くるり「はぐれメタル魔人斬り」盛岡

harikona2006-01-21


前日、というか今日(笑)朝5時に家に帰ってきて、1時間くらい仮眠とって、駅へ。
さすがにフラフラする・・・。
目覚ましに、駅のホームで立ち食いそば。食ってたら、友人がやってきた。
同じことを考えていたらしく、並んで食う。親父か。
JR内で前日の報告方々、もろもろ話す。


盛岡、去年は何回か通り過ぎた(笑)
降りるのは久しぶり。
さ、寒いっす・・・。でも雪が無い。南下してるんだなあ。
ホテル近辺をフラフラ散策しつつ、お昼ご飯。
その後、ライブまでホテルで仮眠。


くるり
ライブツアー2006「はぐれメタル魔人斬り」
2006.1.21@盛岡・岩手教育会館


えー、ワタクシ、まだまだくるり初心者なので(汗)
ライブリポはピンポイントでさせていただきやす。覚えてる範囲内で。
一曲一曲について語れるほど、まだ体に沁み込んでないので。
今日の会場、岩手教育会館。キャパ760。こじんまりしてる。
非常に趣のある会場で・・・。っつうか古い。
椅子とかギシギシいうし・・・。
改築前の渋公思い出した。
席は5列目、堀江さん(下手)のちょうど前辺り。うわっ、近っ!
ステージと客席がほとんど離れてないので、大変近いす。
客席の奥行きもそんなにないので、PA卓がめっちゃ近い(笑)これ、大丈夫なんでしょうか?
男子多いなあ、やっぱり。
ファン歴の長い友人と、あれやるかね?これもやって欲しいね、
などとしゃべっているうちに、客電が落ちる。
おわあ!緊張するう!


「どうも今晩は。くるりでございます。」と繁くんのご挨拶。


<セットリスト>
1 Ring Ring Ring!
2 Superstar
3 帰り道
4 Bus To Finsbury
5 Baby I Love you
6 Birthday
7 GUILTY
8 ARMY
9 Tonight is The Night
MC
10 ハローグッバイ
11 さよなら春の日
12 (It`s Only)R`n R Workshop!
13 水中モーター
14 ワンダーフォーゲル
15 Morning Paper
16 お祭りわっしょい
17 マーチ
MC
18 ロックンロール

EN
MC
19 ばらの花
MC
20 リバー
21 東京 


1 Ring Ring Ring!
いきなり!たっつあんのギターがうなる!
ひょえ〜!!!
怒号のような歓声が響く。
やー,楽しい楽しい!すんごいわくわくする!
そしてこの曲,多分10分強やってた(笑)
一曲目から,引っ張りまくり。
歌モノバンドなのに,こーんなに引っ張っても,
音が楽しくってしょうがない!っていうのは,ホントすごい。
もっとやれー!!って感じ(笑)
またね,繁くんがたのしそーに暴れてんだ。
なんといいましょうか。
ギターがどうの、鍵盤がどうのっていう、個々の音とかいうレベルじゃないっつうか。
鳴ってる全部の音が、ひとつの「くるり」という人格なんだよなあ。
5つの音+繁くんの声。
6コの音色が、完全に一つの意識として鳴っている。
バンドの関係性がここまで密なのって、今まで感じたことなかったっす。
スキが無い。まったく無い。
ごめん。今ごろ気づいた。
すげーよ、くるり
個々の意識。思い。抱えてるモノ。
んなもの通り越して、溶け合う5コの生命。
くるりの呼吸。
そのリズムに呼応する会場。
すごい。渦を巻くその音の密度がすごい。

とはいいつつ,やっぱりリズム隊に耳がいく。
ついついいやらしい聞き方になっちゃうなあ(苦笑)


2 Superstar
繁くん,一番サビ,いきなりオクターブ上でした。


帰り道のあと辺りかな?
繁くん紺のトレーナーを脱ぐ。その下オレンジの長袖T。
「暑かったり寒かったりどないやっちゅうねん・・・。」とぶつぶつ。
会場から「セクシー!!」との声がかかり(笑)
「下もう一枚着とるやん・・・。」
ちなみに,サトーさんは薄いピンクのTシャツ,
たっつあんはストライプの長袖シャツに中がグレーのTシャツ。
堀江さん,デニムのジャケット,
クリフは白Tプリント付き。・・・だったと思う。

