Hyde Park Music Festival 2006

@埼玉県狭山市稲荷山公園
9/9(土)・10(日)


Days・1


前日8日,仕事終わりで最終の飛行機に。
超過密スケジュールで野外フェスに行くなんて、
正気の沙汰ではございませんが(苦笑)
まあ、行ってきましたですよ。
初日は朝方小雨がパラついたりして、終止曇り空で。
開催中は降りませんでしたが。
おかげで気温は丁度良い。


会場の稲荷山公園狭山市の真ん中くらい,
西武園ゆうえんちの近所(でもねえか?)にあります。
友人宅におじゃまさせていただいてたのですが,
同じ埼玉県内なのに,走ってる電車が違うので,
一旦池袋まで出ないといけない。
おかげで片道1時間半。移動でぐったり。
開場1時間前についたのだけど,整列とかの準備もまだしてなくて(苦笑)
さらに整列始めたのが10分前・・・。
ゆ,ゆるい・・・。
ま,実際この時点でそんなに人数来てなかったしなー。
開場から開演まで2時間もあるので,
地元の人はゆーっくり来る模様。

公園自体は駅のすぐ近くだし,
会場も公園の入り口から入ってすぐ。
広さもこじんまりしていて,
フードエリアやお手洗いまでそんなに歩かなくてよいので,
とても過ごしやすかった。


ステージは,
ライジングでいうとBohemianよりもちっと広くて,
奥行き足した感じ。
RIJFでいうとフォレストくらい(友人談)
高さは,立つと腰の辺り。低いんです。とても。
前の人が立ったら微妙だなー,と思ったら,
スタンデイング禁止,なんですって!!
ひえ〜,マジかよ〜・・・。
ステージからかなーり後方に白線が引いてあって、
そこから後ろは、椅子の使用とスタンデイングがOK、ということらしい。
位置的にはこんな感じ。

顔の表情はまったくわからないくらいの距離です。


少しでもたくさんの人に見てもらうため,だそうなんですが・・・。
まあ、趣旨もわかるし、面子も、踊ってナンボじゃあって人あんまいないし、
世代もあたし等(三十路)の親ぐらいが楽しめるような感じなのでねえ。
でも、ノリのいいバンドも出るだろうに・・・。
っつうか、明日のボノ、どうしたらええねん!!(泣)
と、入ってその注意事項のアナウンス聞いてしまってからは、
そのことばかりが頭をグルグルしてしまいました(苦笑)
前でまったり見るのか、遠くても踊り狂うか。
さあ、本人等はどう出るんやろ??
ま、この日(初日)は踊りたいという欲求の心配はしなくて良かったので、
ステージから結構近いあたりの木陰に陣取りました。


ステージ前に舗装道路があるのですが,
皆芝生に座っていて,ここは結構ガラ空きで。
座っちゃいけないところではないので,
見たい人の出番になると,皆ここに集まってました。
もちろん座って。


ステージ上ではリハ中。
開場前から音が聞こえていたので,リハまだやってんだなあ,
くらいにぼんやり見ると。
なんとまあ!
ステージ上に辻くんがいるじゃないですか!!!
高田渡トリビュートバンドの音合わせをまだしてたようで。
うひゃああ!!ラッキー!!
コーラスマイクのチェックをしていた時に、
「ボク、マイク乗りすごいいいんで、もちょっと下げてもらっていいですか?」
とPAさんに言ってたのが、なんだか笑えてしまった。
確かに、「あー」と言っただけでスポーンっ!と響いていて、
びっくりするくらい通っていて。
ドラマーやのに、ああ、ええ声やあ・・・と思わずうっとり(苦笑)
最初は何にも被らないで、髪バサーってなったまんま叩いてたんだけど、
急にソデに戻って、いつものあの笠を被る。ちなみに水玉なし。
・・・人様のとこで叩いてても、被るんやね、辻くん。
そしてリハでも必需品なんやね・・・。
最早タモリのグラサンと同じように、それなしでは辻くんではない気さえしてくるよ・・・。
あたしが入った時点で,
趙くんが一曲、それと全員でやる曲を合わせてソデにはけていかれました。
途中、連さんと談笑したり、メンバーの動きをみたり、
客席をぼーーーっと眺めてたり。
辻くん見てるだけでシアワセになってしまった・・・。重症だ・・・。


さていよいよ本番スタート。
ぽつぽつと空いていた芝生のスペースも,
すっかり埋まってます。
普段聞かないジャンルの知らないバンドさんがたくさん。
こう,耳慣れない中にも面白いなあ,と思う音がたくさんあって。
高田連さんのバンド(ハンズオブクリエイション)が非常に気持ちよかったです。
パーカッション2人,ギター・ボーカル1人,
そしてスチールギター連さん。
ジャック・ジョンソンみたいな感じで。
ボーカルの方が,穏やかでとても柔らかい,いい声で,
雰囲気にぴったりでした。


