェックになっとんか?ってくらい違う声音で。
イチゾーさん(ボノのPAさん)にはきっとわかるんだろうなー。
なっちゃんとかコジくんが,我々を見て笑ってるような気が。
ねえ?やっぱおかしいよねえ?(笑)


音チェック終了後,本人達そのままで司会の方達登場。
スタンデイングゾーンにスタンバっててくれてありがとう!
と言われて盛り上がる我々(笑)若干スイマセンって気が無くも無く。
この会場で,蔡くんの声となっちゃんのベースが聞きたかったんです!
と言われ,俺等は?!というそぶりを見せる辻くん(笑)


bonobos


「ちょっと音合わせします(笑)」と蔡くん。
始まったのは「Sunshine In The New Life」
うお!!なっちゃま,すげー響くーー!!
ブイブイ言わせちゃってますう!
蔡くんの声が青い空に吸い込まれていく。
くうう!!これよ!!こういうロケーションで聞きたかったのよう!!
雨の野音,リベンジって感じです!あたし的に。ようやく。
一番のAメロまでやって音合わせ終了。
うにー,もっと聞きたかった・・・。
「じゃあよろしくう!bonobosです!皆さんStand up!!
Stand up,please!!」
蔡くんの鶴の一声でぞくぞく立ってくれるお客さん。
よっしゃあ!!そうこなくっちゃ!!
実は友人とこそこそ話していたことが。
前日のバンドの方のように,蔡くんが一声上げれば,
立ってもヘーキになるのではなかろうか?
が,蔡くんは言ってくれるだろうか??
そしてお客は乗ってくるだろうか??なんて。
やってくれたぜ,蔡くん!
これで心おきなく踊り狂えます!
狭いスタンデイングゾーンでおかしなことにならずに済んだ(笑)
「ハイドパーーーク!!」
初っ端はいきなり、辻くんの絶叫から!「THANK YOU FOR THE MUSIC」!
やーん☆たのっしい!!
いつもは感動しちゃって楽しいどころの騒ぎじゃなくなるこの曲ですが(苦笑)
今日は楽しすぎて感動してるヒマがない。
真っ青な空にぐんぐん伸びていく、蔡くんの声と皆の手。
蔡くん、めっちゃ気持ちよさそう〜!!
シャボンが至る所から湧き上がっては登ってゆく。
手拍子がまっつとなっちゃんと辻くんに重なって、大きく空気を振るわせる。
辻くんの大絶叫!そしてコジのギターがうなる!「衛星」!!
うははは!ケンカ売ってますなあ!(笑)
基本立っちゃダメ、踊っちゃダメって言われてるフェスで、
こんだけかます奴等もそうはいねえぜ(笑)
そこを突き抜けて、どんだけ踊らせられるか。
なんか、自分等を試してるような、そんな感じもしましたねえ。
今日のセトリは。
前日、辻くんが「秘密」と言ったときの笑顔は、この意味やってんなー。
音もいつもより攻撃的だったしねえ。
デカく!強く!より激しく!!みたいな。
まっつ、えっらい叩いてました!
そりゃあもう、鬼の敵のように(笑)
今日はまっつがかっこよかったなあ。
辻くんなんか、強く叩き過ぎでドラムセットあちこちずれてきちゃって(苦笑)
スタッフさんがそのたびに直しに来てくれてた。
前日の比じゃないくらい、ぶわああ〜〜!!っと広がってゆく蔡くん。
昨日相当緊張しとったんですね・・・。
このバンド見てると、仲間ってええなあ!って本気で思える。


MC
いつものメンバー紹介ののち
「昨日はお世話になりました(笑)えらい緊張しました・・・。
今日はね、(後ろを振り返って)うちのアホども連れてきたんで(苦笑)
最後まで楽しんでってください!」
辻くん,アホども,と言われて,アホの坂田的な踊りを(笑)


