フジファブリック「RAINBOW OF SUMEER」札幌

2005/7/3
@札幌COLONY


よく考えたら自分より年下のアーテイストを見るのは初めてかも?(苦笑)
ああ、林檎ちゃんくらいか・・・。
しかも80年生まれって・・・。
でもなんか、やってる音が・・・古臭いというか、懐かしい感じというか、
なんとも言えずツボ。
作詞作曲ボーカルの志村くんはユニコーン好きだとか。
へえ,ちょっと意外。
それよりなにより,彼が醸し出すなんとも言えない心地悪さが、かなり心地よい(笑)
音源聞いただけでは、さっぱりライブの想像がつかなくて。
しかも札幌は初ワンマンだっつーじゃないですか。
メンバーもお客も初体験。
さて、どんなことになるやら。
イベントとかのライブ映像見た限りでは、なかなか良さそうだけどねえ。
MC以外は(苦笑)


さてさて。
気づいたときには既にソールドアウトだったんですがね(泣)
運よく定価で手に入れることが出来まして。
もーこれは、行けと、神様がおっしゃってるんだと思いましてね(苦笑)
札幌COLONY、キャパ200(実際はもっと売ってたらしい。
まあ、つめりゃあ入るだろうけどさあ・・・。)
ロッカーはありません。荷物預かってはくれますが、
手ぶらで行くことをお勧めします。地下鉄の駅
(すすきの、もしくは中島公園駅両方から同じくらいの距離にある)
のロッカー使用が便利。
街全体が飲めと言わんばかりな勢いの北の果ての歓楽街、すすきの。
そのど真ん中にあります。
かなり見つけずらいけれど、並んでる人垣を見つけて、
ようやくたどり着いたと思ったら、人気のあるラーメン屋だったり(苦笑)
でも結局その近くにあったんだけどさ。
地下一階ですが、ステージは結構高めに作ってあるので、
そんなに見づらいということはなかったですね。
ただもう、暑い!(笑)
換気が出来ないっつうのはかなり厳しいっすねえ・・・。
しかも札幌の客は半端なく熱い!!
ライブ慣れしてる割に、好きなアーテイストはあんまり来ないから(苦笑)
来たときはとことん楽しむ!!って姿勢になってんでしょうかね。
特にスタンデイングのライブはねー、ちょっとやり過ぎ?(苦笑)
求める姿勢が貪欲です。あたしにぴったり☆
そしてちょっと意外だったのが、男子が少ない。
男子好きそうなのにねえ・・・。
あ、でもそんなゴリゴリじゃない感じが女子のツボなんかね。
しかも今回生で見てよくよく思ったんだけど、
メンバー全員、結構いい男(笑)
見た目が麗しい癖に、ダメ男っぽいのはやばいやね・・。
実際はどうだかしらんが。

客入れに時間食って、10分押しくらいではじまりました。
客電落ちた瞬間から押される押される(苦笑)皆やる気満々っすねー。
そしてメンバー登場!おお!本物だ(笑)
志村くんもダイスケくんも細ッ!髪長ッ!(苦笑)
客を見渡しおもむろに手をあげる志村くん。
かかってるBGMは・・・ひょっとして作ってる?


<セットリスト>
1 虹
2 TAIFU 
3 花屋の娘
MC
4 赤黄色の金木犀
5 環状7号線
6 桜の季節
MC
7 新曲(ジャパンサーキットでやったやつ)
8 打ち上げ花火
9 追ってけ、追ってけ
MC
10 夜汽車
MC
11 サボテンレコード
MC
12 新曲(カントリーな感じのなんとも言えないやつ・笑)
MC
13 ダンス2000
14 銀河
15 NAGISAにて
MC
16 陽炎
EC
17 茜色の夕日
EC・2
18 線香花火


1 虹
いきなりこれかい!
そして当たり前のようにモッシュる客(笑)
でもマジ上がるねーこれは。いい曲だー。
Keyダイスケくん立ち上がって髪振乱して鍵盤叩いてます。ステキ。
演奏はかなり音源に忠実。
Cメロ前のダイスケくんの鍵盤ソロがホントに空まで駆け上っていくみたい。
G総くん,上がりまくってる客を見てニッコニコしてます。かわいいなあ・・・。
志村くん・・・目おっきい・・・でもどこ見てるかわかんない(苦笑)
もっと声くぐもってるのかなーと思ったら、意外と通るねえ。
しっかし、感情が読み取れない顔なんだよねえ・・・。
声はちょっと上ずってる感じするので、
決して上がってないわけではないと思うのだが・・・。

