瞬間芸術

harikona2006-08-05

話す言葉、鳴らされる音、映像を見た瞬間に感じた思い。
目に鮮やかに、散ってゆく輝き。
作り手が込めている思いは、
それなりの姿勢を持って受け止めたい。


さだまさしさんのとーとつな生放送をNHKで観戦中。
この方のラジオも大変面白いのですが、
映像、しかもNHK総合、さらに予算がなくてしょぼーいセット。
非常に深夜帯的な、なのにNHKじゃないと出来ない、企画。
これがねえ、相当面白い。
や、あのー、歌が素晴らしいからこそ、
こういうことやっても平気なんでしょうけれども。
それより、この方の伝えるメッセージが、
時に厳しく、とても暖かくて、考えさせられることがたくさんあって、
とても好きなのです。
日本人なら、誰でもが思い当たることしか、歌ってらっしゃらない。
そして日本人なら、考えなければいけないことを、そっと、伝えてくださる。
ベストしか持ってませんし、
そんな無茶苦茶ファンって訳でもないのですが、
何故かこの唐突な生放送は毎回見ている(苦笑)
とてもいい番組です。


嫌われ松子の一生
もんのすごい悲惨な人生なのに、映像が極彩色ポップで、
悲しくて、とてもつらいのに、何故か笑ってしまったり。
生きるのに必死な姿ほど、滑稽で神々しいものはないな、と思った。
愛なんて、ホントもうさっぱりわかりませんがね、
男と女では、随分捉え方が違うなあ、と。
監督も男性だし、ストーリーの視点も主人公の男の子目線だしね。
そして、「歌う」という行為が、
こんなにもこころの安らぎを導いてくれるものなのか、と、
改めて感じさせられた映画だった。
「あたしの人生には、誰も踏み入れさせないし、
誰の人生にも踏み入れない。」
この言葉、かなり響きました。
谷中さん・・・。そのスジの人にしか見えませんって・・・。
Pink姉さんも・・・。もー・・・。
何度も見るものではないけど、見といて損はないと。
で、彼女の生き方を、いろんな方向から、感じて欲しい。
特に女子は。


そして。本日。「ゲド戦記」見てきました。
むーん・・・。
あれとこれとそれとを足して、割っちゃった感じだなあ。
長い物語の一部、だというのは承知の上で見ても、
説明不足だし、なんか、消化不良。
色目、背景、動きは、
なめらか過ぎる最近のアニメより、暖かくてやさしいので、
久々に、ああ、ジブリやなあって感じでうれしかったけど。
原作読みてえなあ・・・。
岡田は、いい声でした。
本当にいい演じ手になりましたな。彼は。
ってかねえ、おんなじような闇抱えんだろ?って勘ぐってしまうほどハマってたよ(苦笑)
や、まあ、面白かったは、面白かったんすけどね・・・。
構えてたより薄かったんで、ちょっと楽でしたが(苦笑)
はっきり言って、薦めづらい(笑)