歌を伝えたいという想いの強さ

harikona2005-12-04

え〜、昨日のLOST IN TIMEインストアライブ。
レポアップします。
多分今までで最速です(笑)
まあ、ライブの時間自体が短かったこともあるのですが、
とにかく、帰りのJRがトラブってめっちゃ時間かかったので、
車中でほとんど書き上げてしまいました。
それでも長い上に、余計なことの方が多いです(汗)
まあ、お付き合いください。



なんだかずっとニコニコしていたような気がします。ワタクシ。
八戸でJR降りるのも、地元のバスに乗るのも、
噂の(笑)八食センターに行くのも、
あんなにデカイ市場に入ったのも(地元の以外でね)
とれたての魚をその場で下ろした
あんなにうまい寿司を食ったのも(しかも安っ)
こういった、所謂ショッピングモールでの
インストアライブ(ある意味ね・笑)も、
LOSTのアコーステイックセットも、
海北くんがベースじゃなくてアコギ持ってる姿(生でね)も、
とにかく、何もかも初めてで、
楽しくってたのしくって。


行く前に、八食センターに、
八戸駅からどうやって行けばいいのか尋ねたところ、
直通のワンコインバスが出ていると。
でも、一時間に一本ぐらいしかないと言われ(苦笑)
早めに八食センターへ。
着いたとき、かなり感動しました。
神戸のチキンジョージに行ったときぐらい(笑)
さて、中はどんな感じなんかな?
とワクワクして入り口を入ると、いきなりギターの音が!
えええ〜!!ひょっとして、会場ってここ??
入り口前のほんのちょっとしたスペースに、
ジャスコとかダイエーとかイオンとかの玄関前な感じ)
3人乗ればいっぱいの小さなステージ。
おお、手作り感満載。
しかもリハやってるー!!
とダブルびっくりで唖然とする(苦笑)
海北くん、ミニギターだー。
グロウンでいつも弾いてるのと違うー。
えのもっちゃん、年季の入ってそうなそうなアコギ。
さすがにどこのメーカーかまでは・・・(汗)
源ちゃんカホーンです。わは、いい音。
ボーゼンと見ていると、ひとしきりリハやったあと、
「このあと2時からここでやりますんで見にきてねー」
と告げて去っていかれました・・・。
こんなに近しい感覚で、アーテイストがいたことがないから、
すごい、びっくりしたし、
ああ、これがLOSTなんだなあ、と、
彼らの根っこの部分が見えた様な気がしてうれしかった。
歌を聴いてもらいたい。
どんなひとにでもうたを届けたい。
いいうたが、できたから。
そう言ってるみたいで。


本番始まるまで時間があったので、市場内を散策。
歩けど歩けど魚屋さん。
どこのお店もひっじょうにおいしそうな魚やら貝やらカニやらが、
ところ狭しと並んでいて、主婦根性が騒ぐ(笑)
マジ晩御飯買って帰ろうかと思った、が、
いかんせんJR3時間乗って帰るので・・・。くやしい。
買ったものをその場で焼いて食える、
炭焼きコーナーがあったり、
市場向け雑貨屋さんがあったり、もうワクワクしっぱなし。
で、テナーのシンペイくんが「とにかくイクラ丼が半端なくうまい!」
と力説していたので(笑)寿司屋に入る。
丼にしようかとも思ったのだが、
その場で下ろした魚で握ってくれる寿司、
12カンで1,200円!!に負けてそっちにしました。
回ってる寿司より安いのに、めっちゃめちゃうまーいい!!
泣くほどうまい・・・感動。
付いてるお吸い物も、えびの頭入ってたりしてこちらも美味。
ああ。幸せだ〜・・・。って何しにきたんだっけ?(笑)
ぼんやりしていたら、店の外をえものっちゃんが何の気なしに歩いてて(汗)
めっちゃリラックスムード。


さてさて、ライブですが、
始まるころには結構な人だかりになっておりました。
家族連れやら、おじいちゃんやら、
バンドやってるっぽい男子から、
もちろん若い女の子達も。
オープニングアクトで地元・弘前のバンド
クリープスのボーカル・竹内さんが、弾き語りを。
地元トーク&声が丸くて、とてもあたたかい気持ちに。
そしていよいよ、LOST登場。
ソデにいる時、
多分買い物に来てた一般のお客さんの子供に話しかけられ、
3人してその子とじゃれてました(笑)
うわー、こんな姿、絶対他では見られないよー。
完全素だもん。3人とも。
ミュージシャンモードじゃない姿が見られるなんて・・・。
ここの雰囲気のおかげだね。


海北くん、いつものあの笑顔で「こんにちは〜」とステージへ。
近所のおばさんとかに挨拶してるみたいなやわらかさで。
「どうも!えー、クリープスの竹内さんからご紹介にあずかりました、
LOST IN TIMEです。
え〜夏以来、久しぶりの八戸、今日はバンドの普段の、
ドラムがあって、エレキベースがあって、エレキギターがあって、
というのとはまた勝手が違うのですが、これはこれでね、おもしろいと思うので、
最後まで楽しんでいただければな、と思います。
よろしくお願いします!」
と、始まったは「柊」
えのもっちゃんのギターがとてもやわらかい。
いつもより声を張らずに押さえ気味に歌う海北くん。
少しゆったりしたリズムがとても心地いい。
いいな、カホーン。叩きたい(笑)
源ちゃんの手、まるっこくて、ちょっとかわいい(笑)