2 TAIFU 
と、思っていたら曲の冒頭
「イエ〜〜〜!!」と絶叫!!
おお!こんな雄たけび上げるような人だと思わなんだからびっくり!
客さらにヒートアップ!
この曲は無条件に突っ走りたくなるんだよねー。
生で「だまらっしゃい」が聞けて非常にうれしい(苦笑)
D足立くんのハットが小気味良くてねえ。
サビ手前の重なるコーラスが気持悪気持ちいい(笑)
コーラスはメインがG総くんで、サブでD足立くん、B加藤さん、
Keyダイスケくんと重なって行きます。
にしても、ものの見事にキャラ立ってますね、この5人。
なんだか・・・すごい・・・妙なうねりがあるなあ(笑)

3 花屋の娘
やた!この曲大好きなんだよー。この疾走感がたまんない。
かっちょいいアレンジなのにこの歌詞がねえ(苦笑)それがいいんですけど。
こんな歌でちゃんと聞き手巻き込める奴はそうそういないっすよ。
こんなって失礼か・・・。
鍵盤響きまくり!ダイスケくん、男前です。
客につられて若干前のめり気味な演奏。
間奏が音源よりも長い感じしました。
ラスト、ズドンッって感じで終わるのよね。
潔くて好きです。
志村「どうもありがとう!」

MC
「え〜、どうも今晩は、フジファブリックです!」
「いや〜、やっぱり札幌のお客さんは非常に熱いっすね!
どうもありがとうございます。」
・・・間が独特だなあ、この人のしゃべりは・・・。
メンバーすでに汗だくで、各々タオルで拭きつつ。
「え〜つ、あの〜、初めから非常にこう熱くていいんですけど、
あの〜前の方がね、辛そうにしてらっしゃるので、
一歩下がってからノッてやっていただきたいなと、思って、
今日は、熱く行きたいと思っておりますので、よろしくお願いします!」

4 赤黄色の金木犀
歓声が上がる。
やっぱ皆ここから入るんだよね、きっと。
ご多分にもれず。いつの間にか。
非常にノスタルジックな音色ですねえ。
この曲ってD足立くんが要だよねー。
ちょっとテンポが安定しないのがおしいなー。
ラストのアルペジオが非常に美しい。

5 環状7号線
総くんギター→志村くんギター→加藤さんベース→
ダイスケくん鍵盤の順で徐々に重なっていく音色。
心なしか志村くんの歌い方がネバっこくなる。
いいねえ、こっち系のがあたしは好み☆(笑)
サビのコーラスとかも温度ない感じがぞくぞくします。
いいとこで総くんのギターが鳴く。
にしても、ギタリストって本当にギター弾くの好きなんだねえ・・・。
・・・違うな、ギター弾いてる俺が好き?(苦笑)
なんか他の楽器扱っている人たちと明らかに温度違うんだよね。
・・・まあ、ファミシュガの間宮さんは別格ですが(笑)
加藤さんのベースハネてていい感じです。
こういう湿度と粘度の高い楽曲を得意技にしちゃうとこが、
フジを好きになった一番のキモ。
この独特の空気感。
いろんな色の曲があるのに、どれもみんなちょっと灰色がかってるというか。

6 桜の季節
鍵盤が桃色の景色を呼ぶねえ。
間奏とか、Cメロの辺りはシンプルだけど暖かくて力強くて、
すごくいいなあ。
サビ終わりの♪ダダッダダッダダッダダッタ♪
がすんげー気持ちいい。(わかります?)
Cメロおっかけコーラス。
これってその場でサンプリングしてるんでしょうか?
んなわけないか。
これって誰が音出してんのかな?
高音を伸ばすときの志村くん、すげー切ない顔になるのよね。
ギターの重なり具合が切なさ倍増。