いろんなフェスで辻くんの目撃情報が聞こえてたので(苦笑)
自分の出番以外は,客席にいたりすんのかなー?
なんて思っていたら。
ホントに会場中を歩き回ってて(苦笑)
気づくといる。会場狭いからどこにいても見つけちゃう。
お知り合いを見つけては挨拶したり。
うわー,どっかですれ違ったりするかもなー・・・。なんて。
あ,蔡くんがギターをしょって,
客席の間の通路を通って楽屋まで歩いていきます。
なっちゃんもいるー。
なっちゃんノースリーブのワンピース!かわいい!!


セッテイングのためのインターバル間に,
ご飯食べたり,お酒飲んだり。
地元狭山でも有名なお店がずらりと出店しているそうで。
韓国,ベトナム,アフリカ,麦とろ屋,どんぶり屋等々。
どのお店も大変美味でございました。
黒カレーオムライス,豚串とビールをいただき

その後はずっとお抹茶チューハイ。

これがめっぽううまくてサイコー!!さすがお茶どころ。


翌日のボノに備えて,いったいどこに陣取ればいいかしら?
と,酒片手にスタンデイングゾーン後方をうろうろしていたら,
背後でお子様のはしゃぐ声が。
何気に振り返ったら。
げっ!!辻くん!!!(驚)
1mもない距離にいきなりいるもの!
レジャーシート敷いて,荷物広げて,
まるっきりお客状態でそのお子様達を何故か真剣に?眺めながら座ってます・・・。
気付けよ自分・・・。ってかオーラ消しすぎだから,辻くん・・・。
この距離で逃げるのもなんだし(ってか全然気づかれてなかったんですが)
思い切って話しかけてみました!
本当にお子様達に集中してたらしく,ちょっとびっくりさせてしまいました(苦笑)
言いたいことも聞きたいこともたくさんあったはずなのに,
頭真っ白・・・。
かろうじて,「明日はイケイケですか?まったりですか?」と聞いたら,
素敵な笑顔で「秘密です」って言われちゃった。そりゃそうだ。
かなり挙動不審だった思うんだけど,快く握手してくださって。
ほえーん,うれしかったよう(嬉泣)
今年のあたしの右手は最強だわ。
そのあとなっちゃんがビール片手に(苦笑)辻くんを探しに来て,
二人して楽屋方面に戻って行きました。


そんなドキドキのピークを通り越して,
ちょっとぐったりしたところで,本日のお目当て登場。
お仕事モード,辻くんです。
お,笠かぶっとります。
高田渡さんの曲,ほとんど存知あげないもんですから(泣)
とても新鮮に聞こえました。
辻くんはハンバートハンバートの時以外はずっと叩いて,
コーラスもつけてました。
蔡くんと趙くんの歌った曲は以下。


高田渡トリビュートバンド】
鉱夫の祈り feat.蔡忠浩 (bonobos
この世に住む家とてなく feat.蔡忠浩(bonobos
アイスクリーム feat.趙亨来(ex.ラリーパパ&カーネギーママ)
しらみの旅 feat.趙亨来(ex.ラリーパパ&カーネギーママ)


穏やかに一曲演奏後,
ゲストボーカリスト,トップバッターはなんと我らが蔡くん!
なんかものすごい恐縮しながら登場(苦笑)
固くなってるのが手に取るようにわかるよ,蔡くん・・・・。
ギターのセッテイングするのもぎこちない(苦笑)
こんな姿,なかなかお目にかかれないので,
本人には申し訳ないが,ちょっと得した気分(笑)
笑顔で見つめる辻凡人。愛ですなー。
「明日出るbonobosのボーカル蔡と申します。よろしくお願いします。」
と言葉も少なく,早速一曲。
人様の歌を歌うと,いかにうまいかとか,声色とか,
声に乗ってくる感情の起伏とかがよく見えて,
ボーカリストとしての力量がよりはっきり感じられるのですが,
ほんっっとうに蔡くんは素晴らしい歌い手だと思います。
なんて声なんでしょう!
初めて聞く曲なのに,全部景色となって見えてくる。
しかも悲しい内容だったり,強い歌だったりするのに,
するするとその曲達の`思い`が声と溶け合って流れ込んでくる。
蔡くんって,やっぱすごい。この声は歌うために持たされた声だ。
空の下で聞くのは,また格別。
が,1曲歌っても緊張は解けないようで(笑)
消え入りそうに「もう1曲だけ歌わしてください」と。
歌声にはちっとも現れてないのにねえ。
歌ってるときはとても気持ちよさそうにしているのですが。
やっぱ天性の歌い手なんだなあ。
合間合間にちらちらと辻くんを見る蔡くん。
辻くんだって緊張してるだろうに,非常に頼もしく見えます(笑)
その辻くん。
やっぱすごいうまいです!←当たり前。
ソロとかも結構叩かせていただいてたんだけど,
今日の辻くんはボノよりラリパパっぽかったなー。
ブラシ使いも絶妙で。
穏やかな曲はすっとした感じで。
早い曲では,いつもの叫び声も聞こえてて(控えめですが)。力強く。
幅広く,しっかり叩ける方ですねえ。
そりゃお呼びもかかる。
なんだかワクワクしちゃいましたよん。