「Standing There」
レコーデイング終わったからかな?
多分パッケージされたアレンジに近くなったんだと思うんだけど、
野音までのアレンジより、こう、キレイに均された感じしましたねえ。
整った、というか。
ちょっと大人しめになったようには思いましたが、
やわかく包むようなアレンジになってるような気がしましたねえ。
骨太バンドサウンド!も素敵だけど。
きっと歌詞をじっくり読めば、それでいいと思えるんじゃないかな。
蔡くんの歌を前面に押した感じ。
あえて音数減らして、「声」を増やした(コーラス含め)そんな印象。
歌詞もメロディーもところどころ結構いじられてました。
ほほう。
早く覚えて、一緒にコーラスしたいです。
ちょびっとゆったりしたかと思ったら、
一気に針がREDゾーン!!「光のブルース」!!
なっちゃまめっちゃかっこええ!!!
「イエー!!!ハイドパーク!!」
辻くんとまっつが益々激しく打ち鳴らす!!
サビで大きく左右に振れる手が楽しい。
まっつのアフロが一緒に左右に揺れる(笑)
脳しんとう起こさないでね・・・・。
ギターソロコジ、帽子飛ばす程の熱演!かっこいいぞお!
さっきまで心なしかボンヤリしていたように見えましたが(苦笑)
・・・暑いしねー・・・。
実はね、この辺り,暑すぎて若干記憶朦朧としてましたわ(笑)
炎天下で踊るって、めちゃ消耗するわーー。
「では最後の曲です!(ええ〜〜!!)(笑)じゃあ来年も会いましょう!!
最後の曲です!・・・・最後の曲です!!
Mighty Shine,Mighty Rhythm!カモン!!」
ギターを置いて、とても名残惜しそうに「最後の曲」と言っていた。
そりゃあ気持ちよさそうに歌ってたものねー,蔡くん。
この会場,本当に気持ちが良い。ボノにぴったり。
いつものコーラスのところでは、客席に下りてお客に歌わせちゃったり。
生コーラス。今日は辻×まっつコンビで。爆音(笑)
「これこれ!!これですよ!もっと!!」
どんどん大きくなる客席の声。飲み込まれてます!みんな!
HAKASE-SUNすっげえ気持ちよく回っててゴキゲン!!
ってびっくりマークばっかついてますけど(苦笑)
見事になーーんも考えないで踊ってましたねー。
この真っ青にでっかく広がってる空の下で,
こんなに楽しい音聞けて,ホントに幸せやった〜〜。
「ありがとうございました!bonobosでした!」
こちらこそありがとう!!楽しかったよ〜!!
一番暑い時間帯に,一番熱い演奏聞かせいただきやした☆


<セットリスト>
Sunshine In The New Life(音合わせ・一番途中まで)     
THANK YOU FOR THE MUSIC
衛星
MC
Standing There
光のブルース
Mighty Shine,Mighty Rhythm


暑いところでガンガンに踊っちゃったもんですから,
もーぐったり(笑)
とにかく水分欲しくて,何年かぶりにかき氷食べました。レモン味。
うんまかったーー☆☆
少し落ち着いたところで,心置きなくかんぱーい!!
と,ステージから楽しげな音が・・・腰がうずく(笑)
誘われるように酒片手にステージ前に戻ると,
Double Famousがまたしてもお客さんを踊らせてました!
そりゃあ我々も踊っちゃうがな(笑)
GIっぽい揃いの制服+踊り子的な衣装のパーカッションのお姉様。
入退場にはドラムロール。
激しくはないのに,がっしりしたグルーヴで,
いつの間にか派手に踊らされてる自分(苦笑)
最後メンバー紹介のあと,全員でドラムの至る所を叩いて,
見事なセッション!!かっこええ!!
とまあ,強くなる一方の日差しの中,
結局2バンド踊りまくっちゃって(汗)さすがに疲労・・・。
友人共々,しばし休憩タイム。


そうそ,このフェスですが,
地元のおじさま達の手で運営されています。
警備も司会もケータリングも,皆自分らの手で行っていて。
普段は自転屋さんだったり,コックさんだったり,
市議会議員(!)だったりする人達が,
手作りで開催しているんですって。
とても素敵。
働く男の背中は,頼りがいがあって,色気がありますね☆


それと,ライジングでもおなじみ,A SEED JAPANがお手伝いを。
ここでもしっかりゴミ分別。
初日は会場内,ゴミが一個も落ちてなかったそうです!!素晴らしい!!
見習わなきゃね。
まったりした時間を過ごしていると,
いつの間にか辺りは真っ暗に。
この会場,自然をそのまま生かした公園なので,
至る所にもぐら穴があるそうで。
暗いと見えないから気をつけて,と言われたそばからハマるあたし(苦笑)


そして伝説の男,エンケンバンド。
もうね,すごい!!しか表現する言葉が見つからん。
安易な賞賛の言葉はすべて一蹴されてしまうようなすさまじさでした。
生き様が音になってる。
ギターソロ弾きながら,客席を縦横無尽に歩き回ったり。
エンケンさんは自由だ。
それは自分が鳴らしたい音だけを鳴らしてるからだろう。
自分の中から出てきたものでしか人前に立たないから,
何をやっても,どんな歌を歌っても,
それはエンケンさんのものなのだから。
・・・大丈夫か?フジ(泣)
いやいや,思いっきり蹴散らされるのも,また一興。
潮音ちゃんのお父様,ベース弾き湯川トーベン氏。
これがまた・・・もう・・・ねえ?(笑)
かっこいいんですよ。もう,ものすごく。
どうやって鳴らしてるんかわからん音も多々あって,
釘付けでした。
いやー,すごいもん見ちゃいましたよ・・・・。


前日同様,体力使い果たしてしまい(汗)
残り1バンドは残念ながら見ずに会場を後にしました。
いろいろ考えなきゃいけないことは,まだまだありそうですが,
とても過ごしやすく,素敵なフェスでございました。
緑の中,音楽を聴きながらまったり,ゆったりしたい方にお勧め。
まあ,出るバンドによっては,
物足りない感じもあるやもしれませんがね。
二日間とても楽しく過ごしました。


この日は友人宅に泊めてもらい,
翌月曜,またしても朝一の飛行機でとんぼ返りして,出勤・・・。
やり過ぎだあね・・・。