MC
チューニング中、静まり返る客。
たぶんどう声かけていいか、まだ判断しかねてるんだろうなあ。
初ワンマンだもんね。
「・・・・・静かっすね(苦笑)この熱さの中でこの静けさっつうのは・・・
すごい居心地が悪いっすね。いや俺らはいいんですけど。
・・・金澤くんすごい顔してんですけど(笑)なんかありますか?」
金澤「あのー、ここにですね、(鍵盤のすぐ横、ちょうど顔の斜め下辺り)
ひとつすごいライトがあるんですけど、(志村、汗を拭いている)
・・・聞いてますか?(笑)これくらうとですね、非常にこう(まぶしい顔)
ピカチュウな感じになるんですよね」
(急に)「金澤くん今非常に愛嬌のある髪型してますね(笑)」
汗で前髪が七三になってます、金澤くん(笑)指摘され、必死に直す。
「まあ、あのー、どうも。東京からやってきましたっつっても
山梨県出身なんですけど、メンバーもいろんな出身なんですけど、
東京からやってきましたフジファブリックです。どうも今晩は。」
「札幌はいつ振りですか?」
山内「この間だから・・・3月か。この間はあそこやったんよね。
あのー・・・ベッシーだ。」
(会場から・「忘れてる?」)
山内「いや、全然忘れてないですね!あの地下にいくとこですよね?」
「札幌でライブやるのはもう4回目か5回目くらいなんですけど、
そのー、初めからワンマンやりたいっつってたんですけど、
ようやくワンマンができて、しかもこんなにお客さんがたくさん来てくれて、
どうもありがとうございます。」
志村くん、早口な上に「あのー」とか「そのー」とかが多い!
(文にはほとんど起こしてませんが、相当言ってました)
MC苦手?・・や、でもよくしゃべるよな・・・。
「札幌は・・・昨日・・・あ、違う一昨日?いや昨日か?一昨日・・・その前か!
広島でこの「RAINBOW OF SUMMER」というツアーがスタートしたんですけども、
やっぱりそのー、広島とか東京に比べると、気候が気持ちいい感じがするんですよね。
・・・でも、このー、ライブでは今までで一番熱いっすね!さすが札幌だわ」
客大盛り上がり!
「(チューニング中)・・・うん。まあそのー、今日は皆さんは
・・・電車とかで来たんですか?・・・地下鉄?・・・自転車?
・・・まあ、あのー、今日はワンマンで、フジファブリック
持ち時間も長いので・・・・(客爆笑)持ち時間ってないか(苦笑)
・・・まあ、そのー楽しく過ごしてってください!」
「という訳で、こっからはちょっとドロドロな時間をお送りします(笑)
・・・濃いナンバーを数曲。」

7 新曲(ジャパンサーキットでやったやつ)
MC後半辺りから鍵盤のひくーい音が鳴っておりまして。
おお、いいねえ金澤くん。
このパイプオルガンちっくな音色が妖しさ倍増。
真っ赤な照明が目に痛い。
この曲ちょっとZAZENっぽくないっすか?
メロデイーラインといい、畳み掛けるようなサビといい、日本語の使い方といい。
でも、なんかこう、ゾワゾワする感じがフジなんだよなー。
志村くんのヌメっとしたなんともいえない存在感と、
それを際立たせるようなアレンジ。
いっつも、なんでそうなるの?と突っ込み入れたくなるような展開するもんなー。
あとやっぱ鍵盤ね。
この人も絶対なんかあるよ(笑)只者じゃあないね。
にしても、こんなにうねってるアレンジなのに
(後半なんて狂ってるんじゃないかと思うぞ)
歌詞がすげー前向き。
・・・やっぱり志村くん、脳みそ緑色だよ、絶対(笑)
言いたい放題してますが、この曲、すげーかっこいい。

8 打ち上げ花火
大好きです。もー曲の持ってるにおいが。
ジメっとした川辺の夏の夜。
遠くで響く打ち上げ花火の音と一瞬の静寂。
火薬の匂いと、線香の香り。
迫ってくるような満月と、大輪の花火。
・・・。
全部が音で見事に表現されてる。
フジの曲作りはアレンジ先行だそうだが、これはどっちが先なんだろう?
それにこの曲、すごい緊張感があるんだよ。
ピーンと張り詰めた空気が漂ってて、これがいい。
フラッシュライトがまた素晴らしい演出で。
ボトルネック使用の総くんのギターのたゆたう感じもたまんないですね。
加藤さんの迫ってくるベースが緊張感倍増!