5 Bus To Finsbury 〜 6 Birthday 
サトーさんのソロ・・・うっとり・・・。
クリフの小気味良いリズムが楽しい。
去年の「純情派」で地元のライブハウスで聞いたときは,
打音がでかすぎて,おお!さすが外人さん!と思ったが,
これぐらいの会場で聞くと丁度いいっすね。
直接ぶつかってこない感じで。
Birthday大好き!すっごいキレイでうきうきする!


7 GUILTY
・・・よもややるとは思いませんで。
しかもBirthdayの次ですかい・・・。
照明がほとんど当たって無くて,
繁くんの背後からぼんやりと浮かび上がるように,ほの暗い光が。
繁くんの声・・・。切実で,重い。
あたしの中にも、底なしの闇がぱっくり口を開けている。
まざまざと見せ付けられた気がしたよ。
何やっても拭えない。


8 ARMY
来た。
深い。深いよサト−さん(泣)
「GUILTY」の次にもって来られると、
さらに、不穏の渦がでかくなるというかね。
なんというか、足元がぐらつく感じ。
音も、照明も眩暈起こしそうなくらい渦巻いてて。
それにしても、この曲、とにかくすごかった。もーすごかったとしか言えん。
多分15分くらいやってたんじゃなかろうか。
セッションになだれ込んで、
キュウ−っと収束して、またARMYのフレーズに戻った時は、
感動して鳥肌立ちまくりやったもん。
函館ん時はこんなにエライことにはなってなかったように思いますが。
繁くんのスキャットとクリフがすごかった。
変化してるのに揺るがないサトーさん。すげえ。
この時、この瞬間にしか聞けないARMY。
きっと、また次の会場のARMYも、まったく違うことになってんだろうなあ。

これ聞けただけでも、来た甲斐あったと言い切れます。
終わった瞬間、怒号のような歓声と拍手が。


9 Tonight is The Night
俺らのテーマソング(笑)
サトーさんのコーラスすげー好き。
たっつあん、泣きのギター。


MC
盛岡、2年ぶりくらいだそうで。
待ってたよ!の声にこちらこそ。と。
「おせんべいの差し入れをいただいて。おいしくいただきました。
ありがとうございました。
わたしは、おようかんとか、おせんべいが非常に好きです。
何故好きかというと、「お」が付くからです。
「お」が付くものって、おくゆかしいと思いませんか?
おかあさんとか・・・・。」
(会場の男子が「おっぱい!!」と・笑)
「おっぱい!奥ゆかしいですね!!
おっぱいの奥ゆかしさは5分やそこらじゃ語りきれませんね!
僕にもありますよ、おっぱい。
寄せれば・・・・Aくらいは・・・。
では、たくさんのおっぱいに捧げます。
ひとりには必ず二つ・・・必ずというか基本的には二つ・・・。
では、ハローグッバイという曲を」
・・・うれしそーやね。繁くん(苦笑)
でも基本的に「お」がつく言葉と意味違うとるけどね(笑)
まあ、「奥ゆかしさ」の方には、かろうじて繋がってますけど。
・・・奥ゆかしいんか?!(笑)


10 ハローグッバイ 〜 11 さよなら春の日
くるりは本当に自分らの曲を大切にする人達だなあ。
そして驚くべきことに、何年も前の曲でも、どの曲もとても新鮮。
春雨に、散り行く桜。
甘くて切ない。


12 (It`s Only)R`n R Workshop!
リッケンバッカ−!のコールが皆さん完璧(笑)素敵!
もちろん我々も。


13 水中モーター
サビんとこ、サトーさんが歌ってて、ついついうきゃッ☆となる(苦笑)
クリフ、これよく叩けるなあ!
これってリズム難しくないすっか?
繁くんが足踏みしながら演奏してたのが、非常に愛らしかったっす(笑)
水中から水面を見上げたような照明がステキでした。
こう、たゆたってる感じがね。
でもこの曲、タメて放つこのメリハリがヤバイよね・・・。
なんかこう、ツボを刺激される感じです(笑)
そこそこお〜!みたいな。


