フジファブリック 夏のツアー「KANAZAWA DAISUKE AID」札幌一日目

harikona2006-06-17

@札幌ペニーレーン24


すすきので飲む酒が、祝い酒になるか、自棄酒になるか(苦笑)
本気で恐かった。
「好きだった」という過去形にはしたくなかったから。


くわしいことはまた後日載せたいと思いますが。
若干の不安定さは今だありましたが、あの野音のような不明瞭さは、もう今のフジからは消えていました。
そして、新しいフジの向いてる先がちょっとだけ、見えた。
そして、それをおもしろいと感じられる自分がそこにいました。
野音でやったアレンジの意味を唐突に体が理解した感じ。
そうそう、これがフジファブリックだよね、と。


志村くんが作った新曲。
これすごいです。
初めての地平線の衝撃再び。
とにかくねぇ!
あたくしは加藤さんに惚れ直しましたよ!
そうこなくっちゃ!


本当にうれしいです(泣)

ただ今すすきので祝杯中。酒がうまい(笑) 
今日はやはり構えてしまったところがあったけど、明日はおもいっきりイケそうです(笑)
ま、まだまだ油断できませんけども(苦笑)


<セットリスト>
1 マリアとアマゾネス
2 TAIFU
3 桜の季節
MC
4 sunny morning
5 口マネ(新曲)
6 サボテンレコード
MC
7 環状七号線
8 打ち上げ花火
10 消えるな太陽
MC
11 水飴とわた飴
12 バースデイ
13 新曲(志村作)
MC
14 新曲(金澤作)
15 陽炎
16 NAGISAにて
17 茜色の夕日

EN
銀河


えっと・・・。
翌日のがすごかったので(苦笑)記憶が・・・。
とりあえず覚えてることだけでも・・・。
音はあんまり覚えてません(泣)
とにかくもう、野音でショックだった曲が始るたびに、
うおっ!(汗)って感じで構えちゃってましたが(苦笑)
今思うと,全体的には,志村くんの声がまだ出切ってない感じがしたし,
音出すのに随分慎重になってたような気がしました。
楽しむ,より,確認してるような感じ?
上げ曲が控えめだった所為もあると思うけど。
まだちょっと,探ってる感じが。
でも,確実に,やりたいことは見えてるようなまとまり方でした。


「マリアとアマゾネス」
かなーり疑り深い耳でいたもんでね(苦笑)
これは覚えてる。
志村くんの声が探ってる感じしたのと、
出だしの総ちゃんが、裏打ってて、おもろいなー、と思ったのと。
城戸くん、やっぱ強いなーっちゅうのと、
・・・加藤、いいかも・・・と思ったのと。
あとねー、どの辺に入ってたかは定かじゃないんだが、
ダイちゃんがアップライトピアノの音で弾いてたとこがあって。
この曲でこの音って初めて聞いたから、びっくりした。
お・・・いける?かも??
「TAIFU」記憶にございません(笑)
なんでだろ?
一緒に行った友人に言われても、まだ思い出せなくて。
本当に覚えてないのよ・・・・。
まだ出切ってない志村くん「桜の季節」
ギターデュオが完璧で、むっちゃキレイだったなあ。
そう、キレイだと思えたのがうれしかった。
野音は・・・ボー然としちゃったからなあ。
が,まだ,若干不安が残る感じで。
野音ほどではないにしても,やっぱりなんか,完璧には馴染んでない。
城戸くんのリズムとフジの音が。


MC
「どーも今晩は!フジファブリックです!
やー、札幌は熱いですね!・・・これは暑すぎますね!(笑)
今回、ツアーKANAZAWA DAISUKE AID始まりまして、
本数はそんなに多くないんですけれども、札幌は今日と明日2回ありまして、
今日と明日と、大分内容も違うんで,
楽しくやれるんじゃないかな、と思ってるんですけど。
ちなみに金澤くんは9月末から入院をすることになってるんですけども」
金澤「入院・・・。ホントにねー、大変なんですよねー・・・(ブツブツ)」
顎関節症の手術で。だからですね、
彼を見られるのはこれが最後かもしれない・・・」
(ええ〜〜!?・笑)
「いやいやいや、顔の形が変わるらしいんですよ!」
金澤「かっこよくなればいいんですけどねえ。
・・・医療なんでねえ・・・。
・・・もう、さっきね、髪の毛ドライヤーで一生懸命伸ばしたのに、
すっかり戻ってしまいました!
・・・そんなね、熱いライブにしたいと思っていますんで、
最後までよろしくお願いします!」