9 追ってけ、追ってけ
これはまた、正反対にだるーんとした空気が・・・。
今時こんなズンドコズンドコやってる人いないよね。そこがスバラシイ!
にしてもサビんとこ、どんなカウントなんでしょう?
何回聞いてもあうあうしちゃうのよね・・・。よく叩けるなあ、足立くん。
志村くんの「ああ〜!」が・・・いい(苦笑)
ラストのギターソロ、圧巻。
でも、ちょっとうるさい(苦笑)

MC
「ありがとうございます!・・・・こっからはせっかくなんで金澤くんがしゃべります!」
金澤「・・・・・・。こんちは。初めてしゃべりまーす。
・・・いきなりふられると、なにしゃべっていいかわかんないっすね。
・・・・皆さんおうちは近いんですか?(客・爆笑)・・・いや、笑うんじゃなくてね。
・・・遠い?・・・・微妙?・・・質問が微妙?・・・・いやー、今日すごいあっついね」
山内「もーね、ギターびちょびちょなんすよ。」
金澤「いやー、札幌すごい。」
「・・・金澤くんは汗を拭くときにすごい男勝りな顔をするね!
あのービールのみ終わったときのおっさんのような。」
金澤「なにそれ?ええ?ふつうに拭いてるだけよ?」
「ちょっと拭いてみてくださいよ」
(遠慮がちにちょこっと拭いて小首をかしげる・(笑))
「金澤くんはスペ中とか出てるじゃないですか。・・・あれはどうなの?」
金澤「あれはー、見てのとおりですけど・・・何を求めてるの?」
「あれはなに、台本どおりなの?」
金澤「・・・・割とね、大人の事情がいろいろあるんですけど。」
「・・・・なるほど」
金澤「でもね、あれはねー、すごい勉強になる。ためになりますよ。
・・・・(志村くんギターをいじっている)なんのリアクションもないですね」
「・・・なんかそのー、ライブもそうなんですけど、
ああいう番組って予期せぬハプニングが面白かったりしますよね。
誰かがミスしたりとかね。そういうのが面白いですよね。
・・・まあ、そのー、金澤くんのスペ中もぜひよろしくお願いします。」
金澤「よろしくお願いしまーす」
・・・この二人・・・ぜんぜん会話のキャッチボールになってない(苦笑)
志村くんったら、話すのに困ると金澤くんにふるくせに、投げっぱなしだし。
そして金澤くん。結構君クールな人ね・・・。
「それでは、11月に出したアルバムの中の曲をやりたいと思います。夜汽車」

10 夜汽車
志村くんアコギです。
これってやっぱり中央線のことなのかなあ?
どーしても、歌詞に出てくる「本当のこと」がいいこととは思えないのよね(苦笑)
あたしの勝手な解釈ですけど
生で聞いてますますそう思ったわい。
車窓から流れてくる風と、
遠く流れてゆく街の灯り。
良く夜汽車に乗るワタクシ。
列車移動ってすごく好き。
乗ってる間って、本当に乗ってるしか出来ないじゃない?
この何も出来ずに拘束されてる時間っていうのが、
すごく特別な気がして。
まあ、何もしないことは絶対ないんだけど(苦笑)
レポ書いたり、音聞いたり、寝てたりするんだけどね。
しかも、どんどん風景は流れていく。
この「特別な時間と空気」がちゃんと流れてる曲です。

