ボーイフロムオズ

東京行ってきました。
もーー暑いよ!!(怒)湿っぽいよ!!
これだから初夏〜初秋にかけての関東は嫌なんだ。
できれば行きたくないんだけど、イベントは待っちゃくれないものね(泣)
今回は坂本くんのミュージカル「ボーイフロムオズ」と堂島くんのライブをば。


坂本くんって、ダンスと歌に関しては心を伝えることが出来るくらいの表現者だと思うのだけど、
芝居がいかんせんねー・・・・。
響かないんすよ、なんかね。
ミュージカル畑の方ですんでね、あんまり多くを求めるのもなー・・・。なんて思っちゃったりして。
まあ、そういう表現の仕方を求める脚本だったり演出家だったりってえのもあるんかもしれんが、
V6としてデビューしてから出た舞台は「魔女の宅急便」「MASK」「シェルブール再演」
以外は全部見させていただいておりますが、
ぐっとくるほどのものは、・・・・う〜ん・・・。
話が辛すぎて涙出たのは「ブラッドブラザーズ」だけど・・・・。
6歳児は見事でしたがね。


相手役に引きづられちまう悪い癖もあったりして、
なかなかこう、ドカンと突き抜けたとこを見ることが今まで出来なかったのですが。


今回はね・・・・・今までと何かが違いました。
特に2幕からの役へのノリ方がすごかった。
愛する人、家族、友人への暖かい思いが、あふれてた。
そして喪失と絶望の中にあっても、きらびやかなライトを浴びれば、
そこにはエンタテインメントを愛し、それでしか生きられない人の悲しい美しさが煌いていた。
なんだろう、人生を生ききったという清々しさがねー、残る芝居だったなあ。
たくさんの人を愛し、愛された人だったからこそ、
死という結末さえも、暖かく、見つめることが出来るような・・・。
そしてやっぱり、いい曲は、何十年経ったとしても、こんなにも心に響くもんなんだなあと、
音楽というもののすごさを改めて感じさせられたなあ。
ピーター・アレンという人が書く音は、
ご自身の生き方がそうであったように、枠がない。
所謂ミュージカルナンバーではなく、たくさんの人に愛されたポップソングだからこそ、
歌い手も、聞いているこちらも、
その曲達の持っている「伝わっていく力」に助けられた部分が多々あったであろう。

それに、この人の生き様は演者本人の行き方にもかぶる部分もあったりして。
華やかなライトに照らされることにあこがれて、あがいて、挫折しそうになって、
それを支えてくれる家族がいて、歌えて踊れることがうれしくて・・・。
ああ、坂本昌行という人も、人を愛することが出来る人なんだなあ。なんて。
なかなか出来ることじゃないと思うんですよ、人を愛するって。
でもこの人は、ちゃんと、出来る人なんだと思う。
そんな風に感じました。

いい顔してたもの。


それにしても、会場中坂本ファンばっかり(自分もですがの)
もうちっと、ミュージカルファンや、芝居好きの人にも見てもらいたいのにな。
ねえ、坂本ファンの皆さん。
何回も顔見に行きたくなる気持ち、すんげーわかるんですけどね、
5回も6回も見に行くの、どうかと思いますよ?
そういうのコンサートで十分じゃないっすか?
芝居という空気と空間は、そう何回も見るもんじゃないと思うんですけどねえ・・・。
もちろん、毎日変わっていくもんだから、
日々の変化を楽しみたいってのもあるんでしょうが、
回数多すぎるリピーターさんがねー、多いような気がします・・・。
もっと物語をかみ締めてほしいなあ。
なんかもったいない見方してるっす。