RSR14 FOLKS


RISING SUN ROCK FES.14
2014.8.16 23:30
def garage


FOLKS


<セットリスト>
Everything is Alone
HOMETOWN STORY
Two young
FOREVER
Good-bye,friends


ストレイテナーのホリエくんが
すきですごい聴いてるって話していたのがとっかかりだったんですが、
(DJやってる時にかけたりもしてて)
アルバム聴いてみたらこれがまあ素晴らしくって。
すっかり気に入っていつの間にか随分聴きこんでたらしい自分。
ライブ中、ちょいちょいうたえてた(笑)


打ち込みと生楽器の絶妙なバランスで緻密に作りこんだ音像が、
はたしてライブでどこまで再現されているのかな、なんて思っていたこと、
完全に甘かったです(苦笑)
美しさと切なさの相俟った電子音が空間いっぱいに広がっていく感覚と、
声と弦とタイコが直接身体に響く感覚の相乗効果。
見事な絡み合い方で、ヤバいくらいに気持ちよかった・・・。


出だしのインストから、
いきなり打楽器連打には驚きましたが(笑)
いかにも幕開け!というような華やかな音づくりで、期待感を煽ってからの、
Everything is Aloneへの流れが素晴らしくってすごい歓声があがっていて。
そんなにライブ数打ってないとのことだったのですが、
オーディエンスの巻き込み方をすでに心得ているような躍動感と、
引っ張り込むだけの力強い演奏。
気づく間もなく、気持ちよく踊ってました。


岩井兄弟のこえ、
天性のうたうたい声の持ち主なのは承知していましたが、
声量も、訴えかけてくる力も、相当なものですね・・・。
聴いていて心地よいのに、ことばがずんずん入ってくる。
蒼い熱の籠った詩がより訴えかけてくるようで。
柔らかなのに芯がはっきりしている郁人くんと
太くて伸びのある豪利くん、
ハモると美しさ倍増・・・。
時折緊張で上ずるのがまたなんともよくって(すいません・笑)


初めて聴いた新曲(HOMETOWN STORY)
なんというか・・・とても強い覚悟を感じました。
大きな海原に乗り出してゆくような爽快さと、
変わってゆくことも変わらないこともどちらも曲げない、
と言いたげな芯の強い感じ。
音源たのしみです。


アレンジがものすごいことになっていたFOREVER。
ブラッシュアップしていくのは大変なことだと思いますが、
これがまためっちゃかっこよくなっていて。
メロディ・・・うたがしっかりしてるから、
曲の輪郭がブレないんでしょうねえ・・・。


うたうたいって、
世の中の仕組みが少し見えちゃってるひとだと認識しています。
でも、それでも、どこかでまだ、ひとを信じられるひとだからこそ、
共感を得られるんだろうな、ともおもいます。
このうたの詩、ものすごいすきです。


最後に入ったギターソロよかったなぁ。
この曲、ベースが肝だと勝手に思ってたんですけど、
めっちゃいいハネ方してて気持ちよかった!


打楽器といえば・・・友曰く「太鼓祭り」(笑)となるGood-bye,friends。
居なくなった者を想いながらも、
歩き続ける詩に相応しいように感じました。たくさんの太鼓の響き。
なんというか、踏み出す1歩の重み、というか。
このうた・・・凄かったです・・・って説明に全然なってませんが(苦笑)
演者と受け手のエネルギィがぎゅっと合わさって一点に向かって昇華されたような、
滅多に起きない瞬間が起こっていましたね・・・。
・・・なぜか泣いてました私。なんの涙かよくわからないのですが、
安い言い方だと、心が震えたってことなんでしょうか。
音に引っ張られてオーディエンスの熱がどんどん上がって、
その熱に導かれるように郁人くんの声が彼方まで伸びていって・・・。
・・・凄まじい高まり方でした・・・。


何より彼らが、ライブをたのしんでいて、
聴いてくれてるのがうれしくってしょうがないって気持ちを全開にしていて、
観ているこちらもうれしくなってしまって。
緊張感は忘れちゃいけないと思うけれど、
それを越えた先の、分かち合う楽しさをもっと体験してほしいなと。


RSRの深夜帯は、夏というより秋に近い気温なので、
冬の匂いが常にする空気を見事に音に纏った彼らには、
とても似合いのタイムテーブルだったなと思う。
ひどく馴染む。



短かったけれど、とてもいい時間だったと思います。


ライブの後、改めて音源を聴いたときに
聴こえてなかった音色や景色が聴こえてきてさらにすきになってゆく、
という幸福なループがたまに起きるのですが、
まさに今そこに陥っています(笑)
ライブ良かった証拠ですねぇ・・・。
初見でここまでやられるとは思いませんでした・・・。