MC
「え〜、今日ここ札幌でー、次はー仙台?・・・この中に仙台来られる方いますか?
(2、3人手が上がる。どよめきが・苦笑)お?いる!すごい!ありがとうございます!
・・・この仙台がいつまでも売り切れなかったんですよね。今もう売り切れた?」
山内「売り切れたみたいっすね」
「じゃあ、あのー、まだ時間もあるんで・・・。」
・・・何が言いたいんだ?志村くん?
「札幌で初めてライブやったのは・・・ほら、あそこだ!」
山内「クラップスホール」
「そう、クラップスホール!そこでですねライブやるっていう前日ぐらいにですね、
うちの親から電話がかかってきまして。
「お前札幌行くのか?」みたいなことを言われまして。
札幌でライブやるってことは知ってたらしくってですね、
その札幌の話をするのかな?と思いつつですね、
その札幌のライブのMCで言って欲しいことがあるんだけどってなことを言われまして。
あのー、両親が札幌に旅行に来たことがあってですね、
それがもう数十年前のことなんですけども、
空港に着いた瞬間に歯が痛くなったそうでですね、
もうでどうしようもないって時にですね、
白バイが迎えに来てですね、
白バイがサイレンならして病院まで連れて行ってくれたらしいんですよ。
ニケツで。ということがあったそうでですね、それを言えってことだったんですけども、
その時は言うか!!と思ってですね、
ワンマンの時に言おうと思ってたんすけど、今日やっと言えました。」
「まあ、そんなあったかい街、札幌なんですけども。
ここらへんはそのー、大分いかがわしい辺りなんですかね?(客・爆笑)
さっきなんかいかがわしい系の看板を結構見たんですけれど。
(会場から・行ったー?)・・・なんの話ですか?!(笑)ああ、飯とかですか?
・・・さっきですねー、ローソンに行ってきました(ええ〜?!)
いや、どっか食いに行こうかなとも思いつつ、時間も無いですし、
ローソンのピリ辛カレーうどんとネギトロ巻きを。」
山内「あ、ネギトロ巻き買ったん?俺も買った」
「あ、やっぱり?在庫なかったから総くんもネギトロ巻き食ってるなーと思いつつ。」
山内「あー・・・・。」
「札幌で何がうれしいかっつったらですね、やっぱりご飯ですね。
・・・何食ったらいいっすかね?・・・ジンギスカン?いいっすねー。
・・・スープカレー?この間食いました!キャンペーンで。
・・・まあ、今日もなんかうまいもの食って帰りたいっすね。
仙台に行ったら仙台のうまいもんなんか食いたいっすね」
山内「食いもんばっかりっすね」
「・・・・(加藤さんに向かって)なんかこう、大分無言で聞いてますけど?」
加藤「いや、面白い話してるなあと思って。おれもスープカレー食ったよ。
・・・一緒に食ったじゃん」
「そうでしたね・・・。あのーちょっと話し長くなるんですけど、おしゃれですよね?
カレー屋なのに。悪かないです。すげーいいなあって思うんすけど。
なんて言うんですか?喫茶店みたいですよね。」
加藤「・・・・カフェっぽいよね?」
「そうそうそう!・・・・あのー北海道が・・・出身?じゃないや発祥?なんですよね?
あのー僕の住んでるとこの近くにもスープカレー屋何件かありますよ。
カレー屋がスープカレーもやってるみたいな感じですけど。
・・・なんか・・・はあ!って感じです。
・・・あの下北沢ってとこなんです。東京の。若者がすごいいそうなとこなんですけど。
あのーそこのカレー屋にですね、行きまして、もうずっと前なんですけど、
音楽系の雑誌のインタビューかなんかで。
あのー一十三十一って人のでみせみたいな(でみせ?・笑)・・・・でみせじゃねえな、
出店した、東京出店一号みたいな(会場から店の名前が出る)・・・うにゃうにゃ?何?
(笑)・・・・まあ、そういう系でした。・・・・うまいっすよね・・・・。」
「じゃあ、この辺で、ホロホロっとする曲を・・・ホロホロじゃないけど
・・・ちょとなごむ系で。じゃあまたアルバムから一曲」

11 サボテンレコード
・・・・どこがなごむ系なんだ?(苦笑)
だいたいフジになごむような曲あるか?(笑)
コーラス・・・微妙にズレてるのは・・・メインがずれてる?かも?(苦笑)
どの曲でもそうなんだけど、このコーラスがビタっとハマると、
ものすごく気持ち良いんだけどねえ。
未だボーカル、不安定さがありますね。
でもこの曲すごい好きです。
やり掛けだったパズルは捨ててってうまい表現だなーって。
銀河に通ずるものがあるよね。
総くんめっちゃ楽しそうにソロ弾いてます。
チキチキドン、が好き。

MC
「ありがとうございます。サボテンレコードという曲でした!」
「じゃあこの辺で、新曲やります!」

12 新曲
ええ〜〜つ!!
もう最初のギターから意表つかれまくり。
しかもなんだよこのリズム!!カントリーじゃん!!
フジがカントリー??訳わかんねえ!!
なんかダイスケくんの鍵盤、ピコピコ言っちゃてるし?
総くんのギター、バンジョーみたいだし。
足立くん♪どったどった♪言っちゃってるし??
バイオリン、サンプリングで入ってるし。
サビの転げ落ちるようなメロデイーも・・・なんとも言えん(笑)
おもしれーなあ・・・。いろんな顔があるね,このバンド。
なんか昔のBOOM思い出しちゃった。

