■
死んでいるように
見える人もいるだろうが、
あたしは生きている。
あいつが、あの人が、
生きられなかったこの先の時間も、
あたしは生きていく。
守るものが、ある限り。
ここにいること、そのおもいを、少しでも、確かめることができる、
かたちをつくってくれるひとたちが、そこにいてくれるから。
迷い続けるだろう。
たしかなものなど、なにもないから。
でも、
目と耳と感覚を開いていれば、
そこには、たしか、が、ある。
過去も未来もなく、今この瞬間は、たしかにあるから。
いいきかせるしかないけれど。
答えのない問いは、
ますます深度を深め、視界を闇へと導いていく。
それでも、
問うしかない。
光などなくても、
己が、それに対して、とことんつきつめて、納得できるのならば、
それでいいのではないだろうか。
他人のいいわるいは、自問自答には関係のないこと。
受け入れた上で、
不要のものは、余所へ渡す。
結局、生き方は変えられない。
それで、いいんだろう。
きつくてもね。