時々、秋晴れ
降ったり止んだりだった雨。
外に居た間は降らなかった。
青空すらのぞいた。
友人の三回忌。
久々に皆で集まる。
自分等は
変わっていないつもりでも、
子供の成長を見ると、
月日は確実に流れている、
ということを、
改めて思い知らされる。
時は止まっていない。
写真の中のあいつは、変わらないけど、
でも、
あえなくても、見えなくても、
どこかで、一緒に時を刻んでいるんではないかな。
皮肉なもので、
直にあえなくなってからの方が、あいつを近くに感じる。
己のことで忙しく、
頻繁に会うわけではない我々を、
時々でもいいから、
顔を合わせた方がいいぞ、と、
引き合わせてくれているのかな、あいつは。
居なくなってからも、俺等のこと、気にしてくれてんだな。
何かしてやりたい、と思う。
でも今更、何も出来ない、とも、思う。
ただ、こうして、
あいつのカケラを、抱いていくしか、できることはねえのかもしれん。
残されたご親族の思い、計り知れないけれど、
あいつのことを思い過ぎるのは、
あいつの本望ではないのではないかと、
自分の勝手な想像だが、そう、感じるので、
どうか、どうか、
ご自分のことを、もっと考えて欲しいな。
後ろは、向かない奴だったので。