MC
「ありがとうございます!!・・・じゃあここで・・・金澤くんから、メンバー紹介を!」
金澤「俺ですか??・・・ええ??・・・・なんかこう付け足した方がいいんでしょうかね?」
「ああ、お任せで」
金澤「うう〜〜ん・・・・ネタないなあ・・・。これ・・・。今日俺無理かも・・・」
「・・・金澤くん、また髪型ファンキーになってる(笑)」
(直すのすらめんどくさいのか、志村くんを見つめ返すだけ)
「まあ、じゃあ、奥から。ドラム!東京都足立区出身の足立房文です!(足立くん立ってお辞儀)
えっとですねえ、いつも控え室で本番前にですね、
いつもドラムの練習をしてるんですけど、クリックっていう、
こうカチカチいうメトロノームにみたいなやつをですね、あれを鳴らしつつ、
ドラムをパタパタやってるんですけど、(照れくさそうにだまって聞いてる足立くん)
本番前にパタパタっていう音が漏れて外で聞こえたら、それは足立くんが練習してる音です。
っていう感じの足立です!・・・えー、ベース、加藤慎一!なんかありますか?」
加藤「えーっとですね、僕らあのー、広島で・・・・ちょっと長くなっていいっすか?・・・
(笑)僕ら広島からフェリーでやってきたんですけど、ああ!広島から名古屋に行って、
名古屋からフェリーで来たんですけど。で、一回仙台に泊まって・・・仙台は二泊程度したんですけど、
船がですね、仙台からこっち来るときに、もうこんなん(手を波打たせる)ですよ。
で、え〜その船の中にですね、ミニシアターというのがありましてですね、
ラストサムライとか、AIとかそういうのをやってて、まあ、たまに見たいですよね。
・・・・とまあ、こまい話でした。」
「・・・・(爆笑)ああ!今のギャグだ!今の!気づかないとこでした!」
加藤「とまあ、こまい話でした!」
・・・。
北海道弁で小さいとか、細かいというのを「こまい」と言います。
さらに、仙台からのフェリーが着くところが「苫小牧(とまこまい)」というところなんですね。
まあ、そのふたつをかけたギャグだった訳です。
もう道産子にしかわからないギャグです。
気づいた志村くんが偉い(笑)
にしても加藤さん・・・いい人だ・・・。
加藤「もうちょっとうまくしゃべればよかった・・・」
「いやいやいや、そんな加藤さん、ベースもね、あがっていこう!」
加藤「ベースもね!」
「ギター山内総一郎、大阪出身です。なんかありますか?」
山内「え〜、まあ、僕らフェリーできたんですけども、
仙台に二日間くらいいたんで、やることが尽きるんですね。
娯楽施設もそんなにないし。・・・そこでUNOを買いまして、
え〜トータル的に僕がめちゃくちゃ勝ってると思います。」
「キーボード、金澤ダイスケ。・・・・まあ、金澤くんはねえ、
いろいろスペ中とか出てるからねえ(何故か嫌そう)・・・なんか変わったこととかありましたか?最近」
金澤「今日変わったことがいっぱいあります。・・・えー、機材が壊れました。」
「今音が出ない?」
金澤「うんとねえ〜、まずこのピンクの箱(鍵盤の上に乗っかってるのを持ち上げる)
が壊れました。」
「ドタバタだねえ!」←ものすごい人ごと(笑)
金澤「あとねえ・・・(3、4台ある鍵盤の一個を弾く)
これの音が戻んなくなりまして。・・・それぐらいですかね。」
「これもお客さんの熱気のおかげかなと!!もうドンドン壊してこう!そういうのは!
消耗品だから!(金澤くん無反応)・・・えー、ボーカルギターの志村です。」
淡々と報告する金澤くんと、金澤くんに対してかなり投げやり発言な志村くん・・・。
なんとも言えないやりとり(笑)
「あのー、先ほど加藤さんも言ったんですけど、僕らフェリーに乗ってきたんですけど、
やけに乗った瞬間男性率が高いなと思ったんです。
そしたらですね、自衛官170名が、乗っておりまして。
いや、別にいいんですけど!ムキムキのスポーツ刈りの人がほとんどでしたね。
・・・でー、その集団で寝てるところがあったんですけど・・・どうも臭いんですね。
全然男ばっかりなんで臭いの当たり前なんですけど・・・こう、サキイカ臭いんすね。
たぶん飲んでたんすよ、彼らは。サキイカをね、こうポロポロポロポロこぼしながら。
それがね、ちょっと嫌だなあと思いつつ。まあ、そのフェリーでね、
比較的こう・・・いい旅を過ごしてきましたので!
さっきの加藤さんのダジャレと同じくらい盛り上がってこうかなと!
じゃあ、加藤さんのベースで!ダンス2000!」

