清らかな心、だったらいいのだけど。

harikona2006-04-06

自分の力でも、誰かの力を借りても、
どうにもならないことが目の前に現れた時。
否が応でも、本当の自分が現れる。
果たしてそれは、白か黒か。
その状況に追い込まれても、人を思いやることが出来るか。


小説「博士の愛した数式」を読む。
推理小説しか読まん母が、めずらしく「おもしろかったよ」
と薦めてくれたので、読んでみた。
何故あえてこれ??純文苦手じゃん?
と思ったら、映画の主演が寺尾聰さんだから興味が沸いたらしい←大ファン。


ほわん、とあたたかい気持ちになりました。
随所に出てくる数式にはかなり???となっておりましたが(苦笑)
数学って、結構ロマンチックな学問なんかなー、と思ったり。
ネーミングがなかなか凝ってるよね。
友愛数、双子素数三角数・・・・。
誰がつけたんだろうね??
少し、音楽と似てるなー、とも思った。
数字や記号の連なりである式。その先にある答え。
音符と記号の連なりから生まれる曲たち。
どちらもとても、美しい。
人と人との連なり。
相手のことを知ろうとする少しの努力がプラスとなって、
連なっていく式のように、どんどん繋がっていけるのかな。
うん、素敵なお話でした。映画、見たいな。ふかっちゃんだしね。


読み終わって何気なくスカパーを付けたら
丁度「世界の中心で愛を叫ぶ」(映画)をやっていて、思わず見る。
うわー、森山未来くんと大沢たかおさんって似てるねー。びっくり。


ここまで、人を好きになれるって、
ものすごく辛いだろうけど、ものすごい幸せなことなのだろうなあ。
果たして自分がそこまで思えるか?っつったらかなり疑問符だけども。
でもきっと、皆、心のどこかでそうありたい、って思ってるから、
この映画、あんなにヒットしたんだろうしね。


なんだか、ちょっと罪悪感の残る一日だった(苦笑)