「さあ、続いては、リハーサルやってここらへんをうろうろしていたときに、
たくさんの人にリクエストいただいた曲をやろうと思います。「約束」」
なんとまあ!
現場のリクエストにお答えしちゃうの〜?すごーい!
寿司食ってる場合じゃなかったわ、あたし(苦笑)
カウントの前に海北くんが2人に向かって「いくよ〜」
と声をかけてたのが、なんか、いいなあ、と。
この曲はどんなにテンポがゆっくりになっても、
声張っちゃいますね。そういうメロデイーですもんね。
マイクいらないんじゃないでしょうか(苦笑)
ほとんど生声で聞こえてます。
前奏のギターリフが非常に気持いい。
えのもっちゃんのソロが、美しすぎてうっとり。
ああ、あたしなんか今日、えのもっちゃんばっかり見てるかも。
それにしても、柊といい、約束といい、
あまり明るい歌ではないのに、
今日はとても、あたたかく響く。
この場の雰囲気と、3人のリラックスした佇まいがそうさせるのかな。


「え〜、(足元をキョロキョロする)・・・あ、お水・・・ないね。
唾を飲みます。・・・え〜、こういうセットでちょこちょこやるようになって、
(横にいたスタッフさんが、そこにあった自販機で水を買っている)
ああ、すいません・・・。え〜、こういうアコーステイックセットで
一番困るのってどこかっていうとね、ドラマーなのね。
で、ドラマー、ああいうでっかいセット組めないでしょ?
それでね、買っちゃったんですよ、この楽器ね。
源ちゃん、この楽器なんていうの?」
源「(ぼそっと)カホーン
「あの〜マイクないから、もうちょっとおっきい声で言わないと聞こえないよ?」
源「(口に手をあてて少し大きい声で)カホーン!」
「(笑)そう、カホーンという楽器なんですけど、
(スタッフさんがお水を3人分手渡す)
あああ!!お水すいません!」
榎本「あとで返しますんで(笑)」
「え〜、まあ、そんな楽器を使って。
これちょっと面白いですよ。真ん中を叩くとね(源ちゃん実演)
バスドラム、一番重要な深い音ですね。リズムの機軸になる音。
で、はじっこの方を叩くと(源ちゃん実演)スネアっていってね、
ドンタンドトタン、のタンの方ね。一箱でできちゃうっていう
スグレモノなんでね、リズム楽器始めたいって人には結構お勧めかもしれないです。
え〜、この話にまったくオチを用意してなったんですが(笑)
どういう形で次の曲に行こうかなってっていうのがあるんですが・・・。」
(ここでえのもっちゃんがギターを弾き始める。
それに合わせて源ちゃんもカホーンをたたき出す)
「えーっと、いろんな・・・、そう、このカホーンも海外の楽器だったりするし、
これね、ペルーの楽器だったかな?もともとは。
でー、ね、物は国境を越えていろんなところに、たとえば、ここ八戸にも、
いろんな海産物届くでしょ?それが、いろんな街に行ったり、
いろんな世界に行ったりする訳ですよ。
それでね、果たして自分の心って、いろんなところに行けんのかな?って思ったときに、
やっぱりね、いろんな先入観だったり、今までの自分の経験則が、
一歩踏み出すための足かせになっちゃったりするんですね。それは、僕もそうで。
で、なんとか、せめて憎しみの連鎖だけでも止めようという動きをしている人たちが
世界あちこちにいます。
さあ、僕とあなたは、何をしよう?
そういうテーマで作った歌をうたいます。「ライン」」
わああ。この曲聞きたかったんだ〜!うれしい!
えのもっちゃんが、ジプシーのように、荒くかき鳴らす。
すっと乾いた風が吹いたような気がした。
ゆっくり噛み締めるように、語りかける海北くん。
誰もが生きてゆける。
うん、そうだね。生きていかなきゃ。


「さっき竹内さんも言ってたけど、青森市とか、弘前市の方はホントにすごい雪らしくって、
実際僕たちは、昨日新幹線で東京からこっち来て、北上だったり、一の関だったりの辺りから
だんだん白くなりだして、盛岡とかは結構もう真っ白だったりして、
で、これは寒そうだなあ・・・と思って、
で八戸着いたらまったく積もってなくて、かる〜く肩透かしを食らった気分になったんですけど、
あの〜、でもいろんな人に聞くと、その代わり海が近いってのもあって、
夜風だったり、今もね、吹いてると思うけど、風がすごく冷たいという話を聞いて。
この曲を、八戸のあなたに、贈ろうと思います。「北風と太陽」」
源ちゃん、片手にバチ(ほうきみたいになってるやつ)を持って。
海北くんが話している間、ずっと低くギターを弾いていたえのもっちゃん。
あたしは、北から下がってきていたので、
雪が降りしきって世界が真っ白になっているところを通ってきていて。
海北くんと同じく、八戸に着いてかなり面食らいました。
駅を出たとたんに吹き付けた、突風のような海風で納得。
全部飛ばしてしまうんだね。
うちの地元も海風酷いけど、こんなに強くないもの。
もっと素直に、笑えたらな。
この吹き付ける風のような、世の中の理に負けないような、
太陽のようなあたたかさを持ちたいね。