13 ダンス2000
うひゃひゃひゃ!
足立くんの♪すっちーすっちー♪が楽しすぎる。
ハネるっつうよりはこのもたってる感がいいのよね。
腰がクネクネするわー☆
いきなりこのリズムはー・・・お客が、掴むのタイヘンかも(苦笑)
みな一様にしばし乗り遅れる(笑)
加藤さんのベースがポンポンハジケてて素敵☆
やっぱこういうリズムはベースが命っすね!!
鍵盤ソロ男前です!!音源よかちとダークな感じ。

14 銀河
曲が始まったとたん、空気がうねるような感覚が。
うねるっつうか歪むっつうか。
やっぱこの曲やばいわ。
なんか異次元に繋がっていきそうだったもん。
温度の無いボーカルとコーラス、それと対照的なぎゃんぎゃん鳴るギター。
そして要所で鳴る、心をざわつかせる鍵盤。
実に面白い曲だあねえ!
本当に夜空の果てまで、連れて行かれるというより飛ばされる感覚。
常識からの逃避行。考える間を置かず、体で感じろ!!的な。
突っ走ったもん勝ち!!

15 NAGISAにて
現場にいた時はこの曲知らなくてですね、
帰ってきてから陽炎のカップリングだったことが判明。
でも知らなくても全然お構いなしに、
結構まっとうなたて乗りだったので、踊り狂ってました。
なんかちょっとギターがアジカンくさい・・・?(苦笑)
Tシャツ絞れますよ、マジで。

MC
「ありがとうございました!最後の曲になります。(ええ〜〜!!)(笑)
どーも!陽炎。」

16 陽炎
歌詞が歌詞だけに、こんなに乗れちゃう曲だと思わなかったわー。
拳上げるようなサビじゃあないのにねえ・・。
ガンガン上がってました。皆さん。もち俺も(苦笑)
そんな上がりつつも、
ラストの曲ということもあり、ますます切なく響くっすう・・・。
鍵盤がねえ!キュンとくんねん!
サビ直前の♪ダンッダンッ♪が〜〜!!(わかりずれー・・・)
ラストのコーラスが・・・泣きですう・・。

「ありがとうございました!!」


・・・と、狂乱の本編終了(苦笑)
ここで、後ろにいたお客さんのこんな発言が。
フジファブリックって、こんなバンドだったっけ??(笑)」
・・・あ、違うんすか?(苦笑)
「TAIFU」「銀河」もしくは「追ってけ、追ってけ」辺りのドロっとしたやつが、
あたしの中ではフジのメジャー曲だったから、至極まっとうな展開だけどなあ。
この発言、意外・・・。
ああ、でも春夏秋版から入ればそうなんかね。
面白いねえ?ねえ?志村くん。

EC
「どうもありがとうございます!!」
「(一同を見渡す)相当暑いっすね!!・・・・大丈夫っすか?皆さん?
これはほんとにヤバそうっすよ!(やばいよ〜!)・・・ん?(笑)
・・・・この暑さはですねえ、ビールがうまいっすよ!・・・ひょっとしたらこれ、
今まで出たライブハウスで一番暑いっすよ。ホントに!」(歓声!!)
山内「見えないかもしらんけど、ギターびちょびちょなんすよ!」
加藤「俺のベース色ついちゃってるんですよ(笑)・・・これはちょっと・・・ねえ?」
「え〜この熱さそのままでですね、今度ライジングサン出るんで!
・・・・また、北海道っ子は・・・道産子っつうの?は最高ですね!!
まああのー、ライジングサンでも、すげー頑張りますんで、すごい頑張りますんで、
あの是非、皆さん来てください!!」
「では、茜色の夕日という曲を聴いてください」

17 茜色の夕日
夏でも夕方になると涼しくなってくる、北海道の夕暮れ。
山梨もそんなに気温が上がらないとか。
感覚が似てるのかな?
火照った頬を撫でていく、涼やかな風と、
真っ赤に染まっていく空と、迫ってくる闇。
そんな匂いがしてきて。

EC・2
いやー、拍手鳴りやまず。
すごい熱です!お客!!
そして・・・特に着替えるでもなく、そのまま再登場!!