14 ワンダーフォーゲル
問答無用。
アガっとけー!(笑)


15 Morning Paper
ぎゃああ〜〜!!やたーー!!
聞きたかったんすよお!!(泣)
もうなんか、笑いっぱなしだったなあ、この辺。ごきげんすぎて。
我々もご機嫌でしたが、繁くんのご機嫌っぷりも相当な感じで。
なんか暴れまくってたなあ・・・。
ステージ上、右から左へ行ったりきたり(笑)
歌、絶叫だわ、転調までタメまくるわ。
しまいには流しの演歌っぽい、訳わからん昭和歌謡的こぶし回しまで披露(爆笑)
しかもそれに合わせて、いい感じに弾いちゃうホリエさん。
もー、かまどうま。サイコ−っす。
口笛まで吹いてたなー(笑)
クリフなんか、もー叩きまくっちゃって。
たっつあんのソロ、激かっこよすぎ。


16 お祭りわっしょい
そのままの勢いっつうか、壊れ気味な感じを引きずったまま、
繁くんが「I Love Woman〜♪」などと呟き気味に歌っている(苦笑)
それにあわせてメンバー皆がじゃかじゃかやってます。
もー、バンド馬鹿。たまんない!
そして繁くんが「I Love 祭り〜〜!♪」
と言った瞬間、会場の温度が一気に5度くらい上がった!
こっからはねー、ぶっ壊れてました(笑)
「わっしょい!」と「わーー!!」の辺りが、会場全部が叫んでて、気持ちよかったー(爆笑)


17 マーチ
で、とどめがこれっすよ(泣)
椅子のあるなしって、マジでカンケえねえって。ホント。
いいようにハネてたなー。
実はこの時、繁くんのマイクのスタンドが壊れてしまい、
ギター弾きつつ持ち上げたり、なんとかしようとしていたのですが、
なんともならず。
それでも、マイクにかじついていた繁くん。
ロックです。


MC
スタッフさんが来て、スタンドマイクを修理中。
「え〜、マイクスタンドが途中で壊れてですねえ、
後ろに反りながら歌ってましたら、肛門がイタなりました(苦笑)」
達身「???みたいやね」
「・・・・わからへん!!メタルの話されてもわからへん!」
たっつあんの言ったバンド名が聞き取れなかったのですが。
たっつあんはメタルも聞くんですねえ。
そして繁くんはメタル聞かないんですねえ。
「ではここで、メンバー紹介します。
ベース、佐藤征史!」
佐藤「よろしくお願いします!寒いですね(笑)
盛岡に来る前に仙台に居て、その前が札幌やったんですよ。
札幌より仙台の方が寒かった。あの、体感気温が。
雪とかは全然なかったんですけど。
札幌でですね、堀江さんと一緒に、
足にゴムでつけるスパイクみたいのあるじゃないですか?
あれ買うたんですよ。
で、それで、ホテルのロビーでタップダンスしてました!(笑)
という訳で、キーボードの堀江さんです!(笑)」
堀江「こんばんは!
今日は土曜日ですね。皆さんはこの後なにをなさるんですかね?」
センター試験やったんちゃうのん?」
堀江「じゃあその、二次試験の対策を・・・?」
「みんな受験生なんや?(笑)」
堀江「この中で学生さんは?(三分の一ほど)
じゃあ社会人は?(ほぼ全員)
・・・じゃあニートは?(爆笑)いないか。
・・・ボーカル、ギター岸田繁!」
「どうも!
えー、・・・ニートは・・・植木とか植えて、
ひとり一個トマトでも作ったらええんや。
ずるいっすよね、ニートって言い方。
もっとなんか、かっこ悪い言い方した方ええと思うんですけど。
えー、ドラム、クリフ・アーモンド!
昨日、仙台からやまびこに乗って盛岡にやって参りまして、
着くなり焼肉を食べまして、で、冷麺を食べまして。
彼はなんでも食うんですけど、これめっちゃうまいわ!って食うてました!」
クリフ「・・・ウマカッタ!」
「(笑)・・・えー、今晩も、たらふく食おうと思います。
あともう少し、やらせてください。
ギター、大村達身!」