(源ちゃん、鼻をしきりに気にしている)
「鼻どうしたの?・・・・ああ、鼻水が出るそうです。・・・ああなるほどね。
・・・下向いてるからね。・・・大きい声で言わないと届かないよ?
(すると最前列にいた女の子がティッシュを差し出す←ものすごく近いのです)
あああ!ティッシュありがとうございます!スイマセン。・・・俺も一枚もらっていい??」
(とふたりして鼻をかむ・笑)
榎本「あ、皆さん、八戸にロックスっていうライブハウスがあるの知ってますか?
昨日みんなで飲みに行ってて、いきなりちょっと演奏とかもさしてもらったりしたんですけど。
みんなも、飲みに行ったら、多分楽器が触れると思います。夜中に飲みに行ってみると。」
「ははは。なんかね、楽器持っていったりしてね、いろんな人とセッションしたりして。
そん時はね、僕がドラムで源ちゃんがボーカルっていう。MCゲンだったよね。
どんなんだって話ですけど・笑」
榎本「まあ、普段はそういうライブハウスでやってて、で、まあ、どっちも面白い場所なんで、
ホントに来て欲しいってことを言いたいだけなんですけど。」
「で、逆を返すと、こういう場所で歌えるってことも、すごくありがたいことだなあって、
歌うたびに、ホント思います。
今日この場所を提供してくださった八食センターと、ね、それと、
今日が実現するのに尽力を尽くしてくださったスタッフの皆さん、に大きな拍手を!
本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!
さあ、ということで、僕達にいただいた時間はあとちょっとで、次が最後の曲になりますが、
ね、ホントにまた歌いに来ますんで」
榎本「来年ツアーしに来るんで。さっき会場に流れてたアルバムのツアーを
ライブハウスにしに来ます。多分来年夏の八食センターにも来ますんで」
「ね、ほんと、出たいんだよなあ・・・・。(スタッフさんに)出たいんです!
・・・えー、ではいきますか。ラスト。うん。
・・・ここ八戸にも、一人一人に物語が絶対にあって、生活ってのが絶対にあって、
(おもちゃの銃の音が上からする←吹き抜けになってます)
・・・上でちっちゃい子も(笑)・・・さっき「おかあちゃんがいない!」って一生懸命探してました。
あのー心当たりのある方は、上で寂しそうにしてる子一人いたんでね。
おお!撃たれた!(と胸を押さえる・笑)」
と、メンバー次々と撃たれる(笑)
「まあね、ま、ほんと、ひとりひとりの何気ない毎日が、ちょっとずつね、
いい方向に向くようにするには、いくつか、手段があって、
それは、あなた自身が変わることだと、思います。
いつしか、僕とあなたは、新たな場所を目指す。
最後はこの曲で終わりたいと思います。
今日は本当にありがとうございました。「羽化」を歌います。」
LOSTの歌を聞くと、必ずといっていいほど泣くのですが。
羽化なんて、もう、ほんとボロボロになるんですけど。
でもね、今日は、歌を楽しめました。
歌に、あたしひとり、入り込んじゃうんじゃなくて、
歌のあたたかさを皆でわかち合う感じがして。
「ギター榎本聖貴、カホーン大岡源一郎、LOST IN TIMEでした!
どうもありがとうございました!これからもよろしくお願いします!」
榎本「来年もよろしくお願いします!ありがとうございました!」
(源ちゃん、もらったティッシュを返そうとして、やっぱりもらう・笑)
源「ありがとうございました!」


やー、という訳で。
非常にアットホームで、あたたかくて、優しいライブでした。
LOST IN TIMEの歌は、本当に生活に根ざした歌なんだなあと、
改めて思いました。
こういった場所でも、一片の曇りなく、彼等の歌が響く。
いや、こういった場所だからこそ、歌の持ってる力がよく見える、というか。
すごく、よかったです。


その後、一時間に一本のバス(笑)をぼーっと待っていたら、
なんと三人が通りかかったので(汗)
歌詞カードにサインしていただきました・・・。緊張しまくって・・・。
噂どおりお寿司がうまかったと言ったところ←何故にこれを言うかね
夏のイベントは向こうの駐車場全部つかってやるんですよ、
と教えてくださいました。
すごいいいイベントなので、是非、来年の夏にまた。
と本人に言われた日にゃあ、行かない訳には(笑)
ああ、海北くんに聞きたいことあったのに言えずじまいで・・・。


帰りのJR、車両トラブルがあったらしく、
大変難儀して帰り着きましたが(汗)
いい旅になりました。
ありがとう、LOST IN TIME。そして八戸。
また、夏に(笑)