名曲とは

きっかけは何気なく聞いたある1曲、もしくはワンフレーズだけど、
気に入って何度も何度も聞いているうちに、
奏でているその人と波長があってしまうと、
新曲が出ても、「その人が作った曲だから」
という聞き方に、どうしてもなってしまう。
この「すき」という先入観。
それは音楽を聞く側として、果たしていいのだろうかな?
長い間かけて、たくさん「すき」なアーテイストが増えている自分。
そしてきっと「そうやって」音を聞いてしまっているであろう自分。
悪いわけじゃあ、無いと思うのだけれど・・・。
「すき」だからこそ、その「におい」や「空気感」にはとても敏感になるし。
変化していくのが人間なので、固執している訳ではないから、
まあ、そんなに・・・ねえ?
いいもんはいいし、伝わっていくだけの力がある曲ならば、
あたしがとやかく言わずとも、たくさんの人に届くのだろうし。
気にすることでもないのだろうが。
「すき」なアーテイストでもイマイチな曲はあるし・・・(失礼)
自分にとって、思い入れの深い曲はいつまででも、どんな曲が出ようと、
心の芯を捉えて放さないもんだし。

でも、そんな個人的な思い入れとか、邪推をぶっとばして、
勝手に永遠に残るであろう、と思い込んでる曲があります。
まあ、たくさんあるんですが、その中でも最近の一押し。
それは
bonobos・Thankyou for the music」と
「Poralys・深呼吸」
両方とも、ほんとに偶然に耳にして以来、
曲の持つ懐の深さに、未だ圧倒され続けています。
強いメッセージ性とか、前向きなどうのとか全然かんけーない。
ものすごい「心」がある曲なんだよ。
歌っている人の想い、ではなく、曲自体が呼吸してる感じ。
きっと一番美しい、純粋な「愛情」の結晶のような音。
もーキラキラしてんです。まぶしいくらい。
それでいて、血脈のリズムと呼応するような、暖かいリズム。
生きていることがこんなにも幸せなことなんだよって、
曲そのものが鳴ってるの。
そのことに、「ハッ」とではなく「ああ・・・」という感じで、
聞いたこちら側がそれに気づかされる。
伝わるかしら?(苦笑)
こういう奇跡的な曲は、
もっとたくさんの人にいっぱいいっぱい聞いて欲しいです。