うたうということ

harikona2008-10-04

感動した。
素直に、
素晴らしい!と思った。
心が震える、というのは
こういうことを言うのか、と。
涙が、止まらなかった。


うたを作ること。
それを奏で、うたうということ。
作者が込めたココロの煌めきに、
共鳴した者のココロを乗せ、
大きく、より力強く、響かせるということ。
客観性とは、冷静にそのものすべてを、
ありのまま見つめること。
いいところ、わるいところ、きたないところ、
すべてを見つめることは、
作者以上にその生まれたものを、より純粋に、理解し、
受け手に手渡すことができるということだ。


だからこそ、プロデューサーという人がいるのかもしれないな、
と、今更ながら理解をする。


音楽に携わる人たちというのは、
真実を見つめる目を、どうやって維持しているのだろう。
法律や、常識と呼ばれる曖昧な境界線や、
取り残されることを恐れる弱さから、何枚も衣を纏っている私には、
とても眩しく見えるよ。
だからこそ、
こんなに追いかけているのかな。
彼の人たちの、失わずにいるなにかを、
少しでも、自分の中に取り戻したくて。


くるり「さよならリグレット」

さよならリグレット

さよならリグレット

小田和正さんと繁くんがうたう「ばらの花」
作り手、歌い手、受け取る人。
そのすべてのつながりが、とても素晴らしい形で残されている、
稀有な記録。
素晴らしいうたは、伝えることを真摯に貫いている人の手で、
それを、待っているひとへ、手渡される。
きっと、受け取った側のココロの中では、
万華鏡のような美しい乱反射を繰り返すのだろう。
こめられてたくさんの想いがそれぞれにひかり、
受けてはそのひとつひとつに、自分の想いを重ねるのだ。


いやあ。
小田さんは、天性のうたうたいだ。畏怖の念すら起きるほどに。
この方が、声を紡ぐと、すさまじいまでに、あらがうすべもなく、
琴線がかき乱される。
そのまま、繁くんがうたうだけでも、
この「ばらの花」という、魔法がかかった曲は、素晴らしく世界を見せてくれるのに、
小田さんを通して放たれるそれは、この世のものと思えないほど。


収録されてる新曲、3曲とも、
まったく新しいくるりが、そこにあって、
繁くんの中には・・・というより、
人の中には、どれだけの、新しい顔がある・・いや生まれてくるのか・・・と、
驚きと・・・・確信、みたいなもんが・・・。
うーん。うまくいえないんだけど。


どんなに年をとり、老人と呼ばれるまで年輪をかさねても、
命尽きるまで、髪も伸びるし、爪も伸びるし、皮膚も生まれ変わり、
そうやって生まれ、死んでいくことが繰り返される細胞のように、
海が常に潮の満ち引きを繰り返しているように、
何かを得、それを咀嚼し、考え、想い、それを吐き出していく。
人は、自分があきらめない限り、それをすることができるのだ、と。
なんだか、とても根本的なことなのだが、
繁くんを見ていると、そう、何もない、と思いがちな世界は、
自分のさじ加減ひとつなのだと、
窓をあけたりしめたりしているのは、自分なんだと、
思い知らされる、というか。


あー、ちょっと考えすぎました(苦笑)
音源だけでびっくりするほど涙が出たの、久し振りだったんで・・・。


一緒に買ってきた、これの所為もある。
口ロロ

TONIGHT

TONIGHT

先日の「夏結び‘08」での、彼らのパフォーマンスがあまりに楽しかったので、
音源買ってきたんですが・・・。
この中に入っている「Tonight」の歌詞を読んで、驚いてしまって。
ちょっとした短編小説を読んでいるような気になるくらい、
見事な言葉のつなぎ方。次々と浮かんでくる映像。
ここまで具体的な物語を語っちゃう人も、あんまりいないよなあ。
それだけじゃなくて、かなり痛烈なこともぶわーーって言ってたり、
そうかと思えば、一切の言葉を排除して、
音だけで世界を見せていく曲もあり・・・。
底が見えません。この人ら。
一貫してるのは、使っている音すべて、嫌な感じがしないこと。
もっとスカしてる感じの人らなのかと思ってたら、
ライブのMCはボケ突っ込みの嵐だったし(苦笑)
音楽で伝える術は、まだまだ奥が深いよ。


来週末、タワレコ新宿店のトークイベントにThe Sundaydriversが出演とのことで。
うおーー、そこ芝居入れちゃってるんですがあ・・・。
よほど今年は、スネオさんに縁があるらしい・・・。
詳細次第だなー・・・。


フジのサポートドラマー、秋口のイベントは、
昨年、武者巡業ツアー@北海道でお世話になったリョウタくんだとか!!
わーー!なんかうれしいなあ!
一年ぶりですねえ。
四か所だけだったけど、後半かなり良い感じになっていたので、
彼が後ろで叩いてるフジをもっと見たいなあ、と思っていたのですよ。
何せ、いい思い出しかないしね(苦笑)
どんな変化が新たに生まれるのか。
これは楽しみです。
新曲やるかなー??