18 ロックンロール
会場全部の空気がゴンゴンタテに振れる!
たっつあん、ギターやべえ!!
そしてコーラス気持ちよすぎ!!
もー、楽しすぎてごめんなさい!って感じっす(笑)
目の前で聞けてよかったー。
ある意味、くるりと出合えた曲だもの。


「ありがとうございました!くるりでした!!」


EN
MC
「アンコールありがとうございます!
・・・えー、余談、をしてもよろしいでしょうか??
前に盛岡にきた時にですね・・・。
あの、住んでる方はそれが自然なことやから、わからんと思うんですが、
なんといいましょうか・・・昭和の匂いがするんですね(笑)
ワタクシ昭和生まれなので、とてもしっくりくる訳です。
それから、ワタクシ、知ってる方もいらっしゃると思うんですけど、
鉄道マニアなんですね。
車はようわからんのですけども、昨日乗ったタクシーがプリウスやったんですよ。
あれって半分電気やないですか?ハイブリットカーやから。
止まる時にですね、「ヒューン!」っていうんですわ!
あれめっちゃテンション上がりましたね!
あと、バス!
俺バスマニアではないんですけれど、あれも大量輸送機関やないですか?
やから、多少、昔のものやったら何が日野やとか、ふそうやとかわかるんですけれど、
前きた時にね、いすヾの古いやつが走っててですね、エライ感動したんですけど、
今回来たら無くなってました。残念です。
・・・って、もうええよな?(苦笑)
くるりでございます。どうもありがとうございます。」
会場全体が、繁くんの趣味を知ってる風に、
あたたかい目で見守ってるような感じがありまして(苦笑)
くるりはファンも素敵だ。


19 ばらの花
悲鳴のような歓声が。
堀江さん・・・(泣)
社長とたっつあんが、大事に大事にコーラスしてて、さらに沁みる。


20 リバー
「盛岡って、普段あんまり来られんので、
せっかくやから普段あまりやらん曲をやろうと思います。
・・・まちがうかもしれんけども」
そっかあ、これってあんまりやらない曲なのね。
くるりライブ2戦目にして、再び聞いてます、自分。
これって相当レアっすか?(苦笑)


「えー、宴もたけなわではございますが。
ここは教育文化会館でございますけれど。
教育とはかけ離れたロックンロールを、やらせていただこかと、思います」


21 東京 
感無量。
ってか、いっぱいいっぱい。
すごい手が挙がってた。拳っていうより手のひらが。
なんか,何かを掴みたい,って祈ってるようにも見えた。
いいうたです。すばらしい。




いやー。
正直、NIKKIの曲をほとんどやらなかったので、ありゃりゃ?
という感じが多少無きにしも、ではございましたが、
でも、今思うと、半分はやってたのねー。
シングル多いからなー。
でもでも。
実に濃い内容の、素敵なライブでございました。
久々の盛岡、ということで、
皆が聞きたい曲を選んで演奏していたようにも感じました。
それにしても、やっぱりライブを重ねている足腰の強さってのは、
如実に出るもんですね。
スタンディングとホールってきっとすごい違いがあるだろうけれど、
そんなことはお構いなしに。
いや、それを計った上で、同じ、もしくはそれ以上に、客を連れて行く。
とんでもねえっす。
ってか、やっぱくるりはすげえです。
盛り上がっちゃってても、絶対ちゃんと演奏してるとこがね。
しかも、さらに、遊び部分の上がり方が!!
ARMYとかMorning Paper、お祭り辺りの、
好き勝手にやっているように見えるところが、
んものすごいかっこよくて。
もー難しいことわからんけど、すげーしかっけーし、みたいな。
何に興奮してんのかわかんないんだけど、すげー上がっちゃう。


マジ楽しかったっす!!
サイコ−っした!


その後、前日くるりご一行が訪れた(らしい)焼肉屋で、
たらふく飲み食い&爆裂ロックトークかまし
3時過ぎに就寝。
ああ、明日は観光デイなのに・・・。
起きられるかしら・・・。