勝手に和解

harikona2009-06-27

髪切りに行って、
ぼんやり散歩して、
大好きな喫茶店ハシゴして、
写真撮って歩きながら、
クロニクル延々聞いてた。



良く晴れた空を見上げた瞬間に、
志村の声が響いた。



「気がつけば 僕は一人だ」



ああ、
やっと見えたよ。



親友の火葬に立ち会った時に、天に昇っていく煙を見ながら、思ったことを、思い出した。
ひとりで、行くしかねえんだな。と。



でも、きっと、その先には大きな世界が、あるんだと、思う。
あ、死ぬことが、ではなくてね。
一人だということを自覚できれば、
多少なりとも理解されている、繋がりができている「今」が、
どんなに大切で、そのおかげで、立てているのかということが、
実感として、感じることができるのだろう。



そこに、辿りつけたんだな。



大事に育てられている人、には、どうしても、反感が先にくるんです(苦笑)
雑草のように生きてきた人間にとっては、
恵まれていると、思わざるを得ないもの。生きるための環境が。
もちろん、努力の末に勝ち取った位置なのだとは、分かっているつもりだけれど、
・・・・・外側から見れば、どうしても、ね。



でも、
どんな立場でも、人は、一人で立つしかねえんだよな。



その、底の底の感覚が、やっと掴めた感じがした。
あたしの勝手な先入感を、払拭してくれたような、気がしたよ。



空の青が、繋いでくれた。




ここまで追い込んだのは、誰だ?
ここまで、この人に、求めたのは??


いや、きっと、誰でもない。


彼自身が、そう、せざるを得ないところまで、来ていたのだと、思う。
表現を生業とすることを、選んだ人は、
受け手の求めることと、売り手の思惑と、
望んではいないのに、勝手に流れる世界の意識とに、踏ん切りをつけ、
足元を、自分自身を、見つめなおすときが、必ず必要なのだ。


そうして、志村は、越えてきたのだ。
このアルバムで。
ここまで。



これを、一緒に鳴らしてくれるメンバーがいて、
リリースしてくれる事務所やレコ屋がいて、
・・・・本当に、よかったよな。
おかげで、あたしみたいなアホの耳にまで、届いているのだから。




行こうじゃねえか、先まで。
行けるよ。
君と、それをわかってくれるメンバーがいるのならば。




札幌、楽しみにしてます。

CHRONICLE(DVD付)

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