志村くんがギターを爪弾く。
それにあわせて総ちゃんがリバーヴかけつつスキマを縫っていく。
と、急に志村くんのギターが鳴らなくなる。
エフェクターいじったり,アンプ調節したりするが復旧せず。
加藤さん、ダイちゃん、城戸くんと、
間を埋めるように、さらに個々の音を確かめるように重なってゆく。
ここで八重樫くん別ギターを持って登場!いい仕事してます!
ギターを変えて再び爪弾く志村くん。
そして、あのフレーズ。「sunny morning」
城戸くんのドラムを聞いてて、
こういう曲だったんだ、と思った。
ちょっとびっくりした。
結構慎重に音出してる感じしたな。
「口マネ」
キー下げたのが、まだ馴染んでない感じが。
で出し合ってなかった。
「サボテンレコード」
加藤さんしか聞いてなかったな・・・(苦笑)
強かったよ。とっても。
若干走り気味の城戸くんにも、がっしり構えてて。


MC
「暑い!!(笑)
え〜、フジファブリックと、ドラム城戸紘志です!」
城戸「どうも・・・城戸と申します・・・」
「ライブハウスの方、ちょっと冷房を強めに・・・(苦笑)」
総「あっっつい!!!」
「さっき、急にギターの音が出なくなりまして・・・・。
そのぐらい、盛り上がってるってことですね!!」
ここで冷房がはいって、こちら側はかなり楽に(笑)。歓声があがる。
「冷たい風、来てる?」
金澤「俺んとこには全然来てないんですけど・・・」
「それでは、次の曲はですね、山内総一郎のギターから始る曲です」


総ちゃんのフレーズが鳴った瞬間に歓声があがった「環状七号線」
逆にかなり構えてしまう自分(笑)
それは,野音での衝撃がよみがえってしまったからなのですが。
あの時の音がねえ・・・。すごい嫌だったんだもの。
なんか普通にかっこよくなっちゃってて。
この曲の持ち味である,夜の闇の底にたまってる濁りみたいな,
`揺らぎ`が払拭されてしまっていたのが、
もんのすごく悲しくて。
この曲に強さとスマートさはいらないから。
あのままだったらどうしよう・・・と。怖かったなあ。


そして。
今日の環状七号線。
アレンジは野音の時とほぼ変わっていないにも関わらず、
あんなに強かった城戸くんが,淡白すぎるような気さえもした。
驚いた。
あの時と,全然違う。
すごいね,音の輪郭がはっきりしてるの。
あの時はぼんやりしていた曲のイメージがはっきり見えた。
引きずり込まれるようなうねり。
しかも今までよりさらにドロォっとした空気をまとって。
完全に城戸くんがそこに交わってる。
加藤さんが・・・いい!!かなりいいです!
ぐぐぐっと底へ底へ引きずり込むようなねばり。
そうですよ!!そうこなくっちゃ!!
さらに,不穏さに拍車がかかる,総ちゃんとダイちゃん!!
フジメンバーの,本気を見た気がした。
や,ごめん。いつも本気だとは思うんですけど(苦笑)
なんて言えばいいのかな。
俺らが鳴らす音がフジファブリックじゃあ!っていう覚悟が見えたっつうか。
これですよ。これでこそフジファブリック
きやがったぜ。ふふふふ。
そのままの流れで,ダイちゃんの鍵盤が響く。
空気が重い。湿り気が増していく。
拍手も忘れるほど,聞き入ってしまった。「打ち上げ花火」
すさまじかった。
無音の後の爆発のしかたが。
ああ,そうか。
野音は本当はこうしたかったのね,とすごく納得した。
なんか,やっと,今のフジの音を理解した感じ。体が。
呼吸が噛み合ってないとこもあったりはしたけど,
このアレンジ,かっこいい,と思えた。
ここ2曲で,やっと,ちょっぴり安心できた。
いけるかも・・・。


MC
ここでダイちゃん,足下が湿気ですべるらしく,
八重樫くんを呼んで,ペダル周辺にガムテープを貼ってもらってました。
フジファブリックはですねえ,ライブやること自体久しぶりなんですね。
5月の・・・3日?にですねえ,
東京の日比谷野音っていうライブハウス・・・じゃないですね(笑)
会場でやって以来なんです。
で,今日は,新曲もたくさん持ってきたんですけど。
その中にはですね,金澤くんが作った曲もありまして」
金澤「・・・ものすごいプレッシャーですね・・・」
「とりあえず次は,総くんが作った曲を」
山内「とりあえずってなんやねん!!」
「・・・(笑)総くんが作った,名曲「水飴と綿飴」を」