初めて生で聞いた趙くんの歌。
彼の声も蔡くんに負けず劣らず,伝わる声です。
丸くって穏やかで,ちょっと憂いがあって。
風を渡ってくるみたいに響く。
趙くんも何気に辻くんを見る(笑)
彼も相当緊張しているようです。
渡さんとの思い出ということで,
大阪の春一番というイベントで一緒だった時に,
打ち上げの席で渡さんとラリパパの面々で,
ビールを飲み尽くしてしまったというエピソードを披露(笑)
辻くんも笑ってたので,彼もいたときだったのかな?


最後に出演者全員で一曲歌ったのだけど,
マイクを譲り合う蔡くんと趙くん(笑)居づらそう・・・。
それにしても不思議な光景でしたねー。
辻くんの前に二人そろって立ってるのが。
大阪ではよくあったことなのかなあ?


出番が終わったボノチーム。
この後は,なっちゃんも入れて三人で,
すっかりリラックスモードで,お客さんになってました。
シート敷いて飲みながら鑑賞中。
なんかいいなあ,彼らの雰囲気。


さてさて,すっかり夜の帳も下りたところで,
This is 向井の登場でございます。
エレキを片手にふらあっと,狭山Cityにやって参りました。


向井秀徳アコーステイック&エレクトリック】
The Days Of NEKOMACHI
CRAZY DAYS CRAZY FEELING
MABOROSHI IN MY BLOOD
Water Front
空気(新曲・ホントの表記はローマ字っぽいですが)
自問自答


前の方には気合いの入ったお兄さまたちがびっちり詰めかけて,
今までとはあからさまに空気が違う(苦笑)
漆黒の闇の中に響き渡る諸行無常
蝉の声と相まって,ずしずし迫ってくる。
言葉の一つ一つを爆弾のようにココロに投下していく。
「CRAZY DAYS CRAZY FEELING」のリフ、たまんない。ぞくぞくした〜。
ラストご自分で「フェイドアウト!!」と言って、フェイドアウト(笑)
アコエレVer.の「MABOROSHI IN MY BLOOD」
初めて聞きましたが、これがむちゃくちゃかっこよかった!
ぎゃんぎゃん突っ走ってるカシオメーンの変態ギターも大好きですが,
一切激しく鳴らすことなく爪弾かれるギター。
いつもよりじっくりまったり歌われるこの感じもいいっすねえ。
聞き惚れちまったい。
この日は非常にいいグルーヴ感だったようで,
向井くんとてもノってて。
レスポンスもすごい求めてて。
「ますます個人的に盛り上がってまいりました!」と高らかに(笑)
いやいや、こちらも沸々と。滾るものがあるですよ。さすが。
ロケーションいいもんなあ。アコエレにぴったりで。
ライジングのボヘミアン的な,
隠れ家っぽいというか,黒ミサっぽいというか(苦笑)
照明がほとんどなく,ステージ上の灯りだけで。
しっとり「Water Front」思わずうっとり。
後半は皆の手拍子とともに。
新曲。
中野駅前のなんとも言えない朝のけだるいような,
それでいて,日が生まれ変わった透き通った空気。
朝4時半から6時にかけて。
そんな歌でした。
「自問自答」
言葉が一句一句突き刺さってくる。
空の闇が虚無のように迫ってくる感じがした。
コール&レスポンスが繰り返され,
最後には向井くん「今日はワタクシ、ここに立てて大変うれしかったです!!
Everybody!Please stand up!」
と客を立たせて,さらにすごい一体感が生まれました。
「This is 向井秀徳,これにて終了!
ありがとう狭山City!ありがとうハイドパーク!
皆さん,お手持ちのグラスをかかげて!乾杯三唱!」
と全員で乾杯三唱(苦笑)
現れた時と同じようにフラリ,とステージを後に。
いやー,えらいかっこよかったです。
なんなんでしょうね?この人のにじみ出るようなかっこよさは。
ZAZENでアホになるのも楽しいが,
こうやって,じっくり諸行無常と向き合うのも,また良し。


最後一組残ってたのですが,疲労感がピークで(泣)
ここで退出させていただきました。
翌日もあるし・・・。