「どうもありがとうございます!!・・・じゃあ、お言葉に甘えてもう一曲!」
「じゃあ、せっかくだから話そっかな・・・あのーフジファブリック、またタオル作りまして
・・・是非チェックしていただきたいなと・・・、
要チェックな感じで・・・あのー、
Tシャツも2パターン作りまして・・・買っていただけたでしょうか?
・・・お!!買ってくださっている方が!!是非皆さん、一人一枚!
・・・あとー、最近あのー電波社会っつーの?電子社会っつーんですか?
このー携帯電話あるじゃないっすか?
この横から見れないやつを作ったんです!!俺考案ですっっ!!(自慢げ)
・・・別にねえ!見られることもないんですが!考案してしまいまして・・・
あのー電車とか乗った方とか、つけていただければ、隣の方に見られることもないんで。うん。
・・・・という訳で、それもチェックしていただきつつ、
ライジングサンも是非よろしくお願いいたします!!」
「あのー夏はこれからなんですけども、夏が終わったときの曲をやりたいなと。
おもってまして・・・これからの夏をこれで乗り切っていただきたいなと!!」

19 線香花火
しつこいようだが、鍵盤が・・・いい(苦笑)
ギターが二本もあるのに、鍵盤がいいとこかっさらっていく、
この体制がやっぱりいい!
インデイーズの最初っからこうだものね。
志村くんの中では、これがベストなんだねえ。
そこが特異であり、強みであり、面白さであり。
本日中、一番声張ってます、志村くん。
心なしか歌い方が昔っぽい。
遅くはないのさ・・・かあ・・・。


「ありがとうございました!フジファブリックでした!!」



はい。
フジファブリックライブ。
他では味わえない、なんとも言えないうねりを体験できて、
大変たのしゅうございました!!
まだまだ不安定さもありながら、あれだけ客もってっちゃうのは、
やっぱり楽曲の妙な粘り気の所為でしょうか?
ボーカル志村くんの独特の空気もさることながら、
バンド全体が個々であれだけ違う温度で突っ走ってるのにあの湿度を保ってるのが・・・すごいっすね!
やっぱりバンドって、奇跡の集合体なんだなあ・・・。
だってギター総くんなんて、好んでここにいると思えないもの(笑)
もっとまっとうなロックバンドにいそうなギタリストなのに。
お客の求めに引きづられちゃってる感が、上がる曲ではちとあったりしましたが、
志村くんのぬらっとした空気が薄れることなく、まとわりついてきているのがすごい。
銀河、TAIFU、打ち上げ花火、そして新曲の数々。
ねえ?それホントにいいと思ってやってる??と
思わず聞き返したくなるような、時流と正反対を走っているようなアレンジ。
これを面白い!と共有できるのが、共同体としていられる由縁なのだろうね。
見に行ってるこっちも同じ気持ちなんすけどね☆
銀河〜虹辺りからおもしろくなってきたフジファブリック
これからがますます楽しみなバンドです。
この匂いを維持していくのは相当タイヘンなことだとは思いますが、
もっと、客置いていくぐらいにフジを極めて欲しいですね!
なんか・・・根拠なく、負けないと思うので(苦笑)
きっとなにやらかしても大丈夫な気がします。
新曲、2曲とも相当キましたもの!!
特にJCでやった曲は、びっくりするくらい、相当いいっす!
個人趣味的にはもうちょっと鍵盤の音が前に出ても良い気がしますがね。
あのボーカル、ギター二本では、音が相殺されてしまうのも無理は無いよう気もしますが、
やっぱ金澤鍵盤と志村ボーカル、相当相性いいっすね。
志村くんの世界観をかもし出すには、もってこいの鍵盤だと思うので。
もうちっと、鍵盤の音、前に出してもいいように思います。


ともかく!!
行ってよかったです!!


帰りは、夜行バスまで時間があったので、ススキノ中心部にある温泉にて疲れを癒し、
酒飲みつつ爆睡して帰りましたとさ☆(苦笑)