ダイちゃん、ホースを柱にぶつける(苦笑)
その後、柱とかマイクとかをきょろきょろ気にしてから、再び回す。
城戸くんのマレット使いが面白い。
う〜ん,まだ声出てませんね,志村くん。
なんか遠慮がち?
「バースデイ」
確か弦切ってました。志村くん。
八重樫くんがススっとやってきて,ペンチでパチン,と切って,
またススっと去っていきました。
いい仕事するね!(2回目)
前ツアーでもこの曲で切ってましたね。
志村くんってピッキングすごい力入ってるよねー。
入れすぎちゃうか?ってくらい力いっぱい。アガってくるとさらに。
FABの曲はあんまりアレンジ変えてこないよね。
やっぱり,今のフジに最も近いからなんかな。
ゆったり目の曲ってあからさまにリズムの違いがはっきり出るので,
聞くのさらに怖いなーと思っとったけど,
逆にほっとするというか。
あんまり変わってないっていうのもあるんだけど,
意外とこっち系の曲の方が力強い曲だったりするのよね。
歌詞とかメロディーが。
だからこう,曲自体がどっしり構えてるから,そんなに違和感がない。


そして,完全にヤラレました。志村くん作の新曲。
皆ボー然と聞いてたなあ。もちろんあたしも。
表現しづらいんだけど,鬼気迫る,というか。
尋常じゃない密度だった。
曲終わっても衝撃デカすぎて動けない。
志村くんが「ありがとうございます!」
と言った後に,ようやく,地鳴りみたいな歓声が(笑)
なんか,すげーもん聞いちゃった!!みたいな感じ。
またしても,とんでもない曲作りおった,志村正彦
これで期待が確信に変わりました。
まだまだ面白くなるぞ,フジファブリック
そして,あたしもその音,面白がれる。
よかった。いやー,ホッとしたわ。
でも・・・,ある意味,ってかいろんな意味で怖ええ〜〜!!(笑)


MC
「新曲でしたあ。
えー,ここでですね,金澤くんのしゃべるコーナーです」
金澤「えーっとですね,
いつもはここで,加藤さんの小話があるんですけれども,
加藤さんが充電期間中だということでですね」
(加藤さん,無言でうなずく)
金澤「KANAZAWA DAISUKE AIDというタイトルもついていることなので,
メンバー紹介とかしつつ,お茶を濁そうかと。
みなさん今日は暑いっすね!
さっきこの辺(ダイちゃんの前辺り)で具合悪くなっちゃった人がいたみたいなんですけど、
大丈夫ですかね??・・・わからない?・・・そうですね・・・。
さっきの志村くんの新曲なんすけど・・・難しいっすね。演奏すんの」
「口回んない(笑)自分で作ったのに(笑)」
山内「難しい!」
金澤「では、知らないかたもぼちぼちいると思うんで、メンバー紹介を。
水を飲んでるギター、大阪出身、山内総一郎
山内「まいどー。
えー,札幌熱いぜ!・・・熱いぜ札幌!(笑)
よろしくお願いします〜!」
金澤「続いて,ベース,いつもクールな加藤慎一さんです。
今日は小話はやらない?」
加藤「・・・(無言で城戸くんにまわせ,とジェスチャー)」
金澤「えー,今日ドラムを叩いてくれてます,城戸紘志くんです」
城戸「どうも,城戸と申します。叩かせてもらえて光栄です。
一生懸命やります。」←消え入りそうな声(笑)
金澤「・・・いい人アピールしてますけども。
ボーカルギター志村正彦です。(志村くんお辞儀)
・・・さっき気合を入れてこのくせ毛伸ばしたんですけど,
すっかりもとに戻ってしまいました」
「ストレートパーマ?」
金澤「いやいや,ドライヤーでね,まっすぐに伸ばしたんですけど、
一曲目でね、すでにこんなんなっちゃうくらい、
盛り上がっていただいてありがとうございます!!」
「あ、ここは俺が紹介した方がいいのか。
えー、フジファブリックでいうと、
ライブの曲順とかを決めるときに、
みんなの意見を書き留める書記の係りの金澤くんです!」
金澤「バンド内では総書記って言われてます!」
「‘書記‘の金澤くんって言ったら「書記かよ!!」って言われたんですけど、
‘総書記‘って言ったら「おお!!」って言われたんで(笑)」
(会場から「総書記!」と声がかかる)
金澤「・・・いざ言われてみると・・・なんだか・・・」
「・・・ちょっとヤバいね(笑)」
(会場からRSR来ないの??という声)
金澤「・・・そりゃあねえ?呼んでくれたら来ますけど・・・。
無断で行ったらさあ・・・。
このツアー終わってしばらくしたら,入院をすることになってまして。
頑張って治します。
手術代とか大変なので、地味に物販の横に貯金箱置いてみたんですけど」
「「KANAZAWA DAISUKE AID」だからね!
金澤くん、だいたい顎の手術ってなんなの??」
金澤「えー、説明するとですね、何年か前に急に口が開かなくなってしまいまして,
病院にいったら,顎関節症だって言われまして。
入院して手術しないと治らないと言われてしまいまして」
「その時の状況をくわしくいうとー,
リハーサルをしてたんですね。
で,じゃあここのコーラス,ダイちゃんと総くんね,
って始めようとしたら・・・・ぷっ!」
・・・志村くん,吹き出したまま,
後ろを向いて肩をふるわせ笑いをこらえています(笑)
こんな姿初めて見ました。
っちゅうか,そんなにおかしかったんか?
志村くん,笑いが止まりません(笑)
加藤「・・・説明するとですねえ!」
おお!加藤さん!助け船!男前だわ。
加藤「コーラス練習しようとしたら急に金澤くんが
(ひしゃげた声で)「アゴが痛い」ってい言い出してですね」
志村くん,まだ笑ってます。
加藤「(再び)「アゴが痛い」って言って病院に行ったら,
入院ってことになっちゃいまして」
笑ってる志村くんを見て笑ってる総ちゃん。
金澤「頑張って治します!」
志村「・・・・頑張ってください!(笑)
では、そんな金澤くんが作った曲をやります」


「新曲(金澤作)」
ダイちゃんも,随分志村っぽい曲書くのねー。
バンド内で発想似てきたりすんのかしら・・・。
と,思ったら,翌日ネタばらしがありました。
空と風って感じでしたねえ。
おお,さわやかだ!めずらしい(苦笑)おもしろい!
「陽炎」〜「NAGISAにて」
ここで陽炎??そうか?(笑)
そして久々のような気がするNAGISAにて。
若干上がり切らない。
勢いがから回ってる感じがちょっぴり。
この辺り,どうも曲順に違和感がありました。
「茜色の夕日」
ほえ?これで終わりっすか??
客もとまどい気味です(笑)


EN
山内「ありがとう〜!!」
「ありがとうございます!
え〜,ツアー恒例となってしまいました,
フジファブリック機材周り担当八重樫くんの物販紹介です」
八重樫「どうも,八重樫です。物販紹介します。
まず,このTシャツ(ドクロ柄)」
金澤「そのマークは俺に死ねってことですか?(笑)」
八重樫「そんなことは・・・。それからタオルと,
携帯ストラップと,缶バッジ,です。
みなさん買ってください!ありがとうございました!」
「八重樫くんでしたあ」
金澤「なんかだんだん慣れてきておもしろくないですね・・・。」
「新鮮味がない」
金澤「今度城戸くんとかにやってもらいましょうか?」
城戸「ええ?出来ないよー・・・」(またしても消え入りそうな声・笑)
「多分ですねえ,TシャツのJr.Lと,
携帯ストラップは売り切れると思いますね。毎回の流れからいけば。
楽屋でスタッフがですね,何が売り切れたとか,
金額がどうとか言ってるの聞いてると,多分そうです。
で,明日のライブまでに補充しないといけないので,
SMAに電話して,無くなったものは持ってきてもらうんですね。」
・・・志村くん。そんな生々しい話しないの(苦笑)
ってか,なんでそんな話してんですか・・・。
「ちなみにTシャツの背番号(18)は金澤くんが選びました。
彼は小野選手のファンなので,この番号にしたそうです。
ああ!ワールドカップだ!・・・明日?
フジファブリックライブも明日・・・(笑)
ライブ終わってからでも十分間に合いますね?」
金澤「ライブ終わったらドイツに行きますから!
行けるわけないか・・・。
えっと,今日はツアーの初日,ということでですね,
札幌の皆さんのおかげで,
非常にいいスタートが切れたんじゃないかなと思います。
ありがとうございました!」


「銀河」おっとっと・・・(苦笑)
でも随分かみ合ってきた。
ってか・・・。ひょっとして・・・,これは・・・。
銀河の本性がやっと見えた,かも・・・。
・・・期待していいか?
「虹」やっと出ました,志村くんの「イエ〜!!」が!
一気にボルテージが上がる客。
待ってました!とばかりにoiコール炸裂!
ってか、また合唱・・・(笑)声でけえよ!みんな!
やっと,何にも考えないノれた(苦笑)
「どうもありがとうございました!・・・明日も是非!」


いやー,終わった瞬間,思わず友人に握手を求めてしまった。
来たよ,フジファブリック!!
これなら,大丈夫だ。
まだちょっと,ありゃりゃ?ってとこもあったけれど,
野音で感じた気持ち悪さは、もうありませんでしたよ!
今日はかなり構えてたところがあったので(お互い)
明日は思いっきり行かせてもらいますぜ〜!!(笑)